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シンガポール航空系列のLCC、スクート航空とは

スクート(Scoot)はシンガポールの格安航空会社(LCC)で、拠点空港はシンガポール・チャンギ国際空港です。「Scoot」は英語で「走り出す」「すばやく行く」という意味で、世界トップクラスの航空会社、シンガポール航空の出資で2011年11月に創設されました。航空機は黄色と白のカラーリングで、乗務員の制服は黒を基調にしてアクセントに黄色を加えたデザインです。2017年6月には同じシンガポール航空グループのLCCタイガー・エアとブランドを統合し、会社名を「スクート・タイガーエア・プライベート・リミテッド」、運航ブランドを「スクート」とし、同月にギリシャ・アテネ間の運航を開始し、アジア・オセアニア以外を飛ぶ初の長距離路線に踏み出しました。また、中型機のエアバス320が主力のLCCでは珍しく、スクートは2014年に大型機のボーイング787シリーズをいち早く導入し、日本路線にも投入しています。

スクートの主な運航ルートと飛行時間

  • 成田空港発 - バンコク・ドンムアン空港行き 6時間50分
  • 成田空港発 - 台北・桃園空港行き 3時間45分
  • 関西国際空港発 - 高雄空港行き 3時間10分
  • 新千歳空港空港発 - 台北・桃園空港行き 4時間25分

スクートのビジネスクラス

大型機材のボーイング787シリーズ利用便ではビジネスクラスに匹敵する「スクートPlus」の設定があります。シートピッチはエコノミークラス2倍相当の96cmが確保されており、シート幅は56センチ、全席レザーシートで、ヘッドレストとレッグレストが完備されています。事前の座席指定、優先搭乗サービスが無料で、シートに備え付けられた電源の利用、データ容量30MBまでの機内Wi-Fi、機内食とアルコールを含むドリンクなどがすべて無料で提供されます。また、機内持ち込み手荷物は2個(計15kg)まで、受託手荷物が計30kgまで持ち込めます。

スクートのマイレージサービス

スクートはシンガポール航空のマイレージプログラム「クリスフライヤー・マイル」に参加しています。スクートの公式Webサイトにクリスフライヤーのアカウントでログインして購入すると、スクートの搭乗でクリスフライヤー・マイルが貯められます。公式サイトから航空券を購入した場合は、路線や運賃、シートタイプに関係なく価格1シンガポールドルあたりクリスフライヤー・マイル1マイルが積算されます。このとき、税金や手数料、幼児航空券の費用などは積算の対象外です。他の予約サイトなどで予約した場合、予約クラス別のマイル加算率と実際に飛んだ距離に従ってマイルが積算されます。

また、スクートと提携航空会社を乗り継ぐルートをスクートで予約した場合、スクートのほか、シンガポール航空、シルクエアー、ヴァージン・オーストラリアの搭乗分のみマイル獲得が可能です。なお、スクートの独自会員制度「スクート・インサイダー」の会員アカウントはクリスフライヤー・マイルのアカウントに統合できます。

クリスフライヤー・マイルはシンガポール航空が提携する航空会社30社以上の搭乗などで貯まり、スクートやシンガポール航空のほかスターアライアンス各社の特典航空券購入や座席のアップグレードに使うことができます。また、エリート会員制度があり、搭乗した距離や回数に応じて優先搭乗、空港ラウンジの利用などの各種サービスが受けられます。

スクートのセール・割引情報

スクートの会員「スクート・インサイダー」に会員登録すると、バースデー割引などや特別割引が受けられます。また、セール情報などをいち早く知ることができます。また、スクートが参加しているシンガポール航空のマイレージプログラム「クリスフライヤー・マイル」のアカウントにスクート・インサイダーのアカウントを統合して使うことが可能です。この場合、住所などのプロフィール情報はクリスフライヤーアカウントの情報が優先されます。プロフィールに登録された誕生日の10日前に、バースデーバウチャーの有効期限と利用規約が記載されたバースデーメールを受け取ることができます。詳しいキャンペーン情報はこちらからご確認ください。

スクートの評判

世界の航空会社の格付けを行っているAirlineRatings.comの「ベストLCC」アジア・パシフィック部門で、2015年から 2018年まで 4年連続第1位を獲得しています。AirlineRatings.comの最新評価では4スター(最大7スター)を獲得、サービス全般では4.5スター(最大5スター)です。また、2019年にはアジア太平洋地域の大手旅行出版社TTG Asiaが発表する「TTGトラベルアワード」で、アジア太平洋地域の「ベストLCCアワード」を受賞しています。

スクートはLCCとしては座席が広めで、フルサービスキャリア並みの平均79cmのシートピッチと、約46cmの座席幅を確保しているのが特徴です。また、LCCでは珍しくビジネスクラス仕様の「スクートPlus」の設定があり、上質な空の旅を楽しみたい乗客に人気です。

スクートが保有している航空機材の種類

機材名 座席数

  • ボーイングB787-9 375席
  • ボーイングB787-8 335席
  • ボーイングB787-8B 329席
  • エアバスA320 180席
  • エアバスA319 156席

スクートと提携する主な航空会社

スクートはシンガポール航空グループに所属しています。また、アジアのLCCが中心のバリューアライアンスに加盟しておりアライアンス間の予約がシームレスに行えますが、相互にマイルを貯めることはできません。

【シンガポール航空グループ】

  • シンガポール航空
  • シルクエアー

【バリューアライアンス】

  • チェジュ航空
  • ノックスクート
  • ノックエア
  • セブパシフィック航空
  • セブゴー

手荷物について

機内持ち込み手荷物

【全路線共通】

搭乗クラス 個数 重量 サイズ

スクートPlus 2 合計15kgまで 3辺が54cm・38cm・23cm、合計115cm以下、座席下に収納の場合40cm・30cm・10cm以下

エコノミークラス 2 合計10kgまで 3辺が54cm・38cm・23cm、合計115cm以下、座席下に収納の場合40cm・30cm・10cm以下

※追加オプション購入で最大17kgまで

受託手荷物

【全路線共通】

搭乗クラス 個数 重量(1個当たり) サイズ

スクートPlus 無制限 合計30kgまで 規定なし

フライ・バッグ&フライ・バッグ・イート 無制限 合計20kgまで 規定なし

フライ なし

※追加料金で最大40kgまで

機内サービスについて

機内エンターテインメント

機内にはオリジナル映像やオーディオプログラム上映はありませんが、ボーイング787便では有料の機内Wi-Fiでインターネットに接続できます。接続プランはデータ量20MB、速度制限64kbpsで4.99米ドルから、データ量80MBで14.99米ドルから、データ量200MBで29.99米ドルからの料金です。また、ボーイング787シリーズでは各シートに110V/60Hzの電源コンセントが完備されており、スクートPlusなら無料、エコノミークラスは有料で利用できます。

機内食と飲み物

エコノミークラスのうち「フライ・バッグ・イート」の運賃タイプでは無料の機内食があります。スクートPlusではそれに加えてアルコールを含むドリンクが無料です。エコノミークラスの運賃タイプ「フライ」「フライ・バッグ」では機内食やドリンクは有料です。

機内メニュー「スクートカフェ」では、チキンビリヤニ、チキンチャーハン、マカロニシチューなどのメイン料理が12シンガポールドル(900円)、チーズクロワッサンなど軽食が9シンガポールドル(675円)、各種サンドイッチが9シンガポールドル(675円)、各種カップラーメンは5シンガポールドル(375円)などです。コーヒーやお茶、コーラなど各種ソフトドリンクは4シンガポールドル(300円)、アサヒスーパードライなど各種ビールは8シンガポールドル(600円)となっています。

メニューにはヴィーガンラザニア(12シンガポールドル、900円)、キヌアとミックスパプリカの全粒粉トルティーヤ(9シンガポールドル、675円)などベジタリアン向けの料理もあります。機内での支払いは現金またはクレジットカードです。メニューの表示価格はシンガポールドルですが、米ドルなどの現金も使えます。詳細は搭乗便の客室乗務員にお問い合わせ下さい。

※2020年5月現在、1シンガポールドル=75円で換算。

チェックイン

主要空港のチェックインカウンター

成田空港  第2ターミナル3階 Bカウンター

関西国際空港 第1ターミナルビル4階 Hカウンター

新千歳空港 国際線3階出発ロビー チェックインカウンター

オンラインチェックインサービス

シンガポール・チャンギ空港やバンコク・スワンナプーム空港などを出発する直行便ではWebからオンラインチェックインが可能です。受付時間は出発予定時刻の72時間前から1時間前までで、チェックイン後に発行される搭乗券を印刷して持参します。シンガポール発の便ではGoogle Payのモバイル搭乗券サービスが利用できる場合があります。乗り継ぎを含む旅程や乳幼児同伴の場合は利用できません。

予約時の手数料とキャンセル

【予約手数料】

オンライン購入では予約発券手数料は無料です。コールセンターで予約した場合は1人1フライトにつき2,500円です。

【払戻手数料】

予約変更手数料はオンラインで1人1フライト5,000円~8,300円、コールセンターやカウンターでの変更は7,400円~10,700円です。キャンセルと払い戻しはできません。

搭乗クラス

【全路線共通】

B787シリーズ スクートPlus、エコノミークラス(フライ、フライ・バッグ、フライ・バッグ・イート)

その他機材 エコノミークラス(フライ、フライ・バッグ、フライ・バッグ・イート)

座席指定

エコノミークラスは有料で座席指定できます。成田空港発-台北・桃園空港着の場合、最も安いスタンダードシートは700円から指定できます。足元がスタンダードシートの1.3倍広いスーパーシートは1,500円で、足元が1.5倍広いストレッチシートは2,300円~2,400円で指定できます。この他、B787機では機体前方のサイレントゾーンも別途料金で予約できます。スクートPlusは無料です。

子供料金&サービスについて

年齢区分

小児: 2才~18才未満

幼児: 生後8日~2才未満

予約・運賃

小児:2才~18才未満 オンラインまたはコールセンターで予約できます。運賃は大人料金です。

幼児:生後7日~2才未満 オンラインまたはコールセンターで予約できます。運賃は日本発の場合、路線により3,700円~6,200円です。他の航空会社を乗り継ぐ場合は幼児用座席の購入はできません。

搭乗

小児:12才~18才未満 座席の購入が必要です。18才以上の同伴者がいない場合、出発予定時刻の48時間前までに所定の申し込み用紙で「Unaccompanied Minors(お子様の一人旅)」の届け出が必要です。

小児:5才~12才未満 座席の購入が必要です。18才以上の同伴者が必要です。

幼児:生後8日~2才未満 1人のみ同伴者のひざの上に座り搭乗できます。2人目は小児座席の購入が必要です。生後6ヶ月から3才までは基準を満たしているチャイルドシートを持ち込んで利用できます。生後8日未満はすべての路線で搭乗できません。

※上記の情報や金額は予告なく変更されることがあります。ご利用の際は、事前に関係各所へお問い合わせください。

よくある質問:

  • タサラディア航空には手荷物許容量がありますか?

    タサラディア航空 (TZ)のエコノミークラスの場合、手荷物許容量は通常0~1個となっております。便により異なる場合がありますので、正確な情報については、旅程表にてご確認ください。