https://jp.trip.com/moments/tag-166196-%E7%9F%B3%E5%B7%9D%E6%97%85%E8%A1%8C/
雪景色の後は花見をしよう
「北陸応援割」即完売したらしいですね。
ここ加賀市は石川県内でも能登からは少し離れたところなので地震の影響はあまりなかったようです。
片山津温泉にある雪の科学館周辺には桜がたくさん咲いていました。
屋上と言うのか、2階部分は外からも入れるので桜を間近で見ることが出来ます。
この景色にネコが居たらさらに最高の写真になったでしょうねwww
この科学館の後ろには喫茶店があり、柴山潟を眺めながら珈琲とスイーツが楽しめるようです。
加賀温泉郷の一つ、山中温泉からも近いので合わせて行ってみてはいかがでしょう?
#石川県 #石川 #石川旅行 #石川県旅行 #石川観光 #石川県観光 #加賀市 #加賀温泉郷 #加賀 #加賀百万石 #片山津温泉 #桜 #花見 #さくら2024
北陸新幹線金沢〜敦賀間3月16日開業
〈新幹線つるぎ17号〉加賀温泉(10:24)発→敦賀(11:02)着に乗車しました。駅も車内もきれいで快適、これからの北陸新幹線の活躍に期待です。※敦賀駅でサンダーバード乗換え12分、トイレは行けましたが混んでたら焦ります。駅とか土産とか見たい場合はもう少し余裕が欲しい、小さいお子様やお年寄りがいる場合は余裕をもつことおすすめします。
加賀温泉駅は新幹線が開業するにあたり『加賀の自然と歴史、文化を見せる駅』をコンセプトに「温泉郷の風情と城下町の歴史を感じさせる駅」のデザインが決まりました。新しくなった加賀温泉駅は美しかったです。IRいしかわ鉄道の乗り場もあり加賀市観光の拠点駅になります。
【施設名】加賀温泉駅
【所在地】石川県加賀市作見町ヲ6-2
【みどりの窓口】07:00〜20:00
訪問日:2024年4月
#さくら2024
#新幹線
#北陸新幹線
#石川旅行
#石川観光
#加賀温泉
#石川
#国内旅行
【金沢】無料サービス豊富な趣のあるホテル👘🍵🇯🇵
石川県金沢にある【雨庵 金沢】をご紹介✨✨
雨庵はシンプルな客室に小綺麗にまとめられた素敵ホテル🏨アニメティーが豊富なので素泊まりにも困らないし、なんといっても金沢近江町市場から徒歩5分の好アクセスなのもオススメポイント👀💞
夜になると夜鳴き蕎麦を無料でもらえたり、ロビーではお茶やジュースの配布があるのでまったりステイに最適です🍵👘 フロントには日本酒が取り揃えていて、いつでもテイスティングできるのも最高でした🍶🇯🇵
ゆっくりリフレッシュな旅をしたい方にオススメです🌼
住所:〒920-0918 石川県金沢市尾山町6-30
雰囲気/設備:旅館/ホテル
おすすめポイント:無料夜泣き蕎麦
平均価格:13,000円~
評価:★★★★★
#香港無料航空券 #金沢 #金沢グルメ #石川旅行
#ホテルステイ #ホテル
【金沢観光】金沢彩の庭ホテル
新幹線が開通した金沢へ旅行行ってきました✨
宿泊施設は、金沢彩の庭ホテルに♨️
駅からアクセスも良く大浴場もついていたのが決め手です!
建物を取り巻く「森の庭」「川の庭」「中の庭」「山の庭」
という落ち着いた雰囲気で素敵でした✨
朝ごはんは、金沢の旬を味わえるビュッフェ🐟
もちろん海鮮もあり凄く美味しかったです‼️
サービスも良く誕生日当日だったので凄く良くして頂けました☺️✨
駅までの送迎バスが何本も走っているのも凄く便利でした!!また絶対泊まりたいホテルです🏨
📍石川県金沢市長田2丁目4−番8号
#さくら2024 #金沢旅行 #石川旅行 #金沢ホテル
【金沢旅行】兼六園
金沢へ旅行行った際有名スポット兼六園へ✨
兼六園は、石川県金沢市に存在する日本庭園で国の特別名勝に指定されているみたいです😳‼️
凄く広い敷地でした!!
金沢駅からもアクセスが良くタクシーで15分程度😊
桜も咲きだしてきていて満開の頃は
凄く綺麗だと思います!!桜の木もずらっと並んでました🌸
歴史ある庭園凄く素敵でゆっくり歩きながら回るのおすすめです✨
💰入場料大人320円
📍6石川県金沢市兼六町1
#さくら2024 #金沢観光 #兼六園 #石川旅行
【石川県/加賀市】加賀ですごす、温泉郷巡りまとめ
𝐓𝐫𝐢𝐩*⋆✈石川県𓂃 𓈒𓏸加賀
開湯から1300年もの歴史のある温泉地。
加賀温泉郷と呼ばれる三大温泉を楽しむことができる。
金沢からは距離があるものの、
加賀百万石の文化を匂わせる素敵な街で満喫の温泉旅行♨️
愛染寺
⏰/6:30-17:30 季節によって異なる
🚗/石川県加賀市片山津温泉11-3-5
加賀片山津温泉 総湯
⏰/6:00-22:00
︎🚗/石川県加賀市片山津温泉乙65-2
mie coffee
⏰/10:30~17:30
🚗/石川県加賀市片山津温泉乙69-39
浮御堂
🚗/石川県加賀市片山津温泉
ギャラリー&ビストロ べんがらや
⏰/定休日:水曜日
10:00~17:30
ランチタイム 11:00~15:00
4/29,30,5/3,4,7,14 10:00~21:30
🚗/石川県加賀市山代温泉温泉通り59
森の栖 リゾート&スパ
📞/0761-77-0150
🚗/石川県加賀市山代温泉14-27
あやとりはし
🚗/石川県加賀市山中温泉河鹿町
栢野の大杉
🚗/石川県加賀市山中温泉栢野町ト10-1
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#宿泊記 #冬旅 #温泉 #石川県 #石川旅行 #石川観光 #加賀 #加賀温泉 #温泉旅行
【石川県/加賀市】9割が知らないフォトジェニックな絵馬のあるお寺
𝐓𝐫𝐢𝐩*⋆✈石川𓂃 𓈒𓏸加賀
瑠璃光山 愛染寺
片山津温泉の守護寺で、
地元の人から「お薬師さん」の愛称で
親しまれている加賀にあるお寺
日本唯一と言われるはめ込み式絵馬がかわいい!
ハートのところがくりぬきの絵馬本体で
ぴったり合うハートをさがして絵馬にはめ込むんだとか
見た目もかわいいし、体験型なのもユニーク
ハートは絵馬だけでなく
山門も大きなハート型でフォトジェニック
ピンク色のどこでも幸せドアからは
美しい白山が望める
絵馬の奉納やご祈祷をすると
鍵が貰えて扉が開けられるらしい🚪
そして、護摩堂では仏事だけに留まらず、
クラシックのコンサートやギャラリー展、
仏前結婚式なども執り行われているそう
何だか現代っぽいお寺!
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𓊆𝑇𝑖𝑚𝑒𓊇加賀温泉郷HPより
6:30-17:30 季節によって異なる
︎𓊆𝐴𝑐𝑐𝑒𝑠𝑠𓊇 公式HPより
石川県加賀市片山津温泉11-3-5
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【石川県/金沢市】建築巡りも見どころな金沢の楽しみ方
𝐓𝐫𝐢𝐩*⋆✈石川県𓂃 𓈒𓏸金沢
建築巡りも楽しい金沢◎
先月香箱蟹を食べに行ってきたよ🦀
✔︎ 鈴木大拙館
水鏡の庭は静寂が広がっていて、
なんとも言えない空気感
時の流れを忘れられる思想の空間
⏰/定休日:月曜(月曜日が祝日の場合翌日)
9:30〜17:00(入館は16:30まで)
🚗/石川県金沢市本多町3丁目4番20号
💰/一般310円
✔︎ 金沢海みらい図書館
無数にある穴は全て窓!内観は撮影禁止だけど
是非中に入って見学してほしい....
⏰/休館日:月曜日
10:00-17:00
🚗/石川県金沢市寺中町イ1番地1
✔︎ 石川県立図書館
去年7月にできたばかりの図書館
圧巻の世界観でまるで宇宙船の中にいるかのような気分
⏰/定休日:月曜日
火曜〜金曜 9:00-21:00
土日 9:00-18:00
🚗/石川県金沢市小立野2-43-1
✔︎ 石川県金沢港大野からくり記念館
北前船をイメージして、内井昭蔵氏が設計した建物。
木工作品のからくりおもちゃの体験ができたりするので、
大人も子どもも楽しめる。
⏰/定休日:水曜 12/29-1/3
9:00~17:00(入館は16:30まで)
🚗/石川県金沢市大野町4丁目甲2番29
💰/500円
✔︎金沢駅
『駅を降りた人に傘を差し出すおもてなしの心』を
コンセプトに誕生した、もてなしドームと
能楽の鼓をイメージした荘厳な印象の鼓門は
一度見ておきたいスポット
🚗/石川県金沢市木ノ新保町1-1
他にも金沢21世紀美術館や、
KAMU KANAZAWAなんかもいいよね〜🥺♡
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女子旅おすすめ金沢ホテル🤍
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今後の旅行の参考にぜひ🫧
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本日は、北陸地方で沢山の観光名所がある
金沢のおすすめホテルを紹介いたします🌷
*石川県はバスの1日乗車券を買って周るのがおすすめ!
ここのホテルは3人で泊まる予定で予約したホテル◎
ほんまに可愛くてホテルの雰囲気がさいこう!
私的にテイクアウトしたご飯を
しっかりした机と椅子で食べれるのも嬉しかった✨
自販機や洗濯機などもホテルの中にあるので
寒い日もホテルでゆっくり過ごせるよ!
カフェもあるから作業したい方にもおすすめ!
ぜひ行ってみてね〜〜!
#KUMUthesharehotels
〒920-0869 石川県金沢市上堤町2-40
大人1人:8000円から(公式のみ)
チェックイン15時からチェックアウト10時まで
行ってみたいところがあったら、メモの代わりに保存!📝
後で見返してくださいね🌱
*営業日など変わる場合がありますので公式HPをチェックしてくださいね☺️
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お洒落な雰囲気の旅行がしたい方必見です!🧡
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【金沢】無料ラウンジが嬉しいホテル♡
金沢旅行で、ホテルインターゲート金沢さんに泊まりました☺️✌️
知らずに予約したから余計びっくり❤️
なんとここ、
時間帯ごとにラウンジで色々なものがいただけるの!(^^)
朝はスムージーとか
夕方〜夜はワインとおやつ!
→私が行ったときはシャンパンのサービスもありました🥺💙
夜はお茶漬バー これものどぐろだしもあったりで嬉しい💕
ホテル全体的にも、
お部屋も大浴場も清潔感があるし
観光の立地にもちょうどいいホテルでした(^^)
【ホテルインターゲート金沢】
〒920-0864
石川県金沢市高岡町2-5
JR金沢駅から北鉄バス「南町・尾山神社」迄7分下車1分/小松空港からバスで「武蔵ヶ辻・近江町市場」迄50分下車7分
#宿泊記
#石川旅行
#金沢観光
【西田幾多郎記念哲学館】(石川県かほく市 旧国名:加賀)
<日本の “哲学”誕生を物語る博物館 悲哀と必然の歴史的命題を暗示します>
京都東山は琵琶湖疏水の一角に、“哲学の道”と呼ばれる小路があります。南禅寺、法然院といった古刹のとば口に通じ、桜並木の下、軽やかな瀬音を枕に猫たちがくつろぐその様は、“哲学”という言葉の持つ重み、渋みからは連想しにくいのどかな光景です。当初、近隣に住む文化人たちの散策路であったことから“文人の道”と称されたこの道ですが、その一人であった京都帝国大学の哲学教授、西田幾多郎(にしだ きたろう 1870~1945)を偲ぶ弟子たちが、師の足跡をこの道に辿ったことから、いつしか哲学の道と呼ばれるようになったといいます。
西田幾多郎の人生と日本における“哲学”の歴史は、まさしく不可分の関係にあります。現在の石川県かほく市に、大庄屋を務める豪農の子として生まれた幾多郎は、金沢の石川県専門学校に進学。北条時敬(ほうじょう ときゆき 1858~1929 数学教師。後に四高校長、東北大学総長などを歴任。禅への造詣が深く幾多郎の思索に大きな影響を与えた)の居宅に寄寓し、鈴木大拙(すずき だいせつ 1870~1966 『日本的霊性』などの著作で禅の精神を世界に広めた)らの学友にも恵まれ、充実した学究の日々を送ります。ところが、帝国大学令によって石川県専門学校が“第四高等学校”に改められるのに伴い定められた厳しい学則に反発。さらに大拙らが中退するなど幾多郎の周囲は騒擾し、やがて彼自身も自らその学窓を去ります。幾多郎は大拙の後を追って上京し、帝国大学哲学科選科を卒業後、帰郷して四高で教鞭を執りますが、学内の政争を原因として解雇されるなど、安穏が訪れることはありませんでした。そんな折、幾多郎が熱心に通ったのが、金沢市内卯辰山の山麓にあった“洗心庵”という草庵で、その主である雪門玄松(せつもんげんしょう1850~1915 和歌山出身の禅僧で、越中高岡の国泰寺の管長だったが突如出奔して卯辰山に庵を結んだ。後に還俗、再出家するなど破天荒な生涯を送った)の下に参禅します。西洋哲学への理解を基にしつつも禅の思想と経験を対置する、後年の“西田哲学”はこの頃から形成されはじめ、やがて京都帝国大学の教壇に立つと、『善の研究』(1911年)を発表してその思索の精華を世に問いました。
『善の研究』に代表される幾多郎の哲学は非常に難解な内容とされ、おそらく日本で最も有名な哲学書でありながら、どこか遠い次元に存在するものと感じられます。幾多郎の郷里である石川県かほく市には、“石川県西田幾多郎記念哲学館”が立地し、幾多郎の人生と思索の軌跡を丹念に追い、その言説を理解する手助けをしてくれます。また幾多郎に限らず、そもそも哲学とは何かという問題について、文字情報、視覚情報に基づく解説を試みている点も特筆され、世界で唯一“哲学”を冠するミュージアムである自負も窺えるというもの。その苦心と工夫に満ちた展示、そして安藤忠雄(1941~)さんの設計により整えられた上質な空間は、ここが“思索”の現場でもあるという自覚をもたらし、深い印象を刻みます。幾多郎の思想におけるキーワードの1つに“絶対矛盾的自己同一”という概念があります。これは主観と客観、生と死など、一見対立している二項も実は一体であるという考えで、禅の思想を濃厚に受け継ぐもの。哲学館の展示のクライマックスには“空の庭”(くうのにわ)という小さなテラスがあり、コンクリートの壁に覆われた、暗く無機質な空間でありながら、ふっと見上げると暮れ初める夏の空の移ろいが大きな存在感を以て捉えられ、“天”と“地”の間に存在する人間の在り様を逆説的に示唆しているよう。
想えば、幾多郎は名声を高らかにしたその後半生においても、相次ぐ肉親の死に苛まれ、深い苦しみと共にありました。“哲学の動機は人生の悲哀でなければならない”という名言も、哲学館の展示からその生涯を詳らかに追うにつれ、凄絶な色合いを以て迫ります。もし人生が悲しみの連続であるならば、その超克こそが思索の命題であって、その方法を一つの光明として他に提示した人こそが、哲学者なのかもしれなません。翻って、苦難に満ちた幾多郎の人生も、日本における“哲学”の誕生という歴史的命題を成すための必然だったように感じられます。そうした感慨に至ったとき、館内で掲示されていた幾多郎の言葉に、悠遠で不可思議な想いを抱かずにいられませんでした。
人間というものは時の上にあるのだ。
過去というものがあってわたしというものがあるのだ。
過去が現存しているという事が又その人の未来を構成しているのだ。
アクセス:白尾ICから車で3分ほど
ひとり旅おすすめ度:★★★★★(心ゆくまで観光できる。ほぼ貸切!)
探訪日:6月第3週平日16時ごろ
#西田幾多郎記念哲学館 #かほく市 #石川旅行 #石川観光 #哲学者
【鈴木大拙館】(石川県金沢市 旧国名:加賀)
<世界に広く自覚をもたらした“霊性”の拠りどころ 洗練された空間で多くの思索が行き交います>
加賀国(かが 現在の石川県南部)の厳しくも清澄な風土は、そこに住まう人々の心へ自然に対する畏れと信仰を根づかせ、数多くの“自覚”を生み出してきました。藩政期に至り、首府金沢では、この自覚が高度な工芸や遊芸、文学などの発展を誘発し、その影響は今日世界に誇る観光資源にも顕現しています。一方、これらの風土と文化を土壌に芽吹いたもう一つの系譜が哲学です。加賀そして金沢の歴史の結晶ともいえるこの学問の精華は、日本人の心の動きを慎重に、丹念に掬い上げ表現することで、広く世界へ昇華していきました。
『日本的霊性』『禅の思想』などの著書において、仏教と日本文化、思想との関わりを世界に紹介した鈴木大拙(すずき だいせつ 1870~1966 本名は貞太郎)は、加賀藩医の息子として金沢市本多町に生まれました。地元の第四高等学校に入学するも時日を経ず中退し上京、東京専門学校(現在の早稲田大学)や帝国大学(現在の東京大学)選科で哲学などを学びましたが、その人生の転機となったのが鎌倉円覚寺(えんがくじ)での参禅です。大拙が円覚寺を訪れたのは、東京専門学校入学直後である1891年の夏。当時、円覚寺の住持であった今北洪川(いまきた こうぜん 1816~1892)に禅の教導を願ったためでした。大拙から見て“至誠の人”だったという洪川の言行に鮮烈な印象を受けた大拙は、その夏を円覚寺に暮らし、洪川の遷化後も、法灯を継いだ釈宗演(しゃく そうえん 1860~1919)に私淑します。
宗演はその並外れた見識と行動力が高く評価された名僧で、円覚寺には道俗を問わず多彩な顔触れが参じていました(夏目漱石など)。さらに宗演は1893年シカゴで催された「万国宗教大会」に日本代表として出席するなど活躍の幅を広げていました。大拙は1897年から宗演の推薦で渡米し、現地の出版社に勤務。宗演の訪米の際にはその通訳を務め、国際社会の場で“禅”が鋭く感得される様を目の当たりにしました。さらに、宗演の講演の聴衆であったアメリカの大学院生ベアトリス・レーン(1878~1939)と親しみ、やがて来日したレーンと結婚。こうして大拙の周囲には、彼が広く世界と繋がる条件そして“自覚”が整ったのです。
大拙が世界へ向けて説いたキーワードの一つが“霊性”でした。霊性は“感性”“情性”“意欲”“知性”という人間の基本的な心の動きのいずれにも当てはまらない、対象物の持つ価値を、より直接的に心と結びつける“精神の奥に潜在しているはたらき”とされます。霊性は全ての人間が宿している感情の源ですが、各地域の風土や文化によってその内容に差異が生まれ、そのうち日本人が本能的に宿していた内容に、外来の仏教が作用して生まれたものを“日本的霊性”と定義しました。原初的な本能と後発の思想が接触し、感情の源を形成する過程は遍く人類に共通するもので、ここにおいて大拙と彼が蘊奥を究めた“禅”は、日本を起点に世界へ影響を与える存在として認知されます。
現在、大拙生誕の地に近い本多町3丁目には、彼の業績を顕彰する“鈴木大拙館”が建ちます。大拙の人生やその思想を紹介するばかりでなく、来館者それぞれが自らの思索を深めることを目的とした施設で、設計を担当したのは金沢にルーツを持つ建築家谷口吉生(たにぐち よしお 1937~)さん。観光施設が集中するエリアとは一線を画す静寂のなか、シンプルでありながら荘厳さも湛える“思索空間”の姿と、繊細な自然現象の在り様を“水鏡の庭”が映し出し、鋭角が巧みに組み交わされた空間デザインの意匠と合わせ、来館者の心へ安らぎと厳粛さを同時にもたらします。思索空間の内部は、禅寺における住持の居室である方丈をイメージしたデザインで、畳敷きの長椅子に腰かけると、水鏡の庭と背後の樹林を眺めながら、悠遠な心の動きを通わせられるよう。同時に、若き日の大拙の、円覚寺における心事を想像し、追体験することもできます。鈴木大拙館には、大拙や“ZEN”に関心を抱いた欧米の観光客も来訪し、その強い印象を発信したことで、今日では数多くの外国人観光客が日本における旅の目的地に定めているといいます。その事実自体が、大拙の説いた“霊性”の実在を証明しているように思われました。
アクセス:金沢駅からバスで25分ほど
ひとり旅おすすめ度:★★★(人はそれなりにいるが、広い場所なので気にならない)
探訪日:7月第4週平日11時ごろ
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【石川県立図書館】(石川県金沢市 旧国名:加賀)
<“遊環構造”に象られた文化のプラットフォーム 大胆なデザイン、清新なコンセプトが“知の探究”へと誘います>
国内有数の文化都市として、日本史の諸相に重要な示唆をもたらしてきた金沢。とりわけ工芸や建築の分野には特筆すべき事績が多く、親子二代に渡って日本の建築界を牽引した谷口吉郎(たにぐち よしろう 1904〜1979)、吉生(よしお 1937〜)さん親子の存在などに象徴されます。さらに、北陸新幹線の延伸決定を契機として、観光資源への注目度が高まると、“金沢駅 鼓門”に代表されるような名建築が続々と誕生します。藩政時代から連綿と受け継がれてきた工芸技術が多分に盛り込まれたこれらの建築は、文字通り“金沢の新時代”の顔となり、都市景観を象る役割を担いました。
これら新建築の中でも、近年大いに注目を集めているのが“石川県立図書館”です。もともとは1912年に兼六園の中へ建てられた図書館でしたが、拡張と移転のすえ市内本多町に立地した旧館の閉館に伴い、郊外の小立野(こだつの)で新館の建設が計画されます。その構想の中核には、新図書館を“課題解決型”の図書館とすることが据えられました。これは、従来の図書館が持っていた本の貸借機能に留まらず、利用者が“知の探究”を行うフィールドとなることを目指すもの。地域コミュニティや伝統文化とも融合した“文化のプラットフォーム”そのものでした。
この構想に応えたのが、建築家の仙田満(せんだ みつる 1942〜)さん。地域の生活に根ざした建築を基に、“環境デザイン”を手掛ける第一人者として知られます。その建築理論を象徴するキーワードが“遊環構造”。これは、仙田さんが公園の遊具やそこでの子どもの営みをヒントに提唱した理論で、人にとって“楽しさ”“心地よさ”を伴う空間を“回遊性”と結びつけたもの。つまり円環状の空間とそこに発生する営みは、安心とワクワクをもたらし、同時に“知の探究”を誘発するのです。
実際に現地を訪れてみて最初に目の当たりにするのが“ブックリウム”。膨大な数の所蔵図書にそれぞれの内容から相関関係を見出し、さらに銀河の運行になぞらえプラネタリウムのように表現したアートです。その美しさと清新さに驚かされるのはもちろんのこと、機器を操作すると、自身の興味に応じて銀河系を自由に行き交うことができる“提案型”の図書検索サービスの役割も担います。知の探究のスケールを視覚、聴覚へ直接訴えかけることで、子どもはもちろんのこと、大人までも高揚感を覚えずにはいられません。
受付を通り、“グレートホール”に立ってみれば、その規模感に圧倒されます。3階建ての書架が四囲に巡らされ、それらを縦横に空中回廊が結びつける様は、さきほどのブックリウムがもたらすスケールを立体化させたに等しく、近未来へ迷い込んだかのような錯覚さえ感じるもの。仙田さんの提唱する“遊環構造”が顕現していることに疑いはありませんが、階の傾斜や書架のデザインの統一感からして、本そのものが一つの生命を有し、彼らが集い論じ合う“議場”のような上質感も湛えます。その中にあって方位を示す旗が“加賀五彩”の色合いで敢然と掲げられ、探究をするうえでの指標となっています。感動の冷めやらぬまま旗の下に立ち、書架を具に観察すると、“子どもを育てる”“文学にふれる”“自分を表現する”“生き方に学ぶ”など目的や心理ごとに区分された12のテーマが設けられており、一般的な科学の枠に捉われない選書を可能としています。とりわけ最終テーマである“里の恵み・文化の香り~石川コレクション~”は、これまでに体感した石川県の豊穣な風土と文化を凝集したとも思われ、旅行者にとっても大変興味深いもの。風土という切り口で選書することで、あらゆる科学を横断的に捉え、土地の本質と魅力を提示しているようです。ふと我に返って周りの書架を見れば、老若男女を問わず多くの人が本を読み、内容を談じ、それぞれの探求へ没入している様がよく見て取れます。そして“知の探究”が決して終わりのない、かけがえのない魅力をもつ営みであることを改めて思い知らされました。
アクセス:金沢駅からバスで30分ほど
ひとり旅おすすめ度:★★★(人はそれなりにいるが、広い場所なので気にならない)
探訪日:10月第2週土曜日14時ごろ
※この投稿の写真の一部は友人から借用しました。
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レトロ×ロマン渦巻く異空間 金沢市片町【金沢中央味食街】ではなきん🍺
風情ある庭園や武家屋敷、茶屋街が魅力の金沢。その景観は江戸時代の様式を色濃く留め、寒冷で清冽なその風土と相まって、どこか格調高い印象をもたらします。その一方、都市の景況を支え続けた庶民の生活も深く根を下ろし、片町(かたまち)、香林坊(こうりんぼう)などは北陸有数の大繁華街として発展します。雑然として人間くさい、言わば観光地としての金沢のイメージとは対極にある雰囲気は、一見近寄り難くもありますが、勇気を奮って入り込んでみると、何とも魅惑的な雰囲気、味わいを体感できます。
“金沢中央味食街”の成立については、必ずしも詳らかではありません。片町の交差点から一つ路地へ入り、木倉町(きぐらまち)の殷賑を抜けた先に突如として現れるこの不思議な空間は、煌々と、しかし実に妖しく闇に浮かび、思わず立ちすくんでしまうような独特な趣。今日伝わるところによると、戦後、金沢市街に散見されたいわゆる“闇市”のうち、形態と場所を変え、最終的に香林坊界隈で終焉を迎えた屋台街の賑わいを懐かしんだ人々が、1960年代後半に設立したものだといいます。現在の店舗は、厳密には屋台ではないものの、その闊達とした雰囲気や雑然として込み入った人々の距離感は、屋台の魅力を存分に取り入れたもの。恐る恐る路地を分け入ると、暖簾と煙に遮られながらも、酔客たちの高揚感がそのまま伝わってくるようなお店ばかり。金沢の郷土料理を味わえる小料理屋から、店主の趣味や人柄が前面に押し出された個性派、さらに街路の雰囲気とはやや異質とも思われるワインバーまで、20軒あまりの店舗それぞれがしっかりと賑わい、地元に根差した人気店であることは一目瞭然です。
“焼肉NOBU”(写真2~5枚目)は味食街の中でもとりわけ目を引く小さな焼肉店。キッチンを囲んだL字型のカウンター8席で、その形態から“ひとり焼肉”であっても全く気になりません。地元のプロサッカーチーム“ツエーゲン金沢”のユニフォームやグッズ、さらに試合中継が店内を賑わせ、地域密着の様子がありありと見て取れます。メニューはシンプルでありながらバリエーション豊かで、一人から楽しめるセットがあるのも嬉しいポイント。せっかくなので“NOBUおまかせ三点盛り”(1,980円)のほか、一番の名物という“和牛炙りイチボ ユッケ風”(1,680円)をオーダー。三点盛りは、塩やバジルの爽やかな味付けが魅力の豚肉や、弾力とふくよかな風味を楽しめるホルモンなど、その日の仕入れに応じた内容でボリュームも味わいもぴったり。そして和牛炙りイチボは、さっと火にかけるだけでもOKという早業の一品で、その繊細な質感と旨みはなかなか味わったことのないもの。生卵のとろみとタレを纏わせれば、思わず感嘆の声がもれてしまうほどのおいしさです。一人客でも気にならないどころか、こうした空間だからこそ、じっくりと食事、お酒に向き合うことができ、この味食街設立の趣旨が濃厚に受け継がれていると感じるお店です。
〆に向かったのは“金沢の味 満月”(写真6~9枚目)。先述の焼肉 NOBUと比べてもさらに小さな5席ほどの小料理屋で、ノスタルジックな雰囲気に満ち溢れた小料理屋さんです。割烹着を着た女将さんと、同窓会帰りという常連さん数人が優しく迎え入れて下さり、金沢の町やグルメの話題に花が咲きます。北陸の旬菜の旨み、甘みを存分に引き出した野菜料理のほか、名物という“牛すじ煮込み”を地酒“天狗舞”と合わせれば、一日の終わりにふさわしい安心感がもたらされるもの。女将さんが語る中央味食街の歴史や、実見してきたさまざまな金沢の姿も大変興味深く、お料理、お酒のおいしさ以上に貴重で印象深いひと時を過ごせました。常連さんおすすめの小さなカレーライスを食べ終えた後、わざわざ見送りに出てくれた女将さん、常連さんと記念撮影をしてお別れ。一期一会の楽しさと切なさを抱えながら、幅広く、忘れ難い金沢の滋味を噛み締めました。
アクセス:片町バス停から徒歩5分ほど
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工芸文化×食文化の高度な融合! 金沢市木倉町【CRAFEAT】ではなきん🍻
北陸有数の大都市、金沢の繁華街は、金沢駅から2kmほど南へ下った片町(かたまち)、香林坊(こうりんぼう)エリア。いずれも金沢城の西方に開け、加賀藩(かが 現在の)の創立期から栄えた街区で、現代的な歓楽街の様相の中に、歴史ある建造物やその由来が散見されます。この2大繁華街から一本路地を入ると、狭小な街路に飲食店が集まり、湯気と香気が夜空に立ち昇る様を見るにつけても、高揚感がぞくぞくと増すというもの。とりわけ藩の材木蔵を中心に繁栄してきた木倉町(きぐらまち)には、地元の方御用達の名店が軒を連ね、ディープな魅力の飲み屋街が形成されています。
CRAFEAT(クラフィート)は、良い意味で雑多とした木倉町の街並みにあって、凛として洗練された佇まいが目を引く店舗です。こちらを運営するのは能登(のと 現在の石川県北部)半島は輪島市(わじま)で200年以上の歴史を誇る田谷(たや)漆器店。いわゆる“輪島塗”のメーカーの代表格で、数多くの職人たちと手を携えながら、漆器をプロデュース、販売しています。そんな老舗漆器店が飲食店舗の運営に踏み切ったのは、輪島塗が“伝統工芸品”としてその品格を高める一方、日用品としてのイメージが薄れてしまうことに危機感を覚えたためといいます。CRAFEATでは、田谷漆器店の手掛ける輪島塗を始め、旧加賀国に培われた工芸品の数々が卓上を彩り、数十万円にも及ぶという技術の精華も、日用の食器としての活躍ぶり。今日に伝統工芸として崇敬を集める食器でさえも、もともとは人々の営為から生じたものに過ぎず、しかしそれ故に長い時間を経てなお輝きを放ち続ける事実に、歴史の神秘が顕現するというもの。
店舗は2階建てとなっており、階を隔てて異なるコンセプトの飲食店が両立しています。階上の“CRAFEAT”は、完全事前予約制で、地産の食材を巧みに織り合わせたコース料理を展開。最高級の漆器や工芸がカウンターキッチンに並び、その静謐な趣が空間全体の階調を整えます。一方の階下“CRAFT”は、階上と異なりシンプルで明るく、カジュアルな佇まい。予約もマストではなく、価格もリーズナブルで、これまで伝統工芸と縁の持ちようが無かった、自分のような若輩者にも身近に感じられるラインナップです。例えば、今や金沢の名物として知られるおでんは“燻製たまご×トリュフオイル”、“モッツァレラチーズ×岩のり”など、シェフの創意が盛り込まれた“進化系”。刺激的、魅惑的な味わいを楽しむことができます。また、この日は幸いにもシェフの知り合いが県南部の山中で仕留めたという猪肉が入荷しており、特別にハンバーグプレートをご用意いただけました。ゴロっとした見た目のハンバーグに刃を入れると、旨みが白い泡となって肉汁と共にあふれ出し、それでいて全く臭みはなく、適度に締まった肉質と感触がその豊満なおいしさを引き立てます。付け合わせの野菜も加賀地方の特産で、九谷焼の器と共に、まさしく加賀のオールスターともいえる豪華な一皿でした。そして、これらの料理と合わせるお酒にもこだわりはたっぷり。県内の日本酒は特に豊富で、各酒蔵の特徴や料理との相性を教えてもらい、選ぶ楽しみは尽きません。何より、田谷漆器店の技術が詰まった漆器のお猪口の吸引力は圧巻。深く、艶やかに濃度を溜め込む烏色の木地のなか、日本酒のうすにごりを透かすのは、神秘的なエメラルドグリーン。その様子はまるで“青の洞窟”に通ずるもので、“宝物”という以外に形容のしようがない美しさです。漆器の中に突如として出現するこの“小宇宙”を通じて、工芸品を手に取り、口をつけて、紛れもなく“用いる”ことで得られる感動の大きさを体感できるのです。
アクセス:片町バス停から徒歩4分ほど
メニュー例:加賀蓮根の和風ピクルス(380円)、進化系おでん 燻製たまご×トリュフオイル(380円)、夢醸(一合 1,280円)
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【金沢城下町(④三文豪と文芸文化)】(石川県金沢市 旧国名:加賀)
<金沢の深き陰影が生んだ三人の文豪 故郷への愛憎が近代文学の傑作へ結実します>
日本有数の城下町として大がかりな盛衰を分かち、今日までその情趣を留める金沢。藩の積極的な文治政治や、加賀国(かが 現在の石川県南部)に受け継がれた木工や石工の技術を背景に、極めて高い文化水準を保ちました。長い歴史と湿潤な風土は街路に深く、特殊な陰影をもたらし、後世に“金沢の三文豪”と呼ばれた作家たちは、金沢の風土に深く根差した文学を生み出していきます。
① 徳田秋聲記念館(写真2枚目)
明治時代に入り、困苦を極める金沢藩士の子として生まれた徳田秋聲(とくだ しゅうせい 1871~1943)は、日本近代文学における自然主義の代表的作家として知られます。透徹した視線で人心と世情の動きを捉えた小説は、後年川端康成(かわばた やすなり 1899~1972)をして“日本の小説は源氏にはじまって西鶴に飛び、西鶴から秋聲に飛ぶ”と言わしめたほど。秋聲が幼少期を過ごした浅野川の畔には“徳田秋聲記念館”が建ち、秋聲の人生と、『黴』『あらくれ』など代表作の文学世界を解説しています。館内で年表に目を凝らしていると、興味を引かれたのは他の“三文豪”との関わり。とりわけ泉鏡花(いずみ きょうか 1873~1939 詳細後述)とは同じ小学校の出身であり、加えて尾崎紅葉(おざき こうよう 1868~1903 日本近代文学の黎明期を代表する作家で、言文一致を本格的に完成。『金色夜叉』などの傑作を残し、数多くの弟子を育てたが早世した)の門下生としてしのぎを削ったライバル。終生紅葉を崇敬していた鏡花と、紅葉に師事しながら、徐々にその作風から離れた秋聲とは微妙な懸隔を保ちました。衰退の一途を辿った金沢に宿る深い悲しみという同じ土壌に出発しながら、人の世の現実をひたすらに直視して文学に刻んだ秋聲と、妖艶な幻想に昇華させた鏡花の、文学観や人生観の違いはとても興味深い内容です。
② 泉鏡花記念館(写真3~7枚目)
金沢三文豪の一人にして、幻想・怪奇文学の大家として知られる泉鏡花は、彫金師の父と、太鼓師の家系に連なる母との間に生まれました(浅野川を挟んだ斜向かいが秋聲の生家)。鏡花の父は金沢の爛熟した工芸文化の担い手として活躍しましたが、母は鏡花が9歳の時に病死。このできごとは鏡花の人生に深い陰影をもたらし、後の鏡花文学に見られる母への憧憬、仏教的倫理といったテーマの基調となります。尾崎紅葉という生涯の良師を得た鏡花は、当初は講談調の小説を手がけましたが、1900年に『高野聖』を発表。暗夜の山中で繰り広げられる怪異譚は、凄絶な美しさを湛え、今日においても幻想文学の一大傑作として知られます。以来、『歌行燈』『天守物語』といった幻想的な作品を世に送り出し、晦渋でありながら“謡”を想わせるような文体も相まって、唯一無二の文学世界を創成しました。生家跡に建つ“泉鏡花記念館”では、文学の魅力にとどまらず、鏡花を愛する数多くの著名人による“読み方”の提唱、極度の潔癖症だったという鏡花の人柄など、人と文学の魅力にぐっと厚みを持たせる充実の展示を誇ります。
③ 室生犀星記念館(写真1、8~10枚目)
いま一人の金沢三文豪、室生犀星(むろう さいせい 1889~1962)の生涯は、その出生から深い陰影に包まれていました。加賀藩士の父と、彼に仕えた女中との私生児として誕生した犀星は、生後まもなく犀川(さいがわ “犀星”というペンネームの由来)の畔にある雨宝院へ預けられ、その養子に。金沢で職を転々とする間に目覚めた文才は俳句や詩に開花し、大正時代の世情とも巧みに調和し、浪漫的な作品で文壇の地位を確立します。草木や昆虫、野鳥といった身の回りの小さな命に目を向け、その輝きを称え愛した犀星の温かい眼差しは、今なお多くの人の心を打ちます。そして故郷金沢に対する想いも人一倍深く、故郷の風光や人物をテーマにした作品も少なくありません。なかでも有名なのが“ふるさとは遠きにありて思ふもの そして悲しくうたふもの”
という「小景異情」の一節。望郷の詩として考えられがちなこの作品ですが、全体を通して読むと必ずしもそうではなく、自身を生み、育んだ金沢に対する深い情念と複雑な愛情が伺えます。生家跡に建つ“室生犀星記念館”では、犀星の愛した生命をモチーフにした展示などが魅力で、他の文豪の記念館と合わせ、金沢という土地に対して何か深く考えさせられる重要な示唆に富んでいます。
アクセス:いずれも金沢駅からバスで10分ほど
ひとり旅おすすめ度:★★★★★(心ゆくまで観光できる。ほぼ貸切!)
探訪日:6月第3週日曜12時ごろ
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【金沢城下町(③職人と工芸文化)】(石川県金沢市 旧国名:加賀)
<時を越えて輝きを放つ日本有数の工芸文化 加賀の風土と人心が育んだ技術の精華です>
前田氏による安定した治世のもと、武士や町人によって高度な文化が育まれた金沢では、武家町や茶屋街を核として経済が循環しました。とりわけ茶屋街では、お茶屋の設えや芸妓の服飾が巨細に渡って空間を彩り、職人たちは注文主の期待に応えるべく、技術や創意を競います。さらに加賀藩(かが 現在の石川県南部)は領内の殖産興業に努め、北前船を通じて産品を盛んに交易。加賀の“ブランド”は諸国にも知れ渡り、九谷焼(くたにやき)、金箔、加賀友禅、加賀山中や能登(のと 現在の石川県北部)輪島の漆器など、今日においても高い知名度を誇る工芸品が誕生します。この背景には、加賀藩や金沢の町人たちの尽力はもちろんのこと、霊峰白山(はくさん)を擁する加賀国一帯に、古来木工や石工に関する技術が培われていたことも見逃せません。
明治維新の後に加賀藩が廃されると、藩政と強い結びつきを持っていた産業、工芸は大きな打撃を被ります。城下町の人口は流出し、工芸品の需要も低下。多くの職人が経済的な苦境に陥り、長年培われた技術は廃絶の危機に瀕します。しかし、明治時代の中期以降、海外での万博などを契機として日本の工芸品に再び注目が集まると、金沢の工芸品には海外への輸出品という新たな面が付帯します。折しも金沢では旧制第四高等学校開校(1887年)、北陸本線の開通(1898年)、陸軍第九師団(1898年)など、経済、産業の発展を後押しする好況が続き、数々の工芸も新時代の中に生き残ります。戦後に文化振興の機運が高まると、“伝統工芸”のブランドとともに保護が図られました。しかし金沢の場合、単に伝統を保護するのではなく、作家を誘致、育成し、さらに伝統に囚われない新分野の工芸の発展にも力を尽くしました。とりわけ若手作家に対しては、制作環境の整備、経済的な支援を手掛けるばかりでなく、作品を発表する“場”と“機会”も積極的にプロデュース。金沢を通じて広い世界の眼差しを受けることで、技術の練度は高まり、創造性豊かな進化を遂げました。その成果もあり、2020年には“国立工芸館”が東京から金沢へ移転。名実ともに日本最先端の工芸都市の地位を確立し、現在も多くの作家が制作に励んでいます。
こうした工芸の実態と魅力に触れるスポットは市内に数多くありますが、金箔の老舗として知られる“箔一”の本店“箔巧館”(写真2~6枚目)はその代表格。今や全国シェアの98%を占める金沢の金箔の歴史や魅力を伝えるギャラリー、ミュージアムを併設し、とりわけ加賀藩祖前田利家(まえだ としいえ 1538〜1599)が着用した黄金具足の復元、絵画や九谷焼に施した金箔の精度が見どころです。極限まで薄さを突き詰めた箔打ちの技術や、江戸幕府の統制を掻い潜って“密造”していた歴史など、興味深い事項が解説されています。また2階のギャラリーでは、古今の絵画や九谷焼に金箔を施した作品が陳列され、絢爛でありながら繊細な世界観は圧巻。
ひがし茶屋街に立地するギャラリー&ショップ“金澤美蔵”(写真1、7〜10枚目)も金沢の工芸、手仕事に出会えるスポット。こちらは金沢のみならず、北陸一帯の作家や工房と関係性を築き、その作品を展示、販売。その文化水準の高さを丁寧に感じられます。とりわけ印象深かったのは、金沢市内の時計メーカー“シーブレーン”。その主力ブランド“はなもっこ”(写真1、10枚目)は、シンプルで柔らかいデザインが空間に溶け込む置き時計です。艷やかな質感で、ふっくらとした木地のフォルムのなかには、深い色合いの岩絵具と粒子のきらめきが流し込まれ、コントラストも鮮やかに金色の針が浮かび上がります。そしてこれらの用材の多くは地元の工芸作家が手掛けており、例えば木地は加賀山中の木地師の、盤面の下地となる和紙は金沢市内の紙漉き職人の手によるもの。さらに時を示す点(インデックス)には金箔が。結論、加賀国が培ってきた工芸技術、文化が的確にパーツを構成し、巧みに調和することで、総体として優れたインテリアへ完成しているのです。歴史ある伝統工芸の技術が、現代的なデザインにおいても全く色褪せない輝きを放つ事実……それを証明する“金沢らしさ”のあまりにも上質な内容を目の当たりにして感動もひとしおでした。
アクセス:金沢駅からバスで10分ほど(金澤美蔵まで)
ひとり旅おすすめ度:★★★(人はそれなりにいるが、広い場所なので気にならない)
探訪日:6月第3週平日12時ごろ
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星野リゾート 界加賀で温泉を満喫
加賀温泉郷の1つ、山代温泉に位置する、星野リゾート 界加賀ですが、大浴場の雰囲気がとっても素敵なんです。
2017年にリニューアルオープンした「久谷の湯」は、加賀伝統工芸の九谷焼や金沢金箔を使用した内装が大変美しく、是非一度足を運んでみてほしいです。
内風呂の壁面では、九谷焼で四季を表現されており、男湯女湯あわせて計8人の作家の九谷焼が組み込まれています。
露天風呂との仕切りガラスには、金沢箔で白山描き、露天風呂は天井に満月のような内装が施されています。
山代温泉は美人の湯ともいわれており、とろりとした温泉です。
美しい伝統工芸を眺めながら温泉をたのしんでみてはいかがでしょうか。
休憩処には麦茶は柚子みつ水が用意されていますが、隣接する24時間オープンしているトラベルライブラリーでは、アイスキャンディーやコーヒーなどもいただけますよ。
【星野リゾート 界加賀】
住所:石川県加賀市山代温泉18−47
電話番号:050-3134-8092
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星野リゾート 界加賀の会席料理
石川県の山代温泉にある、星野リゾート 界加賀。
歴史ある加賀伝統建築を残し、加賀文化を堪能できる館内、そして日本海の海鮮などを使った、季節に合わせた会席料理がたのしめるのがポイントです。
料理に合わせて制作した九谷焼とのマリアージュにも要注目。
「器は料理の着物」と唱えた当館ゆかりの美食家・北大路魯山人にならい、器にもこだわった会席料理となっているそう。
美しい器に盛られたお料理は見ているだけでも幸せです。
飲み物は、お酒が飲める方には勿論日本酒がおすすめ。
朝食もボリュームたっぷり!石川のお料理を夜だけではなく朝も存分にたのしめます。
【星野リゾート 界加賀】
住所:石川県加賀市山代温泉18−47
電話番号:050-3134-8092
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星野リゾート 界加賀に宿泊
石川県の山代温泉にある、星野リゾート 界加賀。
歴史ある加賀伝統建築をリノベーションしてつくられています。
入口から入ってまず、フロントの水引が目をひきます。
フロント横にあるお土産屋さんもセンスが良かったです。
地域らしさあふれる界の「ご当地部屋」。界 加賀では「加賀伝統工芸の間」として、加賀水引や加賀友禅が彩り、九谷焼の茶器もあって、加賀らしさをお部屋全体で楽しめます。
私のおすすめは露天風呂付き和室。
大浴場や宿目の前の古総湯も勿論良かったですが、やっぱりお部屋に温泉があるのは嬉しいです。
【星野リゾート 界加賀】
住所:石川県加賀市山代温泉18−47
電話番号:050-3134-8092
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【金沢城下町(②町人と遊芸文化)】(石川県金沢市 旧国名:加賀)
<町人の富に牽引された遊芸文化 絢爛な空間に細やかな心の動きが通います>
“加賀百万石”の本拠である金沢では、前田氏の安定した治世の下に城下町が発展し、江戸時代末期には三都(江戸・京都・大坂)と名古屋に次ぐ全国第5位の人口を有するなど、日本有数の都市に成長します。城下町では、第4代藩主前田綱紀(まえだ つなのり 1643〜1724)による文治政治などの影響で、早くから特徴的な文化や芸術が誕生。芸妓と客の遊ぶ“お茶屋”は城下に点在し、謡や音曲が夜の城下町を賑わせました。しかし、江戸時代後期に至ると藩は風紀上の観点からこの状況を問題視し、お茶屋を城下町の一角へ集中させます。1820年には城の北東を流れる浅野川の東岸と、南西の犀川(さいがわ)の西岸にお茶屋を集め廓(くるわ)を設立。今日“ひがし茶屋街”“にし茶屋街”と通称される花街が形成されます。
茶屋街に通ったのは裕福な商人や町人で、武士は藩から出入りを禁じられていました。藩や武士が中心となりがちな城下町においては異質とも言えるこの“別天地”が成立した背景には、経済の循環を支えた富商の存在があります。新田開発の請負、北前船の交易、酒や調味料の醸造、さらには磁器や漆器の生産など、加賀藩の広大な領土と高い文化水準に基づく事業を展開した商人たちは、遊宴や商談の場として茶屋街を活用。濃やかな遊芸文化を牽引していきます。
現在、ひがし茶屋街とにし茶屋街、さらにひがし茶屋街から見て浅野川対岸の“主計町茶屋街”(かずえまち 明治維新以降に成立した茶屋街)では、茶屋街特有の街並みや文化を体感できます。とりわけひがし茶屋街に立地する“志摩”(しま 写真3~10枚目)は、ひがし茶屋街創立時の姿を留めるお茶屋です。押し詰まったような陰影の深い玄関から、急峻な階段を上がった先に広がるのは客間。艶やかな質感の紅色を内壁に施した室内は、格調高さと優美さを兼ね備えたもの。一方、押入れを設けず床柱も細く整えることで、全体的に開放的な設計となり、ここが舞や芸曲のメイン・ホールであることを実感します。訪れた時は夏の盛りであったため、襖や障子は簾に変えられ、浅野川の方角から涼風が吹き抜けていきました。
茶屋街を舞台に育まれた遊芸文化は、舞や謡ばかりでなく、俳諧や茶の湯など多岐にわたり、芸妓も客も高い知性と教養を磨いていきました。そればかりでなく、間の設えや芸妓の挙措に表れた細やかな心遣いを汲み取ることも求められたため、お茶屋にはいわゆる“粋”という言葉に象徴される感性が充溢したのです。
こうした空間で生まれた文化の一つに“影笛”があります。これは客の前に敢えて姿を見せず、まるで風や虫の自然音のようにして芸妓が笛を奏でること。客前に出ることの少なくなった年配の芸妓が、その経験と高い技量を存分に活かして客をもてなすものです。影笛の案内がなされている志摩の離れは、先述の客間と比較して、青みがかって陰影の深い、落ち着いた雰囲気の部屋。まさに影笛という文化にも通じる印象で、敢えてこの部屋を好む客は、一通りの遊芸を知り相応の妙味を放つ、“通”だったものかと想像が働きます。彼らと、顔を見せない芸妓との間でしめやかに流れる音曲には、単なる遊芸という以上に、際どい心の動きと邂逅が繰り広げられたように思えてならず、その場面と人々の心についてさまざまな想像が尽きませんでした。
※志摩の1階奥には茶席“寒村庵”(写真8~10枚目)があり、庭を眺めながら抹茶と金沢の和菓子をいただけます。また、志摩の裏手に立地する“お茶屋美術館”(写真1枚目)では、茶屋街や遊芸文化に関する貴重な展示品を見学できます。
アクセス:金沢駅からバスで10分ほど(ひがし茶屋街まで)
ひとり旅おすすめ度:★★★(人はそれなりにいるが、広い場所なので気にならない)
探訪日:6月第3週平日11時ごろ
#金沢 #金沢市 #石川旅行 #石川観光 #ishikawakanko #北陸 #北陸旅行 #北陸観光 #金沢旅行 #金沢観光 #金沢時間 #金沢城 #ひがし茶屋街 #お茶屋 #茶屋街 #志摩 #お茶屋美術館 #寒村庵 #重伝建 #古い街並み #茶室 #お茶席 #和菓子 #金沢の和菓子 #伝統建築 #和風建築 #木造建築 #歴史好き #ひとり旅 #旅のある暮らし
【金沢城下町(①前田氏の武家文化)】(石川県金沢市 旧国名:加賀)
<文治政治の結晶となった“加賀百万石”の本拠 北陸の政治、文化を牽引しました>
江戸時代を通じて存在した250以上の藩のうち、最大の石高を誇ったのが加賀藩(かが 現在の石川県南部)です。その領土は隣国能登(のと 現在の石川県北部)、越中(えっちゅう 現在の富山県)にも及び、いわゆる“加賀百万石”の盛名をほしいままにしました。藩祖の前田利家(まえだ としいえ 1538〜1599)は、織田信長の近習から身を起こし、盟友豊臣秀吉の政権の屋台骨を支えた人物で、正妻“まつ”(1547〜1617 法号は芳春院)の内助の功と合わせて、現在でも高い知名度を誇ります。利家は賤ヶ岳の戦い(1583年。秀吉が柴田勝家を破って覇権を手にした戦い。両者と親交の深かった利家は、当初勝家に味方したが戦線を離脱し、秀吉に恭順した)の後に加賀国を領有し、その本拠として“金沢”を選定します。もともと金沢は、戦国時代に北陸を席巻した一向一揆の拠点である“尾山御坊”(おやまごぼう)が存在した土地で、一揆の平定後に勝家の部将佐久間盛政(さくま もりまさ 1554〜1583)によって御坊の跡地に城が築かれていました。利家はこの城を近世城郭へ大改造し、同時に城下町の開発に着手。以来、歴代の加賀藩主によって城下町は発展を続け、藩領における政治、経済の中心として現在の金沢市に受け継がれます。
利家の曾孫にあたる綱紀(つなのり 1643〜1724)は、江戸時代の大名でも有数の名君として知られ、文化、法制の整備に注力する文治政治を展開。その象徴となる“兼六園”(けんろくえん 写真1、5〜7枚目)は、綱紀が金沢城の隣に造営した邸園を前身とし、宋代の漢籍に謳われた、園池における“六”つの徳を“兼”ねるという意味を持ちます。綱紀以降、庭園はたびたび拡張され、現在では“徽軫灯籠”(ことじとうろう)や“唐崎松の雪吊”といった景観が金沢を代表する見どころとして人気を集めます。
城下町には藩士たちの屋敷も数多く現存し、なかでも“長町武家屋敷跡”(写真8枚目)は当時の姿をそのままに伝えます。屋敷群に通じる細い街路は、江戸時代の日本人の体のスケールや視線のあり様まで逆説的に示すもので、同じく金沢の観光名所として名高い“茶屋街”と比較すると、どこか質朴な趣。“武家屋敷跡 野村家”の、自然の風趣を存分に取り入れた小宇宙にもほっと心が安らぎます。
明治維新が成って加賀藩が廃されると、藩の存在を中心に経済、産業が循環していた金沢は大きな打撃を被ります。実質的な失業状態となった武士はもちろんのこと、武士や町人からの需要によって支えられていた工芸、芸術の担い手たちにもその余波は及び、幕末期に国内4位の規模を誇った人口は流出。都市は急激に衰退します(こうした景況が、旧加賀藩士による大久保利通の暗殺〈=1878年 紀尾井坂の変〉を誘発する)。それでも、1887年に旧制第四高等学校が、1898年に陸軍第九師団が置かれると、文教都市あるいは軍都として復興。近代的な気風を纏った街並みが新たに構成されます。このうち市内出羽町に立地する陸軍の兵器庫は、現在“石川県立歴史博物館”(写真9〜10枚目)として活用され、優雅な趣さえ湛える赤レンガ建築が目を引きます。倉庫群を巧みに展示室へと区分し、洗練された現代的な空間でつなぎ合わせたデザインは無理なく調和し、金沢だけでなく、古代の白山(はくさん)信仰や中世の一向一揆から続く歴史と関連させることで、加賀国の全体像を理解できる内容です。
同一の領主による安定した治世、そして古来加賀国に受け継がれてきた風土と文化を一気に円熟させた金沢。その城下町の発展の歴史は、世界に誇る観光都市、芸術都市として輝きを放つ今日の姿の確固たる基盤となりました。
アクセス:金沢駅からバスで15分ほど(兼六園まで)
ひとり旅おすすめ度:★★★(人はそれなりにいるが、広い場所なので気にならない)
探訪日:5月第2週平日12時ごろ
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【九谷焼をめぐる名建築】(石川県小松市 旧国名:加賀)
<加賀国“石の文化”がたどり着いた美の極点 謎多き歴史を纏いながら人々の心へ強く訴えかけます>
加賀国(かが 現在の石川県南部)の高度な文化、芸術の代表格である“九谷焼”(くたにやき)は、“五彩”と通称される絢爛な色づかいが特徴の磁器です。その始まりは江戸時代の前期、加賀藩の支藩である大聖寺(だいしょうじ)藩の領内において、地元の陶石と肥前国(ひぜん 現在の佐賀県と長崎県の大部分)有田に培われた技術を掛け合わせて焼成されたものですが、この“古九谷”はわずか50年ばかりで全ての窯が閉じられ、多くの謎を残したまま姿を消します。それから100年ほど経た19世紀の初頭、現在の小松市域で新たに陶石が発見されたことを契機として、主に加賀国南部でつくられた“再興九谷”は加賀藩の主要産業に成長。明治以降もその系譜は受け継がれ、伝統技法と時代の潮流、さらには海外の製陶法などを取り入れながら、作家たちの創意みなぎる作品が生み出されています。
① 九谷セラミックラボラトリー(写真1〜10枚目)
九谷焼の実質と魅力を知るうえで必見の施設が“九谷セラミックラボラトリー”。九谷焼の工房とギャラリー、体験施設の機能を兼ね備えたもので、鋭角が巧みに組み合わさった構造の建築が目を引きます。設計を担当したのは、いまや世界的な建築家として認知される隈研吾(くま けんご 1954〜)さん。地元で産出する“花坂陶石”から磁器土を練り上げる工房が建っていた土地に、従前の機能を引き継ぎながら先進的なデザイン空間を創出しました。
館内に入ってまず目を引くのが、巨大なガラスに囲われた工房。複雑に入り組んだコンベアーのように見える機器の前には、陶石の材質や砕石の工程が丁寧に解説されています。それぞれの工程に実物も合わせて陳列され、完成品の美しさに注目しがちな磁器が、いかに多くの手間をかけて完成するか、そして紛れもなく“地産”の芸術であるかを実感できます。背後のギャラリースペースでは、季節に合わせたコンセプトで多彩な作品が展示され、気に入ったものはその場で購入も可能。多面的な採光と柔らかい土壁のおかげもあって、肩ひじを張らずに作品を鑑賞でき、それぞれの作家の個性や遊び心にまで目が行き届くのも嬉しいポイントです。
アクセス:小松ICから車で15分ほど
② 嘸旦(撮影は可能ですが、WebやSNSへのUPが禁止のため写真はありません)
小松市高堂町にある九谷焼の窯元錦山窯(きんざんよう)は、1906年の開創以来、独自の金彩技法と幾何学的な紋様を得意として、九谷焼の傑作を世に多く届けてきた窯元です。そんな歴史ある窯元が、九谷焼の魅力や価値を伝えるギャラリーとして新設したのが嘸旦(むたん)。言葉の意味は“音のない始まり”“無我の創造”と定義され、それだけでただごとではない風格を纏います。
嘸旦の見学は完全事前予約制。Webページでの申し込みの後にメールでのやり取りを経て、当日錦山窯に赴くと、窯主さん自らが工房へ招き入れ、製陶の現場を手ずから案内してくださいます。普段、器の作家さんとお話しする機会などなかなか得られるものではなく、まして器や道具が作り手の厚い手肌に馴染んで軽やかに動く様を実見するのは、一生に一度かもしれません。そんな緊張感を携えながら向かった嘸旦は、少し黄味がかった石材が緊密に組み合わさった石蔵で、それらは同じく小松市内の観音下(かながそ)から切り出されたもの。重厚な扉を開けると、ひんやりと張り詰めた空気の中に、一種の厳しさを湛えて輝く磁器が並びます。天井に伸びた採光用のガラス、中央に置かれた一基の長テーブルが示す直線性と、器の凛とした佇まいから浮かぶ言葉は“神殿”。空間全体に整う荘厳さは、これまでのどの美術館、ギャラリーからも感じたことのない特別なもので、しばらく茫然とするばかりでした。嘸旦においても、窯主さんとそのご家族が、器の魅力や九谷焼の謎に満ちた歴史、そして加賀国に受け継がれる“石の文化”の系譜について語ってくださり、大いに示唆を受けることばかり。一連の見学を終え、ゆっくりと扉が閉じられ再び“眠り”につくかのような嘸旦と九谷焼の姿を懸命に目に焼き付けて、静かで熱い感動を反芻しました。
アクセス:小松ICから車で10分ほど
ひとり旅おすすめ度:★★★★★(心ゆくまで観光できる。ほぼ貸切!)
探訪日:7月第4週平日15時ごろ
※この投稿の写真の一部は友人から借用しました。
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【石川】加賀の真っ白カフェ
加賀市の端にある海の街"塩屋町"にある小さなカフェ。
白を基調としたカフェで、韓国風カフェです。
人気のカフェなので、お目当てのスイーツがある場合は早めに行くことをおすすめします。
私たちはのんびり14時頃に行ってしまい、平日ですがスイーツはほぼ売り切れ…。油断しました。
まあでもかわいいのでOK!あるもので良さげなメニューを選択しました。
駐車場はお店の横に3台分ありますが、ほぼ埋まっていて、満車の場合は徒歩5分ほどの海水浴場の駐車場に停める必要があります。
店内どこを切り取ってもかわいらしいですが、お席の移動はNGだそうです。
【シオヤカフェ】
住所:石川県加賀市塩屋町ホ69
営業時間:11:00~18:00
定休日:木金
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【石川】加賀のおすすめカフェ
築80年の魚市場を改修した趣ある空間のカフェ&シェアスペース『FUZON KAGA Cafe and Studio』。
観葉植物がいっぱいの古民家カフェでとってもおしゃれ。
メニューは韓国カフェっぽく、見た目がかわいい上に美味しかったです。ドリンクはビーカーに入って登場しました。
オーダーしたもの
•コーヒーゼリーカフェラテ650円
•チョコレートラテ600円
•プレーンブリュレチーズケーキ550円
最近フラッペドリンクも始めたそうです。
【FUZON KAGA Cafe and Studio】
住所:石川県加賀市大聖寺魚町21
電話番号:0761-75-7340
営業時間:平日12:00~18:00、週末11:00~19:00
定休日:木曜日
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山代温泉 古総湯
山代温泉には二つの公衆浴場「総湯」と「古総湯」があります。
木とステンドグラスが印象的な歴史ある昔ながらの 2 つの共同浴場。
古総湯は、明治時代の総湯を復元し、外観や内装だけでなく「湯あみ」という温泉に浸かって楽しむだけの当時の入浴方法も再現しています。
2階の休憩所や、浴室の床や壁の九谷焼のタイルも当時のまま復元されていました。
想像以上にかわいい浴室でしたが、お湯の温度が高めなので、5分~10分が限界!
ぽっかぽかに温まったあと、2階の休憩所で扇風機の風で涼みながらキンッキンに冷えたお水を飲んで至福のひととき。
行ってみてよかったスポットです。
目の前の星野リゾート 界加賀に宿泊していると無料でした。
※カラン・シャワーの設備はないです。(石鹸・シャンプー等利用不可)
※タオルもないので宿から持参もしくはレンタル可
住所:加賀市山代温泉18の128番地
電話番号:0761-76-0144
営業時間:6:00〜22:00閉館(12月~2月 7:00~21:00)
休業日:各月の第4水曜6:00〜12:00まで(正午から通常営業)
料金
大人500円、中人(6歳以上12歳未満)200円、小人(3歳以上6歳未満)100円、3歳未満無料
泉質
ナトリウム・カルシウムー硫酸塩・塩化物泉(低張性・弱アルカリ性・高温泉)
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【小松】人気のリーズナブルなお寿司屋さん
小松空港におりたち、石川県に来たらやっぱりお寿司が食べたいよね。ということで近くの人気のお寿司屋さんを検索し、寿司 大西へ行ってみました。
ランチは平日週末問わずお得。
すべてのメニューに小鉢、お味噌汁、茶碗蒸しが付いています。
握りの寿司ランチ1,100円
上握り寿司ランチ2,200円
ちらしランチ1,100円
上ちらしランチ2,200円
冬季限定こうばこ軍艦ランチ2,750円
北海道の海育ちなので寿司にはうるさい私ですが、ネタも美味しく量もしっかりしていて大満足。
茶碗蒸しもとっても美味しかったです。
地元の方にも人気で、予約必須なのでご注意を。
【味彩食房 日本海のさかな・寿司 大西】
住所:石川県小松市矢田野町ホ21
電話番号:050-5485-1423
営業時間:11:30~14:00、17:00~23:00
定休日:火曜日
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【TAKIGAHARA FARM】(石川県小松市 旧国名:加賀)
<“石の里”に潜在する魅力とライフスタイルの表象 多様な文化が入り交じり一期一会を創出します>
石川県小松市の山あいに開ける“滝ヶ原”(たきがはら)は、古来“石の里”として知られてきた集落です。この地域では遥か弥生時代の昔から、“碧玉”をはじめとする宝石や鉱石を産出し、それらを切開、研磨する技術も発展してきました。江戸時代に入ると、“滝ヶ原石”は加賀藩(かが 現在の石川県南部)藩庁である金沢城の石垣に用いられたほか、北前船を通じた交易品として珍重され、藩の主要産業としても成長します。時代の変遷によって往時の賑わいこそ失われたものの、今日でも滝ヶ原では石材の切り出しが行われ、その様子は地元ボランティアの方の案内による見学ツアーなどで目の当たりにできます。
この静謐な山里において、“異色”とも思われる存在感を放っているのが“TAKIGAHARA FARM”です。滝ヶ原の集落で人知れず佇んでいた数軒の古民家や蔵をリノベーションし、宿泊施設やカフェとして営業しているもので、運営しているのは東京都内でファーマーズマーケットを主催するNPO法人。“都市”と“農”の結節を目指して立ち上がったプロジェクトで、ファームの敷地内では運営メンバー自らが畑を開墾し、多くの作物を育てながら生活しています。メンバーのバックグラウンドは多様で、年齢や国籍もさまざま。それでも、この北陸の小さな土地へ、何かしらの可能性を見出して集ったことに変わりはなく、確かに育まれていく関係性そのものがTAKIGAHARA FARMの目指す在り方を象徴しているようにも感じます。
薄く柔らかい霧のかかる秋の一日、宿泊のためにファームを訪れると、案内していただいたのは田園を前に不釣り合いなほど、がっしりとした風格を持つ石造の建物。この“TAKIGAHARA HOUSE”は築およそ80年の石蔵で、“滝ヶ原石”を堅牢に積み合わせたゲストルームです。もともと蔵として使われていたことでわかる通り、まるで魔法でしか開かないのではないかと感じられる重厚な扉が実に印象的。しかしその内部は、硬質な外観とは打って変わって、木材を基調とする温もりたっぷりの空間デザイン。木目まで艶やかに磨かれた器や調度品からは、加賀の伝統的な漆芸技法を窺い知ることができ、ほっとする安心感の中に高度な文化水準が保たれています。
この日はちょうど、スタッフや地域住民の方が集う“コミュニティディナー”の開催日にあたっており、主屋の“TAKIGAHARA CRAFT&STAY”でパーティに参加させてもらうことに。料理自慢のスタッフが、自らの手で育て収穫した野菜や卵を彩り豊かにアレンジしていく様は、眺めているだけでもワクワクが湧きおこり、ましてクラフトビールを片手に楽しめるとあれば一層そそられるというもの。旅先の“一期一会”が纏う特有の緊張感と高揚感が印象深い時間となりました。
そして極めつけは事前予約制のバーラウンジ“MOSS BAR”。こちらも石の蔵をリノベーションした建築で、シャープなデザインの壁面を背にナチュラルワインが並びます。スタッフの方に促されるままじっくりと味わうと、先ほどまでと打って変わって、幽かに聞こえる雨滴の音と共に、深く冷ややかに心に響くよう。就寝前に身体と気持ちを落ち着けるのにぴったりの空間で、宿泊の際には余裕を持って予約されることを強くおすすめします。この一連の目まぐるしく貴重な体験が、滝ヶ原に培われた“石の文化”の系譜に貫かれていることを意識したとき、その深淵な魅力に強く心を惹かれました。
アクセス:片山津ICから車で30分ほど
ひとり旅おすすめ度:★★(人は多めだが、一人でいても浮くことはない)
探訪日:10月第2週日曜日22時ごろ
※この投稿の写真の一部は友人から借用しました。
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見附島 能登ドライブ🚗
石川県珠洲市 見附島。
空海が見つけた珪藻土でできた白亜の美しい島✨
高さ28メートルの大きな岩。
別名 軍艦島と呼ばれています。
能登って珪藻土がよくとれるんですよね。
この島、2022年と2023年の地震で少し崩れてしまったようです。
左側に鳥居が。
島内に見附神社があるそうです⛩
潮が引いている時間は島まで歩いて行くことができます。
夜には島がライトアップ。
ライトアップの時間帯は
●3月~9月 19:00~22:45頃
●10月~2月 17:45~22:30頃
日中だけでなく夜も素敵な景色を楽しめます。
見附島があるこの海岸は【えんむすびーち】と呼ばれる恋人の聖地。
浜辺には縁結びの鐘があります🔔
能登ドライブでぜひ立ち寄ってみて欲しい場所です❣️
見附島
〒927-1222 石川県珠洲市宝立町鵜飼
🅿️無料
#見附島 #石川旅行 #珠洲市 #能登 #北陸旅行 #777
#石川観光
【那谷寺】(石川県小松市 旧国名:加賀)
<奇岩と信仰が織りなすダイナミックな景観 加賀国“石の系譜”の象徴的な存在です>
日本三名山の一つに数えられ、北陸地方一帯の自然、文化に大きな影響を及ぼした白山(はくさん)。とりわけ加賀国(かが 現在の石川県南部)には現在もその色合いが濃厚に残り、産業や芸術の高度な発展の素地となりました。山麓の諸地域では、杉材を中心とした森林資源を活用する“木”の文化の系譜が成立しましたが、もう一つ見逃せないのが主に現在の小松市域で受け継がれる“石の系譜”です。小松市を中心とする加賀国南部では、日本に文明社会の興る遥か前から金、銅などの鉱石、水晶や瑪瑙などの宝石を産出していました。遅くとも弥生時代にはこれらの玉石を加工する技術も培われ、古代の権力者の服飾や葬送品に用いられます。限られた知識と器具にも関わらず、石材を切り出し、研磨しては輝きを与える精巧な技術を2000年以上前の人々が有していたことは驚嘆すべき事実で、後の藩政時代に加賀国で工芸の精華が生まれる要因の一つとも思われます。
那谷寺(なたでら)は、白山信仰と“石の系譜”を掛け合わせた象徴と考えられる存在です。奈良時代に白山を開き、“越の大徳”として篤い崇敬を集めた泰澄(たいちょう 682〜767)の創建にかかる寺院を前身とし、平安時代に花山法皇(968〜1008 第65代天皇。藤原摂関家の政争に巻き込まれ退位出家の後、仏道修行を志して諸国を巡行。その足跡が後世“西国三十三所”になったと伝わる)が白山へ参拝した際、西国三十三所の一番“那”智山と三十三番“谷”汲山を合わせた寺名に改められたとされます。この由来も作用し、白山信仰ならびに真言密教の霊場として北陸道有数の寺格を誇りました。中世には戦乱によって大きく損害を被りますが、加賀藩第3代藩主の前田利常(まえだ としつね 1594〜1658)の後援によって復興を遂げ、本殿大悲閣、三重塔をはじめとする貴重な建築物を今日に伝えます。その特徴は、険しい岩壁に囲われた一つの“谷”を、そのまま寺域へと取り込んだかのようなダイナミックな景観。とりわけ“遊仙境”と呼ばれる奇岩の集合体は、地底に蠢く龍がとぐろを巻きながら出現したかのような絶大な迫力です。その中腹に赤い鳥居が建っていることからも、古来この奇岩自体が信仰の対象であったことを窺い知ることができます。
このように、雄渾な自然の景観が注目されがちな那谷寺ですが、参道を左に逸れた区域には、前田利常に由来する書院が現存します。苗木や苔が醸し出す爽やかな色合いの中に佇む建築は枯淡の風格を纏うもの。武家書院らしく簡素な印象で、庭園からの風が涼やかに吹き抜ける空間ながら、樹木の緑をしっかりと捉える“面”としての景観も処々に現れるなど、利常の非凡な美学を体現したかのような空間です。一方の庭園は小堀遠州(こぼり えんしゅう 1579〜1647 近江国〈おうみ 現在の滋賀県〉生まれの大名。古田織部に師事して茶の湯を極めたほか、和歌や作庭においても多くの業績を遺した)指導のもと、加賀藩作事奉行の分部卜斉によって設計されたもの。苔と飛び石を基調としつつ、境内の特異な地形の迫力を巧みに取り入れた、多様な見どころを示します。その光景は、白山を取り巻く自然信仰と人々の想い、そして洗練された武家文化の融合という、加賀国における何事かを深く暗示するものと思えてなりませんでした。
アクセス:小松ICから車で30分ほど
ひとり旅おすすめ度:★★★(人はそれなりにいるが、広い場所なので気にならない)
探訪日:7月第4週平日11時ごろ
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