モクレンが咲いていなかったら、この民国時代の図書館を見逃していたところでした。

広州に住んで10年以上になりますが、この民国時代の図書館があることを全く知りませんでした（私が家にこもりすぎていて世間知らずなせいでもあります）。最近、他の人が市立中山図書館旧址のモクレンを撮影しているのを見て、この場所の存在に気づきました。 1927年、孫文先生を記念して、アメリカ在住の華僑が資金を寄付し、広州市立中山図書館が建設されました。この図書館は、有名な建築家である林克明教授によって設計されました（彼の代表作には、現在の華南理工大学と華南農業大学校内にある旧国立中山大学建築群、広州市政府、中山大学梁銶琚堂などがあり、北京の人民大会堂の設計にも携わっています）。1929年に着工し、1933年に完成しました。 1955年、市立中山図書館は文徳路62号にあった元の省人民図書館と合併し、「広東省立中山図書館」となりました。両図書館とも文徳路に位置していたため、元の省図書館は「南館」、元の市立図書館は「北館」と呼ばれました。 1986年、広東省立中山図書館は文明路213号の新館に移転し、「北館」は現在、省立中山図書館児童部/市立中山図書館旧址/孫文文献館となっています。「南館」は現存しておらず、いつ取り壊されたのかは分かりませんでした。 児童部ですが、大人が自習しているのも見かけましたし、私が予想していたほど騒がしくもありませんでした。建物の外観も内観も美しく、特に内部に入ると、昔の時代にタイムスリップしたような感覚になります。今度時間があれば、またゆっくりと写真を撮りに来たいと思います。 場所：市立中山図書館旧址、省立中山図書館児童部、孫文文献館 🚌交通：バス 文徳路駅；地下鉄 公園前駅/農講所駅/北京路駅から徒歩15分以内 ⌚時間：月曜休館；9:30～17:30/16:30（火曜～金曜/週末）