平山亮一邸庭園

イヌマキの山並みとてまえのサツキ

　知覧の武家屋敷の庭園は７ヶ所ありますが、こちらの庭園、平山亮一邸庭園だけが石を一切使っていない庭園でした。 　イヌマキという生け垣に使われる木で、庭園の外側に山並みを表していて、その内側には見事なサツキが波を打つように配されていました。

知覧の武家屋敷庭園の中では独特です

　こちらの庭園、平山亮一邸庭園は、他の６つの庭園とはかなり趣が違うように感じました。 　まず、石がないんです。全面にはサツキがなだらかな曲線を描いていて、その背後には、このあたりの生け垣に多く使われていたイヌマキか、高さのある山々的につながっていました。皐の花の時期には、違う表情を見せてくれるんでしょうね。

枯山水庭園

石組みがない大刈り込み一式の枯山水庭園です。天明の作とのことです。母ヶ岳を庭園に取り入れて簡素化された形式になっています。緑が山のようになっていました。

母ヶ岳を借景

知覧の武家屋敷群では、７庭園が公開されています。 平山克巳邸の先に平山亮一邸があります。 門をくぐった所の石塀は苔むしていて、いい感じです。 サツキの大刈込みの後にはイヌマキの刈込み、母ヶ岳を借景に取り入れています。 簡素でいいお庭、サツキが満開だと圧巻でしょうね。 　 　

立派な庭園です。

波状の生垣は、手入れが行き届いていて、とても立派です。 その前には琉球庭園のような切石がおかれています。