広東省興寧市麻嶺村の雲華屋

雲華屋、また「大夫第」と称され、麻嶺村の劉前里に位置し、清の光緒末年に始建され、8年の歳月を経て清の宣統年間に完成した。興寧の劉氏の始祖である開七公の子孫（三房）が建てたもので、三堂三横の方形囲屋で、両側の横屋は斗門を外に延ばしており、建築面積は約3000平方メートルに及び、既に110年以上の歴史がある。雲華の子孫は第28世まで繁栄し、初めの十数人から現在の数百人に増え、まさに人丁栄えている。雲華屋の建築規模は壮大で、設計は精巧、材料は上質で、全体の大屋の梁架や木彫りには金が施され、精緻な彫刻が施されており、壮大な雰囲気を醸し出している。大門の頂には「大夫第」という力強く雄大な金色の大文字が輝いている。大門の正面には長方形の大禾坪があり、族人が穀物を干したり日常活動に使用している。禾坪の前には半月形の大きな池があり、清らかで底が見えるせせらぎの水が流れ込んでいる。雲華屋の大門は興寧の名山「神光山」に正面から臨んでいる。文の気がゆっくりと流れ、書の香りが漂い、耕読の伝統が家を守り、才能ある人物が次々と現れる。工業、商業、文化、医療など、それぞれが長けている。十里八郷に名を馳せ、遠くにその名が知られている。当時の興寧で雲華屋の規模と豪華さは稀であり、故に、老いも若きも麻嶺村の劉前里にある雲華屋大夫第を知っており、皆が称賛している。2011年には、雲華の宗族が数十万元を集めて祖屋を修復し、2017年には劉氏の族人が再び30万元を集めて祖屋の修繕を行った。