海南中部地域の見どころは？

乗坡河石臼群地質公園では、川の西岸に沿って絶妙な形の岩石、原生の豊かな熱帯雨林、変化に富んだ川の流れが完璧に融合しています。自然の奇観、古さ、秀麗さ、野性味、静寂さが余すところなく展開され、まるで仙境のようです。美しさを楽しみ、緑に心を癒され、爽やかな体験ができます。周辺には黎族の村や苗族の集落があり、素朴で温かい黎族と苗族の人々、素晴らしい民族の生態舞踊、独特の風味を持つ民族料理など、様々な要素が織り交ざり、美しい黎族と苗族の人文風景を描き出しています。 乗坡河石臼地質公園は瓊中県和平鎮の乗坡河西岸に位置し、この河川区間の河床には長さ約1000メートル、幅約300メートルの石臼群が分布しています。これは中国だけでなく世界的にも稀な地質奇観で、その数の多さ、大きさ、絶妙な造形、水流の変化は驚嘆に値します。 乗坡河石臼群は主に、強力な水の力によって岩石の構造的な裂け目や比較的柔らかい部分が、数十万年あるいは数百万年もの間浸食されてできたものです。地形学の科学的分類では水磨石臼群に属します。河川の西岸から歩いて観察すると、様々な形態の巧みな石臼が至る所に見られます。 円盤のようなもの、大きな水がめのようなもの、農夫の足のようなもの、耕作用の鋤のようなもの、さらには大きく咲いた蓮の花のようなものもあります。東岸の最も高い場所にある巨石には、横向きに「唯戦能存」（戦いのみが生存を可能にする）という4文字の行書体の大文字が陰刻されており、これは抗日戦争時代の国民党瓊崖守備司令官、王毅が書いたものです。乗坡河石臼群地質公園の景観は山、石、崖、河川が一体となっており、豊かで多彩な景色が組み合わさって、壮大で絢爛な絵巻を形成しています。