上海浦東空港の乗り継ぎ時間は?最短90分のコツ

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上海浦東国際空港の出発ロビー内部。案内標識や電光掲示板が並び、乗り継ぎ客が行き交う夜の空港の様子。

上海浦東国際空港で乗り継ぎは最短90分で足りる?国際→国際は「同一ターミナル&手荷物スルー」なら目安90–120分、国際→国内は150–180分を確保すると安全です。

乗り継ぎ成功の鍵は

  1. ターミナル確認(T1/T2)
  2. 手荷物の最終目的地タグ
  3. 「Transfer」動線の直行

です。

本記事では最短動線、T間移動、遅延時のリカバリー、深夜滞在術まで実践手順で解説します。

上海の2つの空港、どちらで乗り継ぐのがスムーズ?

上海浦東国際空港のトランジット専用エリア。青い案内ロープと「TRANSIT AREA」と書かれた標識が見える乗り継ぎ手続きカウンターの様子。

写真:上海浦東国際空港の「TRANSIT AREA(乗り継ぎ専用エリア)」。入国せずに国際線から国際線へスムーズに乗り継ぎできるよう設けられたエリアで、青い仕切りロープが整然と並ぶ。

虹橋空港は何が便利?

上海虹橋空港は市内中心部に近く、主に国内線や近距離国際線が運行されています。日本の羽田空港から直行便が運行しているため、アクセスが非常に便利です。また、空港内はコンパクトにまとまっており、国内線同士の乗り継ぎがスムーズに行えます。ターミナル間の移動も短時間で済むため、3時間程度の乗り継ぎ時間があれば十分です。

特徴

  • 市内中心部までのアクセスが40分と便利
  • 国内線利用が中心で、トランジットも効率的
  • 国内外の短距離フライトを利用する旅行者に適した空港

注意点

入国審査が必要です。パスポートと入国カードを提示してください。また税関申告が必要な場合は、赤のカウンターで税関申告書を提出してください。申告不要な場合は緑のカウンターの方へお進みください。

最低でも3時間以上の余裕があると安心です。

浦東空港は何が強い?

上海浦東国際空港の国際線到着ロビー。香港・マカオ・台湾便を含む到着案内が表示され、旅行客がスーツケースを引いて入国エリアへ向かっている。

写真:上海浦東国際空港の到着ロビー。案内板には「国際・香港・マカオ・台湾到着(International & HongKong–Macau–Taiwan Arrivals)」と表示され、入国審査へ向かう旅行者の姿が見られる。

上海浦東国際空港のターミナルは2カ所あります。第1ターミナルと第2ターミナル。第1ターミナルと第2ターミナル間の間は、朝6時から24時まで、約10分間隔で運行している無料のシャトルバスでの移動が可能になっています。

日本の関西国際空港、福岡空港、新千歳空港から直行便があります。就航しているフライトは日本航空(JAL)、全日空(ANA)、LCC(格安航空会社)のPeach(ピーチ)など。そのため、日本からのアクセスが非常に便利です。

特徴

  • 国際線の利用が中心で、多くの都市との接続が可能
  • 空港内の施設が充実している
  • 長時間の乗り継ぎでも便利な仮眠室がある

注意点

空港が広大なため、ターミナル間の移動に時間がかかります。荷物検査や出国検査が混み合うと予想以上に時間がかかリますので、乗り継ぎ時間は最低でも3時間を確保しましょう。また、国際線から国内線への接続では、荷物の再チェックインが必要な場合があります。

Shanghai Airport Group, 2024年6月19日)によると、浦東国際空港ではT2国際線出発エリアに公共自助チェックインゾーンが設置され、手続きの効率化と乗り継ぎ動線の短縮が進められています。

2つの空港を比較した乗り継ぎのポイント

上海の2つの空港がそれぞれに特徴があります。実は、どちらの空港を利用するかで、乗り継ぎの快適さや所要時間に大きな差が出ることもあるんです。あなたの旅の目的や移動時間にぴったり合った空港を選ぶためのポイントをわかりやすくご紹介します。

特徴

虹橋空港

浦東空港

主な利用目的

国内線、短距離国際線

国際線、国内線接続

アクセスの便利さ

市内中心部まで約30分

市内中心部まで約1時間

空港施設の充実度

必要最低限の施設

飲食店やラウンジが充実

乗り継ぎ所要時間

国内線同士で2時間程度

国際線接続は2~3時間以上おすすめ

上海浦東国際空港での乗り継ぎ時でビザは必要?

中国政府は2024年11月30日から2025年12月31日までの期間中、商業や貿易、観光、親族訪問、交流・訪問、またはトランジットを目的とした30日以内の中国滞在について、入国ビザを免除しました。そのため、許可された滞在地域内での飛行機乗り継ぎ(トランジット)の場合、ビザは不要です。

ただし入国条件や滞在可能エリアなどの詳細は随時変更されることもあるので、必ず最新情報を確認してくださいね。

上海浦東国際空港での乗り継ぎ3ステップ

上海浦東国際空港の国際線乗り継ぎエリア入口。青い標識に「Transfer to International, Hong Kong, Macao, and Taiwan」と書かれた案内板が並ぶ。

写真:上海浦東国際空港の国際線・香港・マカオ・台湾線への乗り継ぎ通路入口。青い案内板に「Transfer to International, Hong Kong, Macao, and Taiwan」と表示され、乗り継ぎ専用の動線が整えられている。

上海浦東国際空港は非常に大きいので、初めて乗り継ぎの方にとって複雑に感じるかもしれません。しかし、以下の手順を確認すれば、スムーズに次のフライトできます。それでは、国際線から国際線、または国内線への乗り継ぎについて詳しく解説します。

1. 飛行機を降りたら「Transfer」の表示を探す

飛行機を降りた後、空港内に設置されている「Transfer」(乗り継ぎ)という黄色の案内板を目印に進みます。乗り継ぎ案内板は乗り継ぎカウンターや手荷物検査場への道をわかりやすく案内しています。

2. 乗り継ぎカウンターで搭乗券を確認

乗り継ぎカウンターにて次のフライトの搭乗券を確認してください。搭乗券を紛失した場合もここで再発行が可能です。同じ航空会社の便を利用する場合、乗り継ぎ手続きがよりスムーズになります。

3. 手荷物検査を受けて出発ロビーで搭乗を待つ

乗り継ぎの際にはセキュリティチェックが必要です。ノートパソコン、スマホ、財布、カメラなどの貴重品は機内持ち込みが可能です。液体物は100ml以下の容器に入れ、透明な袋にまとめてください。ハサミ、カッター、スプレー缶、100ml以上の液体などは機内に持ち込めませんのでご注意ください。

セキュリティチェックが終わったら、搭乗ゲートのある出発ロビーに向かいます。上海浦東国際空港はターミナル間の移動に時間がかかる場合があるため、早めにゲートへ向かうことをおすすめします。

Shanghai Municipal Government,2024年4月22日)の報道によれば、上海空港集団は浦東・虹橋両空港のシステム統合を進め、案内標識の多言語化やシャトル運行の最適化など、乗り継ぎ効率を高める施策を強化しています。

上海浦東空港での乗り継ぎ、どう過ごす?

上海浦東国際空港の深夜待合エリア。緑色のソファとリクライニングチェアが並び、夜間便の乗り継ぎ客が静かに過ごせる休憩スペース。

写真:上海浦東国際空港の深夜ラウンジ・待合エリア。広々とした空間に革張りのリクライニングチェアやソファが並び、夜間トランジットの乗客が休憩できるようになっている。

深夜の乗り継ぎ

深夜~早朝のトランジットで空港泊になる場合、寝る場所が重要です。T2の2階奥のベンチゾーンや、24時間営業のカフェが快眠スポットとして人気です。

長時間乗り継ぎ

ビザ免除を活用して、上海市内観光を楽しむのもおすすめです。空港からのアクセス時間を表にまとめましたので、参考にしてください。

有名な観光スポット例

観光地

交通手段

アクセス時間

見どころ

上海タワー

地下鉄2号線:浦東国際空港駅 → 陸家嘴駅

1時間10分

中国で一番高いビル。118階の展望台から上海の全景を360度眺めることができます。

南京路步行街

地下鉄2号線:浦東国際空港駅 → 南京東路駅

1時間

上海で最も有名なショッピングストリート。国際ブランドや地元の特色ある店舗が揃っています。

外灘(バンド)

地下鉄2号線:浦東国際空港駅 → 南京東路駅 + 徒歩15~20分

1.5時間

上海の象徴的なスポット。「万国建築博覧会」と呼ばれ、52棟の異なるスタイルの外国建築が並びます。

豫园(ゆうえん)

地下鉄2号線:浦東国際空港駅 → 南京東路駅 + 10号線で豫园駅

1.5時間

古典的な園林。江南水郷の趣きが漂い、園内には精美的な建築物が揃っています。

上海浦東空港での乗り継ぎ、遅れたらどうする?

上海浦東国際空港の出発ロビー。国際線および香港・マカオ・台湾行きの搭乗口方向を示す案内板があり、明るく広々とした空港の内部が見える。

写真:上海浦東国際空港の出発ロビー。天井のアーチが美しいデザインで、案内板には「International・Hong Kong・Macau・Taiwan Departures」と表示されている。

旅行中、乗り継ぎ便に間に合わなかった時は、まず慌てずに対応しましょう。

同じ航空会社やアライアンスグループの場合

利用している航空会社が、最初のフライトと乗り継ぎ便をどちらも運航している場合や、同じアライアンス(スターアライアンス、ワンワールドなど)に所属している場合、多くは航空会社側が無料で次の便に振り替えてくれます。

まずは空港内の「トランジットカウンター」に向かいましょう。パスポートと搭乗券を提示すれば、スタッフが案内してくれます。

さらに、預け入れ荷物がある場合も心配いりません。多くの場合、次の便に自動で再配送される仕組みになっているので安心です。

異なる航空会社の場合

LCC(格安航空会社)や異なる航空会社同士を乗り継ぐ場合は、自己責任扱いとなるケースが多く、乗り遅れによる再予約や変更は自費での対応となる可能性が高いです。

万が一トラブルが起きた際には、空港内の各航空会社のカウンターや「航空会社サービスセンター」で状況を説明し、可能な対応を相談しましょう。

上海空港での乗り継ぎに関するよくある質問

  • 上海浦東空港と上海虹橋空港の違い

    上海虹橋空港は、羽田空港からの直行便のみが運行されています。一方、上海浦東空港は、関西国際空港、福岡空港、新千歳空港など、より多くの都市から直行便が就航しており、日本からのアクセスが非常に便利です。また、施設の充実度においても浦東空港が優れており、快適なトランジットや滞在を楽しむことができます。
  • 中国入国に必要なパスポートの残存期間

    中国へ入国する際、パスポートの残存有効期間が6ヶ月以上であることが求められます。この条件を満たしていない場合、入国が拒否される可能性があるため、事前に確認しておきましょう。
  • 中国上海空港でトランジットビザを免除されるには、どうすればよいのでしょうか?

    24時間以内に中国を経由して第三国または地域へ渡航する予定で、予約が確定した国際線航空券を所持している外国人はトランジットビザが免除されます。ただし、中国国内に入国し制限エリア外で活動する場合には、到着地の空港で臨時入境許可(Temporary Entry Permit)の申請が必要となりますので、ご注意ください。
  • 乗り継ぎでも入国・指紋登録が必要?

    ケースによります。 同一航空会社・同一ターミナル(例:中国東方航空→東方航空):入国・指紋登録は不要で、国際線制限エリア内で乗り継ぎ可能。 異なる航空会社・国内線接続便あり:一度中国に入国し、入国審査+指紋登録+荷物の受け取り・再預けが必要です。
  • 乗り継ぎ時に荷物は自動で目的地まで行く?

    原則として、同一予約内であれば自動でスルー(自動転送)されます。 ただし、以下の場合は一度受け取る必要ありです。異なる航空会社で別予約、国際線→国内線への乗り継ぎ、荷物の再チェックイン指示がある場合など。

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上海浦東国際空港では乗り継ぎに余裕をもって

上海浦東国際空港の出発ロビー。E・Fカウンター付近の広々とした空間に多くの乗客が並び、チェックインや搭乗手続きを行っている様子。

写真:上海浦東国際空港の出発ロビー全景。アーチ状の天井が印象的で、チェックインカウンターE・F付近を多くの旅行者が行き交っている。

上海浦東国際空港での乗り継ぎは、事前準備をしっかり行えば快適に過ごせます。この記事で紹介した情報を参考に、余裕を持ってトランジットを楽しんでください。

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