白い巨人がティレニア海を抱く - マラテアのキリスト像
モンテ・サン・ビアージョの標高640メートルの頂上に到達すると、時間が止まったかのような感覚に包まれます。目の前には、マラテアのキリスト像が堂々とそびえ立ち、その高さ21.13メートルでポリカストロ湾全体を見下ろしています。この像はヨーロッパで3番目に高いキリスト像であり、イタリアではサン・カルロ・ボッロメオの巨像に次いで2番目の高さを誇ります。
芸術と工学の傑作
この驚異的な作品は、1963年から1965年にかけてフィレンツェの彫刻家ブルーノ・イノチェンティによって制作され、ステファノ・リヴェッティ・ディ・ヴァル・チェルヴォ伯爵の依頼によるものです。この像は、14トン以上の鉄で岩に固定された鉄筋コンクリートのフレームで作られ、白いセメントとカッラーラ大理石のチップの混合物で覆われており、地中海の太陽の下で眩しい輝きを放っています。
その数字も圧巻です:腕の幅19メートル、頭部の高さ3メートル、総重量約400トン。内部にはメンテナンス用の梯子もありますが、観光客には公開されていません。
魅惑的な光学的錯覚
この像をさらに特別なものにしているのは、その独特な配置です。キリストの肩は海に向かい、顔は内陸に向いており、まるでマラテアの人々を見守っているかのようです。しかし、顔と目が下向きに傾いている特定の角度のおかげで、遠くから見ると船乗りたちは海上で自分たちに視線が向けられているように感じるのです。これは海上の目印としても際立っています。
息を呑むようなパノラマ
像の基部にある展望台からは、360°の壮大な景色が広がります。深い青のティレニア海が空と溶け合い、険しい崖が湾に突き出し、サプリやディアマンテまでの海岸線に点在する町々、そして内陸には標高1,500メートルに達するルカニア・アペニン山脈がそびえ立っています。マラテア全域で最も壮観なパノラマスポットとされています。
像へのアクセス方法
頂上への道のり自体が一つの体験です。高い柱に支えられた一連の景観豊かなヘアピンカーブが続き、進むにつれてますます印象的な海岸の景色が広がります。夏季には観光客の流れを管理するため、車はマドンナ・デリ・ウリヴィ駐車場(1時間5ユーロ)で止められ、そこからシャトルバス(1ユーロ)がサン・ビアージョ大聖堂とキリスト像まで迅速に運んでくれます。冒険心のある方には、サンタ・カテリーナから始まる「信仰の道」があり、約20分で頂上に到達し、カーブを避けることができます。
精神性と美の場所
キリスト像の隣には、732年からマラテアの守護聖人であるアルメニアの聖人の貴重な遺物を収めたサン・ビアージョ大聖堂があります。この地域は精神性に満ちており、マラテアは「44の教会の街」として知られています。近くには、9世紀から10世紀のビザンチンの十字架の珍しいフレスコ画が描かれた、地域で最初のキリスト教の礼拝所とされるアンジェロの洞窟もあります。
実用的なヒント
✨ ベストタイミング:夕暮れ時が魔法のようです。空が暖かい色に染まり、像と風景を黄金色の光で包みます。
🚗 アクセス:24時間オープンで入場無料。
📸 写真のコツ:像の足元で上を見上げて撮影すると、その壮大さを捉えることができます。