揚州｜朱自清旧居｜"匆匆"と去り、"背影"長く留まる……

李白が憧れ、杜牧が愛し、徐凝が"二分明月"と称えた歴史ある名城・揚州が、朱自清先生が16年間を過ごした"故郷"でもあると知って以来、私の心の中で揚州はより一層輝きを増しました。 朱自清先生の祖籍は浙江省紹興ですが、彼は文章の中で"私は揚州人です"と書いています。揚州の旧居は安楽巷27号にあり、典型的な民家の"三合院"建築で、敷地面積は約600平方メートルです。彼が使っていた寝室と書斎は当時のままの姿で保たれ、使用していた本棚、パイプ、文房四宝などが展示されています…… 展示室として使われている一室では、文字と写真で彼の生涯と業績が語られています。 彼は『春』『荷塘月色』『匆匆』『緑』『背影』などの名作を書いた散文の大家、詩人、教育者であるだけでなく、気骨のある民主主義の闘士であり、民族の英雄でもありました。 1948年6月、彼は『アメリカの日本扶植に抗議し、アメリカの援助小麦粉受け取りを拒否する声明』に署名し、アメリカの援助小麦粉の受け取りを拒否して言いました。"貧しく病に倒れても死ぬ方がまし、このような侮辱的な施しは受け入れない！"同年8月12日、重病に苦しんでいた朱自清先生は世を去りました。彼の最後の言葉は"……配給のアメリカの小麦粉を買いに行かないで……"でした。 清廉潔白で、気骨のある姿勢、これこそが朱自清先生が私たちに残した最も貴重な文化遺産であり、精神的財産なのです……