私の目の中のルクソール神殿

ルクソール神殿—歴史の証人|||ルクソール神殿の壁画の美しさはダンデラ神殿には及ばず、規模もカルナック神殿には劣るが、その歴史の証人としての役割は他の神殿には比べ物にならない。 アモン神を奉る南方の主神殿として、1400BCのトゥトモーセス三世が最初に建設を始め、アメンホテプ三世、ハトシェプスト、ラムセス二世、ツタンカーメンといった歴史上の伝説的なファラオたちがここに淡い色彩の一筆を残した。毎年行われる大規模なパレードでは、人々は太陽の船を持ち上げてカルナック神殿から3キロメートルのスフィンクス大通りを通ってルクソール神殿に到着する。観光ルートもスフィンクス大通りを通ってカルナックに行くことができる。 ローマ帝国時代の350BCには、アレクサンダー大王が神殿の最深部で聖殿の改造を命じ、自分の名前と像を古代エジプトの象形文字とファラオの姿で外壁に彫刻し、自分がエジプトを支配していることを示した。屋根を支える四本の柱をローマ式の小堂に変え、入口にはギリシャ式のコリント式柱を立て、さらに元の古代エジプトの壁画の上に精巧で具象的なキリスト教の絵画を描き直した。 1799年にナポレオンがエジプトを征服した後、神殿の入口にあった1250BCのオベリスクを一つフランスに持ち帰り、それが現在のパリのコンコルド広場のオベリスクで、ラムセス二世はそのニュースを聞いて涙を流した。 この古代の神殿は常に歴史を見つめ続け、また歴史によって変えられ続けている。