香港旅行の際、「せっかくなら世界遺産のマカオにも足を延ばしてみたい」と考える方は多いのではないでしょうか？香港とマカオは約60km程度の距離にあり、日帰りでも十分に楽しめる近さです。
マカオへの最適なアクセス方法は、フェリーまたはバスでの移動です。とくに、2018年に開通した全長55kmの港珠澳大橋は、香港とマカオを陸路で結ぶインフラとして利便性を飛躍的に向上させました。
この記事では、香港からマカオへ最適なルートを見つけられる実用的な情報をガイドします。初めての香港旅行でもマカオへスムーズに移動できるようになるので、ぜひ最後までご覧ください！
【目的別】おすすめ移動手段
| 重視ポイント | おすすめ | 料金（片道） | 日本円 |
|---|---|---|---|
コスパ | 高速バス（港珠澳大橋経由） | 160～180HKD | 約2,900～3,200円 |
時間効率 | フェリー（エコノミー） | 175～220HKD |
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移動の快適さ | フェリー（ファーストクラス） | 300～450HKD | 約5,400～8,100円 |
景観・体験 | 中国高速鉄道（高鉄） | 250～350HKD | 約4,500～6,300円 |
※料金は時期・時間帯により変動します。日本円換算は1HKD=18円で計算
【結論】香港からマカオの移動はフェリーかバスがおすすめ
香港からマカオへの移動は、フェリーかバスがおすすめです。理由は、飛行機と比較して圧倒的にコスト＆タイムパフォーマンスが優れているから。フェリーは片道175～300香港ドル、バスは160香港ドル～で、飛行機の半額以下。空港での手続き時間を含めると、実質的な移動時間はほぼ同じです。
フェリーなら香港島から約1時間でマカオに到着し、海上からの景色も楽しめます。バスは2018年開通の港珠澳大橋を経由し、天候に左右されず24時間運行で、大きな荷物があってもラクラク。どちらも頻繁に運行されており、予約なしでも利用できます。
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フェリー＆バス＆飛行機の比較
| 移動手段 | 料金 | 所要時間 | メリット |
|---|---|---|---|
フェリー | 200～300HKD（約3,600円～） | 約1時間 | 海からの景色、快適性 |
バス | 160HKD（約3,000円～） | 約1.5時間 | 安価、24時間運行 |
飛行機 | 500HKD～（約9,400円～） | 約3時間（手続き含む） | 移動時間は早い |
※1HKD＝18円で計算
香港からマカオ｜高速バス（港珠澳大橋）
基本情報
2018年に開通した港珠澳大橋は、全長55kmにおよぶ世界最長の海上橋として世界中の注目を集めています。この橋を実際に渡る体験自体が貴重な観光となるでしょう。バスの車窓から、珠江河口の雄大な景色と近代的な橋梁美が織りなす絶景パノラマが広がります。
料金は片道160～180香港ドル（約2,900～3,200円）とリーズナブル。学生や予算重視の旅行者にはおすすめです。24時間体制なので、深夜便や早朝便のフライトスケジュールにも柔軟に対応OK。時間に縛られない自由度の高い旅程を組めることも、バス移動の大きな利点といえます。
項目 | 詳細 |
運行会社 | HK-MO EXPRESS（香港マカオエクスプレス） |
ルート | 港珠澳大橋経由 |
料金 | 160-180香港ドル（片道） |
所要時間 | 約2-2.5時間 |
運行間隔 | 約1時間に1本 |
メリット・デメリット
メリット | デメリット |
料金が安い | 運行本数が少ない |
24時間運行 | 出入境手続きで降車が必要 |
港珠澳大橋の絶景を楽しめる | 所要時間が長い |
香港からマカオ｜フェリー
基本情報
香港・マカオ間のフェリーは、半世紀以上にわたって両都市を結ぶ海の玄関口として親しまれてきました。現在は老舗のターボジェットと、新しいコタイウォータージェット（2007年運航）の2社が競合しながらサービスを提供しています。
両社とも最高時速83kmを誇る高速船を使用し、約1時間で横断します。15～30分間隔なので、思い立ったときにすぐ出発できる利便性が魅力。船内設備も充実しており、無料Wi-Fi、免税品ショップ、軽食サービスなど、移動時間を有効に活用できるでしょう。
料金は時間帯により変動しますが、日中の通常便で片道200～300香港ドルとなっています。
香港側フェリーターミナル
ターミナル名 | 場所 | アクセス | 運行本数 | 営業時間 |
上環フェリーターミナル | 香港島 | MTR上環駅 D出口直結 | 最多（15-30分間隔） | 7:30-23:59 |
チャイナフェリーターミナル | 九龍・尖沙咀 | MTR尖沙咀駅から徒歩10分 | やや少なめ | 7:30-23:59 |
ターボジェット（TurboJET）
特徴
- 赤と黒のスタイリッシュなデザイン
- 50年以上の運航実績
- 香港〜マカオ高速旅客輸送業界のパイオニア
- 外港フェリーターミナル（アウターハーバー）に到着
料金体系
座席クラス | 平日料金 | 土日祝料金 | サービス内容 |
エコノミークラス | 175香港ドル | 190香港ドル | 基本座席、手荷物20kgまで |
スーパークラス | 280香港ドル | 310香港ドル | ゆったり座席、軽食付き |
プレミアグランドクラス | 450香港ドル | 500香港ドル | 最上級座席、食事・飲み物付き |
コタイウォータージェット（Cotai Water Jet）
特徴
- 青を基調としたデザイン
- 2007年サービス開始、ラスベガス・サンズ系列
- 主にタイパフェリーターミナルに到着
- コタイ地区のカジノリゾートへのアクセスが便利
料金体系
座席クラス | 平日料金 | 土日祝料金 | サービス内容 |
コタイクラス | 175香港ドル | 190香港ドル | 基本座席、手荷物20kgまで |
ファーストクラス | 300香港ドル | 350香港ドル | 3列独立シート、軽食・優先降車 |
VIPクラス | 500香港ドル | 580香港ドル | 最上級座席、食事・飲み物付き |
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フェリーのメリット・デメリット
メリット | デメリット |
最短時間での移動（約1時間） | 料金がバスより高い |
運行本数が多い（15-30分間隔） | 船酔いの可能性 |
ほぼ24時間運行 | 大きな荷物は追加料金 |
香港からマカオ｜ 高鉄（中国高速鉄道）
基本情報
日本の新幹線技術をベースに発展した中国高速鉄道「高鉄」は、最高時速350kmという驚異的なスピードで駆け抜ける最先端のシステムです。2018年に開業した香港西九龍駅を起点とし、深セン北駅、珠海駅を経由してマカオへアクセス。約3～4時間の旅が楽しめます。
車内は飛行機のビジネスクラスに匹敵する快適性を誇り、広々としたリクライニングシートや車内販売による食事サービスなど、疲れを感じさせない充実した設備です。中国南部の田園風景や近代都市群の変遷を眺めながら、「動く展望台」として中国の発展ぶりをご覧ください。
所要時間は長くなりますが、時間に余裕のある旅行者や鉄道ファンには格別の体験となるでしょう。
項目 | 詳細 |
ルート | 香港西九龍駅→深セン北駅→珠海駅→マカオ |
総所要時間 | 約3-4時間 |
総料金 | 約300-400香港ドル |
乗り換え | 2-3回必要 |
メリット・デメリット
メリット | デメリット |
中国高速鉄道の体験ができる | 最も時間がかかる（3-4時間） |
快適な車内設備 | 乗り換えが複数回必要 |
中国本土の景色を楽しめる | 料金が他の手段より高い |
香港からマカオの出入国手続き
香港からマカオへの移動では、香港出国とマカオ入国の手続きが必要です。両方とも中国の特別行政区ですが、それぞれ独立した出入国管理を行っています。
ステップ1: 香港出国手続き
香港の出境管制站（イミグレーション）で香港IDカードまたはパスポートを提示して出国手続きを行います。自動化ゲートを利用できる場合は、指紋認証で迅速に通過できます。
ステップ2: 国境越え
陸路の場合は港珠澳大橋や関閘（ボーダーゲート）を通過します。海路の場合は、フェリーでマカオの外港フェリーターミナルまたはタイパフェリーターミナルに向かいます。
ステップ3: マカオ入国手続き
マカオの入境事務處でパスポートを提示します。日本国籍の場合は30日間、香港永住者の場合は1年間の滞在が可能です。必要に応じて出入境カードの記入を求められることがありますが、書類を提出する必要はありません。
マカオ到着後の市内アクセスはどうする？
1.無料のシャトルバス
マカオ最大の魅力が、各カジノホテルが運行する充実した無料シャトルバスです。これらのバスは宿泊客以外でも気軽に利用でき、フェリーターミナルや空港から主要ホテルまで快適に移動できます。
車両は清潔で冷房完備。運転手も親切で観光客慣れしているため、初めてのマカオ訪問者でも安心して利用できます。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
ルート | フェリーターミナル⇄主要ホテル群 |
運行間隔 | 10～20分 |
利用条件 | 誰でも無料で利用できる |
運行時間 | 早朝から深夜（ホテルにより異なる） |
2.路線バス
マカオの公共バスシステムは、タイパ港から世界遺産のセナド広場や聖ポール天主堂跡まで運行するなど、観光に特化したルートが充実しています。マカオパス（交通ICカード）やAlipay、WeChatPayなどのスマートフォン決済にも対応し、キャッシュレス化が進んでいます。
料金は6パタカ～（約108円）と格安。ホテル以外の観光地に移動したい方は、路線バスを使ってみてください。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
料金 | 6パタカ（約108円） |
支払い方法 | 現金（香港ドル可）、マカオパス、各種電子決済 |
主要路線 | MT1（タイパ港→セナド広場・聖ポール天主堂跡） |
運行間隔 | 約15分（路線により異なる） |
3.タクシー
大人数のグループや重い荷物を持つ旅行者には、ドアtoドアの快適さを提供するタクシーがおすすめ。マカオのタクシーは黒と黄色のツートンカラーが特徴的で、運転手の多くは広東語、簡単な英語を話せます。料金メーター制で、ぼったくりの心配はほとんどありません。
ただし、週末や祝日は渋滞に巻き込まれる可能性があるため、時間に余裕を持って利用することをおすすめします。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
初乗り | 17パタカ（約306円～） |
フェリーターミナル→市内 | 50～80パタカ（約900～1,440円） |
空港→市内 | 100～150パタカ（約1,800～2,700円） |
支払い方法 | 現金・クレジットカード（香港ドル可） |
香港からマカオへ移動するときの注意点3つ
1. パスポートの携帯
香港からマカオへの移動で絶対に忘れてはならないのが、パスポートの携帯です。両地域とも中華人民共和国の特別行政区でありながら、「一国二制度」の原則により完全に独立した出入国管理システムを運用しているからです。
香港からマカオへの移動は事実上の「国境越え」として扱われ、パスポートなしでは移動が不可能。日本国籍者は90日以内であればビザ不要ですが、パスポートの残存有効期間が1ヶ月以上必要な点にも注意が必要です。
2. 船酔い＆欠航
フェリー利用時には、珠江河口特有の船酔いリスクを考慮しましょう。海上移動に慣れていない方や乗り物酔いしやすい体質の方は、事前に酔い止め薬を服用することを強くおすすめします。
台風シーズン（6～11月）には気象条件により、突然の欠航や大幅な遅延が発生する可能性が高まります。この期間の移動では、港珠澳大橋経由のバスルートなど代替の手段を調査し、柔軟に対応できる準備をしておきましょう。
3. 通貨とスマホ決済の準備
マカオと香港は通貨が異なります。マカオ通貨はパタカ（MOP）ですが、香港ドルも広く受け入れられているため、両方を準備しておくと便利です。ただし、香港ドルで支払った場合のお釣りはパタカで返却されることが一般的で、レートも若干不利になる場合があります。
WeChat PayやAlipayなどの中国系電子決済アプリが普及しており、これらを設定しておくと現地での支払いが格段にスムーズ。クレジットカードは主要施設では利用可能ですが、地元の小規模店舗では現金のみの場合も多いため、適度に現金も携帯しましょう。
マカオの基本情報
項目 | 詳細 |
出入国 | 両方とも中国の特別行政区 |
ビザ | 90日以内の滞在であれば不要 |
通貨 | マカオパタカ（MOP）、香港ドル（HKD） |
時差 | 香港と同じ（日本-1時間） |
香港からマカオへのアクセスでよくある質問
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Q: 香港ドルはマカオで使えますか？
A: はい、ほとんどの場所で香港ドルが使用できます。ただし、お釣りはマカオパタカで返されることが多いです。
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Q: カジノに入るのに年齢制限はありますか？
A: 21歳以上である必要があります。パスポートの提示が求められます。
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Q: Wi-Fiは利用できますか？
A: フェリー、バス、ホテル、カジノで無料Wi-Fiが利用できます。
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Q: 日帰り観光は可能ですか？
A: はい、香港からマカオは約1時間で移動できるため、日帰り観光が十分可能です。
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