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師走と呼ばれる本当の意味と理由!12月をほかの呼び方でなんと呼ぶ?

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2023年10月30日

目次

  • 師走と呼ばれる意味や由来
    • 僧侶が忙しく走り回っていた由来から
    • なぜ僧侶は歳末に忙しいのか?
  • 「師走」以外の12月の呼び方5選
    • 1.極月(ごくげつ)
    • 2.春待月(はるまたづき)
    • 3.限りの月(かぎりのつき)
    • 4.梅初月(うめはつづき)
    • 5.年の瀬(としのせ)
  • 師走の「師」とは誰のこと?
    • 1.お坊さん
    • 2.御師
    • 3.人ではない
  • 「師走」をつかった挨拶文・定型文
    • 「師走に入り、一段と忙しくなる時期となりました」
    • 「師走の候、皆様には益々ご健勝のこととお慶び申し上げます。」
    • 「師走を迎え、今年も残すところわずかとなりました。」
  • 師走の時期に気をつけたい3つのこと
    • 1.体調管理
    • 2.交通安全
    • 3.スケジュールの管理
  • 間もなく忙しい師走がやってくる!
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師走(しわす)と聞くと、冷え込む空気とともに一年の終わりのせわしさが襲ってきませんか。街のあちこちからはクリスマスソングが流れ、人々の足取りも速くなる時期です。

しかしなぜ、12月を「師走」と呼ぶのでしょうか。日本人として何気なく使っている言葉の意味や由来を、あらためて考えてみましょう。

師走と呼ばれる本当の意味と理由!12月をほかの呼び方でなんと呼ぶ?

「師走」の語源にはいくつかの説があります。もっとも有名なのは、「師」が僧侶を指すというもの。はるか昔には冬に家々で僧侶を招き読経や仏事を行う習慣があり、そのため僧侶が忙しく各地を訪れることから「しがはせる」が「しはす」に変わったとされます。


この話は平安時代末の古辞書『色葉字類抄』にも記載されており、これに基づき「師走」という字が後に使用されるようになったと考えられています。さらに、別の説として「師馳せ月」が誤って「師走」になったとも言われています。

当日、年末には「仏名会」という法要が行われることが決まりでした。これは、仏や菩薩の名を唱えてその年の罪を懺悔し清めることを祈念します。一般の方も参加可能ですが、できない人の代わりに僧侶が各寺院で法要を執り行ったのです。

年末年始は先祖供養をする家が多いため、12月に法要が集中して忙しいとされていました。また、12月を「すべてを成し遂げる月」とみなす意見が出ていますが、定説ではありません。

師走と呼ばれる本当の意味と理由!12月をほかの呼び方でなんと呼ぶ?

「極」は「究極」や「極める」という意味を持ち、年の最後を迎える12月を指すのにふさわしい言葉です。この言葉には、年の締めくくりとしての12月の特別さや終わりを意味する感じが込められています。

この名前は春を待ち望む心情を表しています。12月は冬の真っただ中でありながら、寒さの中で温かい春の訪れを待つ気持ちや新しい年、新しい始まりへの期待を象徴しています。

「限り」とは「終わり」という意味です。この名前から、1年が終わることの感慨や時間の流れの早さを感じ取ることができます。一年の終わりを意識させる名前です。

実際に梅の花が咲くのは春ですが、冬の終わりに近づくと梅の芽が動き始めます。この名前は、新しい生命の始まりや春の到来を予感させるものです。

「瀬」は「流れの速い川」を指す言葉です。年の終わりが迫る速さや年末の忙しさを形容する表現として使われます。この言葉から、年の終わりの慌ただしさや過ぎゆく時間の速さを感じることができます。

師走と呼ばれる本当の意味と理由!12月をほかの呼び方でなんと呼ぶ?

「師走」の「師」がお坊さん、つまり僧侶を指すという説は古くからあるものです。かつて、12月は僧侶が各家庭を訪れて読経や仏事を行う時期でした。このため、僧侶たちが忙しく各地を駆け巡ることから、この月を「師が走る」月という意味で「師走」と称されたと言われています。この説は古辞書などにも記されており、古くからの伝統や習慣として広まっています。

「師走」の「師」が「御師」を指すという説もあります。「御師」とは、特定の宗派や寺院に所属しない、独立した宗教家や巡回する僧のこと。御師たちは12月になると各地を回って信者の家を訪れ、祈祷やお経の読上げを行ったり宗教的な教えを伝える活動を行っていました。このような御師たちの活動から、「師走」という名が付けられたとも言われています。

「師走」の「師」が人を指すとは限らない、という説も存在します。この説によれば、「師」は「終わり」や「極める」といった意味合いを持ち、12月が1年の終わりであることを強調しているとされます。また、古典文学などでは、時折「師」の文字が「終わり」や「締めくくり」といった文脈で使用されることもあり、この説を補強する材料となっています。この説は、師走の名前の由来に関する解釈として提案されています。

師走と呼ばれる本当の意味と理由!12月をほかの呼び方でなんと呼ぶ?

この挨拶文は、12月の忙しさを前提として相手の健康や体調を気遣う内容となっています。「師走」という言葉を使用することで、年の終わりの慌ただしさや多忙さを連想させ、12月でも心配りや気配りを表現しています。


古風な表現を含んだ正式な挨拶文です。「師走の候」という言葉で「12月であること」を指し示し、その上で「ご健勝のこととお慶び申し上げます」という表現で相手の健康や繁栄を祝う意味合いが込められています。ビジネスの場面や公式な手紙で使用されることが多いです。


年末に向けての感謝の気持ちを伝える挨拶文です。「師走を迎え」という表現で年の終わりを意識させ、その後の「一年間のご厚情に心より感謝申し上げます」という部分で、一年を通じての感謝を伝えています。このような表現は、ビジネスの場面や年賀状などでよく使用される文面です。

師走と呼ばれる本当の意味と理由!12月をほかの呼び方でなんと呼ぶ?

師走は寒さが増し、インフルエンザや風邪が流行する時期です。年末の忙しさや忘年会、家族との再会など多くのイベントが重なり、体調を崩しやすくなります。

防ぐには十分な休息をとることや手洗いやうがいをこまめに行うこと、バランスの良い食事を心掛けることです。また過度な飲酒や夜更かしは避け、寒さ対策として重ね着をするなどして体温を保ちましょう。

年末年始は帰省ラッシュや観光シーズンと重なり、交通機関が混雑します。車を運転する際には天候や道路の状態に注意し、疲れを感じたら無理をせず休憩を取ることが大切です。公共交通機関を利用する際も、混雑や遅延を見越して早めに出発する、予約をするなどの計画を立てると良いでしょう。

師走は仕事の締めくくりや忘年会、家族との過ごし方など多くのスケジュールが詰まっている人が多いでしょう。カレンダーやスケジュール帳、スマートフォンのアプリなどを活用して、予定をしっかりと管理してください。無理なスケジュールは避け、自分の体調や状況を考慮しながら、柔軟に予定を調整していきましょう。

師走と呼ばれる本当の意味と理由!12月をほかの呼び方でなんと呼ぶ?

師走は一年の中でももっとも日が短くなり、冷え込む季節が到来します。仕事の締めくくりや忘年会、家族や友人との約束、そして新しい年を迎えるための準備など、すべてが一気に押し寄せるもの。心と体の調整をしながら、この特別な時期を最大限に楽しみましょうね!

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