五百羅漢の一人である悟達尊者と彭州三昧禅林の物語

ここは彭州市丹景山の南側にある衛峰：茶陇山です 唐の懿宗の時代、国師の知玄が突然悪性の腫れ物に苦しみました どうすることもできず、若い頃に助けた麻風の僧侶との約束を思い出し ここを訪れ、異僧に会いました。それは迦諾迦尊者でした 腫れ物は前世の怨みによるものと知り、山中の泉水で洗うと治りました 当時、仏法に通じていた知玄は、十世の修行をしても なお聖僧の助けが必要で、前世の積怨を解くことができたと感慨を覚えました 我々衆生がこのような奇縁を得られるかと憐れみ 大願を発し、長安の国師を辞め、茶陇山の麓に庵を結び 『慈悲三昧水懺』を著し、衆生の怨みを解く法門としました 今日では寺院で最も頻繁に使用される懺法となっています 知玄法師は悟達尊者の名で五百羅漢の一人に数えられています 三昧とは、サンスクリット語で「正定」を意味します 心と行いを正しくすれば、心は静かに邪念から離れることができます 正しい心で真摯に懺悔すれば、三昧の水で怨みを洗い流すことができます 多くの衆生に怨みを解く方法を示し 玄妙なことを弄して人々を惑わすのではなく、これこそが大慈悲です 悟達国師の霊塔は三昧安国寺に安置されています 千年来、香火が絶えず、崇拝者は全国各地から訪れています 「徳が四海に広まる」というのは決して誇張ではありません 茶陇山三昧禅林は成都市街から約60キロの距離にあります 冬暖かく夏涼しく、散策にも最適な場所です 古道には青松と翠竹が生い茂り、やや急な坂道もあります しかし心配はいりません。寺の周辺の農家には自由に使える机と椅子があります お茶5元、ジャガイモ5元、10年変わらぬ価格だと記憶しています もちろん、「三昧水」を求めるなら、水亭寺の頂上まで登る必要があります 鐘の音が耳に優しく響き渡り 俗世を見下ろせば果てしなく広がります 本堂の後ろにある「聖水亭」には泉があり、千年以上にわたって世を潤してきました