プエルトリコの治安は良い？悪い？身を守る防犯対策3選

プエルトリコの治安は安定しており、旅行者にとって比較的安全です。一般的な観光地や主要都市では警察の存在や監視カメラの設置など、治安維持に積極的な取り組みが行われています。ただし、観光客が集中する場所では注意してください。

この記事では、プエルトリコの治安に関する情報をわかりやすく解説します。

最新！プエルトリコの治安・安全に関する情報

2024年10月現在、プエルトリコへの渡航を制限されるような事態は発生していません。念のためプエルトリコに渡航する際は、外務省の海外安全ホームページを必ずチェックすることをおすすめします。

引用：外務省海外安全ホームページ

プエルトリコの治安状況は、地域によって異なります。主要な観光地やサンフアン地区は比較的安全ですが、一部の都市部や低所得地域では犯罪率が高くなっています。薬物関連の暴力や強盗などの犯罪が懸念されています。

旅行者は標的にはなりにくいのですが、スリや車上荒らしなどの軽犯罪には注意が必要です。夜間の一人歩きや人気のない場所への立ち入りは避けましょう。全体として、プエルトリコは安全に旅行できます。地元の人々の助言に従い、常に警戒心を持つことが大切です。

プエルトリコの治安が不安定な3つの理由

1.経済が不安定

プエルトリコの経済は長年にわたり停滞しており、高い失業率に悩まされています。2017年のハリケーン・マリアの被害も経済回復を遅らせる要因となりました。経済的困窮は犯罪増加の一因となり、若者の間で麻薬取引や窃盗などの違法行為に走るケースが増えています。

政府の財政難により、警察や司法システムへの十分な資金配分ができず、効果的な治安維持が困難になっています。このような経済的要因が社会の不安定さを助長し、治安悪化につながっているのです。

2.組織犯罪と麻薬取引

プエルトリコは南米からアメリカ本土への麻薬密輸ルート上に位置しており、組織犯罪グループの活動が活発です。これらのグループは麻薬取引だけでなく、マネーロンダリングや武器密輸にも関与しています。

これらの犯罪組織は、しばしば地域社会や政府機関に浸透。汚職を助長することで、法執行機関の効果的な取り締まりを妨げています。この状況が、全体的な治安の不安定さに大きく寄与しています。

3.政治的地位の不確実性

プエルトリコはアメリカ合衆国の自治領という独特の政治的立場にあり、この状況が社会的・政治的不安定さを生んでいます。島の将来的な地位（独立、州昇格、現状維持）について意見が分かれており、この議論が社会の分断を深めています。

連邦政府との関係や自治権の範囲をめぐる不確実性が、効果的な統治や長期的な政策立案を困難にしています。この政治的不安定さは、社会サービスの提供や法執行にも影響を及ぼし、結果として治安維持にも支障をきたしているのです。

プエルトリコで警戒すべき3つの治安トラブル

プエルトリコで日本人旅行者が巻き込まれやすい、3つの犯罪を知っておきましょう。

1.置き引き・スリ

観光客の多いヴィリニュスの地下鉄やバス内、観光スポット周辺で頻発しています。日本人旅行者は周囲への警戒心が比較的低く、カメラやスマートフォンを外に見えるように持っていることが多いため、狙われやすい傾向にあります。

レストランやカフェでバッグを椅子の背もたれに掛けたり、床に置いたりする習慣が災いとなることも。犯罪者は通常2〜3人のグループで行動し、1人が注意を引きつけている間に、別の人物が貴重品を抜き取るといった手口が一般的です。

2.車上荒らし

レンタカーを利用する日本人観光客は、車上荒らしの被害に遭う可能性があります。観光スポットの駐車場や人気のない場所に駐車する際は注意が必要です。車内に貴重品やバッグ、電子機器などを置いたまま車を離れないようにしましょう。

やむを得ず車内に荷物を置く場合は、トランクなど外から見えない場所に収納し、駐車後にトランクを開けるなどの行動は避けてください。可能であれば、警備員のいる駐車場や人通りの多い場所に駐車するなど、場所選びにも注意を払いましょう。

3.ぼったくりタクシー

正規のタクシーを装った白タクや、遠回りをして料金を水増しする悪質なタクシードライバーによる被害です。日本人旅行者は英語でのコミュニケーションに不安がある場合が多く、料金交渉や経路の確認が十分にできないことが被害につながっています。

ヒースロー空港や主要駅周辺で、疲れている旅行者を狙って「特別料金で市内まで運ぶ」などと声をかけてくるケースが報告されています。

プエルトリコで警戒すべき治安が不安定な地域

1.カロリーナ（Carolina）

サンフアン首都圏の一部であるカロリーナは、ルイス・ムニョス・マリン国際空港に近い地域です。この地域は、空港周辺の一部エリアで犯罪率が高いことで知られています。特に夜間や人通りの少ない場所では、強盗や窃盗のリスクが高まります。空港から市内へ移動する際や、近隣のホテルに滞在する場合は注意が必要です。

2.ロイサ（Loíza）

サンフアンの東に位置するロイサは、美しいビーチで知られる一方、プエルトリコで最も危険な地域の一つとされています。この地域は貧困率が高く、ギャングや麻薬関連の犯罪が頻発しています。特に夜間や人通りの少ないエリアでは、強盗や暴行のリスクが高まります。観光客がこの地域を訪れる場合は、地元のガイドや信頼できる交通手段を利用し、日中の人通りの多い時間帯に限定することをおすすめします。

3,プエルタ・デ・ティエラ（Puerta de Tierra）

サンフアンの旧市街と新市街の間に位置するプエルタ・デ・ティエラは、観光客にとって魅力的な地域ですが、一部のエリアで治安の悪化が報告されています。特に夜間や人通りの少ない路地では、スリや強盗のリスクが高まります。この地域を訪れる際は、メインストリートや人通りの多い場所を歩くようにし、暗くなってからの外出は控えめにしましょう。

治安の不安定なプエルトリコで守りたい防犯対策3つ

プエルトリコで安全に旅行するための防犯対策を3つ紹介します。

1.貴重品の管理を徹底する

プエルトリコでスリや置き引きに遭わないためには、自分の荷物に常に注意を払うことが重要です。財布やパスポート、カメラなどの貴重品は混雑した場所では特に注意し、なるべく身体に近いところに保管しましょう。

無用な現金やカードはホテルのセーフティボックスに預けるなど、必要なものだけを持ち歩くようにしましょう。

2.夜間に出歩かない

全体的にプエルトリコの治安は良いですが、深夜に一人で歩くことは避けるべきです。特に人通りが少ない場所や裏通りは避けて、明るくて人の多い道を選ぶようにしましょう。

3.旅行保険に加入する

何か問題が起こった時に備え、旅行前に旅行保険に加入することをおすすめします。病気や怪我、盗難など、不測の事態に備えて保険に加入しておくと、安心して旅行を楽しむことができるでしょう。

プエルトリコの基本情報

プエルトリコの治安に関するよくある質問

プエルトリコ旅行に関する情報は、こちらの記事が参考になります。
→プエルトリコの人気観光スポット・旅行ガイド・グルメ

治安の良いプエルトリコに出掛けよう！

プエルトリコは一般的に治安の良い国とされています。観光地や主要都市では警察の存在感も高く、安全な環境で旅行を楽しめるでしょう。

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