広東省平遠県飛龍村の「小树庐」の家

飛龍村の「小树庐」の家は、民国十九年（1930年）に建てられ、郷土の人、嚴應魚によって建設されました。この家は西北を向いて東南に位置し、二堂二横一囲龍の構造で、幅は48.55メートル、奥行きは65.54メートル、面積は3182.00平方メートルで、合計35室7庁4舎からなり、典型的な客家囲龍建築です。解放初期には、中国共産党平遠県委員会の会址や、県土改委員会の会址として使用されました。 嚴應魚（1886--1951)は、平遠県仁居鎮の人で、清末の広東陸軍速成学校の砲兵科を卒業しました。辛亥革命に参加し、国民革命軍の陸軍の営長、団長、旅長、師長、代軍長などを歴任しました。1934年10月に中国共産党が指導する工農紅軍の代表何長工、潘漢年と国民党の粤軍陳濟棠部の代表が江西省尋乌県羅塘鎮で秘密会談した際、警備と接待の責任を担い、双方の協定を結び、紅軍の長征の道を開くために重要な役割を果たしました。広東省の重点文物保護単位です。