
「中国旅行を計画しているけど、現地では現金がほとんど使えないって本当?」
「WeChat Payが便利らしいけど、日本人旅行者には設定が難しいのでは…」
そんな不安を感じていませんか?
現在の中国では、都市部のコンビニやレストランはもちろん、地方の小さなお店や屋台に至るまで、生活のあらゆる場面でQRコード決済が浸透しています。
WeChatPayは日本人でも中国で使える!
〇 できること | ✕ できないこと |
クレジットカードを紐づけて支払い | 送金受け取り |
QRコード決済(店舗・交通機関) | 残高チャージ(銀行口座から) |
キャッシュレスでの旅行 | WeChat残高の引き出し・送金 |
表からも分かる通り、短期旅行であれば、クレジットカードを登録するだけで十分快適に利用できます。
WeChat Payを使えるようにしておけば、慣れない現金での支払いや両替のわずらわしさから解放され、現地の人と同じようにスマートな支払いが可能。
この記事では、WeChat Payを中国で安心して使いこなすために必要な情報をさらに詳しく解説します。
支払いの心配をなくし、中国旅行を120%満喫しましょう。
WeChat Payを中国で使う前の準備

WeChat Payをスムーズに使い始めるには、アカウント登録の前にいくつかのアイテムを揃えておくことが大切です。
事前に準備を整えておくことで、登録作業でつまずくことなく、スムーズに設定を完了させることができます。
ここでは、WeChat Payの登録に必須となる4つのアイテムについて具体的に解説します。
日本にいる間にこれらを確実に手元に用意し、万全の状態で登録手続きに進みましょう。
必要なもの一覧
アイテム | 用途とポイント |
スマートフォン | WeChatアプリをインストールし、操作するために使います。 |
電話番号 | アカウント作成時のSMS認証で必要です。日本の携帯番号でも大丈夫です。 |
パスポート | 本人確認を行う「実名認証」で使用します。有効期限内のものを準備してください。 |
クレジットカード | 支払いに紐付けるために登録します。VISA、Mastercard、JCBなどの国際ブランドが推奨されます。 |
これらのアイテムは、登録プロセスの各段階で必ず必要になります。
特にパスポートを使った実名認証とクレジットカードの登録は、WeChat Payで支払い機能を使うために重要です。
WeChatPayアカウント登録から支払い設定まで簡単4ステップ
WeChat Payを使えるようにするまでの設定は、大きく分けて4つのステップで完了します。
スマートフォンの操作に慣れていない方でも、一つ一つの手順を丁寧に進めれば問題なく完了できるので安心してくださいね。
1.WeChatアプリのダウンロードとアカウント作成
まず初めに、お使いのスマートフォンにWeChatアプリ(ios版、Android版)をインストールします。
- App Store(iPhone)またはGoogle Play(Android)で「WeChat」と検索し、アプリをダウンロードします。

- アプリを開き、「電話番号で登録」を選択します。

- 日本の電話番号を入力し、SMSで届く認証コードを入力して本人確認を完了させます。


- パスワードを設定すれば、アカウント作成は完了です。
2.ウォレット機能を有効化する
アカウントを作成した直後の状態では、支払い機能である「ウォレット」が有効になっていない場合があります。
次のステップに進むために、この機能を有効化しましょう。
WeChatのメイン画面下部にある「自分」または「Me」のタブをタップし、一覧の中から「支払いとサービス」という項目を探してください。
この項目を一度タップするだけで、ウォレット機能が有効になります。


3.実名認証(パスポート情報)の登録手順と注意点
支払い機能を実際に使えるようにするには、本人確認、すなわち「実名認証」を完了させる必要があります。
この手続きにはパスポートを使用します。
- 「ウォレット」画面を開き、一番上にある「Balance」を選択します。

- 「ID情報」や「Identity Information」といった項目を選び、指示に従ってパスポート情報を入力します。
- 氏名、性別、国籍、パスポート番号、有効期限などを正確に入力してください。

この際、最も重要な注意点は、パスポートに記載されている情報を一字一句間違えずに入力することです。
特に氏名の順番(姓が先か、名が先か)や、ミドルネームの有無などをパスポートの表記と完全に一致させてください。
入力情報に誤りがあると、認証が承認されない原因となります。
4.クレジットカードを紐付ける
実名認証が完了したら、いよいよ支払い設定の最終ステップです。
お持ちのクレジットカードをWeChat Payに登録しましょう。
- 「チャット」画面右上の「+」から「マネー」を選択します。

- 「Agree and enable」を押し、クレジットカード番号を入力画面に進む。

- カードの種類(VISA, Mastercard, JCBなど)、有効期限、セキュリティコード(CVV)といった情報を入力します。

- 最後に支払いの際のパスワードを設定したら登録完了です。

これで、あなたのWeChat Payアカウントとクレジットカードが紐付けられ、中国国内のお店で支払いができる状態になりました。
- WeChat Payをよりスムーズに利用したい方へ!
【シーン別】WeChatPayの使い方

WeChat Payの支払い方法は、「自分のQRコードを店員に見せる」方法と、「お店のQRコードを自分で読み取る」方法の大きく分けて2つのパターンがあります。
どちらも操作は非常にシンプルです。
ここでは、それぞれの支払い方法について、具体的なお店での利用シーンを交えながら手順を解説します。
実際の使い方を事前にイメージしておくことで、初めての支払いでも戸惑うことなく、スマートに会計を済ませることができます。
自分のQRコードを見せる(店員スキャン)
この方法は、主にレジにバーコードリーダーが設置されているコンビニやスーパー、チェーンの飲食店などで使われます。
店員側がスキャンを行うため、QRコードを表示させるだけと非常に簡単です。
例:上海のコンビニでドリンクを買う場合
- 購入したい商品をレジへ持っていきます。
- 会計の際に、WeChatアプリを起動します。画面右上にある「+」マークから「スキャン」または「マネー」を選択し、支払い用のQRコードを表示させます。
- 表示されたQRコードを、店員がバーコードリーダーで読み取ります。
- 「ピッ」という音と共に決済が完了し、スマートフォンに支払完了の通知が届きます。
お店のQRコードを読み取る(利用者スキャン)
こちらは、屋台や個人商店、タクシーの支払いなど、レジがない場所で多用される方法です。
お店に掲示されたQRコードを自分のスマートフォンで読み取り、金額を入力して支払います。
例:北京の屋台でフードを買う手順
- 注文後、お店のカウンターや壁に掲示されているWeChat PayのQRコードを探します。
- WeChatアプリを起動し、「+」マークから「スキャン」を選択して、お店のQRコードを読み取ります。
- 金額の入力画面が表示されるので、支払うべき金額を自分で入力します。
- 金額を確認し、事前に設定した6桁の支払いパスワードを入力すると決済が確定します。
- 支払い完了画面を店員に見せ、商品を受け取ります。
この方法では、金額の入力ミスに注意が必要です。
支払う前には、必ず正しい金額が入力されているかを確認する習慣をつけましょう。
WeChat Payを中国で使うときの3つの注意点

WeChat Payは中国旅行を非常に便利にしてくれるツールですが、利用する上でいくつか知っておくべき重要なポイントがあります。
これらの注意点を事前に把握していないと、いざという時に支払いができず困ってしまうことも。
安心して快適にWeChat Payを使いこなすために、必ず最後まで目を通してくださいね。
1.支払いパスワードは絶対に忘れない
WeChat Payで設定する6桁の支払いパスワードは、決済時の本人確認で非常に重要な役割を果たします。
このパスワードは絶対に忘れないように、厳重に管理してください。
特に、お店のQRコードを読み取って自分で金額を入力する支払い方法では、決済を確定させるために必ずこのパスワードの入力が求められます。
もし忘れてしまうと、その場での支払いができなくなってしまいます。
万が一パスワードを忘れた場合、再設定にはパスポート情報の再提出など、複雑な手続きが必要になる場合があります。
旅行中の限られた時間でこれを行うのは現実的ではありません。
日本にいる間に確実に記憶するか、セキュリティに配慮した上でメモを取るなど、忘れないための対策をしましょう。
2.送金は原則不可
日本人旅行者の場合、WeChat Payの便利な機能のひとつである「送金」は、原則として利用できないと理解しておきましょう。
友人とお金を送り合ったり、受け取ったりする機能は、中国の銀行口座を登録しているユーザーに限られます。
クレジットカードを紐付けているだけでは、この機能は有効になりません。
例えば、友人との食事で割り勘をする際に、WeChat Payでお金のやり取りをすることはできません。
このような場面では、誰か一人が代表して支払い、後で現金で精算するといった対応が必要になります。
3.ネット接続の準備は万全に
WeChat Payは、全ての決済処理をインターネット経由で行います。
そのため、安定したネット接続環境の確保は、利用するための絶対条件です。
中国では、日本のようにどこでも快適な無料Wi-Fiが使えるとは限りません。
お店や公共の場所でWi-Fiがあっても、接続が不安定なケースも多いです。
ネットに繋がらない状況では、WeChat Payは全く機能しなくなってしまいます。
このような事態を避けるため、中国で利用できるeSIMやSIMカード、レンタルWi-Fiなどを準備しておくのがおすすめです。
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WeChat Payの使い方に関してよくある質問
支払いに手数料はかかる?
1回の支払いが200元(約4,000円)以下であれば、手数料はかかりません。クレジットカードが登録できない時の対処法は?
実名認証の情報を再確認する、アプリのバージョンを確認する、カード会社に問い合わせる、時間を空けてから再度登録する、などの方法を試してみてください。使えるお店と使えないお店の見分け方は?
店頭にある「微信支付」の緑色のロゴマークやQRコードのステッカーが目印です。セキュリティは大丈夫?不正利用が心配…。
複数のセキュリティ対策が施されており、正しく利用すれば安全です。
WeChat Payを使いこなして、中国旅行を120%楽しもう

この記事では、日本人旅行者が中国でWeChat Payをスムーズに利用するための準備から具体的な使い方、注意点までを解説しました。
最後に、特に重要なポイントをもう一度確認しておきましょう。
- 準備: スマートフォン、電話番号、パスポート、国際ブランドのクレジットカードを日本で用意する。
- 設定: アプリをダウンロード後、「実名認証」と「クレジットカードの紐付け」を完了させる。
- 注意点: 6桁の「支払いパスワード」は絶対に忘れず、安定した「インターネット接続」を確保する。
- 手数料: 1回の支払いが200元以下であれば、手数料はかからない。
これでWeChat Payの使い方に関して、現地で戸惑うことはありません。
現金の心配から解放され、現地の人と同じようにスマートなキャッシュレス決済が実現することで、中国旅行がさらに快適になることでしょう。
出発前の準備としてWeChat Payの設定を済ませ、中国での食事やお土産探しなどを思う存分満喫してくださいね。








