久事上海商城劇場

久事上海商城劇場は、上海で最初の外資系総合ビル群であり、上海市南京西路1376号に位置しています。劇場はその独特な建築様式で上海の近代化のシンボルとなっており、完備された音響・照明設備を備え、舞台面積は153平方メートル（17メートル×9メートル）です。上海商城劇場には中ホール（900平方メートル）が併設されており、記者会見、製品発表会、小規模展示会、カクテルパーティー、宴会など、さまざまなビジネスおよび広報活動を開催することができます。劇場はアメリカのブロードウェイにあるマーキス劇場をモデルに建設され、2階建ての設計で合計991名の観客を収容できます（メインホール731名、バルコニー席260名）。その充実した設備により、演劇、オペラ、バレエ、交響楽コンサートなど、さまざまな芸術形式の公演会場として利用されています。上海商城はジョン・ポートマン建築設計事務所が設計し、鹿島建設株式会社によって建設され、1990年4月に開業しました。建物全体は3つのタワーと1つの低層棟群で構成されています。久事公司は「94専項」に起源を持ちます。1986年8月5日、国務院は「国函（1986）94号」文書で、上海が自己借入・自己返済方式を採用し、外資利用を拡大して都市インフラ整備を強化し、工業技術の改革を加速し、輸出による外貨獲得能力を高め、第三次産業と観光業を発展させることを承認しました。第一陣の外資利用規模は32億米ドルに拡大され、そのうち14億米ドルが都市インフラ整備に、13億米ドルが工業技術改革に、5億米ドルが第三次産業と観光業に使用されました。この政策は「94専項」と呼ばれています。「94専項」の運営を成功させるため、当時の上海市政府は非常に意義深い決定を下しました。それは、経済的手段を用いて専門の経済主体を設立し、「94専項」の資金調達、調整、管理を統一的に行うというものでした。1987年12月30日、上海久事公司が設立され、「94」の語呂合わせから名付けられました。