大同雲岡石窟。

雲岡石窟は1500年以上の歴史を持ち、「世界文化遺産」に登録されています。山西省大同市の西郊にある武州山の南麓に位置し、北魏時代に開かれた皇室の石窟群です。北魏の皇始3年（398年）に始まり、当時の道武帝拓跋珪が都を盛楽から平城（現在の大同市）に遷都しました。文成帝拓跋濬が即位後、曇曜大禅師に開削工事を主導させ、曇曜は武州山に山を削って窟を開き、多くの仏像を建立し、雲岡石窟の初期の洞窟を形成しました。雲岡石窟は仏教芸術の宝庫であるだけでなく、東西文化の融合による独特のスタイルを示しており、インド、中央アジア、そしてギリシャ、ローマなどの文明の芸術要素を融合させ、5世紀の東西文化融合の歴史的モニュメントとなっています。