中国大運河博物館|雪域からの世界文化遺産
ポタラ宮——雪域からの世界文化遺産
2024.02.06-05.19
主催:
中国大運河博物館China Grand Canal Museum
チベット自治区ポタラ宮管理事務所 The Potala Palace, Xizang Autonomous Region
展示場所:中国大運河博物館11、12号展示室
展示は5つの部分に分かれています:序章、千年の威容、万象の内、天路の神業、終章。
ポタラ宮の外壁の白い塗料は、白石灰、牛乳、白砂糖、氷砂糖などで調合されています。赤い壁の塗料は、赤砂糖、蜂蜜、サフランなどの材料で調合され、保存性が高く、粘着性が強いという特徴があります。ポタラ宮以外にも、チベットの多くの寺院でこれらの甘い塗料が使用されています。
毎年チベット暦の9月になると、ポタラ宮では年に一度の壁の塗り替え工事が始まります。これがポタラ宮の恒例の「衣替え」です。塗り替えの季節になると、各地から訪れる巡礼者や観光客が自発的に塗り替え作業に加わります。
白マ草(ペマツァ)は、別名ペンマ草とも呼ばれ、その原料はギョリュウの枝です。高冷地の奥深い山に生える灌木で、成長が遅く、質が硬く、枝が分岐しにくいという特徴があります。長年の建築実践の中で、チベットの人々はその曲がりにくさや腐りにくさを活かし、巧みに建築に応用し、チベット地域特有の建築装飾材料となりました。白マ草を壁材として使用することで、局部的な壁の重量を軽減しつつ、独特の装飾効果も得られます。
中国大運河博物館