
オランダはチューリップ畑や美しい運河が有名で、ヨーロッパの中でも比較的安全な国とされています。しかし、観光客が集まる都市部では、スリや置き引きなどの軽犯罪が発生することもあります。
この記事では、オランダの治安状況や注意すべきポイントをわかりやすく解説します。事前にしっかりと治安情報を把握して、オランダ旅行を満喫する準備を始めましょう!
最新!オランダの治安に関する情報

2023年、オランダにおける日本人の旅券を含む盗難被害は56件と報告されています。この件数は旅券が含まれるケースのみであり、実際の被害件数はさらに多いと考えられます。
オランダの都市部では、観光客を標的にしたスリや置き引き、ひったくりが多発しています。特に観光客が多く訪れるアムステルダムでは、地下鉄やトラム、駅周辺での被害が報告されています。犯人は通常複数人で行動し、一人が話しかけて注意をそらす間に別の人物が盗むなど、非常に巧妙な手口を使います。
治安のよいオランダで巻き込まれやすいトラブル3つ

1.公共交通機関でのスリ・置き引き
アムステルダムやロッテルダムといった主要都市では、トラム(路面電車)や地下鉄、バスなどの公共交通機関が充実しています。
しかし、こうした交通機関内や駅構内では、観光客を狙ったスリや置き引き被害が頻発しています。例えば電車内で見知らぬ人が「荷物が落ちていますよ」と声をかけ、その隙に仲間が荷物を盗んだりすることがあります。
対策ポイント:
- 荷物は網棚には置かず、常に自分の足元や手元に置くようにしましょう。特にカバンのジッパー部分は前に向け、手で押さえることが重要です。
- 列車内で誰かに話しかけられても、荷物や貴重品から目を離さず、注意をそらされないように警戒してください。
2.ホテルやレストランでの貴重品盗難
オランダのホテルやレストランでは、食事中やチェックイン・チェックアウト時の隙を狙った貴重品の盗難が報告されています。
ビュッフェ形式のレストランやホテルのロビーでは、手荷物を置いたまま席を離れた瞬間に持ち去られることもあります。また、部屋の清掃や修理を装って入室し、バッグや貴重品を盗むという手口もあります。
対策ポイント:
- ビュッフェ形式の食事では、荷物をイスやテーブルに置いたままにせず、常に手元に持ち、席を離れるときは必ず持ち歩くようにしましょう。
- チェックイン・チェックアウト時は、スーツケースやバッグを足元や手の届く範囲に置き、目を離さないようにしましょう。
3.車上荒らし
オランダの観光地や駐車場では、車上荒らしの被害も報告されています。レンタカーを利用している観光客が、トランクに荷物を入れたまま車を離れると、窓を割られて荷物を盗まれるケースがあります。
対策ポイント:
- 駐車時は、車内に貴重品や荷物を置かず、できるだけ車を離れる前に宿泊先や安全な場所に預けるようにしましょう。
- 車を停める際は、人目のある場所を選び、短時間の駐車でも貴重品は必ず持ち出すことを心がけてください。
- 知らない人から「パンクしている」「トランクが開いている」などと話しかけられても、すぐに車から降りず、安全な場所に移動して確認しましょう。
オランダで治安を注意すべきエリア

1.アムステルダム中央駅およびその周辺
アムステルダム中央駅は、多くの観光客が利用する主要な交通拠点であり、観光名所へのアクセスも便利なエリアです。しかし、駅構内や周辺地域はスリや置き引きなどの犯罪が多発しているため、注意が必要です。特にダムラック通りでは、麻薬の売人や浮浪者がたむろしており、治安が不安定な場所もあります。
2.スキポール空港
オランダの玄関口であるスキポール空港は、観光客が到着直後に被害に遭いやすい場所の一つです。到着ロビーや出発ロビー、タクシー乗り場付近では、観光客が旅行の疲れから注意力が低下しやすく、その隙を狙ってカートの上に置いた荷物を盗まれるケースが報告されています。
3.ダム広場および観光名所周辺
アムステルダムの象徴的な観光スポットであるダム広場やフォンデルパーク周辺、そして国立美術館やゴッホ美術館といった観光名所は、観光客で賑わいを見せる一方で、スリや置き引きの被害が多いエリアです。また、観光客を狙った「睡眠薬強盗」などの手口も報告されており、十分な注意が求められます。
4.ショッピングモールやアウトレットモール
オランダのショッピングモールやアウトレットモールも観光客が多く集まり、買い物に夢中になっているときは、貴重品の管理が疎かになりがちです。
オランダでの緊急時の対処法

オランダでの緊急連絡先一覧
| 項目 | 電話番号 |
| 警察 | 1-1-2 |
| 救急車 | |
| 在オランダ日本国大使館 | (市外局番070)-3469544 国外からは(国番号31)-70-3469544 |
盗難や置き引き被害にあった時に
もし現地で貴重品を盗まれてしまったら、まずは近くの警察に連絡し被害届を提出しましょう。被害届の控えは、後で保険請求や再発行手続きに必要になるので大切に保管してください。
オランダの防犯対策でおすすめのアイテム3選

1.防犯リュック
旅行中は大切な貴重品を守ることが最優先です。そこでおすすめなのが、防犯機能が備わったリュックサックです。外側からファスナーが開けられにくい設計になっており、スリなどの被害を防ぐのに効果的です。
2.RFIDブロッキングカードケース
オランダでは現金よりもカード支払いが一般的なため、カード情報のスキミング被害も懸念されています。RFID(電波による情報読み取り)ブロッキング機能がついたカードケースは、電波を遮断する特殊な素材で作られており、カード情報が不正に読み取られることを防ぎます。
3.eSIM
eSIMとは、物理的なSIMカードを挿入せずにスマホに直接プロファイルをインストールすることで、海外でも簡単にインターネット接続を利用できるサービスのことです。
特に旅行先では、急な情報収集や地図アプリの利用、さらには緊急時の連絡が求められることもあるため、常にネットに接続できる環境を整えておくことはとても重要です。
オランダの基本情報

人口
約1,776万人(2024年、IMF)
宗教
キリスト教(カトリック18%、プロテスタント13%)、イスラム教(6%)
言語
オランダ語
レート
1ユーロは162.63円(2024年10月現在)
時差
-7時間 ※日本より7時間遅い
ビザ
オランダに90日以上滞在する場合は、MVVと呼ばれる入国ビザが必要となります。
治安の良いオランダ旅行に出掛けよう!

オランダはヨーロッパの中でも治安が安定しており、旅行者にとって魅力的な国です。しかし、観光客を狙った軽犯罪やトラブルが発生することもあるため、常に防犯意識を持って行動することが大切です。
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