
「兵馬俑ってどんな場所なんだろう?」-そう思った方も多いはず。
兵馬俑は、秦の始皇帝の陵墓を守るためにつくられた「地下の軍団」として知られる世界遺産です。
日本語ガイド付きツアーを利用すれば、初めての方でも安心して見学できます!
この記事では、兵馬俑の見どころ・アクセス方法・おすすめツアー情報をわかりやすくまとめました。
基本情報
項目 | 内容 |
住所 | 陜西省西安市臨潼区秦陵北路 |
アクセス | 西安市内中心部から車で約50分 |
営業時間 | 8:30〜18:30(3月16日〜11月15日) 08:30〜18:00(11月16日~3月15日(翌年)) |
休業日 | 無休(臨時休業の場合あり) |
料金 | 3月1日〜11月30日:150元(約3,307円)12月1日〜2月末:120元(約2,646円) |
兵馬俑とは?知られざる「地下軍団」の魅力

この章では兵馬俑を知らない方に向けて、以下の3つのことを解説していきます
- 兵馬俑とは
- 兵馬俑の歴史背景兵
- 馬俑が世界遺産に登録された背景
兵馬俑とは
兵馬俑が発見されたのは1974年のこと。
地元の農民が井戸を掘っていた際に偶然陶片が見つかったことが発端となり、
その後の調査で大規模な地下軍団が姿を現しました。
中国・西安市の中心部から東へ約30km、臨潼区に位置する歴史的遺跡で、
「秦の始皇帝の陵墓を守る地下軍団」としてよく知られています。
現地で目にするとその規模に圧倒され、
7,000体以上とされる等身大の兵士や馬がずらりと隊列を組んで並ぶ姿には息をのみます。
これらは、約2200年前に中国を初めて統一した秦の始皇帝が、
死後の世界でもその権威を維持するために配置したと考えられています。
展示されている兵士像は、一体一体で顔立ち、
表情、髪型や体格が異なり「同じ顔は二つとない」と言われています。
古代の陶器造形の技巧と、人物描写力の高さを目の当たりにできる点も、この遺跡ならではです。
現在一般公開されている主な展示坑は以下の3つです。
第一号坑:規模最大の主力部隊
約6,000体以上の兵士が整然と並ぶ光景は圧巻。
歩兵・弓兵・騎馬兵が横隊を組み、前線部隊としての迫力があります。
第二号坑:戦術色の強い部隊構成
騎馬兵や戦車隊などがバランスよく配置され、多様な戦法や部隊構造が見て取れます。
軍事的な戦略性が感じられる展示です。
第三号坑:司令部と推測される中枢エリア
指揮官像が出土していることから、
軍団の司令・管理機能を担った場所と考えられています。
これらを順に見学していくことで、兵馬俑が「単なる像の集まり」ではなく、
秩序ある軍事体系を備えた組織的軍団であることがよくわかります。
秦始皇帝陵と兵馬俑の関係
兵馬俑は単なる展示物というより、
秦始皇帝陵という巨大な陵墓の一部として理解することが大切です。
皇帝陵は現在も全容解明が進まないほど巨大な地下構造を持ち、
その周辺に複数の兵馬俑坑が副葬されています。
始皇帝自身が眠る主陵墓は未発掘の状態ですが、
『史記』には地下宮殿に水銀の川が流れているとの記述もあり、この場所に秘められた謎への期待は尽きません。
また、兵馬俑の多くが東を向いて配置されていることから、
敵が現れる方向に対して備えた“警護軍”として機能していたと考えられています。
兵馬俑が世界遺産登録に登録された背景
兵馬俑と秦始皇帝陵は、1987年に世界遺産として登録されました。
「古代中国の統一帝国を象徴する遺跡」であり、「考古学史上でも最大級の発見」と評価されています。
特に注目したいのが、兵士像がすべて異なる個性を持っていること。
顔立ち、髪形、鎧の作り、靴の形まで異なり、その一体一体に当時の軍人の階級や役割が反映されている点が非常に興味深いです。
また、出土直後は鮮やかな彩色が施されていたことも研究によって判明しており、
現在の素焼きの姿からは想像できない色彩豊かな軍団だったことがわかります。
見学のコツと所要時間(約2〜3時間)
見学時間の目安はおよそ2〜3時間です。
中でも第一号坑は非常に広く、視点や角度を変えることで印象が大きく変わります。
おすすめは、第一号坑の中央からやや左寄りの高台部分。
奥まで続く兵士の隊列が視界いっぱいに広がり、スケール感を存分に味わうことができます。
また館内は広く、歩く距離も長めなので、歩きやすい靴(スニーカーなど)がおすすめです。
さらに、写真を撮るだけでなく、兵士の顔つきや鎧の模様など、
細部まで時間をかけて観察すると、より深く楽しめます。
兵馬俑の見どころと楽しみ方

兵馬俑は、ただ「見る」だけの遺跡ではなく、
展示の順番・視点・観察の角度によって感動が何倍にもなるスポットです。
ここでは、私自身が現地で体感した驚きや、
複数の旅行ガイドや公式解説に基づく情報を組み合わせて、より深く楽しむための方法をまとめました。
3つの展示坑の違いを日本語で解説
兵馬俑は大きく 第一坑・第二坑・第三坑 の3エリアで展示されています。
ここを「ただ順番に回る」か「意味を理解して回る」かで、満足度が大きく変わります。
まず、第一号坑は最大規模で、歩兵を中心とした数千の兵士が、一直線に整然と並んでいます。
この第一号坑をいきなり見ると圧倒されますが、実はおすすめは第二・第三から回る逆順ルート。
第二号坑では騎馬隊や車馬隊など、戦術構成を見ることができます。
第三号坑は「司令部」に相当し、将軍クラスの上級官像が確認されています。
この順で見ることで、「兵馬俑=軍団」という構造理解が生まれ、
最後に第一号坑で「軍事編成の全体像」を体感できる楽しさが増します。
一番人気のフォトスポット
最も人気の撮影位置は、第一号坑の中央やや左寄りの高台。
ここから兵士たちの列が奥深くまで続く様子を俯瞰でき、軍団の奥行き・隊列の密度が一望できます。
また、兵士の表情に注目すると、1体ずつ髪型・顔・表情が違うことがわかります。
特に「将軍俑」と呼ばれる官僚クラスの像は、顔に知性と威厳が漂っており、アップ撮影にも向いています。
近寄りすぎて撮影禁止ラインを越えないよう注意しつつ、
「眼差し・姿勢・鎧の細かな彫り」を観察すると、写真以上の発見があります。
見学所要時間の目安(約2〜3時間)
標準的な見学時間は約2〜3時間です。
- 第一号坑…40〜60分
- 第二号坑…20〜30分
- 第三号坑…15〜25分
- 銅車馬館(馬車の展示)…20分
- 解説映像・予習・復習…20分
この程度を見ると、十分に余裕を持って観覧できます。
展示エリアは広く、かなり歩きますので、スニーカーなどの歩きやすい靴が必須です。
時間が限られる場合は、第一号坑→第三号坑→第二号坑→最後に銅車馬館の順番が効率的です。
混雑を避けるベストタイム
混雑を避けるなら、断然おすすめは朝一番の入場(8:30〜9:30)。
団体ツアー客が到着する前に第一号坑を貸切気分で楽しめます。
逆に午後のピークは13:00〜15:00で、この時間帯は最も混み合います。
中国の大型連休(春節・国慶節など)や週末は特に混雑するため、時間を前後にずらして入場する工夫が必要です。
早朝に入って、その後ゆっくり解説映像や展示資料を見る流れが大変おすすめです。
展示館内で見逃せない細部のポイント
兵馬俑の魅力は、単に「数が多い」だけではありません。
展示を見る時は以下のポイントに注目してみてください。
まず、兵士たちの顔・髪型・髭がすべて異なり、同一人物が一体もいないこと。
そして、兵種によって身につけている鎧や靴が違うことです。
軽装の兵士は軽量鎧、将軍俑は厚手の甲冑。
また、発掘直後に見られた彩色の痕跡から、当時はもっと鮮やかな色に塗られていたことがわかっています。
さらに、第二号坑の騎馬像の馬具や馬の脚の筋肉表現は非常にリアルで、秦代の工芸技術の高さが伝わります。
「素焼き像」と考えると本質を見落としがちで、兵馬俑とは実は失われた彩色芸術の痕跡を見る体験でもあるのです。
西安市内から兵馬俑への行き方4選

兵馬俑のある秦始皇兵馬俑博物館までは主に4つのアクセス方法があります。
ここではそれぞれの移動手段について詳しく解説します。
1.バス
兵馬俑のある秦始皇兵馬俑博物館まで行くのに、もっとも一般的な手段が市内から出ているバスです。
バスはさまざまな会社から出ていますが、西安駅の東側に停留する遊5路(または空調車306路)バスが利用しやすいです。
秦始皇兵馬俑博物館は終点となるので、初めてバスに乗る人でも心配ありません。
料金はおおよそ7元、所要時間は約1時間です。
メリット
- 移動予算を抑えられる。
- 目的地まで直行でシンプルなので利用しやすい。
デメリット
- 英語が日本語が通じないため利用に不安が生じる。
2.地下鉄+バス
地下鉄とバスを乗り継いで行くこともできます。
まず地下鉄9号線に乗り、終点の「秦陵西」駅まで行きます。
駅を出てまっすぐ行くと、秦始皇兵馬俑博物館行きのバスの番号が書いてある乗り場があるので、そこからバスに乗りましょう。
所要時間は約1.5時間~2時間かかる上に、
混み合う場合があるのであまりおすすめはしませんが、選択肢として知っておくとベンチです。
メリット
- ローカル気分を味わえる。
- 途中下車しながら西安観光を楽しめる。
デメリット
- 移動や乗り換えに時間がかかる。
3.タクシー・配車アプリ
家族連れやグループで移動するなら、タクシーや配車アプリの利用も良いでしょう。
ただし、市内のタクシー数は全体的に少ないので、
タクシーを捕まえるのに時間がかかる場合があるため、時間に余裕をもった行動をおすすめします。
また、一部のタクシーはぼったくりの可能性もあるので、乗車前に料金を確認するなど慎重に利用してください。
タクシーの場合、所要時間は約50分、料金は300~400元が目安です。
メリット
- 滞在場所から目的地までダイレクトに移動できる。
- 子どもがいてもアクセスしやすい。
デメリット
- コミュニケーションが取れない場合、ぼったくりなどのリスクが生じる。
4.ツアー
兵馬俑のある秦始皇兵馬俑博物館に初めて行く人にとってもっとも安心できるのが、現地や旅行会社のツアーです。
ツアーなら、不慣れな場所でのバス、地下鉄、タクシーを利用しなくても、
宿泊しているホテルやその周辺までの送迎が付いているので、簡単に兵馬俑にアクセスできます。
ツアーによっては兵馬俑だけでなく、
西安にある人気観光スポットを巡るオプションも付いてくるので、西安観光の魅力をぎゅっと凝縮して楽しめますよ。
メリット
- 移動から博物館内での説明まで一貫して頼める。
- 兵馬俑以外の西安の観光地もオプションで楽しめる。
デメリット
- 移動に加え、オプションや食事費用がかかるため予算が張る。
Trip.com限定の兵馬俑チケット

秦始皇兵馬俑博物館の入場チケット(麗山園含む・10:31~11:30入場)は、平均発券12秒で引き換え不要。
パスポート提示でそのまま入場でき、当日11:30まで購入OK。
引き換え前ならいつでもキャンセル可能。140cm以上が対象で、兵馬俑+麗山園の両方を見学できます。
チケット | 価格 |
入場チケット(麗山園を含む) | 2,644円(割引後) |
秦始皇帝陵博物館(兵馬俑)入場チケット + 華清宮入場チケット + 華清宮~兵馬俑 片道シャトルバス | 5,287円 |
秦始皇帝陵(兵馬俑)入場チケット+華清宮入場チケット | 5,000円(割引後) |
大人秦始皇兵馬俑博物館 入場チケット+「軍団の復活」ショー チケット | 8,547円 |
兵馬俑のツアーならTrip.comがおすすめ

Trip.comでは、多彩なタイプの兵馬俑のある秦始皇兵馬俑博物館へのツアーをご用意しています。
オプションや料金もさまざまなので、旅のスタイルや予算に合わせて選べるのが魅力。
地下鉄からバスに乗り換えたりタクシーを捕まえる必要もないので、子ども連れの人でも安心です。
また、日本語でのガイドツアーもあるので、
兵馬俑についてその歴史や成り立ちを深く学びたい人にとってもおすすめです。
Trip.comの兵馬俑人気ツアー
ツアー | 特徴 | 料金 |
西安の兵馬俑とオプションの市内観光スポットへの昼食付きプライベート 1 日ツアー | ・プライベートで行ける人気の日本語ガイドツアー | 約10,867円から |
西安プライベートガイド付き半日ツアー兵馬俑 | ・限られた時間でも効率的に観光できる | 約7,763円から |
兵馬俑と併せて行きたい西安の人気観光スポット3選
1.西安鐘楼

600年以上の歴史を持つ中国屈指の鐘楼で、西安の中心に位置するランドマークです。
明朝時代に建設され、現在も保存状態が非常に良好です。
正方形の台座の上にそびえる堂々とした建物は、
深緑の琉璃瓦で覆われ、屋根の先端には本物の金が使われています。
四方に延びる大通りと城壁の門とを結び、都市の中心としての役割も果たしてきました。
特に夜のライトアップは幻想的で、歴史的な雰囲気を一層感じられるでしょう。
<基本情報>
住所:西安市鐘鼓楼広場
営業時間:8:30~18:00
料金:30元(約600円)
2.西安鼓楼

西安鐘楼の西側に位置し、600年以上の歴史を持つ壮麗な建築物です。
明朝初期に建てられ、かつては時を告げる役割を果たしていました。
堂々とした外観に加え、南側には「文武盛地」と刻まれた銘板があり、中国二大銘板のひとつとして知られています。
内部には高さ1.8mの大太鼓や、二十四節気を表す24基の赤い太鼓が並び、その迫力ある姿が訪れる人々を魅了します。
<基本情報>
住所:陝西省西安市蓮湖区北院門
営業時間:8:30~18:00
料金:30元(約600円)
3.大雁塔

大雁塔は大慈恩寺の象徴的な建造物で、唐の時代に玄奘三蔵法師が自ら監修して建立されました。
インドから持ち帰った仏典や遺物を納めるために建てられ、仏教の発展に大きく貢献した場所です。
七層からなる塔は壮大で、上層からは西安の美しい景色を一望できます。
境内には玄奘法師の遺骨が安置された中庭や、
歴代の名僧を祀る塔林があり、歴史と信仰の深さを感じられます。
<基本情報>
住所:陜西省西安市雁塔区雁塔路南段11号大慈恩寺内
営業時間:10月15日~2月28日 08:00~17:40、3月1日~10月14日 08:30~18:00
料金:50元(約970円)
兵馬俑に行くときにあると便利なアプリ3選

1.百度地図
中国版Googleマップです。中国ではグーグルマップが使えませんので、
地図系のアプリなら、必須といえるでしょう。
地下鉄やバスの経路検索が得意で、所要時間や料金まで分かります。
西安市内中心部から兵馬俑のある秦始皇兵馬俑博物館までのルートを検索すると、
歩く方法や公共交通機関を使う方法を教えてくれます。
観光スポット周辺のレストランやホテルも探せます。
➡iPhoneユーザーはこちら
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2.Didi Chuxing(滴滴出行)
中国版のUberアプリです。タクシーを簡単に呼べるアプリで、行き先を入力するだけで料金の目安が分かります。運転手とのやり取りも翻訳機能付きなので安心。空港から市内へ移動する時によく使われます。
➡iPhoneユーザーはこちら
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3.WeChatPay
中国でもっとも普及している電子決済アプリです。アプリ「WeChat」の決済機能で、スマートフォンでQRコードを読み取るだけで支払いができます。コンビニや飲食店はもちろん、タクシーや露店でもOK。日本人観光客もパスポートがあれば専用アプリをダウンロードして利用できます。
兵馬俑観光でよくある質問
入場料はいくら?季節料金って本当にあるの?
兵馬俑の入場料は季節で異なります。観光客が多い3月〜11月は150元(約2,910円)、それ以外の閑散期は120元(約2,330円)です。どうすれば混雑を避けられる?ベストの入場時間は?
混雑を避けるなら、朝一(8:30〜9:30)か閉館前の時間帯(15:30〜17:00)が最適です。特に朝は団体客がまだ到着していないので、第一号坑の迫力ある展示を落ち着いて眺められます。
また、逆回りに見学する方法も効果的で、第三号坑から始めて第二号坑、最後に第一号坑という順番で巡ると、人の流れと逆方向になるため快適に見学できます。館内は歩く距離が長い?服装のポイントは?
兵馬俑の展示は非常に広く、合計で2〜3kmほど歩くことになります。
そのため、旅行の中でも特に歩く日であるという意識を持っておくのは大事です。
スニーカーなど歩きやすい靴で訪れるのが基本で、夏でも建物内は冷房が効いているため、軽い羽織ものがあると快適に過ごせます。
見学に集中するためにも、装備は大切です。ベビーカーや車椅子は利用できる?家族旅行でも安心?
兵馬俑は観光客への配慮が十分されていて、バリアフリー環境が整っています。
入り口の北広場にはベビーカーの貸し出しがあり、車椅子の利用にも対応しています。
また、高齢者や障害者向けの専用の導線もあるため、家族連れでもスムーズに見学できます。家族旅行や三世代旅行でも安心です。写真撮影はできる?
フラッシュなしでの撮影はOK。フラッシュ撮影は禁止されています。
兵馬俑観光へ——2200年前の地下軍団を体感する旅

兵馬俑は歴史的な価値はもちろん、目の前で広がる陶軍団の迫力に圧倒される「体験する世界遺産」です。
実際に訪れると、そのスケールと緻密な造形美に何度も足を止めずにはいられません。
アクセスやチケットは事前準備がおすすめで、Trip.comの日本語対応サービスを使えば予約から入場までスムーズ。
さらに、西安旅行のホテルや航空券もまとめて手配できるので、とても便利です。
ぜひ、あなた自身の目で2200年前の世界にタイムスリップする感動を味わってください。

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