イタリアへの初めてのひとり旅を計画している方へ。イタリアは美しい景色、歴史的な名所、美食が楽しめる魅力的な国です。ひとり旅ならではの自由なプランで、思いのままにあなた好みのイタリアの魅力を存分に味わいましょう。この記事では、ひとり旅で訪れたいおすすめスポット10選とイタリアを訪れす際に知っておきたいルール・マナーをご紹介します。
イタリア旅行のひとり旅でおすすめのスポット10選
1. ローマのコロッセオ
コロッセオは古代ローマ帝国の栄華を今に伝える円形闘技場です。約2000年前に皇帝ウェスパシアヌスの命令によって建てられました。東京ドームとほぼ同じ大きさがあり、約5万人がここで剣闘士と猛獣との死闘を観戦したとか。チケットを入手してぜひ内部を探検してみましょう。コロッセオに隣接する壮麗なコンスタンティヌス凱旋門も見逃せません。
2. フィレンツェのサンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂
ドゥオーモ（大聖堂）と呼ばれるフィレンツェのサンタ・マリア・デルフィオーレ大聖堂は、美しいゴシック様式の建築と壮大なドーム型天井クーポラが特徴的な観光名所です。クーポラの内側の天井一面には、ルネサンス期の傑作である世界最大のフレスコ画「最後の審判」が。ジョットの鐘楼という名前の塔の天辺まで昇ると中世の名残りをとどめる美しいフィレンツェの街が一望できます。
3. ヴェネツィアのグランド・カナル
ヴェネツィアのグランド・カナル（イタリア語でカナル・グランデ）は、ヴェネツィアの街を二分割するように流れているS字型の大運河です。運河の長さは3800メートルもあり、ここからは水上都市ヴェネツィアの美しい景色を楽しめます。ぜひともゴンドラに乗ってロマンチックな水上散歩を楽んでみてください。他の観光客との乗り合いゴンドラだと会話も弾みそうです。
4. シチリア島のエトナ火山
シチリアを代表する観光スポットのエトナ山は、10万年以上前に噴火が始まり、現在も噴火を繰り返している世界最古の活火山です。標高は富士山に匹敵する高さの3,323メートル。火山観光ツアーに参加すると、2000メートル地帯までバスや車で昇るので、気軽にハイキングが楽しめます。山の上は寒く風があるので、防寒着を用意して訪れましょう。
5. ミラノのドゥオーモ広場
ミラノの中心にあるドゥオーモ広場は、街のランドマークであるミラノ大聖堂（ドゥオーモ）に面しています。ミラノ大聖堂は聖母マリアに捧げられた世界最大のゴシック建築で、52本のアーチが並ぶ壮麗な聖堂内は見学が可能です。ドゥオーモ広場の周辺にはショッピングモールや高級店、セレクトショップ、高級レストランなどがあり、ショッピングやお食事に便利です。
6. トスカーナの塔の街サン・ジミニャーノ
フィレンツェから南へ約50キロメートル、バスで約1時間の場所にあるトスカーナ地方のサン・ジミニャーノ歴史地区。中世の城壁で囲まれた美しい塔の街で、9～12世紀にかけてローマとフィレンツェをつなぐ交通の要衝として栄えました。街で一番の高さを誇るグロッサの塔など14の塔が1990年に世界遺産に登録されています。街の中央にあるドゥオーモは1148年に建てられた歴史的建築物。旧約聖書などを題材にしたフレスコ画は必見です。
7. ナポリのプレビシート広場
ナポリの中心部にあるプレビシート広場は、16世紀に建てられたナポリ王宮に面していることから宮廷前広場とも呼ばれています。王宮の反対側には聖サンフランチェスコ・ディ・パオラ教会があり、教会を守るようにカロル3世とフェルディナンド1世の2体の騎馬像が。騎馬像の間を目をつぶって通り抜けられたら願いごとがかなうという伝説があるそう。
8. シチリア島のシラクーザ
シラクーザは紀元前734年にできた海に面した古代都市。イタリア映画「マレーナ」のロケ地としても知られており、バロック様式のドゥオーモ広場と中央に建つサンタ・ルチア教会は映画の中の印象深いシーンで登場しています。街には活気にあふれた市場や海沿いのプロムナードが。レストランで地元のシーフードを楽しんでもいいですね。
9. フィレンツェのウフィツィ美術館
フィレンツェのウフィツィ美術館は、ルネサンス期の名画を数多く収蔵するヨーロッパ有数の美術館のひとつ。ボッティチェッリの「ヴィーナスの誕生」、レオナルドダヴィンチの「受胎告知」など、中世イタリアを支配したメディチ家のプライベートコレクションなどを展示しています。 10万点を超す展示品はもちろんですが、廊下を飾る天井画や精緻な彫刻群も見ごたえがあります。
10. ローマのトレヴィの泉
ローマのシンボルであるトレヴィの泉は、映画「ローマの休日」のロケ地として知られています。トレヴィの泉といえばコイン投げが名物。自分の左肩ごしに後ろ向きにコインを投げれば、またローマに戻ってくることができるという伝説があります。夜はライトアップされ、昼間とはまた違った美しさがあります。
ひとり旅でイタリアに行ったらやりたい5つのこと
1. ヴェネツィアのゴンドラに乗る
ヴェネツィアでのひとり旅なら、ぜひともゴンドラに乗り、ロマンチックな雰囲気を満喫しましょう。船の上から眺める水上都市の眺めは格別です。ゴンドラ観光ツアーの中には、船頭が民謡カンツォーネを歌うプランもあります。
2. トスカーナのワイナリーを訪れる
トスカーナ地方はワインの名産地として有名です。なだらかな牧草地に糸杉の木立と麦わら俵が点在する美しい田園風景を眺めながら、ワイナリーでのワイン試飲を楽しんでみてください。
3. シチリア島のビーチでリラックスする
シチリア島にはイタリア語で「美しい島」という名のベッラ島をはじめ、美しいビーチがたくさんあります。透明度が高く、シュノーケリングやダイビングを楽しむにはうってつけでの場所。あるいは何もせずただのんびりと海辺で過ごすのもいいでしょう。潮風と波の音を聞きながらリフレッシュしてください。
4. ローマの街を散策する
ローマは古代ローマの遺跡や美しい教会、自然豊かな庭園が魅力です。ゆっくりと街を散策し、街のそこかしこで歴史と文化の息吹を感じてみましょう。トレヴィの泉があるスペイン階段を中心に散策プランを立てるといいですよ。
5. フィレンツェでアートに触れる
フィレンツェはルネサンス期の華麗な芸術が息づく街です。ウフィツィ美術館やアカデミア美術館をはじめとする美術館や美術ギャラリーを訪れ、イタリア芸術の神髄に触れてみてください。見学の際はガイドツアーがおすすめです。
ひとり旅で知っておきたいイタリアのルールやマナー
1. レストランでの食事時のマナー
イタリアでの食事の時間は、ゆっくりと時間をかけて楽しむことが一般的です。レストランではけっして急いだりせずに、料理をじっくり味わい、周囲の人々との会話を大切にしましょう。おいしかったとお礼をいうことも大切ですね。
2. 教会や宗教施設での服装
イタリアの教会や宗教施設を訪れる際には、肩や膝が覆われた服装を選ぶようにしましょう。夏の暑い盛りでもミニスカートやタンクトップの姿では見学を断られるケースがあります。祈りの空間では、服装や態度に敬意を持って行動しましょう。
3. 公共の場でのマナー
イタリアでは宗教施設だけでなく、駅や美術館など公共の場で騒ぐことはマナー違反とされています。周囲の人々の迷惑にならないよう、静かなトーンで話すことを心がけましょう。
4. あいさつのキス
イタリアではあいさつの際に頬へ軽くキスすることが一般的。しかし、初対面やビジネスの場では握手で問題ありません。相手の意図をくみ取り、その場にふさわしいあいさつを心がけましょう。
5. お礼の気持ちのチップ
イタリアのレストランやカフェでは代金にサービス料が含まれている場合が多いですが、代金とは別に小額のチップを渡すことは一般的に行われています。サービスに満足した場合は感謝の気持ちを込めてチップを渡しましょう。
女子ひとり旅のイタリア旅行で注意するべき3つのこと
1. 安全な場所での宿泊
女性のひとり旅の場合、身の安全が確保できる宿泊施設を選ぶことが重要です。宿泊費だけでなく、セキュリティ対策がしっかり整っているホテルやゲストハウスを選びましょう。女性客が多いホテルを選ぶことも一案です。
2. 夜間の散策は注意して
夜間の散策には注意が必要です。トラブルを未然に防ぐためにも、人通りが少ない場所や暗い場所をひとりで散策することは避け、明るく賑やかなエリアを選ぶようにしましょう。
3. 貴重品の管理
パスポートやスマホなどの貴重品は、人の目に触れないようにして持ち歩きましょう。ホテルにはセーフティボックスがある場合が多いので、利用することをおすすめします。
イタリアのひとり旅でよくある質問
イタリアの公共交通機関は使いやすいですか？
電車やバスなどの公共交通機関は整備されており、都市間の移動や観光地へアクセスはスムーズです。電車や地下鉄はひんぱんに運行されていますが、遠隔地への移動は事前に予約しておくと安心です。
イタリアでの食事の楽しみ方は？
グルメなイタリア人にとって食事の時間は何よりも大切。現地の人と同じように、ゆっくりと時間をかけて味わいましょう。レストランで訪れた土地の伝統的な料理やワイン、スイーツを楽しむことをおすすめします。地元の人々と会話する機会があれば、思い出深い体験になりますね。
イタリアでのショッピングのおすすめは？
ミラノやローマなど大都市ではイタリアの高級ブランドの買い物が楽しめます。また、活気にあふれた市場や小さな専門店などでの買い物もおすすめです。とくに革製品や陶器、ガラス製品、ワインなどの土産物が人気。値段の交渉はあくまで常識の範囲内で行いましょう。
イタリア語の知識は必要ですか？
イタリアの主要な観光地やホテル、レストランでは英語が通じるところが多いです。ただし、基本的なあいさつや簡単なフレーズを覚えておくと現地の人の印象がよくなり、コミュニケーションがスムーズになります。どう話すか困った時にすぐ調べられるよう、スマホに翻訳アプリをインストールしておきましょう。
イタリア旅行の費用に関しては、こちらの記事が参考になります。
➡イタリア旅行に必要な費用はいくら？安い時期やベストシーズンを解説
イタリア旅行はひとり旅こそおもしろい！
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