クアラルンプールMRTの路線図完全ガイド|主要5路線の特徴と乗り換えも解説

執筆:air dog
2026年4月17日

クアラルンプールに行く予定だけど、路線図が複雑で、どの電車に乗れば目的地に着けるのか不安に感じていませんか?
クアラルンプールの鉄道移動を攻略するポイントは、5つの主要ルートとキャッシュレス決済事情を把握することにあります。
マレーシアの鉄道網はここ数年で劇的に進化しており、
数年前の古い路線図や「現金で切符(トークン)を買う」という常識が変わりつつあるからです。
そこでこの記事では、クアラルンプールの電車移動を完全マスターするために、以下の内容を中心に解説します。
- 【2026年最新】全路線のネットワークマップと主要5路線の特徴
- 空港(KLIA)から市内MRT・LRTへのスムーズな接続方法
- どっちがお得?トークン vs Touch 'n Go(ICカード)の料金比較
この記事を読めば、クアラルンプールの路線を自由自在に使いこなし、迷わず移動できるようになります。
移動の不安を解消してクアラルンプール滞在を楽しむために、ぜひ最後までお読みください。
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クアラルンプールの全路線図とその種類
クアラルンプールの鉄道網は、現在「5つの主要路線」を中心に構成されています。
まずは全体像を把握するために、最新のネットワークマップと路線の分類を確認しましょう。
最新の全鉄道ネットワークマップ

参考:https://www.mymrt.com.my/projects/travel-with-mrt/
2026年現在、クアラルンプール市内は「ラピドKL(Rapid KL)」が運営するMRT、LRT、モノレールが網の目のように張り巡らされています。
「MRTプトラジャヤ線」の全線開通により、市内北西から南東の行政都市へのアクセスが劇的に向上しました。
最新のマップを確認する際は、路線の終点だけでなく、駅番号(例:KG24など)も併せてチェックするのがスムーズに移動するコツです。
主要路線は5つ
観光やビジネスで利用頻度が高いのは、以下の5つのルートです。
- MRTカジャン線(9号線・緑)
- MRTプトラジャヤ線(12号線・黄)
- LRTクラナ・ジャヤ線(5号線・赤)
- KLモノレール(8号線・黄緑)
- KLIAエクスプレス/トランジット(6・7号線・青・紫)
これら5つの路線を使い分けるだけで、市内の主要スポットの大半をカバーできます。
色と番号で覚える主要5ルートの特徴

クアラルンプールの電車は、路線ごとに「ラインカラー」と「路線番号」が決まっています。
これらをセットで覚えることが、乗り間違えをなくす方法です。
ここで紹介する各線を把握して、ストレスのない移動を実現しましょう。
【緑】MRTカジャン線(9):ショッピングと歴史のメインライン
MRTカジャン線は、クアラルンプールを北西から南東へ貫く、まさに「観光の目抜き通り」です。
沿線には、巨大ショッピングエリアの「ブキッビンタン」や、歴史的な景観が残る「パサール・セニ」があります。
車両が新しく、4両編成で運行されているため、収容力が高いのが特徴です。
地下深くにある駅が多いですが、構内は冷房が完備されており、非常に快適に移動できます。
【黄】MRTプトラジャヤ線(12):空港・行政都市への新動脈
2023年に全線開通したMRTプトラジャヤ線は、クアラルンプールの「新しい動脈」として機能しています。
この路線は、市内中心部と行政都市プトラジャヤに直結しています。
ピンクモスクなどの観光地へ向かう際に非常に便利です。
また、従来の路線に比べて駅の設計が新しく、バリアフリー化も進んでいます。
空港から市内への第3の選択肢としても注目されている、今注目の路線です。
【赤】LRTクラナ・ジャヤ線(5):ツインタワーへの必須ルート
LRTクラナ・ジャヤ線は、クアラルンプールで最も利用者が多い「メインライン」です。
最大の特徴は、「ペトロナスツインタワー」があるKLCC駅を通ることです。
さらに、交通の要所であるKLセントラル駅も経由します。
自動運転の2両または4両編成で運行されており、
日中の運行間隔は約3分と非常に短いため、待ち時間のストレスがほとんどありません。
【黄緑】KLモノレール(8):繁華街の空中を縫う最短移動
KLモノレールは、ビル群の間を縫うように走る、文字通りの「空中鉄道」です。
ブキッビンタンの繁華街を通り、LRTやMRTではカバーしきれない都心部の近距離移動に最適です。
車両は2両編成と小ぶりですが、
高架からの景色は素晴らしく、移動そのものが観光気分を味わわせてくれます。
道路の渋滞を眼下に見ながら、定時で繁華街へアクセスできる強みがあります。
【青・紫】KLIAエクスプレス/トランジット(6・7):空港直結の高速鉄道
空港と市内を最速で結ぶのが、KLIAエクスプレス(直行)とKLIAトランジット(各駅停車)です。
最高時速160kmで走行し、空港から市内までわずか28分で結びます。
価格は他の路線より高めですが、その分時間が正確で快適性は抜群です。
大きな荷物置き場や無料Wi-Fiも完備されており、長旅の疲れを感じさせない移動が可能です。
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空港からMRT・LRT路線へのスムーズな接続方法

クアラルンプール国際空港(KLIA)から市内へは、高速鉄道と市内電車を組み合わせるのが最も効率的です。
まずは「KLセントラル駅」という巨大なハブ駅を目指し、そこから各路線へ分散していく全体像をイメージしましょう。
KLIAエクスプレスとMRTの乗り換え
空港から最速で市内に着く「KLIAエクスプレス」の終点は、KLセントラル駅です。
ここからMRTカジャン線(緑色)に乗り換える際は、
駅直結のショッピングモール「ニュー・セントラル(Nu Sentral)」を通り抜けるルートが最短です。
案内板に従って「Museum Negara(ムズィウム・ネガラ)駅」を目指してください。
地下通路でつながっているため、雨に濡れる心配もなく、約7分でMRTのホームに到達できます。
深夜・早朝の移動はどうする?空港アクセスの代替案
電車の運行時間外となる深夜24時から早朝6時までは、代替手段の確保が必須です。
この時間帯は、配車アプリの「Grab(グラブ)」または「空港リムジンバス」を利用しましょう。
バスは片道15リンギット(約500円)前後と格安ですが、市内まで1時間以上かかります。
一方でGrabは、深夜料金を含めて80〜100リンギット(約2,600〜3,300円)程度かかりますが、
ホテルまでドア・ツー・ドアで送り届けてくれるため非常に安全です。
路線図には載っていない乗り換え3つの注意点

クアラルンプールの路線図は一見すると接続が簡単そうに見えますが、
実は「改札を一度出なければならない」などの隠れたルールが存在します。
これらの注意点を知らないと、余計な運賃を支払ったり炎天下の中を数分間歩くことになったりします。
ここでは、特に間違いやすい3つのポイントをチェックしておきましょう。
①「KLセントラル」の落とし穴
クアラルンプール観光の中心になるKLセントラル駅ですが、MRTには「KLセントラル駅」という駅は存在しません。
MRTの駅名は「ミュージアム・ネガラ(国立博物館)駅」となっています。
路線図では隣接しているように見えますが、実際には200メートル以上の連絡通路を歩く必要があります。
LRTやモノレールとは建物自体が異なるため、「同じ建物のなかにホームがある」と思い込んでいると迷う原因になります。
乗り換えには最低でも10分の余裕を見ておきましょう。
②「マスジット・ジャメ」は同じ駅名でも別改札
クアラルンプール最古のモスクがあり、
LRTの2つの路線が交差する「マスジット・ジャメ(Masjid Jamek)駅」は、乗り換えに注意が必要です。
同じ駅名でありながら、アンパン線とクラナ・ジャヤ線で改札が分かれています。
ホームが地上と高架に分かれているため、階段の上り下りが発生します。
案内表示の「Line 4」や「Line 5」の色を頼りに進むのが、最も確実な方法です。
③クレジットカード決済ができない路線は?
2026年現在、MRTとLRTの全駅で「Visa/Masterのタッチ決済」が導入され、非常に便利になりました。
しかし、唯一の例外が「KTMコミューター(国鉄)」や一部のバス路線です。
これらは依然として現金でのトークン購入か、専用の「Touch 'n Goカード」のみの対応となっている場合があります。
すべての移動をクレジットカード一枚で済ませようとすると、
特定の路線で足止めになる可能性があるため、予備の現金は常に持っておきましょう。
乗車はトークン(現金)とTouch 'n Go(ICカード)どちらがお得?

クアラルンプールの電車を利用する際、最もおすすめなのは「キャッシュレス決済」を活用することです。
現金でその都度購入する「トークン」と、ICカードの「Touch 'n Go(タッチアンドゴー)」の料金差を理解しましょう。
料金体系と割引率のデータ比較表
現地の鉄道局は、キャッシュレス利用を推奨しています。
明確な価格差を設けていて、ICカード(Touch 'n Go)の方がお得です。
以下の表は、主要な区間における「現金(トークン)」と「ICカード(Touch 'n Go)」の運賃比較です。
一回の乗車で見れば少額ですが、滞在中の移動回数が増えるほど、その差は大きなものになります。
区間 | トークン(現金) | Touch 'n Go | 割引率 |
KLセントラル → KLCC | 約 RM 2.60 | 約 RM 2.30 | 約 10〜12% |
パサール・セニ → ブキッビンタン | 約 RM 1.80 | 約 RM 1.60 | 約 10〜12% |
KLセントラル → バトゥ洞窟 | 約 RM 2.60 | 約 RM 2.30 | 約 10〜12% |
クレジットカードの対応状況
2026年現在、MRT、LRT、モノレールの全駅で「Visa/Mastercardのタッチ決済」が完全に導入されています。
これまでは専用のICカードを購入する必要がありましたが、
今では日本で使っているクレジットカードを改札にかざすだけで入場可能です。
運賃もICカードと同等の割引価格が適用されるため、
短期の観光客にとってはカード購入の手間がない「タッチ決済」が最も利便性が高い選択肢といえます。
ただ、先述のように「KTMコミューター(国鉄)」や一部のバス路線でクレジットカードのタッチ決済が対応していない場合があるため、
予備の現金は常に持っておきましょう。
クアラルンプールの次世代鉄道計画

クアラルンプールの交通網は、現在進行形で劇的な進化を遂げています。
特に注目すべきは、市内の各路線を円状につなぐ「MRT3(サークルライン)」の建設プロジェクトです。
現在の最新情報を押さえておけば、今後の再開発エリアや、新しく便利になる観光ルートを先取りして把握できるでしょう。
現在の工事進捗と開通予定の未来図
MRT3は、全長約51kmの環状線であり、既存のMRT、LRT、モノレールを「数珠つなぎ」にする役割を担います。
現在の進捗状況としては、主要な高架橋の設置工事が50%以上完了しており、
一部区間でのレール敷設作業が始まっています。
全線開通は2032年頃を目指していますが、先行区間の部分開通が段階的に計画されています。
これが完成すれば、市中心部のKLセントラル駅を経由しなくても、郊外同士の移動が30分以上短縮される未来が待っています。
よくある質問(FAQ)
-
MRTの始発・終電時間は?
クアラルンプールの主要路線の始発は、全日「午前6時」です。
終電については、駅や路線によって異なりますが、おおむね「午後11時30分から深夜24時」の間で設定されています。
特に乗り換えが必要な場合は、接続路線の終電が早めに終わることもあるため注意が必要です。
金曜や土曜の夜は、イベントに合わせて運行時間が延長されるケースもあるため、最新の運行状況は駅の掲示板を確認しましょう。 -
車内での飲食は禁止?
マレーシアの鉄道(MRT・LRT・モノレール)では、車内および改札内での「飲食」は厳禁です。
これは非常に厳格に運用されており、アメやガム、ペットボトルの水を飲む行為も禁止の対象となります。
もし違反が見つかった場合、最大で「500リンギット(約16,500円)」の罰金が科せられる可能性があります。
車内のいたるところに監視カメラが設置されているため、飲み物はカバンにしまってから改札を通るのが鉄則です。 -
子ども料金やシニア割引はある?
クアラルンプールの鉄道では、観光客向けの子ども料金やシニア割引は限定的です。
6歳以下の子どもは無料で乗車できますが、7歳以上の子どもやシニアが割引を受けるには「MyRapid Concession Card」という専用のカードを作成する必要があります。
このカードを作るにはパスポート提示と手続きに時間がかかるため、長期滞在の人以外は現実的ではありません。
7歳以上の子どもや60歳以上の観光客は、「大人料金」と考えておきましょう。
クアラルンプール観光はMRTの路線図を使いこなそう!

この記事ではクアラルンプールのMRTの路線図について紹介してきました。
クアラルンプールの移動をマスターすることは、マレーシア観光の満足度を左右する重要な要素です。
まずは最新の路線図を手元に用意し、5つの主要路線の色と番号を一致させることから始めましょう。
今回ご紹介した「乗り換えの注意点」や「キャッシュレス決済」を実践すれば、移動のストレスは最小限に抑えられます。
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air dogは、Trip.comで旅行コンテンツライターとして、主に東南アジアや中東を中心としたアジア旅行関する記事を執に筆しています。これまでに、大手旅行会社のコンテンツ作成に3年以上関わり、京都や大阪など国内旅行の情報を発信。 個人としても、これまでアジアを中心に17カ国・地域訪問し、実際に自分の足で体験した情報をもとに記事を執筆しています。 記事内では、旅行の楽しさに加え、現地の最新事情やベストシーズン、予約のコツなどを、Trip.comのデータと自身の経験を組み合わせて、できるだけわかりやすくお届けすることを心がけています。 ライター経歴 2018年 個人ブログ開設。写真を中心にした記事を作成 2021年 大手旅行会社のコンテンツ制作に関わる 2026年 Trip.comに入社 現在は、アジアエリアを中心に、旅行ガイドやモデルコース記事の企画・執筆を行う予定。 これまでに訪れたことのある国・地域一覧 これまで訪れた国は[17]カ国・地域。 アジア:中国・台湾・香港・マカオ・インドネシア・マレーシア・タイ・ブルネイ・ネパール・インド・トルコ・シリア・ヨルダン・イラン ヨーロッパ:フィンランド・スウェーデン オセアニア・その他:オーストラリア これまで17の国と地域を訪れ、そのうち香港・マカオには10回以上渡航しています。 短期旅行だけでなく、東南アジアや中東は3か月近く周遊し、陸路の国境越えも複数回経験してきました。 世界各地への渡航は合計20回以上。週末の弾丸旅行から、現地に長く滞在するスロートラベルまで、さまざまなスタイルで旅をしてきました。
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