執筆:Moe
2026年10月22日
「オーストラリアの入国審査って、食品の持ち込みにすごく厳しいって本当?」「機内で配られるオレンジ色のカード、英語でどう書けばいいか不安…」
そんなふうに悩んでいませんか?
オーストラリアへの入国時には、原則として入国カード「Incoming Passenger Card」の提出が必要です。ただし、一部の対象者はデジタル版の「Australia Travel Declaration」を利用できます。
入国カードには、氏名や滞在先の住所に加え、食品や医薬品などの持ち込み品について記入します。申告漏れや虚偽申告は罰則の対象となる可能性があるため、正確に記入することが大切です。
この記事では、オーストラリア入国カードの書き方を日本語の記入例付きで解説します。最新の提出方法や税関・検疫申告の注意点も紹介するので、渡航前に確認しておきましょう。
オーストラリアの入国カード「Incoming Passenger Card(IPC)」は、入国時に必要な情報を申告するための書類です。
氏名や滞在先、税関・検疫に関する情報を記入し、入国審査などで使用します。原則として日本人旅行者も提出が必要ですが、一部の対象者はデジタル版を利用できます。
紙の入国カードは、通常、オーストラリアへ向かう機内で配布されます。機内で受け取れなかった場合は、到着空港でも入手できます。
カードには、氏名やパスポート番号、滞在先住所、税関・検疫に関する質問などを記入します。
日本語の記入見本も用意されていますが、紙の入国カードへの回答は英語で記入する必要があります。
なお、一部の対象便ではデジタル版の「Australia Travel Declaration(ATD)」を利用できます。
オーストラリアの入国カードと電子渡航許可のETAは、異なる役割を持っています。
ETAは、観光などを目的とする短期渡航のために事前に取得する電子渡航許可です。一方、入国カードは、渡航者の情報や持ち込み品などを申告するために使用します。
ETAを取得していても、原則として入国カードまたは対象者向けのデジタル申告が必要です。
オーストラリアでは、生態系や農業を守るため、食品や動植物由来の製品などの持ち込みに厳しい規制を設けています。
申告が必要な品物を申告しなかった場合や、虚偽の情報を記入した場合は、罰金やビザの取り消しなどの対象となる可能性があります。
持ち込み品が申告対象か判断できない場合は、正直に申告し、到着後に係官へ確認しましょう。
申告した品物は検査を受け、持ち込みが認められない場合には、処分や国外への持ち出しなどを求められることがあります。
オーストラリアでは、紙の入国カードに代わる「Australia Travel Declaration(ATD)」の導入が進められています。
2026年10月現在、デジタル申告は対象となるカンタス航空の利用者に提供されており、利用できる人にはアプリを通じて案内されます。
対象者は、到着予定時刻の72時間前からカンタス航空のアプリで申告できます。申告後に発行されるデジタルの申告パスは、到着空港で係官に提示する必要があります。
対象外の旅行者やデジタル申告を利用しない人は、従来どおり紙の入国カードを記入してください。
なお、オーストラリア政府は2027年末までにデジタル申告を全国際空港・港湾へ展開する方針を発表しています。渡航前には最新の対応状況を確認しましょう。
オーストラリアの入国カードをスムーズに記入するために、必要な情報や持ち物を事前に準備しておきましょう。
機内ではインターネットに接続できない場合もあるため、航空券やホテルの予約情報はオフラインでも確認できるようにしておくと安心です。
入国カードには、パスポートに記載されている氏名やパスポート番号を記入します。
氏名はローマ字の表記を確認し、スペルや数字を間違えないようにしましょう。
また、入国カードには本人の署名欄もあります。記入後は内容に誤りがないか確認してください。
入国カードには、オーストラリアに到着する航空便の便名を記入する欄があります。
便名は「JL771」「QF80」のように、航空会社を示すアルファベットと数字で構成されています。
航空券やeチケットの控えをスマートフォンに保存しておくと、機内でも確認できます。
入国カードには、オーストラリアでの滞在先住所を英語で記入します。
ホテルに宿泊する場合は、予約確認書などで住所と州名を確認しておきましょう。複数のホテルに宿泊する場合は、最初に滞在するホテルの住所を準備しておくと便利です。
住所をすぐに確認できるよう、予約情報をスクリーンショットなどで保存しておくと安心です。
紙の入国カードは、黒または青のボールペンを使用し、英語で記入します。
機内で筆記具を借りられるとは限らないため、手荷物に1本用意しておきましょう。
なお、対象者がデジタル版の入国申告を利用する場合、紙のカードへの記入は不要です。
オーストラリアへ処方薬を持ち込む場合は、処方箋や医師の書面を用意しましょう。
薬は元の包装のまま持参し、薬品名や成分、数量を確認できるようにしておくことが大切です。医薬品の種類によって持ち込み条件が異なるため、渡航前に公式情報を確認してください。
参考:Australian Border Force|入国カード日本語見本PDF
オーストラリアの入国カードは、表面と裏面の両方に記入が必要です。氏名や滞在先などの基本情報に加え、持ち込み品や渡航目的についても回答します。
記入には青または黒のボールペンを使い、英語でわかりやすく記入しましょう。 日本語の記入見本も公開されているため、英語が苦手な方は事前に確認しておくと安心です。
ここでは、紙の入国カードの書き方を4つの手順で解説します。
まず、入国カードの表面にある個人情報欄を記入します。
氏名とパスポート番号は、パスポートの表記に合わせて正確に記入してください。
乗り継ぎ便を利用する場合は、オーストラリアに到着する国際線の便名を記入します。
また、表面には今後12か月間オーストラリアに居住する予定があるかを確認する質問があります。日本国籍の旅行者は、結核の有無と犯罪歴に関する質問にも回答が必要です。
入国カードの表面には、税関・検疫に関する11の質問があります。
持ち込み品や渡航歴を確認し、それぞれ「YES」または「NO」にX印を付けてください。
1
医薬品、ステロイド、銃器、武器、違法薬物など、禁止・制限対象となる可能性がある物品
2
2,250mLを超える酒類、25本を超える紙巻きたばこ、25gを超えるたばこ製品
3
海外で入手した品物や免税購入品などで、合計900豪ドルを超えるもの。贈り物も含む
4
商用の商品やサンプル品
5
1万豪ドル相当以上の現金。外貨を含む
6
肉類、魚介類、卵、乳製品、果物、野菜など
7
穀物、種子、ナッツ、植物、漢方薬、ハーブ、木製品など
8
動物、動物由来の製品、貝殻、蜂製品など
9
土壌や土が付着した靴、屋外で使用したスポーツ用品など
10
過去30日間に農場、家畜、自然保護地域、河川、湖などに接触したか
11
過去6日間にアフリカ、中南米、カリブ海地域に滞在したか
特に食品や医薬品、お土産などは申告対象となる場合があります。
申告が必要か判断できない場合は、YESにチェックし、到着後に係官へ確認しましょう。
入国カードの裏面には、オーストラリアでの連絡先や緊急連絡先、渡航情報を記入します。
主な記入項目は以下のとおりです。
また、滞在資格に関するA・B・Cの選択欄があります。
一般的な観光旅行の場合は「B:Visitor or temporary entrant」を選択し、滞在予定期間と居住国を記入します。
旅行の主な目的は、観光なら「Holiday」にチェックを入れてください。
最後に、入国カードの表面下部に本人の署名と日付を記入します。
日付は「日・月・年」の順番で記入してください。例えば、2026年10月21日なら「21 / 10 / 2026」となります。
記入後は、氏名やパスポート番号、便名に間違いがないか確認しましょう。裏面の記入漏れや、YES・NOのチェック忘れにも注意が必要です。
申告対象の品物を持っている場合は、到着後に係官から確認を求められた際、すぐに取り出せるよう準備しておくとスムーズです。
【入国カードの記入例】
オーストラリアでは、医薬品や食品、酒類、たばこなどの持ち込みに一定の規制があります。
入国カードで申告が必要かどうかは、品物の種類や成分、数量によって異なります。日本人旅行者が迷いやすい3つのケースを確認しておきましょう。
風邪薬や頭痛薬、胃腸薬などの常備薬は、種類や成分によって持ち込み条件が異なります。
入国カードでは、医薬品などの制限対象品について1番で確認されます。申告が必要か判断できない場合は、YESにチェックし、係官に確認しましょう。
一般的な旅行者向けの免除制度では、条件を満たす医薬品を原則3か月分まで持ち込めます。処方薬は元の包装のまま持参し、処方箋や医師の書面も用意してください。
せんべいやクッキー、チョコレートなどの市販のお菓子は、原材料や加工方法などの条件を満たせば持ち込めます。
例えば、肉を含まず、十分に加熱され、常温保存できるビスケットは持ち込みが認められています。一方、肉類を使用した製品や一部のナッツ製品などは規制の対象です。
食品に関する質問は、主に入国カードの6〜8番にあります。申告が必要か判断できない場合はYESにチェックし、係官の確認を受けましょう。
オーストラリアでは、18歳以上の旅行者に対して、次の免税範囲が設けられています。
アルコール
1人あたり2.25Lまで
たばこ
未開封25本以下の1箱、または25gまでのたばこ製品。これに加えて開封済みの紙巻きたばこ1箱
免税範囲を超える場合は、入国カードの2番にYESを付けて申告してください。
免税範囲を超えた場合は、原則として超過分だけでなく、その品目の全量が課税対象となります。
なお、18歳未満には酒類・たばこの免税枠がありません。たばこ製品は18歳未満の持ち込み自体が認められていないため注意しましょう。
オーストラリア到着後は、入国審査や手荷物の受け取り、税関・検疫などの手続きがあります。
空港で慌てないよう、申告時の対応と通信環境について確認しておきましょう。
入国審査を終えて手荷物を受け取った後は、税関・検疫の手続きに進みます。
入国カードで「YES」にチェックした項目がある場合は、係官に申告内容を伝え、案内や指示に従ってください。
申告した品物について、内容の確認や手荷物検査を求められる場合があります。
なお、申告するものがなくても検査の対象になることがあるため、時間に余裕を持って行動しましょう。
シドニー空港やメルボルン空港では無料Wi-Fiを利用できますが、利用できる場所や接続環境は異なります。
通信できない場合に備え、ホテルの住所や送迎の予約情報、交通機関の利用方法などは事前にスクリーンショットで保存しておきましょう。
到着後すぐにインターネットを利用したい場合は、日本出発前にeSIMや海外ローミングなどの通信手段を準備しておくと便利です。
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オーストラリア到着後の移動が不安な方は、空港送迎を事前に予約しておくのも一つの方法です。
Trip.comでは、空港送迎やeSIMなど、現地で利用できるサービスを探せます。到着空港や利用日時、料金、キャンセル条件を比較して、自分の旅行プランに合ったものを選びましょう。
オーストラリアの入国カードは、氏名や滞在先住所、持ち込み品などを正確に記入することが大切です。
特に、食品や医薬品などは種類や成分によって申告の必要性が異なります。判断に迷う場合は正直に申告し、係官に確認しましょう。
また、一部の対象者はデジタル版の入国申告を利用できます。渡航前に最新の提出方法を確認し、必要な情報や書類を準備しておきましょう。
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