五丈原の諸葛亮廟：三国志ファンはどうして見に行かないのでしょうか？

沿って山道をドライブして五丈原に上がり、遠く岐山県城を眺めると、1800年前、諸葛孔明もおそらく同じ視点で遠く宝鸡の方向を見ていたに違いありません。陝西、甘粛、四川には、諸葛孔明に関連する多くの歴史的遺跡や野史の伝説が残されており、人々は無意識のうちに当時の世界がどのようなものだったのかを想像してしまいます。時は流れ、世界は変わってしまいましたが、秦嶺をドライブし、一つまた一つのトンネルを抜ける時、山を越える苦労と退屈を感じることができます。トンネルは山を越える時間を「分」や「秒」に短縮してしまいますが、今の人々の一分は、昔の人々の一日かもしれません。このような時間と空間の背後にある歪みは、平野地帯では感じることができません。 五丈原の下では、渭水が今も流れています。冬の川は内向きでゆっくりと流れ、密林に潜む野獣のように静かに潜んでいます。この波立たない渭水が、蜀軍の東進を阻み、一代の将星が山間で落ち、孔明の北伐は再び失敗に終わりました。 五度の祁山出征、敗戦を重ねても、諸葛孔明の「戦神」としてのイメージは少しも損なわれません。日本では特に諸葛孔明のファンが多く、日本人は孔明を中心にして、孔明の「三国志演義」を書いたと言われています。物語は孔明が山を下りるところから始まり、孔明が亡くなるところで終わります。天下が三分されるか一つになるかは、日本人にとってはもはや重要ではありません。孔明がいなければ、三国は色褪せてしまいます。 ある意味で、孔明の民間でのイメージはナポレオンと似ているところがあります。人々は彼らの勝利を喜び、同様に彼らの失敗を称賛します。五丈原とワーテルローのように、人々が記念するのは失敗した諸葛孔明と失敗したナポレオンであり、勝利した司馬懿や勝利したウェリントンは意図的に無視されがちです。人々は五丈原とワーテルローを通じて未達の壮志を表現することを好む一方で、彼らの敵の視点からこの場所を見ることはあまりありません。よく言われるように、勝者が王で敗者が寇ですが、歴史は勝者によって書かれるものです。しかし、敗者の筆跡が残された歴史もあります。彼らは世俗的なレベルでは完全に敗れましたが、より永遠の時空では堂々としています。