大洪国王宮跡地。

大洪国王宮跡地は、広東省茂名市信宜市鎮隆鎮八坊村文明街に位置しています。元々は信宜の学宮で、北に座して南に面し、元代に建設が始まり、清の乾隆4年（1739年）に再建されました。現存する建物には重層の入母屋造りの大成殿があり、正面5間、奥行4間の規模で、他に根星門、賢関坊、聖域坊などがあり、総面積は3428平方メートルです。咸豊4年（1854年）、天地会の首領陳金缸が故郷の三水県範湖圩で蜂起しました。最終的に三水と広州を包囲し、粤北、湖南、両広の境界で転戦し、軍勢は数万人に膨れ上がりました。懐集で大洪国を建て、南興王を称しました。咸豊11年（1861年）3月、信宜城を占領して大洪国を再建し、学宮を王宮としました。2年余り後、清軍の包囲にも屈せず死を恐れず降伏しませんでしたが、反逆した部下に宮殿内で殺害されました。この跡地は、陳金缸が太平天国運動に呼応した義挙と英雄的気概を記念し、近代広東の農民革命闘争史を反映する貴重な遺物です。 1989年6月、広東省人民政府は大洪国王宮跡地を広東省文化財保護単位に指定しました。 入場料：無料 開館時間：24時間 交通案内：公共交通機関は開通していないため、自家用車でのご来訪をお勧めします。