南平で「何を食べるべき？」と迷っているなら、まずは地元民が愛する名物グルメ10選をチェックしましょう！板鴨や桂花糕、武夷山の茶宴料理など、南平ならではの味覚がぎゅっと詰まっています。
南平は福建北部の山あいにある自然豊かな町。古くから茶文化が根づき、スープや燻製料理など「旨味を大切にした食文化」が息づいています。
この記事では、南平グルメの定番料理10選とおすすめ観光ルートを紹介します。初めて訪れる人でも、おいしく・楽しく・地元らしく南平の味を満喫できるヒントが満載です。
南平グルメおすすめ10選【定番＆名物料理】
① 建瓯板鴨（ジエンオウバンヤー）
南平・建瓯（けんおう）市発祥の伝統料理で、なんと800年以上の歴史を誇る名物！「中国三大板鴨（ばんやー）」のひとつにも数えられています。
秋に肥えた鴨を塩漬け・風乾・燻製という昔ながらの製法で仕上げ、化学調味料は一切なし。皮は香ばしくカリッと、肉はしっかりした歯ごたえで旨味がギュッと凝縮されています。臭みがなく、塩気もちょうど良いので、日本人の口にもぴったり！
1羽あたり約100〜150元（約2,000〜3,000円）です。
② 峡陽桂花糕（キョウヨウケイカコウ）
延平区・峡陽鎮（きょうようちん）発祥の伝統スイーツ。
地元で採れたキンモクセイ（桂花）の花、精白米、砂糖を使い、職人の手作業で丁寧に作られます。ふんわりもちっとした食感と、キンモクセイの上品な香りが口いっぱいに広がる幸せな味。甘さ控えめで、女性やお子さんにも大人気です。
1箱（約200g）あたり20～30元（約400～600円）と手頃で、ティータイムのお供やお土産にもぴったり！
③ 扁肉（ビエンロウ）
南平で定番のローカル軽食といえば、これ！
一見ワンタンのようですが、皮がとても薄く、中に豚の挽き肉餡がぎっしり詰まっています。鶏や豚骨のスープをベースに、ネギやしょうが、酢を加えて仕上げるあっさり味。皮はとろけるように柔らかく、餡はジューシー。寒い朝にもぴったりです！
1碗8～15元（約160～300円）ほどで、学生や会社員の朝ごはんとしても定番の一品です。
④ 熏鵝（スンオー）
武夷山（ぶいさん）エリアの名物肉料理。
地元で放し飼いされたガチョウを丸ごと茹でたあと、茶の木や桂の木の薪で燻製に。さらに唐辛子や八角などのスパイスで煮込むため、香ばしさとピリッとした辛味が絶妙にマッチ！しっかりした肉質ながら、噛むほどに旨味が溶け出す深い味わいです。
お酒のおつまみやメインディッシュにぴったりで、1kgあたり約80～120元（約1,600～2,400円）。
⑤ 魚頭鍋（ユイトウグオ）
福州を代表する家庭料理のひとつで、淡水魚の頭をじっくり煮込んだ鍋料理。魚の骨や皮から染み出る出汁の旨味が濃厚で、滋味深いスープが特徴です。スープには生姜やねぎ、紹興酒を加え、臭みを消しつつ上品な香りを引き立てます。具材として豆腐や白菜、春雨などを入れることも多く、寒い季節には体の芯から温まる一品。
1人前60〜120元（約1,200〜2,400円）ほどで、栄養バランスが良く、ヘルシー志向の旅行者にも人気です。
⑥ 茶宴料理（チャエンリョウリ）
茶文化が根づく武夷山ならではの料理スタイル。
地元特産の「武夷岩茶（ぶいがんちゃ）」を調味料や食材に使い、香り高い料理に仕上げます。代表的なのは「岩茶炒肉片（がんちゃチャオロウピェン）」「茶葉湯葉（チャエツウイェ）」「茶飯（チャーファン）」など。お茶の香りがほのかに漂い、油っこさを抑えた上品な味わいが特徴です。
1人前80～150元（約1,600〜3,000円）ほどで、健康志向の人やお茶好きに人気！
⑦ 食抓糍（シーヅアツー）
南平でお正月や祝い事の際に欠かせない伝統菓子。
「団欒（だんらん）」を象徴するお菓子として、家族みんなで作る風習があります。もち米を蒸して搗き、手で丸めて中にピーナッツやゴマ、砂糖の餡を包み込みます。できたてはふんわりもっちり、ほんのり甘くて幸せな味わい！
1個あたり5〜8元（約100〜160円）で、家庭の味として長く愛されています。
⑧ 笋干扣肉（スンガンクウロウ）
南平の郷土家庭料理の定番。
干し筍（笋干）と豚バラ肉を交互に重ねて蒸し上げた一品です。豚肉の脂がとろけてコクが出る一方、筍がその旨味をしっかり吸い込んでシャキッとした食感に。濃いめの醤油味がご飯によく合い、箸が止まらなくなる美味しさです。
1皿あたり約30～50元（約600～1,000円）で、家庭料理としても宴席でも人気です。
⑨ 灌蛋（グァンダン）
ユニークな南平の朝ごはんメニュー！
生卵の黄身に小さな穴を開け、豚肉餡を注入して茹でるという手間のかかった料理です。出来上がると、外はふんわり卵、内側にはジューシーなお肉が隠れていて、噛むたびに旨味が広がります。
栄養価が高く、成長期の子どもや体力をつけたい人におすすめ。
1碗（2～3個入り）15～25元（約300～500円）で、朝市や屋台でもよく見かけます。
⑩ 鴨血粉絲湯（ヤーシュエフェンスータン）
南平風にアレンジされた鴨（カモ）スープ麺。
鴨の血や肝、腸、肉などをたっぷり使い、春雨（粉絲）を合わせた濃厚スープ料理です。鴨骨を長時間煮込んだ出汁に、唐辛子やネギを加えて仕上げるため、コクがありつつ後味スッキリ。寒い日に体がポカポカ温まる人気の一杯です。
1碗12～20元（約240～400円）とリーズナブルで、学生や若者の間でも定番メニューになっています。
南平グルメを満喫できるグルメ観光ルート
1日目：延平老街で地元グルメ食べ歩き
南平観光のスタートは延平老街（エンペイラオジエ）から！南平駅から車で約10分、赤レンガ造りの建物が並ぶレトロな通りには、地元民でにぎわう屋台がずらり。
昼は名物「扁肉（ピエンロー）」や「魚丸湯（ユーワンタン）」などのスープ料理で胃を満たし、夜は串焼きや桂花糕（ケイカコウ）などの甘味を食べ歩くのが定番ルートです。香ばしい香りに誘われながら歩くだけで、まるで“南平の食文化博物館”を散歩している気分になります！
Tips
- 観光のベストタイムは18時〜21時。
- 「延平老街夜市」でおみやげにおすすめなのは手作りの桂花蜜や豆干（トウガン）です。
- 屋台の多くはWeChat Pay・Alipay対応で現金不要。
2日目：建瓯エリアで老字号（老舗）の味を堪能
2日目は、南平の伝統料理の中心地・建瓯（ジエンオウ）市へ。ここでは、800年以上の歴史を誇る「建瓯板鴨（バンヤー）」や「熏鵝（シュンウー）」が味わえます。燻製の香りと旨味が凝縮された肉料理は、福建省内でも屈指の名物です。老舗「建瓯味香坊」では、伝統の製法を今に受け継ぐ職人の技を見学することも可能。
また、乾物市場（建瓯南街市場）では、干しシイタケや紅菇（ベニタケ）など地元食材をおみやげに買う旅行者も多いです。
3日目：武夷山で「茶と料理」を楽しむ一日
3日目は、世界遺産武夷山（ぶいさん）へ足をのばして、自然とグルメを堪能しましょう。観光後におすすめなのが、「茶宴料理（チャエンリョウリ）」と呼ばれる独自の食文化です。
武夷岩茶（ぶいがんちゃ）を使った料理は香り高く、油控えめで日本人の口にもぴったり！代表的なメニューは「岩茶燻鶏（ガンチャシュンジー）」や「茶香豆腐（チャシャンドウフ）」。
登山や竹筏クルーズの後に立ち寄るのにぴったりです。
旅行者に人気の茶宴レストラン
- 茶香軒：茶葉を練り込んだ料理が豊富。
- 武夷山印象茶館：岩茶とスイーツのペアリングが評判。
また、武夷山の中心街には茶葉専門店が多く、観光客限定の「岩茶試飲セット」も販売中。試飲しながらお気に入りの茶葉を見つけるのも旅の楽しみのひとつです。
南平グルメをもっと楽しむコツ
辛さ控えめを注文したいときは「少放辣（シャオファンラー）」！
南平の料理は、福建の中でも香辛料をしっかり使う地域。とはいえ、日本人には少し辛く感じることもあります。そんなときに役立つ一言が「少放辣（シャオファンラー）＝辛さ控えめで」。屋台やローカル食堂では、注文時にこのフレーズを伝えるだけで味を調整してくれます。逆に「不要辣（ブーヤオラー）」と言えば完全に辛みなしにしてもらえますよ。
朝7〜9時が一番にぎやか！ローカル屋台で朝食文化を体験
南平のグルメ旅で外せないのが「朝ごはん」。市民の多くは出勤前に屋台で温かいスープ麺を食べるのが日課なんです。特に延平老街や武夷山街では、早朝7〜9時がピークタイム！通り沿いに湯気が立ちこめ、扁肉、豆腐花、肉燕などの朝食メニューが並びます。
おすすめ朝食屋台
- 延平区「阿芳扁肉店」：地元で一番人気のスープ餃子。
- 建瓯「古巷豆花坊」：ほんのり甘い豆腐花が絶品！
観光前に一杯のスープを味わうと、まさに「南平の朝」を感じられます。
支払いはWeChat Pay・Alipayが主流！現金よりスムーズ
南平の屋台や小食堂では、いまやモバイル決済が主流。現金よりもQRコード決済が早くて便利です。観光客でも、Trip.comアプリやWeChat Pay International版を使えば問題なく支払い可能。
南平グルメに関するよくある質問
南平グルメは辛いですか？
南平グルメの辛さは「料理の種類によって大きく異なり」、一概に辛いとは言えません。武夷山地域の代表料理である熏鵝は、唐辛子や各種スパイスを使用するため、やや辛味があり、辛味を好む人に人気があります。また、地域の庶民料理や麺類（例：扁肉のスープ）では、好みに応じて唐辛子を追加できるケースも多く、辛さを調整できます。
一方、建瓯板鴨（塩味が中心）、峡陽桂花糕（甘い菓子）、龍鳳湯（滋養系スープ）、食抓糍（もちもちした甘いお菓子）などは、辛味が全くなく、塩味や甘味を基調とした料理が多数存在します。老若男女問わず、辛味が苦手な人でも安心して食べられるメニューが豊富なのが特徴です。
南平グルメをおみやげに買えますか？
はい、南平にはおみやげに最適なグルメが多数あり、市内の店舗や市場で容易に購入できます。代表的なおみやげ食材としては、以下のものが人気です。
- 峡陽桂花糕：箱入りで販売される菓子で、キンモクセイの香りが濃厚で、女性や子供に人気があります。
- 武夷岩茶関連食品：茶葉そのものだけでなく、岩茶を使用したお菓子（茶葉ケーキ、茶葉チョコレートなど）もおみやげとして人気です。
- 笋干：南平は竹が豊富な地域で、干した筍干は長期保存が可能で、料理の食材として贈るのに適しています。
購入場所としては、南平市区の「八一路商店街」、武夷山風景区周辺の「武夷宮商店街」、建瓯市の「建瓯県中心市場」などで、真空包装や特産品専門店が集中しており、選びやすい環境が整っています。
南平グルメはどこで食べられますか？
南平グルメは「地域の特性に応じた店舗」で食べることができ、大きく 3 つの場所に分けられます。
伝統的な屋台・地元レストラン：南平市区（延平区）の「八一路」「解放路」周辺、建瓯市の「中山路」周辺には、地元の庶民料理を提供する屋台や小さなレストランが密集しています。ここでは扁肉、灌蛋、鴨血粉絲湯などの軽食を、安価で手軽に食べることができます。
武夷山風景区周辺のレストラン：武夷山は観光地として発展しており、風景区周辺（例：三姑度假区）には熏鵝、茶宴料理、龙凤汤などの地域名物料理を提供するレストランが多数あります。観光客向けにメニューもわかりやすく、地域の特色を味わうのに最適です。
高級レストラン・茶荘：南平市区や武夷山の高級ホテル内、または「武夷岩茶」の生産地周辺の茶荘では、茶宴料理を中心とした精巧な南平グルメを味わうことができます。ここでは茶と料理の組み合わせを深く体験でき、特別な食事体験を求める人に適しています。
南平グルメ旅ならTrip.comがおすすめ！
老街の屋台から建瓯（けんおう）の燻製、武夷山（ぶいさん）の岩茶まで、南平は香りと温もりで心に残る町です。
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