円明園とはどこにある？誰が作った？よくわかる解説

かつて「東洋のヴェルサイユ宮殿」と謳われたのが、円明園です。壮麗な宮殿と庭園は、150年もの歳月をかけて築き上げました。しかし、1860年のアロー戦争によってすべて灰と化してしまいます。

この記事では、円明園の場所や作られた目的などをまとめました。魅力ある円明園の真実を、あなたも知ってみませんか。

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※2025年4月現在

円明園の基本ガイド

円明園とは

円明園は中国・北京市の北西部にある広大な庭園ひとつです。「中国皇帝の夏の離宮」として有名になりました。

18世紀から19世紀にかけて清朝の皇帝が造営し、「庭園の庭園」とも呼ばれました。1860年の第二次アヘン戦争で英仏連合軍によって破壊されましたが、現在は歴史的遺跡として公園として復元されました。廃墟の美しさと悲しい歴史を感じられる場所です。

誰が作った？

円明園は康熙帝（1654-1722年）の時代に最初の建設が始まりました。その後、雍正帝（1722-1735年）によって大規模に拡張。

もっとも豪華に整備したのは乾隆帝（1735-1796年）で、彼の時代に円明園は最盛期を迎えました。西洋建築の要素も取り入れた壮大な造園をめざした結果、世界一美しい庭園と称されるようになりました。

見学の所要時間

円明園の見学には、約2〜3時間が必要です。広大な敷地に点在する遺跡や復元された建物、湖や橋などの景観を楽しむにはゆっくり歩くことをお勧めします。

主要な見どころは、大水法（西洋式の噴水遺跡）や遠瀛観（西洋風建築群）、福海（大きな湖）など。夏は暑くなるので、帽子や水分を持参してください。朝または夕方の涼しい時間帯の訪問が快適です。

円明園へのアクセス

北京市内から円明園へは、地下鉄がわかりやすいです。4号線に乗り、「北宮門駅」または「円明園駅」で下車。駅から円明園の入口まで徒歩5〜10分程度です。所要時間は市中心部から約40〜45分、料金は4〜5元です。

バスも利用可能ですが、交通渋滞で時間がかかることがあります。急ぐ場合はタクシーも選択肢に入れましょう。料金は70〜100元が目安です。

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Trip.com限定の円明園チケットは、予約完了後わずか平均1秒で電子チケットが発券されます。。現地での紙チケットへの引き換えも不要。スマホ画面を見せるだけで、楽々と入場できます。さらに、引き換え前であればいつでもキャンセルできるので、計画が変更になっても安心です。

※2025年4月現在

口コミ

公園はとても広く、史跡をその場で見ることができてとても衝撃的でした。また、これらのものについて非常に詳しい説明もあります。北京に来たら、ぜひ見に行ってください。

幸運にも、混雑していない晴れた日に行けました。午前中がベストで、少なくとも 2 時間はここで過ごすのがよいでしょう。ライドシェアや地下鉄/徒歩で簡単に行けます。歴史が豊富で、遺跡や手入れされていない景観の点でこの場所は巨大です。4 月から 9 月が最適です。

円明園で見るべきスポット3選

1.大水法（ダースイファ）

大水法は円明園の中でも有名な西洋式庭園跡です。かつてはバロック様式の壮大な噴水と大理石の彫刻が並ぶ豪華な空間でした。石造りの階段やライオンの彫刻、貝殻模様の装飾など、当時の西洋建築の影響を色濃く残しています。

現在は廃墟となっていますが、その崩れた柱や階段が破壊の歴史を物語っています。18世紀のヨーロッパの宮殿をイメージして作られた、特別な場所です。

2.福海（フーハイ）

福海は円明園の中心にある大きな人工湖です。湖の周囲には美しい風景が広がり、湖上には複数の小島が点在しています。「福海九州」と呼ばれるこれらの島々は、中国の神話に登場する仙人が住む島々を模して造られました。

湖の周りを散策すると、島々を結ぶ石橋や優雅な亭、伝統的な中国庭園の美しさを感じます。水と緑が織りなす景観がSNS映えする写真が撮れますよ。

3.長春園西洋楼（チャンチュンユエンセイヨウロウ）

長春園は円明園に隣接する別の庭園です。当時のヨーロッパ建築を模した建物群でした。イタリアのロココ様式とバロック様式を取り入れた宮殿や噴水、迷路などがあり、東西の文化が融合した独特の景観を表現しました。
現在は一部が復元され、当時の図面や絵画をもとにした展示が行われています。異文化交流の歴史を物語る貴重な遺跡として、必見のスポットです。

円明園であると便利なアイテム3つ

1.eSIM

円明園観光では、eSIMが大活躍します。事前に購入・設定しておけば、中国に到着したその瞬間からインターネットに接続。GoogleマップやBaidu Mapsで円明園内の移動がスムーズになります。

また、翻訳アプリをリアルタイムで使用できるため、中国語が分からなくても案内板やメニューを読むことができます。料金はSIMカードより安いので、もっていて損はないでしょう。

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2.日焼け対策グッズ

円明園は木陰が少ない広大な敷地のため、日焼け対策グッズは必須アイテムです。UVカット機能のある折りたたみ帽子、サングラス、SPF50以上の日焼け止めがあると安心です。

西洋式庭園跡の大水法周辺は日陰が少なく、全身をカバーする対策が効果的。日本と比べて紫外線が強いため、2〜3時間ごとの日焼け止めの塗り直しも忘れずに。

3.水筒

円明園観光では水分補給が欠かせません。保温・保冷機能付きの水筒があれば、一日中快適に過ごせます。夏は冷たい水を、春秋の肌寒い日は温かいお茶を持参できます。軽量ステンレスや耐衝撃性のあるものが最適。中国らしく、漢方茶がおすすめです。

円明園周辺のおすすめスポット

1.頤和園

頤和園は円明園から約4kmの場所にある清朝の離宮です。世界文化遺産にも登録されました。広大な昆明湖を中心に、長廊、仏香閣、石舫など見どころが満載。

長さ728mの「長廊」は世界最長の回廊として知られ、約8000以上もの極彩色の絵が描かれています。円明園とは対照的に、ほぼ完全な形で保存されているため、清朝の宮廷文化を体感できるスポットです。

くわしくはこちらの記事が参考になります。

→頤和園のチケット料金＆購入方法！見どころやアクセス方法も紹介

2.北京大学

円明園の南側に隣接する北京大学は、中国最高峰の大学です。美しいキャンパスは観光スポットとしても人気で、とくに「未名湖」周辺の景観は絶景です。

かつては円明園の一部だった土地に建てられており、歴史的な繋がりもあります。学術的な雰囲気と庭園の美しさを持つキャンパスは、中国観光の間に立ち寄る価値があるでしょう。

3.798芸術区

円明園から車で約30分の場所にある798芸術区は、旧軍需工場を改装した現代アートの発信地です。赤レンガの工場建築と独特の工業デザインが、先進的なアートギャラリーやカフェなどと融合した空間になっています。

歴史的な建物内で現代アートを鑑賞できるという対比が魅力で、若者や芸術家に人気のスポット。伝統的な中国の姿を見た後で、現代中国の文化的側面を知ることができる場所となっています。

円明園についてよくある質問

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→いまの北京の治安は本当に安全？日本人ができる防犯対策

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