江南私家庭園-常熟燕園

燕園 常熟·蘇州 江南には名園が多く、常熟燕園はその一つです。燕園は常熟の古い市街地、辛峰巷の中に位置しています。曲がりくねった路地の奥、黛色の瓦とピンクの壁には、控えめで重厚感のある石庫門があり、それが入口です。大半の蘇州の庭園と同じく、控えめな外観ですが、中に入ると別世界が広がっています。燕園は、常熟の古典的な庭園の中で最も長く存続しており、レイアウトが最も完全に保存されている私家庭園の一つで、別名燕谷園とも呼ばれます。敷地は広くありませんが、独特の工夫が凝らされ、独自のスタイルを持っています。清の乾隆43年（1778年）、台湾の知府であった蒋元枢が任を解かれて故郷に帰った際、海を渡る途中で危険に遭遇し、幸運にも難を逃れました。故郷の常熟に帰った後、小さな庭を作って晩年を楽しむために「蒋園」と名付けました。道光5、6年（1825年、1826年）、泰安県令を務めていた蒋因培が罷免され、四方を旅行した後、常熟に戻り、庭を修繕しました。そして、一代の山積みの大家、戈裕良を雇って、虞山の黄石を使って庭に山を積み上げ、それを「燕谷」と名付け、庭の名前を「燕園」と改めました。光緒年間、庭は外務部の郎中、張鴻の所有となり、「張園」と改名されました。庭には「燕谷」の山があるため、張鴻は自らを「燕谷の老人」と称し、庭で名作「続孽海花」の執筆を完成させました。新中国が成立した後、燕園は公安局、文化館などの部署に占領され、後に皮革工場に所属するようになりました。常熟燕園は小さいですが、庭の空間の組み合わせは多様で、工夫が凝らされており、庭は深く、燕園の16の景色があると言われており、名園の一つに数えられています。これは、山積みの大家、戈裕良が完璧な山の主景を作り上げた環秀山荘と似ており、人々を驚かせています。そのため、燕園は江南の私家庭園の中で重要な観光地の一つとなっています。燕園の開園時間は08:00-16:00、入園料は10元/人です。