徐渭（徐文長）の墓。

徐渭（徐文長）の墓は、紹興市柯橋区蘭亭街道の里木柵村、姜婆山の北東麓に位置しています。明代の画家である徐渭の墓であり、印山越国王陵に隣接しています。2006年に紹興市街にある青藤書屋とともに、第6回全国重点文化財保護単位に指定されました。 現存する徐渭の墓は、1989年に原型に基づいて修復されたものです。墓は正方形で、切石を積み重ね、上部は黄土で覆われています。前面には墓碑が立てられ、沙孟海の書で「明徐文長先生墓」という6文字が刻まれています。その傍らには徐渭の両親、兄嫂、息子の嫁の墓があります。 墓園内には徐渭記念室もあり、そこには肖像画や文字資料、徐渭の作品などが展示されています。入り口には「一腔肝胆忧天下，满腹经纬传古今」（一腔の肝胆 天下を憂い、満腹の経緯 古今に伝う）という対聯が掛けられています。これは徐渭の生涯を要約したものと言えるでしょう。 徐渭（1521~1593年）は、はじめ字を文清といい、後に文長と改めました。号は天池山人、または青藤老人、鵝鼻山農などの別号を持ち、明代の文学家、書画家、軍事家でした。