秋田犬との初めての親密な出会い-夏の陸奥千里の旅【十】。

何年も前に映画「ハチ公物語」を見て、主人公の男性と秋田犬ハチ公の感動的な物語に心を打たれました。これは実話で、ハチ公は1923年に大館市で生まれた純血の白い秋田犬でした。 今夏、私はハチ公の故郷である大館を訪れ、秋田犬と初めて親しく触れ合うことができました。おっとりした外見とは裏腹に、秋田犬はとても賢いのです。私の伝えたいことを理解し、撫でたり抱きしめたりすると、親密な絆を感じることができました。 忠犬の物語はたくさんあります。エディンバラにはボビー、ベルギーにはパチー、中国には汶川地震で49人の村人を救った「小花」がいます。これらの物語から、犬は人間の最も忠実な友であり、人間が犬に対する愛以上に犬が人間を愛していることがわかります。 昼食には、秋田県の郷土料理「農家料理」の焼き米棒鍋セットを食べました。焼き米棒とは、もち米を潰して棒に巻き付け、炭火で焼いたものです。秋田県には清らかな水源があり、その良質な水で育てられた秋田小町米は有名で、味が良く粘り気があります。この小町米で作った米棒を、秋田県の地鶏で作ったスープに入れて煮込むのが、名物の秋田焼き米棒鍋です。私は素朴な味の料理が大好きで、最も簡単な食材から最も美味しい料理を作るのが何よりも好きです。味は淡白ですが、後味が絶品です。一口ごとに濃厚な郷土の味が感じられ、これこそが大自然から人間に与えられた最高の贈り物なのです。