広西富川留家湾村の楊氏宗祠。

留家湾の楊氏宗祠は村の南80メートルに位置し、元の名前は「功臣祠」でした。宋末期に建てられ、宋末の英雄である楊令公を記念するために建設されました。清の康熙47年（1708年）に大規模な修復が行われ、「恭誠寺」と改名されました。上下二つの広間があり、中央に中庭があり、四合院式の長方形の構造となっています。民国初期に「楊氏宗祠」と改名され、左右に付属の部屋が増築されました。敷地面積は644平方メートルです。正面の三つの門はすべて石造りで、中央の門の上部には太極図と「楊氏宗祠」の四文字が陽刻されています。左右の側門の上部には「左昭」「右穆」が陰刻されています。内部は18本の石柱と2本の丸木柱で構成され、梁を持ち上げる様式の構造となっています。各石柱には獅子、虎、蛙の浮き彫りが陽刻されており、14本の石柱には7組の対句が陽刻と陰刻で刻まれています。そのうち2本の石柱の基礎部分は蛙が支える形になっており、非常に独特で面白い造りです。周囲の壁は高さ2.2メートル、長さ2メートル、厚さ43センチメートルの大きな青石の基礎で築かれており、石壁は堅固です。左側には七層の塔が建てられ、祠堂の向かいには舞台が建てられていましたが、これらは「文化大革命」の間に破壊されました。この祠堂の石彫芸術は独特の趣があり、高い芸術的価値を持っています。富川県の歴史的建造物です。現在、祠堂の正面左側の石柱が衝突によって破損したようで、早急な修復が必要です。