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【もく遊りん】(石川県白山市 旧国名:加賀)

<白山の自然に抱かれた“ライフスタイルファーム” 木材の魅力、地域資源の循環を豊かなデザインで提唱します> 金沢市街地から車を南へ走らせ、古来霊峰として名高い白山(はくさん)を目指すと、手取川(てどりがわ)の流れを横目にしながら、ちょうど扇状地をその淵源へ遡るように“山の領域”へと分け入っていくことになります。針葉樹林の象る山容と清澄な空気、そしてトンネルの先に突如として出現する紺青のダム湖など、まるでデザイナーによるディレクションが施されているかのような、優れた統一感を保つ景観を目の当たりに。その背景には、白山とその山麓を取り巻く豊かな自然環境、自然と一体になりながら形成された“白山信仰”の文化、何より自然や文化を守り、継承しようとする人々の心が息づいていることは想像に難くありません。 こうした風土を象徴し、広くその魅力を発信するスポットとして注目を集めているのが“もく遊りん”です。加賀国(かが 現在の石川県南部)一ノ宮として崇敬を集めた白山比咩神社(しらやまひめじんじゃ)の近隣、手取川が広く平野へ展開しようという山の領域の玄関口に立地しています。施設をプロデュースするのは、地元でおよそ120年の歴史を持つ製材業者“角永商店”。材木の調達や加工、家具の製造を通じて地域の自然環境と関わり、その実態と重要性を深く追究してきた企業です。その歴史を背景に、木製品と“木のある環境”の魅力を広く伝えるため1999年にOPENさせたのがもく遊りんで、現在はレストラン、ショップを併設する観光の拠点としても人気を集めています。 案内板に従って駐車場から歩いてみると、涼やかな林の中を歩いているかのようなアプローチの先にドーム状の建築が出現。木々が取り巻く周囲の景観との一体感も存分に感じられるデザインで、整然と緊密に地元産の杉材を組み込んで構成されているにもかかわらず、その質感は堅苦しくないもの。いざ中へ入ってみると、目に入ってきたのは柔らかで、しかし力強く天へ向けて聳える一本の樹木。そしてその根元で陽だまりを受け、温もりを伝播する円形の芝生と、直線的で硬質な印象を保ちながら傾斜を渡りゆく木の階段。主役を引き立たせながらも決して単一の見方に留まることなく、剛柔織り交ぜて空間全体に弾みを持たせるデザインからは、安らぎとワクワクを同時に受け取ることができます。階段の途中に設けられたショップへ入ると、こじんまりとした入口からは想像のしにくい開放的な空間が。やはり木材を存分に活用したて階調の整ったショップの内部では、木を使った雑貨や玩具、食器などハンディサイズの製品がたくさん。特に玩具の種類は多様で、実際にその場で遊べるよう、子ども向けのスペースも設けられていました。また販売品以外のインテリアにおいても、細部にわたって陳列のこだわりが感じられ、“木の空間”のお手本を目の当たりにできるというもの。ショップを出て階段を登りつめた先には、円形にくり抜かれた天井を貫くように大振りな樹木が。日陰になった根本には苔が深く綿密な緑をなし、涼やかな空間が広がっています。階下の樹木と対を成す“陰”と“陽”の対比も見事で、それぞれが“木を中心とした環境”の魅力を体現しています。想えばこの建築自体が、山上と山麓の地勢と特色を表現し、木材を用いた人工の設備でそれらを繋ぎながら、大きな円によって全体を包み込むという構造を持っています。それは白山の豊かな自然環境と風土を象る木と生命の循環を象徴しているかのように思えてなりませんでした。 アクセス:白山ICから車で30分ほど ひとり旅おすすめ度:★★(人は多めだが、一人でいても浮くことはない) 探訪日:7月第3週日曜日14時ごろ #もく遊りん #白山 #白山市 #石川旅行 #石川観光 #ishikawakanko #北陸 #北陸旅行 #北陸観光 #建築好き #建築巡り #名建築 #建築デザイン #空間デザイン #里山 #里山暮らし #セレクトショップ #木材 #木材加工 #木の家具 #木のある暮らし #木のある生活 #木のある風景 #ウッドクラフト #木のおもちゃ #木の玩具 #地産地消 #歴史好き #ひとり旅 #旅のある暮らし
投稿:2023年7月1日
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