【長良川鵜飼2025】長良川鵜飼とは？見頃・観覧ガイド・混雑予測を全紹介！1300年の伝統が紡ぐ漁火の世界へ

1300年以上の時を超えて受け継がれる「長良川の鵜飼」は、日本の伝統文化の真髄とも言える特別な体験です。鵜匠が巧みに操る鵜たちが鮎を捕らえる様子は、まさに生きた歴史絵巻。織田信長公も愛したというこの伝統は、現在では宮内庁式部職鵜匠によって守り継がれています。

暗闇に浮かび上がる篝火の光、鵜匠の威勢のいい掛け声、水面を駆ける鵜の姿―これらが一体となって作り出す幻想的な光景は、観る者を瞬く間に別世界へと誘います。2025年もこの貴重な伝統を間近で体感できるチャンスです。特に「総がらみ」と呼ばれる、鵜舟が横一列になって鮎を浅瀬に追い込むクライマックスは圧巻の一言。

2025年の長良川鵜飼は5月11日(日)から10月15日(水)まで開催されます。例年9月か10月に1日だけ「鵜飼休み」の日が設けられており、また増水時など天候不良の場合にも中止となることがありますので、最新情報は公式サイトで確認してください。

岐阜県岐阜市湊町1-2 鵜飼観覧船事務所

2025年からは新たに高級観覧船も登場しており、ソファ席やテーブルが備わった快適な空間で、美食と美酒を楽しみながら鵜飼を観覧できるようになりました。料金は一般観覧船の約3倍ですが、特別な思い出作りにぴったりです。

見頃としては、7月から9月の「納涼鵜飼」期間が特におすすめです。この期間は通常1日1回のところ、特別に1日2回実施され、2回目は21時10分からスタートします。暑さが和らぐ夜風に吹かれながら、ゆったりと鵜飼を楽しむことができますよ。

また、5月下旬から6月にかけては新緑の季節と重なり、7月から8月は夏休みシーズンで家族連れにも人気です。9月は暑さも落ち着き、秋の訪れを感じながら観覧するのも風情があります。

長良川鵜飼は川岸からも見物可能ですが、やはり観覧船に乗船するのが断然おすすめです。特に長良橋上流側北岸の「長良川プロムナード」は岸からの観覧ポイントとして人気があります。

しかし、船上から間近で見る鵜匠の技と鵜の動きは迫力が全く異なります。2025年は新型観覧船も加わり、より快適な船上体験ができるようになりました。空きがあれば当日乗船も可能ですが、土日や夏休み期間は事前予約が確実です。

車でお越しの場合

東海北陸自動車道岐阜各務原ICから国道21号、156号経由で約25分。

公共交通機関利用の場合

JR岐阜駅・名鉄岐阜駅から岐阜バス長良橋方面行きに乗車し15分、「長良橋南・川原町」下車徒歩1分。

長良川鵜飼2025の混雑が特に予想されるのは以下の時期です：

時間帯としては、18時45分発の船が最も混雑する傾向があります。混雑を避けたい方は、18時15分の早い便か、21時10分からの遅い便（納涼鵜飼期間のみ）がおすすめです。

また、2025年からは多言語対応のオンライン予約システムが導入され、英語に加え中国語と韓国語でも予約可能になりました。外国人観光客の増加も予想されるため、早めの予約が安心です。

鵜飼観覧船乗り場の南西に広がるエリアで、玉井町・湊町・元浜町の3区からなります。長良川の川運で栄えた往時の面影を残し、水うちわや和菓子の老舗、町家を活用したショップなどが軒を連ねています。

金華山山頂にそびえる岐阜城はロープウェイでアクセス可能。7月16日（土）～8月31日は営業時間を延長し「岐阜城パノラマ夜景」を実施。夕暮れ時から夜にかけての眺めは格別です。

岐阜和傘や美濃和紙など、長良川流域で受け継がれる工芸品が一堂に会するスポット。2022年3月にリニューアルオープンし、メイドイン岐阜の優れた工芸品をより充実した品揃えで提供しています。

明治創業の老舗で、炭火でじっくり焼き上げた鮎塩焼きが名物。7～8月の繁忙期は予約必須で、若鮎の天ぷらや鮎ぞうすいなど、鮎尽くしのコースが楽しめます。

地元の契約農家から届く無農薬・有機野菜をふんだんに使った料理が自慢。町家の雰囲気を残す空間で、旬の素材を活かした繊細な味わいを楽しめます。