韓国の世界遺産16選すべてみせます!ツアーでいける絶景スポット

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執筆:tochi-kuru

韓国の世界遺産16選すべてみせます!ツアーでいける絶景スポット

韓国の世界遺産は豊かな歴史と文化、息をのむ自然美を兼ね備えた宝庫です。古代王朝の遺跡から壮大な自然景観まで、訪れた者に忘れがたい思い出になるでしょう。

この記事では、絶対に訪問したい韓国の世界遺産16選を登録された順番に紹介します。ぜひ、最後までご覧ください!

韓国の文化遺産14選
八萬大蔵経の納められた伽倻山海印寺(1995年)
宗廟(1995年)
石窟庵と仏国寺(1995年)
昌徳宮(1997年)
水原華城(1997年)
慶州歴史遺産地区(2000年)
高敞・和順・江華 支石墓遺跡(2000年)
朝鮮王陵(2009年)
韓国の歴史的村落(2010年)
南漢山城(2014年)
百済歴史遺跡地区(2015年)
山寺・韓国の山地僧院(2018年)
韓国の書院(2019年)
伽耶古墳群(2023年)

韓国の世界自然遺産2選

済州の火山島と溶岩洞窟群(2007年)
韓国の干潟(2021年)

韓国の世界文化遺産14選

世界遺産|八萬大蔵経の納められた伽倻山海印寺(1995年)

世界遺産|八萬大蔵経の納められた伽倻山海印寺(1995年)

韓国南部の伽耶山にある海印寺(ヘインサ)は、世界最古の木版である高麗八萬大蔵経を収める大蔵経板殿を含むことで世界遺産に登録されました。高麗八萬大蔵経は、すべて手彫りで刻まれた8万以上の仏教経典の経板から成り、長い年月をかけて大切に保管されてきました。

当初は大蔵経板殿のみが登録されていました。しかし、後に高麗八萬大蔵経自体も追加登録され、海印寺全体が評価された経緯があります。大蔵経板殿の建築様式は校倉造りと呼ばれ、湿度と通風を考慮した文献を保護するための工夫が評価されています。

登録名八萬大蔵経の納められた伽倻山海印寺
登録された年1995年
分類文化遺産
対象地域慶尚南道 陜川郡 伽倻面 海印寺キル 122

世界遺産|宗廟(1995年)

世界遺産|宗廟(1995年)

宗廟(チョンミョ)はソウルに位置し、李氏朝鮮時代の王と王妃の位牌を保管する重要な祖先祭祀場です。歴代の王にとって国家の正当性と安全を象徴するシンボルであり、伝統的な儀式が行われる場でした。

1395年に初代国王李成桂によって建設されましたが1592年に破壊された後、1608年に再建されました。宗廟の建築と伝統的な宗廟大祭などの儀式は、16世紀以降、保存状態の良さと伝統的な価値が世界遺産としての登録理由に挙げられています。

登録名宗廟
登録された年1995年
分類文化遺産
対象地域ソウル市 鍾路区 鍾路155

世界遺産|石窟庵と仏国寺(1995年)

世界遺産|石窟庵と仏国寺(1995年)

慶州の石窟庵(ソックラム)と仏国寺(プルグッサ)は、751年に宰相金大城によって創建された歴史深い仏教遺跡です。ほとんどの遺跡が当時の原形をとどめている貴重性から、1995年に世界遺産に登録されました。

この遺跡は花崗岩を積み上げた土で覆ったドーム状の構造が特徴で、内部には本尊が安置されています。仏国寺は曹渓宗の中心寺院として、仏教の理想国を現世に再現しようとする思想を体現しています。一柱門や大雄殿、極楽殿などの建物は仏教教義を表現しており、石窟庵と共に異なる世界観を持つユニークな世界遺産とされています。

登録名石窟庵と仏国寺
登録された年1995年
分類文化遺産
対象地域慶尚南道 陜川郡 伽倻面 海印寺キル 122

世界遺産|昌徳宮(1997年)

世界遺産|昌徳宮(1997年)

昌徳宮(チャンドックン)は15世紀初頭に李氏朝鮮の第3代王太宗によって建設された離宮です。風水と儒教の原理に基づいて設計され、李氏朝鮮王朝の世界観を反映しています。昌徳宮が世界遺産として評価された理由として、韓国の建築、庭園、芸術の発展に大きな影響を与えているという点が高く評価されたのです。

とくに、秘苑と呼ばれる北側の庭園は周囲の自然を取り入れた設計で知られています。文禄の役で焼失後、17世紀初頭に再建されたのち1868年まで法宮として機能していました。

登録名昌徳宮
登録された年1997年
分類文化遺産
対象地域ソウル特別市鐘路区臥龍洞 2-71

世界遺産|水原華城(1997年)

世界遺産|水原華城(1997年)

水原華城(スウォンファソン)は、1796年に朝鮮時代に建設された約5.5kmに及ぶ城壁と30個所以上の建築物から成る歴史的遺産です。建築物の科学技術と芸術性が高く評価され、1997年に世界文化遺産に登録されました。

第二次世界大戦や朝鮮戦争で一部が破壊されましたが、「華城城役儀軌」という詳細な築城記録のおかげで、原形に忠実に修復されました。記録に基づく修復作業によって、水原華城は建設当時の姿を現代に伝える貴重な文化遺産となっています。

登録名水原華城
登録された年1997年
分類文化遺産
対象地域京畿道 水原市 八達区 南昌洞 148-8

世界遺産|慶州歴史遺産地区(2000年)

世界遺産|慶州歴史遺産地区(2000年)

慶州歴史地域は、新羅王朝の首都として紀元前1世紀から紀元10世紀まで栄えた地で、仏教美術をはじめとする多数の古墳や寺院、仏塔が残されています。これらの地域が世界遺産に登録された理由は、長期にわたる新羅の統治と文化の発展を物語る歴史的遺跡が集中している点にあります。

とくに、仏教施設を含む建築物の発展が見られることから、朝鮮半島における仏教文化の伝播と発展に関する重要な証拠を提供しています。慶州とその周辺地域に残る遺跡群は、新羅の文化的成就と朝鮮半島の歴史的背景を理解する上で、貴重な資料となっています。

登録名慶州歴史遺産地区
登録された年2000年
分類文化遺産
対象地域南山(ナムサン)地区
月城(ウォルソン)地区
山城(サンソン)地区
皇龍寺(ファリョンサ)跡地区
大陵苑(テヌンウォン)地区

世界遺産|高敞・和順・江華 支石墓遺跡(2000年

世界遺産|高敞・和順・江華 支石墓遺跡(2000年)

高敞、和順、江華の支石墓群は、紀元前1000年から紀元前100年にかけて建造された大きな石を使った古代の墓で、韓国西部地域に広がっています。これらの支石墓は北方式と南方式の二つの様式があり、朝鮮半島には世界で最も多くの支石墓が存在します。

ユネスコ世界遺産に登録された理由は、これらの支石墓群が先史時代の人々の技術や社会構造を反映し、葬送や儀式のための記念碑としての役割を果たしていた点、そしてこれほどまでに密集しているエリアは世界的にも珍しいという点にあります。

登録名高敞・和順・江華 支石墓遺跡
登録された年2000年
分類文化遺産
対象地域高敞(コチャン)エリア
和順(ファスン)エリア
江華(カンファ)エリア

世界遺産|朝鮮王陵(2009年)

世界遺産|朝鮮王陵(2009年)

朝鮮王朝の王墓群は、1392年から1910年まで続いた朝鮮王朝時代の王や王妃たちの墓が含まれる世界遺産です。5世紀以上にわたり造られたこれらの墓は、その長い歴史を通じてしっかりと管理されて保存状態が非常に良好。今日でも王を祀る法事が行われるなど、文化的伝統が維持されている点が国際的に高く評価されています。

全42基のうち40基が南韓にあり、世界遺産に登録されています。500年以上にわたる朝鮮王朝の歴史と文化を今に伝える貴重な遺産であり、世界的に見ても保存状態の良さと文化的価値の高さが評価されています。

登録名朝鮮王陵
登録された年2009年
分類文化遺産
対象地域宣陵・靖陵
東九陵
思陵

世界遺産|韓国の歴史的村落(2010年)

世界遺産|韓国の歴史的村落(2010年)

韓国の南東部にある河回村(ハフェマウル)と慶州市の良洞村(ヤンドンマウル)は朝鮮王朝時代に形成された氏族村で、同じ苗字と本貫を持つ血縁集団によって成り立っています。伝統的な家屋や農耕地だけでなく、儀礼や芸術品の継承・保存が行われている点で、2010年に世界文化遺産に登録されました。

韓国の伝統的な文化や生活様式が体験できる場所であり、伝統建築や民俗文化を肌で感じることができます。河回村には伝統家屋に泊まれる民泊もありますので、韓国の伝統建築、民俗、文化を肌で感じてみてはいかがでしょうか。

登録名韓国の歴史的村落
登録された年2010年
分類文化遺産
対象地域河回村(ハフェマウル)
良洞村(ヤンドンマウル)

世界遺産|南漢山城(2014年)

世界遺産|南漢山城(2014年)

南漢山城はソウルの南郊外に位置し、2014年に韓国で11番目のユネスコ世界遺産に登録されました。この山城は約60万㎡の広大な敷地を持ち、4つの門と5つの甕城(出城)、16の暗門を含む複雑な防衛施設が特徴です。

内部には約200の文化財が点在し、訪れる人々に登山やハイキングの楽しさとともに、朝鮮の歴史的背景を感じさせます。ソウルから日帰りで訪れることができるため、歴史と自然を愛する旅行者が連日多く押し寄せています。

登録名南漢山城
登録された年2014年
分類文化遺産
対象地域京畿道 広州市 南漢山城面 山城里 158-1

世界遺産|百済歴史遺跡地区(2015年)

世界遺産|百済歴史遺跡地区(2015年)

百済(ペクチェ)の歴史遺跡地区は、紀元前1世紀から7世紀前半に栄えた古代王国百済の文化的・歴史的遺産を含む8件の遺跡群で成り立っています。これらの遺跡は百済が中国から受け入れた都市計画、建築技術、芸術、宗教などを独自に発展させ、洗練された文化を築き上げ、それを日本を含む東アジアへ伝播しました。

百済は古代朝鮮三国時代の中で果たした重要な役割と、東アジア文化圏内での文化的交流の架け橋となりました。これらの点が優れた普遍価値を持つとして、ユネスコ世界遺産に認定されたのです。

登録名百済歴史遺跡地区
登録された年2015年
分類文化遺産
対象地域忠清南道公州市の公山城と宋山里古墳群
扶餘郡の官北里遺跡
扶蘇山城
陵山里古墳群
定林寺址
扶餘羅城
全羅北道益山市の王宮里遺跡
弥勒寺址

世界遺産|山寺・韓国の山地僧院(2018年)

世界遺産|山寺・韓国の山地僧院(2018年)

山寺(サンサ)韓国の山地僧院は、7世紀から9世紀にかけて創建された韓国仏教の伝統を今に伝える7つの山岳寺院の集まりです。2018年にユネスコ世界文化遺産に登録されました。今回登録された寺院は、韓国独自の庭園様式「マダン」を持つことが特徴で、自給自足の生活、僧侶の教育、禅の教義や瞑想の実践が行われています。

戦争や紛争を乗り越え、信仰と修行の場として残り続けているこれらの寺院は、「優れた普遍価値」を持つとして評価されました。韓国仏教の歴史的・文化的遺産を象徴し、伝統的な寺院文化を現代に伝える貴重な場所です。

登録名山寺・韓国の山地僧院
登録された年2018年
分類文化遺産
対象地域通度寺(梁山)
浮石寺(栄州)
鳳停寺(安東)
法住寺(報恩)
麻谷寺(公州)
仙岩寺(順天)
大興寺(海南)

世界遺産|韓国の書院(2019年)

世界遺産|韓国の書院(2019年)

韓国の書院とは、16世紀半ばから17世紀にかけて建設された性理学や儒学を教えるための地方の教育機関のことです。これらの書院では性理学的知識人を育成し、地域の主要な儒学者を祭祀で祀ることで地域学派を形成し地域社会に影響を与えました。

ユネスコの世界遺産委員会は、これらの書院を「性理学と関連する文化的伝統が今日まで韓国の教育や社会的慣習に影響を与え続けている証拠」として評価しました。また、性理学の概念が卓越した普遍的価値があると認められた点も、世界遺産に登録された理由です。

登録名韓国の書院
登録された年2019年
分類文化遺産
対象地域紹修書院(慶尚北道栄州)
陶山書院(慶尚北道安東)
屏山書院(慶尚北道安東)
玉山書院(慶尚北道慶州)
道東書院(大邱)
藍渓書院(慶尚南道咸陽)
筆巌書院(全羅南道長城)
武城書院(全羅北道井邑)
遯厳書院(忠清南道論山)

世界遺産|伽耶古墳群(2023年)

世界遺産|伽耶古墳群(2023年)

伽耶古墳群は、紀元前1世紀から6世紀にかけて朝鮮半島の中南部に栄えた古代文明伽耶を代表する7つの古墳群から成り、2023年にユネスコの世界遺産に登録されました。伽耶(かや)とは複数の小国が存在した地域のことで、東アジアの古代文明の多様性を示す重要な証拠とされています。

金海、咸安、陜川、高霊、固城、昌寧、南原からなる7箇所の古墳群は、この地域が長期にわたり繁栄していたことを物語っており、周辺国との交流や文化的特性を伝える普遍的価値が高いとされています。

登録名伽耶古墳群
登録された年文化遺産
分類2023年
対象地域金海大成洞(キムヘ・テソンドン)
咸安末伊山(ハマン・マリサン)
陜川玉田(ハプチョン・オクジョン)
高霊池山洞(コリョン・チサンドン)
固城松鶴洞(コソン・ソンハクトン)
昌寧校洞・松峴洞(チャンニョン・キョドン・ソンヒョンドン)
南原酉谷里・斗洛里(ナムォン・ユゴクリ・トゥラクリ)

韓国の世界自然遺産2選

世界遺産|済州の火山島と溶岩洞窟群(2007年)

世界遺産|伽耶古墳群(2023年)

済州の火山島と溶岩洞窟群は韓国で初の自然遺産として登録され、火山活動により形成された独特の景観が評価されました。登録されている地域として漢拏山自然保護区と城山日出峰、拒文岳溶岩洞窟群の3つの地域が含まれています。

なかでも拒文岳溶岩洞窟群は溶岩洞窟の特性を顕著に示し、城山日出峰や漢拏山では火山噴火によって生じた多様な地形を観察が可能。これらの地域は、世界の火山活動を理解する上で非常に重要な役割を果たしています。科学的価値と自然の美しさが認められ、世界遺産に登録されました。

登録名済州の火山島と溶岩洞窟群
登録された年自然遺産
分類2007年
対象地域韓国、済州島

世界遺産|韓国の干潟(2021年)

世界遺産|韓国の干潟(2021年)

韓国の干潟は、地球の生物多様性を保全する上で世界的にも重要な生息地である点が評価されました。とくに、絶滅危機に瀕している渡り鳥にとって重要な餌場であり、中継地としての役割を果たしています。

干潟は「自然の腎臓」とも称され、陸地からの汚染物質を浄化する能力を持ち、多くの生命の生息地であり人間にとっても憩いの場を提供しています。韓国の干潟の世界遺産登録によって、貴重な自然環境の重要性と保全の必要性を世界に伝えるきっかけになるでしょう。

登録名韓国の干潟
登録された年2021年
分類自然遺産
対象地域新安干潟・高敞干潟・宝城-順天干潟・舒川干潟の4つ

韓国の世界遺産で必要なアイテム3点

韓国の世界遺産で必要なアイテム3点

1.韓国用eSIM

韓国の世界遺産を訪れる際には、韓国用eSIMが便利です。eSIMは物理的なSIMカードを必要とせず、スマートフォンやタブレットに直接データプランをダウンロードできる優れモノ。遺跡巡り中に必要な情報を手に入れることができるでしょう。ただし、対応できる機種が限定されていますので、登録前に必ずご自身の機種が対応しているかどうか確認してください。

2.快適な歩きやすい靴

韓国の世界遺産を巡るには、快適な歩きやすい靴が必要不可欠です。とくに慶州や安東などの歴史的な村落や山寺、韓国の王墓群など、広範囲にわたって歩くことになる場所では、良い靴があれば探索が楽になります。歴史的な遺跡や自然の中を歩く際にも、履きなれた靴を選ぶことが重要です。

3.多機能旅行用バックパック

韓国の世界遺産を訪れる際には、水筒や日焼け止め、帽子、雨具、カメラなど、一日を通して必要になるさまざまなアイテムを持ち運ぶための多機能旅行用バックパックが便利です。さらに防水性能があり、背中の通気性が良いモデルを選ぶと長時間の散策でも快適に過ごすことができるでしょう。

次の長期休みには韓国の世界遺産を見に行こう!

次の長期休みには韓国の世界遺産を見に行こう!

次の長期休みは、魅力溢れる韓国の世界遺産を巡る旅に出かけませんか。古代王朝の息吹を感じる朝鮮王朝の王墓群から自然と歴史が織り成す済州の火山島と溶岩洞窟群まで、韓国には魅力的な世界遺産が満載です。

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