オトゥン湖(Laguna del Otún)は、苔やフライレホンに覆われた絶壁に囲まれ、標高の高いパラモ(高山植物帯)に青い瞳のように佇む氷河湖です。私はペレイラまで飛行機で行き、そこからバスで3時間かけてラ・ビクトリアへ向かい(15,000コロンビアペソ、現金のみ)、さらに4WDの乗合タクシーでポトシの登山口へ行きました(運賃50,000コロンビアペソを4人で割り勘、現金払い)。ハイキングコースは往復14km、標高差600m、所要時間は6〜7時間です。目当ての「苔むした崖のパラモ」は、歩き始めて3kmほどで姿を現します。トレイルは、紙のように薄い樹皮とねじれた幹を持つポリレピスの森を登り抜け、やがてパラモへと出ます。そこは、崖一面を苔が覆い、フライレホン(アンデスの巨大なロゼット型植物)が群生する高地草原です。オトゥン湖自体は登山口から歩いて1時間半ほどの場所にあり、水は非常に澄んでいて、水深10mを泳ぐマスが見えるほどです。私はリュックから出したチーズ入りのアレパを頬張りながら、頭上の崖を旋回するコンドルを眺めました。今回の失敗は、寒さを甘く見ていたことです。7月でもパラモの気温は5℃まで下がり、さらに苔がたっぷりと水分を含んでいるため、ズボンがびしょ濡れになってしまいます。防水パンツと防風ジャケットの着用は必須です。公園の入場料は20,000コロンビアペソ(現金のみ)で、宿泊キャンプをする場合は地元ガイドの雇用が義務付けられています(5名までのグループで50,000コロンビアペソ)。ガイドは私にこう言いました。「苔はパラモの記憶です。踏みつけられた足跡を何年も覚えているんですよ」。苔を守るためにオトゥン湖への立ち入りを制限するべきでしょうか?それとも、環境への負荷を考慮しても、この体験にはそれだけの価値があるのでしょうか?
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