着衣式陶俑

漢陽陵から出土し、現在は漢景帝陽陵博物院に収蔵されています。 主に帝陵の外側の埋蔵坑や南北の陪葬坑から出土しており、これらは軍人、従者、宦官を表しています。男性俑は一般的に56～62センチメートルの高さで、女性俑は約53センチメートルの高さがあり、実物の3分の1のサイズです。いずれも裸体で表現されています。全体にオレンジ赤色の彩色が施され、髪、眉毛、瞳は黒色で表現されています。 着衣式陶俑は、元々可動式の木製の腕が取り付けられ、絹や麻の衣服を着ていました。しかし、長期間地中に埋もれていたため、衣服は朽ち、木製の腕は灰となり、出土時には裸体で腕のない状態で発見されました。 着衣式陶俑は皇室のために特別に制作された高級な副葬品です。一般の貴族や大臣は、皇帝から特別に許可されない限り、この種の陶俑を使用することはできず、陶製の衣服を着せた塑衣式陶俑のみを副葬品として使用することができました。