
「西安に行ったらどこを観光すればいい?」と悩んでいませんか?
600年以上の歴史を誇る西安城壁は、中国で最も完全に保存された古代城壁として、旅行者に圧倒的な存在感を放っています。
この記事では、歴史・見どころ・自転車体験・アクセス方法まで詳しく解説します。読むだけで、初めての西安旅行でも迷わず城壁観光を楽しめるヒントが手に入ります!
基本情報
項目 | 内容 |
正式名称 | 西安城壁 |
中国語表記 | 西安城墙 |
住所 | 陝西省西安市碑林区南大街14番地 |
営業時間 | 08:00-23:00(入場終了:23:00; チケット販売終了:23:00) |
入場料 | 54元(約1,112円) |
所要時間目安 | 1〜4時間 |
西安城壁とは?

西安城壁は、かつて唐の都・長安城を基に、明代(14世紀)に再建された壮大な防衛施設です。全長は約14kmにおよび、東の長楽門、西の安定門、南の永寧門、北の安遠門という“四大主門”を中心に、敵楼・角楼・箭楼などの軍事構造が21か所現存。
城壁の幅は基底部が18メートル、上部が12〜14メートルの台形構造で、堀や跳ね橋、弓矢を射る「箭楼」、監視用の「敵楼」など、当時の高度な防御システムが今も残っています。中国で唯一、完全な形で保存されている古代城壁として、国家5A級観光地にも指定されており、歴史ファンや建築好きには見逃せないスポットです。
西安城壁の魅力と歴史

古都・西安を象徴する西安城壁(西安古城壁)は、中国古代都市計画と軍事建築の粋を集めた傑作として世界的に知られています。現地ガイドや歴史資料によると、その保存状態と規模は中国随一で、ユネスコ世界遺産暫定リストにも登録候補として挙げられるほど高い文化的価値を誇ります。
西安城壁の見どころ
ここでは、西安城壁の見どころを5つに分けてご紹介します。歴史好きも、フォトジェニックスポットを探している方も、きっと訪れたくなるはず。
永寧門(南門)
西安城壁の中でも最も人気の高い南門「永寧門」は、観光スタート地点としてもおすすめです。毎朝の開城式や鎧を着た武士たちのパフォーマンスが見どころで、観光客をまるで古代の世界へと誘います。門の構造は非常に重厚で、箭楼・闸楼・吊橋など、当時の防御建築がそのまま残されており、間近で見学が可能。
城壁上からの眺め
西安城壁の上からは、現代都市と歴史が交差する景色が一望できます。自転車をレンタルして城壁上を一周(約14km)する体験は、特に人気。歩いてゆっくり見学することもでき、四季折々の景観が楽しめます。夕暮れ時には美しい夕日が西の空に広がり、古都のロマンを演出します。
角楼と馬面(ばめん)
城壁の四隅にそびえる「角楼」は、防衛の要所として設置されていた建築で、屋根の重なりが美しく歴史的価値も高いです。さらに、約120m間隔で設けられた「馬面(敵台)」は、城壁を外側に張り出す形で作られ、弓兵や兵士が敵の動きを立体的に防ぐための構造。
護城河と吊橋
西安城壁の外周には「護城河(ほじょうが)」がめぐらされており、古代には外敵の侵入を防ぐための重要な役割を担っていました。水面にはかつて使われていた吊橋が再現されており、往時の防御メカニズムを感じられます。現在は、遊覧ボートや夜間ライトアップも楽しめる憩いのエリアとしても親しまれており、歴史的価値と癒しの風景が共存する人気スポットです。
城壁の夜景
日没後の西安城壁は、一変して幻想的な姿を見せます。ライトアップされた城壁が夜空に映え、散策やナイトライドに最適なロマンチック空間に早変わり。特に南門や東門周辺は照明演出が凝っており、写真映えも抜群。
西安城壁の歴史
隋唐時代に築かれ、明代に現在の形へ拡張
西安城壁の起源は隋(581–618年)から唐代(618–907年)の長安城にさかのぼります。その後、14世紀の明王朝・洪武帝(1368–1644年)の時代に、唐代の基礎を利用して大規模な拡張が行われ、現在の周囲13.7km・高さ12〜14mに及ぶ長方形の城壁が完成しました。この改築により、城壁は単なる防御施設から都市機能を備えた巨大要塞へと進化し、明代以降の城郭都市モデルとなりました。
世界最大級の完全保存された古代城壁
西安城壁は「中国で最大かつ最も完全に残る古代城壁」として知られ、基礎の幅は約15〜18m、上部の幅は約12〜14mに達します。その堅牢さは長年の地震や戦乱にも耐え、ほぼ完全な姿で現存。城内外を結ぶ門や通路は、当時の都市防衛と交通管理の高度な技術を今に伝えています。中国AAAAA級観光地にも認定されており、世界遺産登録に向けた保護活動が進められています。
城門・箭楼・護城河など精巧な防御構造
西安城壁の魅力は、外観だけでなく防御システムの緻密さにもあります。
- 城門(南門・北門・東門・西門):四方に配置され、商業・軍事の出入口として機能。
- 箭楼(矢楼):敵の侵入を防ぐための射撃台で、外敵を狙いやすい角度に設計
- 護城河:城壁外周に掘られた堀が二重の防御を実現
- 馬面(張出部):敵が城壁を登る際に死角を作らない構造
これらは明代の軍事工学の粋であり、今日でも建築学や軍事史の研究対象として注目されています。
旅人を魅了する「生きた歴史遺産」
現在の西安城壁は、自転車レンタルでの一周や夜景ライトアップなど観光体験の場としても人気ですが、その根底には「都市を守るために築かれた要塞」という歴史が息づいています。城壁を歩きながら、隋唐の繁栄やシルクロード交易の面影を感じることができるのは、世界でも西安だけの特別な体験です。
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Trip.com限定の西安城壁チケット
Trip.comの西安城壁チケットは、当日22:00まで購入可能&予約後すぐ有効の電子チケットタイプで、引き換え不要・パスポートでそのまま入場できます。中山門、永寧門、文昌門など複数の入場口からアクセスでき、08:00~19:00/20:00/22:00まで入場可能(門によって異なります)。使用前ならいつでも無料キャンセルOK、未使用の場合は自動キャンセルも対応していて安心。
チケット | 価格 |
大人チケット | 1,112円 |
割引チケット(児童・生徒) | 556円 |
入場チケット+ショーチケット | 3,706円 |
※2025年9月現在
西安城壁のおすすめの入口
城壁には18の門がありますが、観光に便利なメインゲートは次の4か所です。
門 | 特徴 | 地下鉄最寄駅 |
南門(永寧門) | 観光の定番。ライトアップが美しくレンタサイクル拠点も充実 | 2号線「永寧門駅」 |
東門(長楽門) | 兵馬俑や大雁塔方面への移動に便利 | 3号線「大差巷駅」 |
西門(安定門) | 地元グルメ街や鐘楼・鼓楼エリアに近い | 1号線「玉祥門駅」 |
北門(安遠門) | 観光客が少なく落ち着いた雰囲気 | 2号線「安遠門駅」 |
特に初めての訪問なら南門スタートがおすすめ。
周辺にはカフェや手荷物預かり所があり、夜景観賞や自転車返却がしやすい環境が整っています。
西安城壁へのアクセス
地下鉄でのアクセス
観光の起点に便利な南門(永寧門)へは、地下鉄2号線「永寧門駅」で下車し、徒歩約5分です。
関連記事:西安地下鉄を徹底攻略!時刻表、料金、路線、人気駅、乗り方完全ガイド
バスでのアクセス
南門方面:6番、26番、29番のバスで「南門站」下車
北門方面:9番、33番のバスで「北門站」下車
タクシーでのアクセス
市内中心部からであれば、20元前後(約400円)でアクセス可能。
西安城壁を楽しむ3つの方法

1. 自転車レンタルで一周体験
西安城壁は、中国古代の城防建築の中でも特に保存状態が良い歴史的遺構のひとつです。この城壁の上を自転車で一周できるというのは、西安ならではの特別な体験です。以下では、城壁を快適にサイクリングするための基本情報をご紹介します。
西安城壁の周回距離と所要時間
西安城壁の全周はおよそ13.75kmです。これは建設当時から幾度もの修復を経て形成された現在の規模です。
自転車で一周する場合、所要時間は約75〜100分。写真を撮ったり、途中で休憩を挟む場合は、もう少し余裕を見ておくと安心です。
サイクリングの準備と自転車レンタル情報
城壁上には複数のレンタルスポットがあり、以下の門付近が主な貸出拠点となります。
- 南門(永寧門)東側および西側から約400m
- 長楽門(東門)
- 安定門(西門)
- 安遠門(北門)
- 含光門
レンタル開始時間は通常朝8:00頃から。夜は場所によって閉店時間が異なるため、事前の確認をおすすめします。
料金の目安は、1人用自転車が45元/3時間、2人用自転車が90元/3時間です。
おすすめのサイクリングルート
おすすめルートは以下の順に一周するコースです。
南門(永寧門)→ 西門(安定門)→ 北門(安遠門)→ 東門(長楽門)→ 南門(永寧門)
このルートでは、西安城壁の四大主門をすべて通過でき、それぞれの門の造形や城壁からの風景をじっくりと楽しめます。特に朝や夕方は光の加減も美しく、写真映えするスポットも多数あります。
2. 夜景ライトアップ散策
昼間の壮大さとは対照的に、夜は幻想的なライトアップが魅力。
点灯時間の目安:春〜秋は19:30〜22:00、冬は18:00〜21:30(季節変動あり)
城壁上からは鐘楼や大雁塔方面の夜景も一望でき、地元カップルのデートスポットとしても人気です。特に秋は空気が澄んでおり、城壁と市街地の光のコントラストが写真映え抜群。
3. 歴史を学べる展示施設
西安城壁は単なる観光名所ではなく、明代初期に築かれた防衛施設としての歴史が息づいています。
南門付近の展示館では、築城の背景や兵器のレプリカ、発掘資料を英語・日本語パネルで解説します。城門楼内では古代の兵士衣装を着て記念撮影できる体験コーナーもあります。子連れには「城壁模型パズル」など体験型展示が好評です。
ご注意:訪問前に歴史を学ぶことで、サイクリングや夜景散策がさらに奥深いものになります。
西安城壁周辺のおすすめホテル3選
漢唐驛·唐風美學設計民宿

漢唐驛·唐風美學設計民宿は、西安城壁から徒歩約1.5km、鐘鼓楼広場や回民街へも歩いてアクセスできる抜群の立地が魅力です。唐代の美学を取り入れたデザインで、館内は伝統とモダンが調和した落ち着きある空間が広がります。家族連れからカップルまで快適に過ごせると口コミ評価が高く、観光にも滞在にもぴったりの人気宿です。
No. 7, Nanchang Lane
Novotelホテル 西安鐘楼

Novotelホテル 西安鐘楼は、西安城壁から徒歩約1.3km、鐘鼓楼広場やイスラム教徒街へも歩いて行ける絶好のロケーションが魅力です。西安駅から約4km、西安咸陽国際空港から約36kmとアクセスも抜群で、最寄りの地下鉄鐘楼(ZHONGLOU)駅まで徒歩圏内です。
周辺には人民劇院やラマ市歩行街、易俗社百年博物館など観光スポットが充実。夜は地元グルメ散策を楽しんだ後、館内でゆったり過ごせます。家族連れからビジネス利用まで快適に滞在でき、サービスの質にも定評がある人気ホテルです。
No. 16 Anban Street (Yisushe Block, City Center)
イーロン エタンホテル(西安鐘楼)

イーロン エタンホテル(西安鐘楼)は、西安城壁から徒歩約1.1km、鐘楼・鼓楼や回民街など主要観光スポットへも徒歩圏内の便利な立地が魅力です。
周辺はショッピングモールや屋台街が集まる賑やかなエリアながら、ホテル館内は落ち着いた雰囲気を保ち、観光と静寂の両方を楽しめます。客室はファミリールームやムービールームなど多彩で、音声操作システムやスマートトイレなど最新設備を完備。レストランやフィットネス、会議室も併設し、ビジネス・観光どちらにも快適な滞在を提供します。
Tongji Plaza, No. 113 North Street
西安城壁周辺のおすすめグルメ
1. 羊肉泡饃(ヤンロウパオモー)

西安を代表する伝統料理で、羊肉スープに細かくちぎった餅を浸して煮込む滋味深い一品。ニンニクや春雨が入った濃厚スープは寒い季節にぴったりで、地元の朝食としても人気です。
おすすめ店:老白家羊肉泡馍館 南門店
特徴:創業百年以上の老舗。羊肉は臭みが少なく、スープは8時間以上煮込む本格派。
アクセス:地下鉄2号線「永寧門駅」から徒歩5分。城壁南門観光の後に立ち寄りやすい立地です。
2. 肉夹馍(ロウジャアモウ)

「中国版ハンバーガー」と呼ばれる西安名物。カリッと焼いたパンに煮込み豚肉や牛肉を挟み、香辛料で味付けしたシンプルながらクセになる味わいです。
おすすめ店:樊記肉夾饃 永寧門店
特徴:100年以上続く名店で、豚肉をじっくり煮込んだ「老陳肉夾饃」が名物。
アクセス:南門(永寧門)から徒歩3分。
3. ビャンビャン麺

超幅広の手打ち麺が特徴で、1本が約3cm以上ある極太麺を唐辛子入りの特製タレと絡めて食べる豪快な料理。「ビャン」の字は58画もあることで有名で、店内には書道パネルが飾られています。
おすすめ店:陝西麺館 回民街本店
特徴:現地の若者に人気。麺はモチモチでタレは辛さを調整可能。
アクセス:城壁北門(安遠門)から徒歩約10分。回民街の食べ歩きコースと一緒に訪れるのが定番です。
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西安城壁観光をより楽しむコツ
春秋は気候が快適で観光に最適
西安のベストシーズンは春(4〜5月)と秋(9〜10月)。平均最高気温は約20〜25℃で湿度も低く、サイクリングや散策にぴったり。春は花が咲き、秋は空気が澄んで城壁上からの遠景がクリアに見えます。冬は0℃前後まで冷え込み、夏は35℃を超える日も多いため、体力に自信がない方は春秋を選ぶと安心です。
早朝や夜は人が少なく写真撮影におすすめ
開門直後(8時)や夜間(20〜21時台)は観光客が少なく、写真撮影をゆったり楽しめます。朝は柔らかな光で城壁の石造りが美しく映え、サイクリングも涼しい時間帯。夜はLEDライトアップが施され、城壁と西安市街の夜景が一度に楽しめます。
Tips:カメラ撮影の場合、三脚は一部エリアで禁止されているため手ブレ補正付きレンズがあると便利です。
Trip.comで事前チケット購入して待ち時間を短縮
混雑日や休日はチケット窓口に長蛇の列ができることも。Trip.comを使えば、日本語でクレジット決済→QRコード入場まで完結します。現地のWeChatミニプログラムより操作が簡単で、海外旅行者にも安心です。
西安城壁でよくある質問
最寄りのアクセス方法は?
地下鉄2号線「永寧門駅」から徒歩3分で南門に到着します。空港からは空港バス(鐘楼行き)+タクシーが便利。城壁周辺はタクシーが多く、夜でも比較的安心して移動できます。
西安城壁上で食事やトイレはある?
城壁上には軽食スタンドやカフェが点在し、トイレも各門付近に完備。
夏は日差しが強いため、ドリンクを購入できる売店の位置を事前にマップで確認しておくと安心です。
冬や夏の服装で注意すべきことは?
夏(6〜8月):日中は気温35℃超も。帽子・日焼け止め・水筒必須。
冬(12〜2月):平均気温0〜5℃。風が強いため厚手のダウンと手袋があると快適。
石畳は雨や雪で滑りやすくなるので、滑り止め付きシューズがおすすめです。
Trip.comを活用して西安城壁旅行をもっとスムーズに
西安城壁は、歴史を感じる散策や自転車一周など見どころが多く、当日のチケット購入では時間をロスしてしまうこともあります。Trip.comなら、日本語対応のサイトでチケットを事前に予約でき、QRコードでそのまま入場可能。未使用なら自動キャンセル対応や無料キャンセルもあり、急な予定変更にも安心です。
さらにホテル予約や現地ツアーとのセット購入も充実しているので、チケット・宿泊・交通を一括手配して効率的に旅を楽しめます。西安城壁の景色と古都の文化を、Trip.comでスムーズかつお得に満喫しましょう。

