
河南省の南陽は、実は「食の都」として知られるグルメの街!小麦文化が根づき、麺料理を中心に南北の味が交わる多彩な食文化が魅力です。
結論から言うと、南陽グルメの特徴は豊富な麺料理とバランスの取れた味わい。四川風の辛さと北方のあっさり味が絶妙に混ざり合い、地元の人にも観光客にも人気です。
この記事では、南陽の定番グルメ10選やおすすめレストラン、夜市スポットまで紹介します。
南陽グルメ人気ランキング10選
①方城烩面(ファンチェン・ホイミェン)

豚骨や羊骨を長時間煮込んだ白濁スープが特徴の伝統麺。もちもちの平打ち麺がスープをしっかり吸い込み、コクのある旨味が口いっぱいに広がります。豆腐皮や白菜など具材も豊富で、栄養バランス抜群。価格は1杯10〜15元(約200〜300円)とリーズナブルで、朝食や夜食にもぴったりのローカルグルメです。
②新野板面(シンイエ・バンミェン)

手打ちで幅広く伸ばした麺を炒める河南式炒麺。唐辛子と豆瓣醤の香ばしさが食欲をそそり、ピリ辛ながら深いコクがクセになります。もっちりした食感の麺が野菜と絡み、香ばしい香りが広がります。地元屋台の定番で、1皿12〜18元(約240〜360円)と手頃。観光中の軽食にもおすすめです。
③唐河凉粉(タンフー・リャンフェン)

唐河名物の夏限定スナック。緑豆を原料にした冷たい「凉粉」は、ツルッとした喉ごしと淡い豆の甘味が特徴。ラー油・酢・ニンニクソースを混ぜて食べると、爽やかな酸味とピリ辛さが絶妙です。暑い季節の定番で、1杯5〜8元(約100〜160円)。唐河夜市での食べ歩きにもぴったりな一品です。
④镇平烧鸡(ジェンピン・シャオジー)

鎮平県の名物「焼き鶏」。スパイスで煮込んだ後に焼き上げるため、皮は香ばしく中はジューシー!八角と花椒の香りが食欲を刺激します。おつまみにも最適で、地元では真空パック土産としても人気。1羽40〜60元(約800〜1,200円)ほどで、ボリューム・満足度ともに抜群のローカル料理です。
⑤南陽牛肉汤(ニウロウタン)

南陽の朝食定番!牛骨を長時間煮込んだ透明感のあるスープに旨味がぎゅっと凝縮されています。柔らかな牛肉と春雨、香菜が絶妙に調和し、脂っこさが少なく朝からでも飲みやすいのが魅力です。価格は1杯約10元(約200円)。屋台の定番メニューで、早朝から行列ができる人気店もあります。
⑥博望鍋盔(ボーワン・グオクイ)

河南の伝統焼き餅。外はカリッと、中はふんわりとした食感で、小麦と胡麻の香ばしさが広がります。焼きたては香り高く、持ち歩きにも便利です。朝ごはん代わりやおやつとして大人気で、価格は1枚2〜4元(約40〜80円)と手頃です。
⑦内乡蒸菜(ネイシャン・ジョンツァイ)

河南・内郷地方の家庭料理で、素材の旨味を蒸して閉じ込める健康志向メニュー。肉・豆腐・野菜を層に重ね、香ばしい特製ダレで蒸し上げます。油を使わずヘルシーながら、コク深く優しい味わい。女性に人気の一品で、1皿15〜25元(約300〜500円)。家庭の味を感じる温かさがあります。
⑧油茶(ヨウチャー)

炒った小麦粉を油で練り上げ、ナッツやゴマを加えた伝統的な飲み物。香ばしい香りとほんのり塩味が心地よく、体がぽかぽか温まります。寒い朝の定番で、老若男女に愛される味。価格は1杯5〜10元(約100〜200円)ほど。南陽の朝市では、湯気とともに漂う香りが旅人を惹きつけます。
⑨胡辣湯(フーラータン)

河南名物のスパイシースープ。黒胡椒と山椒の刺激が効いたとろみスープに、豆腐皮・粉条・牛筋などが入ったボリューム満点の一杯。寒い朝に体を温めるのに最適です。南陽では香菜と酢を加えるのが地元流。1杯6〜12元(約120〜240円)で味わえ、屋台や小吃店で行列ができるほど人気です。
⑩烩菜(ホイツァイ)

家庭の味として親しまれる河南伝統料理。白菜・豆腐・肉団子などを一鍋で煮込むボリューム満点の郷土グルメです。優しい醤油ベースの味付けに、野菜の甘味が溶け込み、どこか懐かしい味わい。価格は1皿15〜20元(約300〜400円)。寒い夜に食べれば、ほっと心まで温まります。
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南陽ってどんな街?グルメが有名な理由

南陽の位置と歴史背景
南陽市(なんようし)は、中国・河南省の西南部に位置し、かつて「宛(えん)」と呼ばれた歴史都市です。古くは漢文化の発祥地として知られ、三国志の英雄・諸葛亮(孔明)ゆかりの地でもあります。南陽盆地の豊かな土地は昔から農耕が盛んで、小麦や豆類の栽培が発展。こうした豊かな自然環境と悠久の歴史が、現在の食文化の基礎を築き上げました。
この地域は古代から南北交易の要衝でもあり、交通の交わる地として多様な文化が入り混じる「味の交差点」となっています。観光では臥竜岡や武侯祠など、歴史好きにも人気のスポットが多く、文化とグルメが共に根付く街なんです。
小麦文化が育んだ麺料理の豊富さ
南陽グルメを語るうえで欠かせないのが「小麦文化」。気候が温暖で乾燥しているこの地域では稲作よりも小麦栽培が主流で、自然と麺料理が発達しました。
代表的なのは「方城烩面」「新野板面」など、地元ごとに独自のスープや味付けを持つご当地麺。濃厚な骨スープに手打ち麺を合わせた滋味深い味わいは、まさに河南食文化の象徴です。
また、南陽では牛肉湯や胡辣湯(フーラータン)など、スープ系料理も豊富で、寒暖差のある気候に合った「体を温める料理」が発達しています。これが「南陽=麺とスープの街」と呼ばれる理由の一つです。
「南北の味」が交わる土地ならではの多様性
河南省は中国のほぼ中央に位置し、北方の小麦文化と南方の米文化が交わる地点。南陽はその中でも特に「味の融合」が進んだ地域です。
北の塩辛い味と南の甘辛い味の両方を楽しめるのが南陽グルメの魅力で、例えば「烩菜」には北方の濃厚さ、「油茶」には南方の軽やかさが見られます。
南陽グルメ|地元で人気のおすすめレストラン

【ラーメン・麺類】龍都烩面馆/方城面道
龍都烩面馆
龍都烩面馆は、南陽を代表する老舗の麺専門店。羊の骨をじっくり煮込んだ真っ白で濃厚なスープが看板で、薬膳のようなコクと香りが感じられます。手打ちのコシのある麺との相性も抜群で、一口すすれば深い旨味が広がります。
アットホームな雰囲気と清潔感のある店内も魅力で、寒い日には体の芯から温まる一杯。
一人あたりの目安:約30元(約600円)
方城面道
方城面道は、南陽名物「方城烩面」を専門に提供する人気店。
龍都烩面馆よりもややあっさりしたスープで、のどごしのよい麺が特徴です。仕上げに刻みネギと香菜が添えられ、スープの旨味をさらに引き立てます。明るく開放的な店内で、家族連れでも入りやすい雰囲気。
一人あたりの目安:約25元(約500円)
【地元食堂】老南阳饭庄/张家小吃馆
老南阳饭庄
老南阳饭庄は、地元の家庭料理を味わえる老舗食堂。広々とした店内は活気にあふれ、家族や友人との食事にぴったりです。おすすめは、濃厚な羊肉スープと香ばしい胡麻パンケーキ。地元の新鮮な食材を使い、素朴ながら心が温まる「おふくろの味」が楽しめます。
一人あたりの目安:約50元(約1,000円)
张家小吃馆
张家小吃馆は、地元の人々が足繁く通う小さな人気食堂。看板メニューの羊肉糊湯面は、とろみのあるスープに羊肉の旨味がぎゅっと溶け込んでおり、寒い季節にぴったりの一杯です。また、豆芽炒面筋もおすすめで、シャキシャキの豆芽とモチモチの面筋が絶妙のハーモニー。アットホームな雰囲気の中で、地元の生活を感じられます。
一人あたりの目安:約20元(約400円)
【スイーツ・軽食】凉粉哥/锅盔坊
凉粉哥
凉粉哥は、南陽の路地裏や夜市で見かける人気スナックスタンド。
看板メニューの唐河凉粉(リャンフェン)は、豌豆粉から作られるプルプル食感の涼しいスイーツです。ピリ辛のタレと香菜の香りが絶妙にマッチし、暑い日のクールダウンにぴったり。
一人あたりの目安:約5〜10元(約100〜200円)
锅盔坊
锅盔坊は、南陽の伝統焼き餅「博望鍋盔(ボーワン・グオクイ)」の専門店。
三国志の諸葛亮に由来するといわれるこの焼き餅は、外はサクサク、中はふんわりとしており、小麦の香ばしい風味が広がります。そのままでも、羊肉スープに浸しても絶品です。店内では窯で焼く様子を見学でき、香ばしい香りに食欲がそそられます。
一人あたりの目安:約8〜15元(約160〜300円)
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南陽で訪れたいおすすめグルメスポット
十二里河夜市|学生に人気の活気あふれる屋台街

学生街の中心にある十二里河夜市は、若者でいつも賑わう南陽の定番グルメスポット。1品5元(約100円)前後から気軽に楽しめるお手頃さが魅力です。
おすすめは、ぷるぷる食感の唐河凉粉(タンフー・リャンフェン)。ピリ辛のタレと爽やかな酸味が絶妙で、夏の屋台定番メニューです。
また、三国志の故事にちなんだ黄可口水煎包も人気。底はカリッ、中は南陽産の黄牛肉と韭菜の旨味が詰まったスープがじゅわっとあふれ出します。一口で「これぞ南陽の味」と感じるはずです。
府衙小吃街(市中心)|歴史とモダンが交わるナイトゾーン

南陽の中心部、かつての行政庁舎・南陽府衙の周辺に広がる小吃街は、「歴史×現代」が融合した夜の人気エリアです。
ここで外せないのが、河南省の非物質文化遺産にも登録されている博望鍋盔(ボーワン・グオクイ)。三国志の諸葛亮ゆかりの焼き餅で、外はサクッと香ばしく、中は小麦の甘みが広がります。
そのままでも、羊肉スープに浸しても格別の美味しさ。さらに、スパイスの香りが食欲をそそる鎮平焼鶏や社旗卤肉など、肉好きにはたまらない濃厚グルメも勢ぞろいしています。
卧龍区夜市|三国志とグルメを同時に楽しむ人気エリア

卧龍岗文化園のすぐそばにある夜市では、歴史ロマンと食欲を同時に満たせます。
おすすめは南陽の代表的麺料理、方城烩面(ファンチェン・ホイミェン)。羊骨スープをベースにした白濁スープと、手打ちのコシある麺が絶妙に絡み合います。薬膳のような滋味深い味わいで、寒い夜にぴったり。
もう一品の人気は、新野板面(シンイエ・バンミェン)。羊油と辛味噌を使った濃厚ソースがパンチのある味わいで、地元でもファンが多い一皿です。
観光と一緒に楽しむ!南陽一日グルメルート例

午前:張衡故里+方城烩面で地元の朝を感じる
旅のスタートは、南陽市郊外にある「張衡故里」へ。
中国四大発明のひとつ「地動儀」を考案した科学者・張衡の記念館では、古代の知恵と中原文化の奥深さを感じられます。
見学のあとは、近郊の食堂で人気の「方城烩面(ファンチェン・ホイミェン)」を。豚骨と羊骨を煮込んだスープは、朝から体を温めてくれる南陽の定番朝食。一杯10〜15元(約200〜300円)と手頃で、地元の人たちで賑わうローカルスポットです。
昼:市中心の老舗で本場ランチを堪能
ランチタイムは南陽市中心部へ移動。
おすすめは「南陽牛肉湯」や「烩菜(ホイツァイ)」が味わえる老舗食堂「老南陽飯荘」など。スープはあっさりしつつも旨味が深く、柔らかい牛肉と春雨が絶妙にマッチ。
昼食後は「臥龍岡」や「武侯祠」を散策し、諸葛亮の知恵と歴史を感じましょう。古都の風を感じながら、午後のひとときをゆったり過ごすのが南陽流です。
夜:夜市でスナック食べ歩き&ローカル体験
夜は、南陽の魅力が最も輝く時間帯!
市内中心の人民路夜市では、「唐河凉粉(リャンフェン)」「博望锅盔(グオクイ)」「胡辣湯(フーラータン)」など、ローカルスナックが勢ぞろい。香辛料の香りに包まれながら、1品5〜10元(約100〜200円)で食べ歩きが楽しめます。
南陽グルメに関するよくある質問

南陽のグルメは辛い?それともあっさり?
南陽の料理は「ほどよい辛さと深いコク」が特徴です。河南省の中でも南陽は香辛料文化が発達しており、胡椒や花椒(ホアジャオ)を使ったピリッとした刺激が楽しめます。
一方で、牛骨スープや小麦麺を使った料理はあっさり系も多く、辛いものが苦手な人でも安心。「胡辣湯(フーラータン)」や「牛肉湯」は香りは強い一方で、辛さは控えめの優しい味わいです。旅行者には「出汁の旨味×香りのアクセント」が絶妙なバランスとして人気です。
南陽グルメの予算はどのくらい?
南陽は物価が手頃で、ローカル食堂では1食あたり10〜25元(約200〜500円)が目安です。屋台では焼きパン「锅盔」や「油茶」が1枚2〜4元(約40〜80円)程度。観光客に人気の牛肉湯でも10元前後で楽しめます。
少し高級なレストランでも一人あたり50元(約1,000円)ほどで十分満足できるボリュームです。コスパの高さと味のレベルの高さから、「地元の味を安く楽しめる街」として国内でも注目されています。
南陽グルメを楽しむおすすめ時間帯は?
地元の人が最も活発に食事を楽しむのは朝と夜。特に朝は「牛肉湯」「胡辣湯」など温かいスープ料理が人気で、6〜9時に行列ができる屋台も多いです。昼は麺類中心、夜は「烧鸡」や「烩菜」などお酒と一緒に楽しむ家庭料理が定番。夜市では食べ歩きグルメも充実しており、21時を過ぎても賑やか。観光で訪れるなら、朝の市場と夜の屋台街をセットで巡るのがおすすめです。
南陽のグルメは、鄭州や洛陽とどう違うの?
同じ河南省でも、南陽は「南北の味が交わる地域」として独自の個性があります。鄭州は濃い味とボリューム重視、洛陽はスープ文化が発達しているのに対し、南陽はその中間。あっさり出汁系とスパイシー系が共存し、麺料理だけでも多彩です。
また、南陽は山に囲まれた地形のため、地元野菜や豆製品を使った蒸し料理・家庭料理が多いのも特徴。素朴で健康的な味わいが「地元民の味」として支持されています。
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