執筆:Moe
2026年4月22日
「オーストラリアの入国審査って、食品の持ち込みにすごく厳しいって本当?」「機内で配られるオレンジ色のカード、英語でどう書けばいいか不安…」
オーストラリアへの入国には、ビザ(ETA)の取得だけでなく、機内で配布される「入国カード(Incoming Passenger Card)」への記入が必須です。
オーストラリアは独自の生態系を守るために世界で最も検疫が厳しい国の一つとして知られており、このカードの記入ミスが原因で思わぬトラブルに発展することもあります。
私はこれまで何度もオーストラリア各地を訪れ、そのたびに最新の入国ルールを現地で確認してきました。
その経験から、正直に申告することの重要性と、万が一の際に罰金を回避するための秘訣をお伝えします。
正しい書き方をマスターして、広大な大地と美しい海が待つオーストラリア旅行の最高のスタートを切りましょう。
オーストラリアに到着するすべての渡航者は、パスポートと共に「入国カード(IPC)」を提示する必要があります。
まずは、このカードの基本的な役割と、なぜそれほどまでに重要視されているのかを把握しておきましょう。
入国カードは、通常オーストラリアへ向かう機内で客室乗務員によって配布されます。
オレンジ色の細長いカードで、表面には個人情報と税関・検疫の質問、裏面には緊急連絡先や渡航詳細を記入する欄があります。
日本語版のカードが用意されている場合もありますが、回答はすべて英語(ブロック体)で行うのが基本です。
到着直前の機内は慌ただしくなるため、配られたらすぐに記入を始められるよう準備しておくことが大切です。
よく混同されがちですが、事前にスマホアプリ等で申請する電子入国許可(ETA)と、この入国カードは全く別物です。
ETAは「滞在の許可」を証明するものであり、入国カードは「持ち込み品の申告」を主な目的としています。
オーストラリア政府は外来の病害虫を非常に警戒しているため、このカードを通じて渡航者の持ち込み品を厳格に管理しています。
たとえ悪気がなくても、申告漏れがあると厳重な注意を受けることになるため、非常に重要な書類です。
オーストラリアの入国審査において、最も守るべきルールは「迷ったら申告する(Declare)」ことです。
もし申告が必要なものを隠し持っていると判断された場合、その場での没収だけでなく、非常に高額な罰金が科せられる可能性があります。
逆に、カードに「YES」とチェックして正直に申告していれば、たとえ持ち込みが禁止されている物であっても、その場で放棄するだけで済み、罰金を取られることはありません。
この「正直さ」こそが、オーストラリアの地をスムーズに踏むための最大の鍵となります。
いざ記入しようとした時に、情報が足りなくて困らないよう、以下の5つのアイテムを機内に持ち込んでおきましょう。
特にオフラインの状態では住所などを調べることができないため、事前の準備が重要です。
氏名、生年月日、パスポート番号はパスポートの表記と完全に一致している必要があります。
特に名前のスペルや数字の打ち間違いは、入国審査で別人として疑われる原因になるため、実物を横に置いて確認しながら書き進めてください。
また、パスポートの署名欄と同じ形式で入国カードにも署名する必要があるため、自分のサインが漢字かローマ字かを改めて確認しておきましょう。
搭乗している便名(フライト番号)を記入する欄があります。
「JL771」や「QF80」のように、航空会社のコードと数字の組み合わせが必要です。
eチケット控えをスマートフォンに保存しておくか、紙で持っておくと、オフラインの機内でもすぐに確認できます。
フライト番号を間違えると、入国審査官に渡航ルートを確認されるなど、余計な時間を要することになります。
ホテル名だけでなく、正確な住所と郵便番号(Postcode)が必要です。
住所が未記入だと、滞在先が不透明であるとして入国審査で詳しく事情を聞かれる原因になります。
滞在先が複数ある場合は、最初の1泊目の住所を記入してください。
あらかじめメモを取るか、予約バウチャーをオフラインで見られるようにしておきましょう。
入国カードは公的な書類のため、必ず黒または青のボールペンで記入します。
鉛筆や消せるボールペンは、改ざん防止の観点から認められないため注意してください。
機内ではペンの貸し出しが不足することもあるため、自分専用の1本をバッグに入れておくのがスマートな旅行者の心得です。
医薬品を一定量以上持ち込む場合、その薬が自分のものであることを証明する必要があります。
市販の風邪薬程度であればパッケージを見せるだけで済むことが多いですが、処方薬の場合は英文の証明書があると非常にスムーズです。
お薬手帳のコピーであっても、成分が明確に分かれば審査の大きな助けになります。
「YES」にチェックをした上で、これらの書類と共に現物を見せる準備をしておきましょう。
具体的な記入の手順をステップごとに解説します。
すべて英語のブロック体(大文字)で記入していくことを意識してください。
まずは基本情報の登録です。ここはミスをしやすい箇所が含まれているため、慎重に進めましょう。
Family name(姓)とGiven names(名)を分けて記入します。
すべて大文字で、パスポートのICページに記載されているアルファベット通りに書いてください。
パスポート番号も、数字とアルファベットが混ざっている場合は、見やすく正確に記入しましょう。
「Flight number or name of ship」の欄には、日本からオーストラリアへの最終便の番号を書きます。
経由便で来た場合は、シドニーやケアンズなどの目的地に到着した直近の便名になるので注意してください。
ホテルの名前だけでなく、Street(番地、通り名)、Suburb/City(地域名)、State(州名)を埋めます。
電話番号は、滞在先ホテルの代表番号を記入するか、自身のスマートフォンが現地で繋がる予定ならその番号でも構いません。
ここが最も重要なセクションです。質問事項は多岐にわたりますが、1〜11番までの項目に対して、持ち込み品がある場合は「X」印をYESの欄に入れます。
お菓子やカップ麺、お土産の木彫り製品などを持っている場合は、必ずここでYESにチェックを入れましょう。
常備薬を持っているなら5番にYESを入れ、免税範囲を超えていなくても不安なら6番を考慮します。
これらは検疫上のリスクを確認するための質問ですので、事実に基づいて回答してください。
裏面にも記入が必要な項目があります。ここを書き忘れて入国審査で戻されるケースも多いので、忘れずに確認してください。
オーストラリア国内外の親族や知人の名前、電話番号、メールアドレスを記入します。
特に心当たりがない場合は、日本の実家や配偶者の連絡先で問題ありません。
直行便なら「TOKYO」や「OSAKA」、経由便なら「SINGAPORE」や「HONG KONG」など、最後に飛行機に乗った都市の名前を記入します。
職業(Occupation)は「OFFICE WORKER(会社員)」、「STUDENT(学生)」など。
滞在の主目的は、観光であれば「Convention/conference(会議)」や「Holiday(休暇)」にチェックを入れます。
最後に、カードの有効性を確定させるための最終作業です。
カードの表面の一番下に、パスポートと同じ署名(サイン)をします。
日付は、オーストラリアに到着する日を記入してください。形式は「Day / Month / Year(日 / 月 / 年)」の順番ですので、書き間違いに注意が必要です。
YESと回答した項目については、バッグのどこにその品物が入っているか、すぐに取り出せるようにしておきましょう。
申告レーンでは実物を見せるよう求められるため、まとめて整理しておくと審査が非常にスムーズになります。
「これは申告すべき?」と迷いがちな具体的なケースを紹介します。
事前の判断が、スムーズな入国を支えてくれます。
風邪薬、頭痛薬、胃腸薬などの一般的な常備薬は、申告が必要な「医薬品(5番)」に該当します。
「薬を持っているか」と聞かれた際に、隠していると判断されると面倒なことになります。
YESにチェックを入れ、検査官に「Medicine for personal use(個人用の薬)」と伝えれば、中身を確認するだけでそのまま通してもらえることがほとんどです。
せんべい、クッキー、チョコレート、飴などの市販のお菓子も「食品(1番)」に含まれます。
オーストラリアの検疫は厳しいですが、商業的に包装されており、成分が表示されている既製品のお菓子は、申告すれば持ち込みが許可される場合が大半です。
逆に、申告せずに見つかった場合、それがたとえ一袋のスナック菓子であっても「意図的な隠匿」とみなされるリスクがあるため、必ず申告しましょう。
オーストラリアの免税範囲は非常に厳しく設定されています。
タバコは1人あたり25本(または25グラムのタバコ製品)まで、アルコールは2.25リットルまでが一般的です。
これを超える量を持ち込む場合は、必ず6番にYESを入れ、差額の税金を支払う必要があります。
免税範囲内であっても、量が多い場合は念のため申告しておくと、後々のトラブルを防ぐことができます。
無事に記入を終え、飛行機が着陸してから空港を出るまでを賢く過ごすためのヒントです。
入国審査を終えて荷物を受け取った後、出口は「Nothing to Declare(申告なし・緑)」と「Declare(申告あり・赤)」の2つに分かれます。
一つでもYESにチェックを入れた場合は、必ず赤い「Declare」レーンに進んでください。
実は、正直に申告する赤いレーンの方が、検査官と会話をして内容を確認するだけで済むため、結果的にスムーズに出口までたどり着けることが多いのです。
シドニーやメルボルンの空港には無料Wi-Fiが完備されていますが、多くの人が同時に接続するため非常に不安定になることがあります。
ホテルの住所や送迎の予約情報をWi-Fi頼りにしていると、繋がらない時にパニックになります。
重要な情報は必ずスクリーンショットを撮っておき、オフラインでも確認できる準備をしておきましょう。
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オーストラリアの入国カードは、正直かつ丁寧に記入しさえすれば、決して恐れるものではありません。
検疫の厳しさは、それだけこの国の美しい自然が守られている証しでもあります。
事前の準備を整え、Trip.comを賢く活用することで、あなたの旅はより自由で充実したものになるはずです。
この記事を参考にスムーズな入国を実現し、コアラやカンガルー、壮大なウルルが待つ素晴らしい滞在を満喫してくださいね!
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