訪れる価値のある古建築、独楽寺

独楽寺、または大仏寺とも呼ばれる、中国に残る三大遼代寺院の一つであり、中国現存する著名な古代建築の一つでもある。独楽寺は千年の名刹であるが、寺の歴史は極めて不明瞭で、その由来は不詳である。寺の歴史は最も早くて貞観十年に遡ることができる。 独楽寺は薊州区西大街北側に位置し、唐代に創建され、遼の統和二年に再建された。現存するのは山門、観音閣、十一面観音、脇侍菩薩、金剛像である。その歴史的価値、科学的価値、芸術的価値は、国内外の専門家によって認められており、国内で唯一無二の珍宝である。古建築学者の陳明達氏は独楽寺の建築について次のように評価している：「独楽寺の二つの建築（山門と観音閣）は、全国現存する古建築の年代で並べると第七位に位置するが、技術の精巧さ、芸術の品位においては、第一位に推すべきであり、現存する古建築の中で最上の品であり、最高の典範であると言える。」 独楽寺の山門は、国内で現存する最も古い庑殿頂の山門の例である。面幅三間、奥行き二間で、明間は通路であり、寺への主要な通道である。山門の前額には「独楽寺」と書かれた懸匾があり、これは明代の武英殿大学士、嚴嵩の筆によるものである。 山門の北を望むと、独楽寺の主体建築である観音閣がある。観音閣は中国で現存する最も古い木構造の楼閣式建築であり、観音閣の頂は歇山式である。閣前の上層の栏额には楷書で「観音之閣」と書かれた匾があり、これは唐代の詩人、李白の手によるものである。下層には「具足円成」と書かれた匾があり、これは清代の咸豊帝の手によるものである。閣内には十一面観音、脇侍菩薩、海岛観音、伽藍神像が塑造されており、中でも主像の十一面観音は高さ16メートルで、閣内には四角や六角の空井があり、観音像が二、三層の平台を通り抜けて大閣の頂部の「斗八」藻井に直接入るようになっている。これは中国で現存する最大の泥塑立像の一つである。観音像の両側には一体ずつ脇侍菩薩がおり、顔は豊かで、形は均整が取れ、線は流麗で、姿勢は優雅である。唐代の仕女画と同じ系統を引いており、遼代の塑像芸術の珍品である。 観音閣の下層の四壁には壁画が描かれており、壁画は仏教の十六羅漢をテーマにしており、仏教に関連する神話の話や世俗の題材、信者の像などが間に描かれており、それぞれ独立した内容を持ちながらも相互に関連する巨大な画巻を構成している。専門家の研究によると、これらの壁画は元代のスタイルを持ち、明代に再描されたものである。絵画芸術の観点から見ると、国内では一流と言える。 独楽寺