
「大雁塔はどこにあるの?」
「子どもでも登れるかな…」
大雁塔は、1300年以上の歴史を持つ西安のシンボルです。2014年に世界遺産に登録されて以来、多くの観光客に愛されてきました。しかし、意外なほど情報が少なく、料金やアクセス、見どころが分かりにくいもの。
この記事では、大雁塔の見どころや料金からアクセス、周辺の観光スポットまで詳しくまとめました。ほかの人とは一味違う、西安旅行を実現させましょう!
大雁塔の基本情報
項目 | 詳細 |
正式名称 | 大雁塔(だいがんとう) |
建設年 | 652年 |
高さ | 64.517ⅿ |
階層 | 7層 |
所在地 | 西安市雁塔区大慈恩寺内 |
世界遺産への登録 | 2014年 |
大雁塔とは?どこにあるの?

基本情報
大雁塔とは、西安市にある唐代の仏教建築です。652年、玄奘三蔵がインドから持ち帰った仏教経典や仏像を保存するために建立されました。
当初は5層の構造でしたが、武則天の時代に7層に改築されて現在の姿になっています。高さは64.517ⅿ。底辺の一辺は25.5ⅿの正方形構造となっています。シルクロードの東の起点である、長安のシンボル的存在です。
どこにあるの?
西安市南部に位置する、大慈恩寺の境内に建っています。そもそも大慈恩寺とは、唐の太宗時代に太子李治が母である文徳皇后を追悼するために建立した寺院のこと。
現在は西安市の中心部に位置し、地下鉄やバスでアクセスしやすい観光地として多くの人々に愛されています。
内部はどうなっている?
内部は7層構造になっており、各階は螺旋階段で登っていきます。1階には歴史を記録した石碑、2階には金色の釈迦牟尼仏像など、各フロアーで貴重な文物が展示されています。最上階には西安市街の360度パノラマビューが広がっており、古都の街並みを一望できます。
おすすめの時間帯は?

大雁塔のベストタイムは、夕方から夜にかけてです。おすすめの流れとして、夕方に大雁塔に登って西安の夕景を楽しみましょう。その後、大雁塔北広場の音楽噴水ショーを観賞して、最後に大唐不夜城のライトアップを楽しむコースが人気です。
おすすめ夕方~夜モデルコース
16:00:大雁塔への登塔開始(夕景観賞)
17:30:大慈恩寺の境内を散策
19:00:北広場で音楽噴水ショーを観賞
20:00:西安グルメディナーを楽しむ
季節的には、春(3~5月)と秋(9~11月)が散策にピッタリ。気候が穏やかで、屋外での観光も快適に楽しめるでしょう。
大雁塔の入場料について

期間 | 開放時間 | 入場料 |
ピークシーズン | 8:00~17:30 | 大慈恩寺:40元 |
オフシーズン | 8:00~17:00 | 大慈恩寺:40元 |
大雁塔を訪れる際は、大慈恩寺への入場料と大雁塔への登塔料が別々に必要です。総額65元(約1,300円~)で、1300年の歴史を体感できるのは非常にリーズナブルといえます。
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口コミ

ユネスコ世界遺産(2014年登録)の一つで素晴らしい体験ができました。周囲には素晴らしい庭園があり、大雁塔(1人25円の追加料金で登ることができます)も見ることができます。頂上からの眺めは素晴らしいですが、それ以外は建築的に素晴らしい塔ですが、内部は1階の碑文を除けばそれほど重要ではありません。
本当に感動的な光景でした。幸運を祈って小銭を投げ入れられる小さな像も気に入りました。
写真を撮るのにとても景色のよい場所です。昼と夜では違った表情を見せてくれます。周辺には飲食店もたくさんあります。「胡鹿」チキンをぜひお試しください。
大雁塔の展示内容と見どころ

大雁塔の魅力は、歴史的な価値に留まりません。各階に展示されている貴重な文化財を、じっくりご覧ください。
フロアー | 展示 | 見どころ |
1階 | 歴史石碑展示 | 「二聖三絶碑」(唐太宗・唐高宗撰文、褚遂良書) |
2階 | 仏教芸術 | 金色の釈迦牟尼仏像、菩薩壁画、唐代書法作品 |
3階 | 貴重文物 | 仏骨舎利、玄奘の樺樹皮経文、仏塔模型 |
4階 | 梵文手稿 | 棕櫚葉梵文手稿(紙伝来前の仏教典籍) |
5階 | 仏足印と唐代文物 | 仏足印石雕、唐代蓮花磚、風鈴 |
6階 | 建築・修復史 | 建築構造解説、歴代修復記録 |
7階 | 展望台 | 西安市街を見渡せる360度パノラマビュー |
1階:歴史の始まり
1階には大雁塔の歴史を記録した重要な石碑が展示されています。特に注目すべきは、唐太宗が撰文し、褚遂良が書いた「大唐三蔵聖教序」と、唐高宗が撰文した「大唐皇帝述三蔵聖教序記」の二つの碑です。これらは「二聖三絶碑」と呼ばれ、玄奘三蔵の功績を称える貴重な書法芸術作品として高い価値を持っています。
2階:仏教芸術の精華
2階には金色に輝く釈迦牟尼仏像が安置されており、周囲には菩薩の壁画や歴史ある書法作品が展示されています。唐代仏教芸術の美しさを存分に味わえる空間です。
3階:貴重な文物
3階では、釈無量法師の仏骨舎利や玄奘の樺樹皮経文など、極めて貴重な文物を見ることができます。また、1:60スケールの仏塔模型も展示されており、大雁塔の構造を詳しく理解できます。梵文で書かれた貴重な手稿なども展示されています。

4階:貴重な梵文手稿
4階では、40×7㎝の貴重な棕櫚の葉に書かれた梵文手稿を見ることができます。これは紙がインドに伝わる前の時代から保存されている仏教典籍で、世界的に見ても極めて稀少な文物です。古代の文字記録技術と仏教の伝播史を物語る貴重な資料として展示されています。
5階:仏足印と唐代の文物
5階には深い精神的意義を持つ仏足印石雕が展示されています。地元の伝統では、「仏足印を拝むことは仏陀そのものを拝むことと同じ」とされており、多くの参拝者が訪れます。また、唐代のオリジナルの蓮花磚(蓮の花が刻まれたレンガ)や風鈴なども展示されており、当時の建築技術と装飾芸術を間近で見ることができます。
6階:上層階への中継点
6階は、最上階である7階へ続く階段が設置されています。大雁塔の建築構造や修復の歴史についての解説パネルが設置されており、塔の建設技術や歴代の修繕記録を学ぶことができます。
7階:絶景の展望台
最上階からは西安市街の360度パノラマビューを楽しめます。古都西安の街並みと現代的な建物が調和した独特の景観は、一見の価値があります。晴れた日には遠く秦嶺山脈まで見渡すことができます。
大雁塔の周辺観光スポット3選

1.大雁塔北広場
大雁塔北広場では、アジア最大級の音楽噴水ショーが開催されます。毎日12:00、16:00、19:00、21:00の4回、約10分間の壮大なショーが無料。水と音楽、ライトが織りなす美しい光景は、多くの観光客を魅了しています。
2.大唐不夜城
大雁塔から南に約2㎞に位置する大唐不夜城は、唐代の街並みを再現した歩行者専用エリアです。夜になると色とりどりのライトアップが施され、古代と現代が融合した幻想的な空間を楽しめます。
3.陝西歴史博物館
大雁塔から徒歩圏内にある陝西歴史博物館は、中国古代文明の宝庫です。兵馬俑をはじめとする貴重な出土品を展示しており、西安観光には欠かせないスポットです。
大雁塔へのアクセス方法

地下鉄
地下鉄の場合、3号線または4号線の「大雁塔駅」で下車し、徒歩約5分です。西安市内の主要ホテルからも乗り換えなしでアクセスでき、観光客にとってもっとも使いやすい交通手段です。
バス
市内各地から大雁塔行きのバスが運行されています。5路、21路、22路などのバスに乗車し、「大雁塔北広場」または「大雁塔南広場」で下車してください。
タクシー
西安市内から大雁塔までタクシーや配車サービスを利用する場合、所要時間は約20~30分、料金は20~40元程度です。ラッシュアワーを避けて移動することをおすすめします。
アクセスまとめ
交通手段 | 詳細 |
地下鉄 | 3号線または4号線の「大雁塔駅」で下車。駅からは徒歩約5分 |
バス | 5路、21路、22路などのバスに乗り、「大雁塔北広場」または「大雁塔南広場」で下車 |
タクシー | 西安市内から所要時間は約20~30分、料金は約20~40元 |
大雁塔に行くときの注意点3つ

注意点1:250段の階段を登れるか
大雁塔の内部では、約250段の階段を登る必要があります。体力に自信のない方や高齢者の方は、ゆっくりでもいいので休憩を取りながら登ることをおすすめします。混雑時は階段での待ち時間が発生する場合もあるため、時間に余裕を持った計画を立ててください。
注意点2:大慈恩寺への支払いも必要
大雁塔観光では、2箇所の料金が必要です。まず大慈恩寺への入場料40元を支払ってください。その後、大雁塔の登塔料25元を支払います。現金またはモバイル決済(WeChat PayやAlipay)が利用できます。
混雑シーズンには入場制限がかかる場合があるため、事前にTrip.comなどでチケットを予約しておくことをおすすめします。身分証明書の携帯も忘れずに。
注意点3:文化遺産への配慮
大雁塔内部では、一部で撮影が禁止されております。貴重な文物や仏像の近くでは注意してください。展示品に触れることは厳禁で、安全柵を越えることも危険です。1300年以上の歴史を持つ貴重な文化遺産ですので、マナーを守った観光を心がけましょう。
よくある質問

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Q: 大雁塔は何のために建てられたのですか?
A: 大雁塔は、玄奘三蔵がインドから持ち帰った仏教経典や仏像を保存するために建立されました。シルクロードを通じた文化交流の証として、重要な役割を果たしています。
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Q: 子どもでも登れますか?
A: 大雁塔は7階建てで、約64ⅿの高さがあります。内部には階段があり、子どもでも休憩しながら登れるでしょう。最上階からの眺望を楽しみに、ぜひ挑戦してみてください。
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Q: 大雁塔の音楽噴水ショーはいつ見られますか?
A: 大雁塔北広場の音楽噴水ショーは、毎日12:00、16:00、19:00、21:00の4回開催されます。各回約10分間で、火曜日の設備点検時以外は毎日実施されています。
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Q: 大雁塔周辺で食事はできますか?
A: 大雁塔周辺には多数のレストランがあります。特に大唐不夜城エリアには西安名物のビャンビャン麺や餃子を楽しめる店舗が軒を連ねており、観光と合わせて西安グルメを堪能できます。
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大雁塔は、1300年以上の歴史と文化的価値を持つ世界遺産です。シルクロードの歴史を物語る貴重な建造物を実際に見て、触れて、体感してみてください。北広場の音楽噴水ショーや大唐不夜城のライトアップと合わせて楽しめば、西安の魅力を存分に味わえるはず。
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