ウルムチの中国科学院新疆生態与地理研究所標本館周辺にあるホテル

ウルムチの観光情報

ウルムチの基礎

気候

ウルムチは内陸性乾燥気候の影響で、夏と冬で気温差が35℃ほどあり、最高気温と最低気温の差が非常に激しい気候が特徴です。夏は30℃を超え、冬は－20℃まで冷え込みます。しかし湿度は低く、年中ほとんど変化しないため蒸し暑くはありません。旅行ベストシーズンは、5～9月ですが、その中でも春と秋がもっとも過ごしやすい気候です。ですが今までは短期間だけあった春や秋も、近年の温暖化の影響で突然夏や冬になるということもあります。そのため、なるべく季節の変わり目は控え、訪れる時期に合わせて服装をしっかりとチョイスする必要があります。またウルムチの夏は天気が変動しやすく、夕立があります。そのため夏に旅行検討されている方は、雨具の準備が必須だと言えるでしょう。

街の様子

シルクロードの砂漠の町と想像している人も要るかもしれませんが、現代では高層ビルが立ち並ぶ近代的都市で、西域の中で近代最も発展の著しい町がウルムチです。ウルムチは、省や自治区としては最も大きい面積を誇る新疆ウイグル自治区の首府です。ウルムチは同自治区の政治、経済、文化の中心地になっています。また万年雪を抱く高峰が周囲を囲んでいるため、河川が多くオアシス都市としても知られています。その他にもウルムチは一番近い海から2,500kmも離れており、世界で最も内陸に位置する都市です。

交通情報(アクセス)

残念ながら、日本からウルムチへの直行便はありません。そのため中国国内で乗り継いで、ウルムチ地窩堡国際空港まで移動しなければなりません。各地に運行便はありますが、上海や北京からのアクセスが最も便利です。またウルムチ市街を移動するなら、バスを交通手段として使うのが最も安価しょう。しかし渋滞することもあるため、時間に余裕を持って利用することをおすすめします。鉄道を利用する場合はウルムチ駅とウルムチ南駅がありますが、ウルムチ駅が主要駅ですのでこの駅から移動が便利でしょう。

ウルムチの観光情報グルメ

有名な食べ物

・抓飯（ポロ）

ポロもウルムチに来たら絶対にハズせません。ポロとは羊肉、玉ねぎ、ニンジンを炒めたウイグル版のピラフのことです。羊肉のダシと玉ねぎ、ニンジンの素材の甘味がご飯に染みていて、とっても美味しいウルムチの絶品グルメ。この地区のグルメでは、約350円と少々高額ですが、味は一級品です。

・抓飯包子

羊肉を餃子の皮で包み、それをポロの上にのせた料理です。噛めば噛むほど羊肉の肉汁が溢れ出てきて、やみつきになる味です。

・大盤鶏

大盤鶏には沙湾式とツーウオバオ式の2種類あります。沙湾式は鶏肉とじゃがいもをぶつ切りにして、生の唐辛子と乾燥唐辛子をふんだんに使ったピリ辛の煮汁を混ぜた料理です。沙湾式はそれだけではありません。具材を1/3ほど食べたら、手打ち麺あるいはナンに絡めて食べます。沙湾式では、1度に2度楽しめます。ツーウオバオ式は、ぶつ切りの鶏肉に大量の唐辛子を炒めて煮た料理です。これを、花巻（ホアジュエン）と呼ばれる小麦粉を使った蒸しパンに染み込ませて食べます。辛いものが好きな人は、2種類共試してみてはいかがでしょうか。

特有の食べ物情報

日本人にとっても好まれるグルメの定番料理にラグメンがあります。トマトに白菜、じゃがいも、ピーマンと羊肉を炒め煮して特性のソースを作り、手打ち麺にかけて食べます。ウイグル族は1日1度はラグメンを食べるほど、日常生活になくてはならないほどの料理です。日本でも食べられますが、本場の味は一味違います。

・シシカバブ

ウルムチではとってもポピュラーの食べ物の一つで、羊の肉を串焼きにして炭火焼きしたものです。味付けは非常にシンプルで、新疆ウイグルの独特の七味唐辛子を串焼きに振りかけるのみで、羊肉特有の臭みもなく柔らかく非常に美味しいです。屋台にはどこにでもあるので、ウルムチに訪れたら一度試してみてはいかがでしたでしょうか。

ウルムチの観光スポット

有名な観光地情報

・天地

天地はウルムチから北東へおよそ90kmの距離に位置に位置しています。「中国のスイス」と称される壮麗な景勝地。過去の神話より「天の鏡」、「神の池」という意味を込めて「天地」と呼ばれています。天三山脈のボゴタ峰中腹、海抜1,980ｍの高度に位置する高山湖で、最大の水深が105ｍもあります。ボゴタ峰はモンゴル語で「聖なる山」という意味で、針葉樹林に囲まれ万年雪を抱いたボゴタ峰の白と湖の青、山の緑の織りなすコントラストはとっても神秘的で、ウルムチに訪れた際には必見です。

・南山牧場

南山は天山山脈北麓に広がる山岳地帯。多数の渓谷があり自然の地形を活かした牧場で、数ある中でも水西溝、東白楊溝、西白楊溝などが観光名所として有名です。周辺では「キーグズイ」というカザフ族の移動式住居があり、遊牧民族の生活の文化を実際に目の当たりすることができます。また目の前には一面が壮大な大草原が広がり、そのスケール感は圧倒的です。その他にも民族料理やゆったりと乗馬を楽しむこともできます。

観光地を巡る際に必要な費用の相場

ウルムチの物価は年々上昇傾向にあります。日本と比べて交通費と食費はリーズナブルです。特にローカルの飲食店だと200円前後ですので、安く抑えられます。中国の食品の販売は、基本的に量り売りで値段交渉も可能です。そしてお土産代と観光費用も加味すると、ウルムチの観光では1日あたり約5,000～6,000円ほどの費用を見込んでおくべきでしょう。

ウルムチのホテル事情

ウルムチのホテル料金の相場

他の観光エリアと比較して高いのか？安いのか？

ウルムチ市の周辺にはカラマイ市、トルファン市、阜康市の3つの市が近接しています。3つのエリアのホテル代の相場は、およそ2,000～6,000円です。そのためウルムチ市よりは若干料金が安価です。しかしウルムチ市はどの街よりも観光、ショッピング、グルメの面で優れており、そのことを考慮するとウルムチ市が観光地のためわずかに割高な価格設定なのでしょう。せっかく中国に旅行をするなら、すべてにおいて満喫できる都市を選ぶことをおすすめします。

相場の料金

ウルムチの宿泊代は、1泊3,000～7,500円ほどです。ウルムチのホテルは非常にコストパフォマンスが良く、充実したサービスを受けることができます。そして駅や空港からアクセスが良いところが多く、旅行の拠点としての宿泊もおすすめです。そして一般的に空港は中心地から離れているケースが多いですが、ウルムチのホテルは空港に近接しているため、利便性も高いと言えるでしょう。また無料でキャンセルできるホテルも多いため、予定を検討中でも宿を事前に予約を取っておくこともできます。

おすすめのホテル

人気のホテル

・海通五星ホテル

海通五星ホテルはウルムチ駅から13km、ウルムチ地窩堡国際空港から18kmと、交通の利便性が抜群に良いです。2018年に開業してから、ウルムチで新しい宿泊施設の内の一つで、インテリアも美しく雰囲気の良いホテルです。

・シンジアントレーニングセンターオブ

こちらのホテルは市内中心部の近くで、さらに駅や空港にもアクセスが良く、好立地です。また国家4A級の景勝地に指定されている紅山公園も側にあります。その他にもバリアフリールームもあるので、体が不自由な方も安心してご利用頂けます。

空港から近いホテル

・ジョンホーホテル

ウルムチ駅から8km、ウルムチ地窩堡国際空港から10kmと、非常にアクセスが優れています。もちろん空港送迎サービスのご利用も可能です。またジョンホーホテルは市内でも最も清潔なホテルとして評価が高いと言えるでしょう。

・ウルムチロイヤルコージーホテル

空港から近いだけでなく、ビジネスサービスが優れており、出張兼観光でウルムチにお越しの方には非常におすすめのホテルです。FAXやコピーもできるので、安心してビジネスと観光を両立できます。

※上記情報は予告なく変更されることがありますのでご注意ください。また、記載した金額は変動する可能性がありますので、目安としてご参考ください。