南陽の観光情報
南陽の基本情報
気候
南陽市は、中国中央部に位置する河南省の都市です。大陸性モンスーン気候で、四季がはっきりしていて、気温が高い時季に降水量が多いのが特徴です。
街の様子
北部と東部、西部を山に囲まれ、南部が広大な盆地になっている南陽は、古代中国では中心都市の一つでした。また、三国志に登場する旧跡がいたるところに存在している都市でもあります。
交通情報(アクセス)
南陽市にある飛行場は南陽空港です。南陽空港は中国国内線しか就航していないため、日本からの直行便はありません。そのため、飛行機で南陽へ行く場合は中国の各都市を経由して向かうことになります。陸路の場合は南陽駅を通る高速鉄道を使うのが便利です。
南陽の観光情報グルメ
有名な食べ物
・胡辣湯(フーラータン)
胡辣湯は河南省の代表的なスープで、コショウ、ショウガ、アニスシード、フェンネルなどを沸騰したスープに加えます。胡辣湯は現在では中国東北部でも飲まれていて、朝食にも出ます。スープはトロリとして飲みやすく、香辛料の匂いがして、痛い辛さというより、しびれるような辛さでヒリヒリする飲み物です。
中の具には、キクラゲ、ピーナッツ、油揚げを刻んだものなどを使います。
・鶏絲粉皮児(ジースーフェンピル)
夜のおかずによく出される料理に鶏絲粉皮児があります。材料は鶏肉のササミときゅうり、「中国風ところてん」です。酢で味付けをしているため、酢の香りがしてさっぱりとした味わいです。「中国風ところてん」が弾力を持っており、プルプルとした食感を楽しむことができます。
・驢肉火焼(リューローフオシャオ)
ロバ肉が餅の中に挟まれている食べ物です。疲労回復によいとされるロバ肉を手軽に食べることができます。ロバ肉は、漢方では疲労回復に使われるほど中国で重宝されていますが、肉自体の香りや味は薄いので、餅と一緒に食べることで美味しさが増します。
ロバ肉は脂肪が少なくヘルシーです。
・潅湯包(グアンタンバオ)
日本人がよく知っている小籠包とほぼ同じ料理で、地域で呼び名が異なるというのが正直なところです。一口食べると中からスープが出てくるタイプの食べ物で、皮はモチモチしており、皮自体に香りや味はほとんどないので、味は具材の種類に左右されます。
・鍋貼(グオティエ)
中国の焼き餃子のようなものです。日本の焼き餃子と同じだという人もいますが、地方によっても、また形状も異なるようです。河南の鍋貼は、包み方が餃子というよりシュウマイに似ているためひっくり返せないのだとか。具材はいろいろなタイプのものがありますが、ニラ、卵、春雨が入っている鍋貼もあります。香ばしい香りがし、外はカリカリ、中は噛むとサクッとする食感は日本人に合うでしょう。
・水席料理(シュイシーリャオリー)
水席料理とは、文字通りスープを主体とした料理で、複数の料理が並ぶコース料理です。正式な水席料理は、前菜8品、スープ料理16品の計24品が並びます。一皿一皿がはっきり違う味付けで、最後に「卵のスープ」が出てくるのが終わりの合図なのだとか。水席料理の中で一番有名なのは「牡丹燕菜(ムーダンイエンツァイ)」。この料理は燕の巣に見立てた細切り大根に、酸っぱいスープをかけたもので、人気があります。一般的には計24品ではなく、5品程度の簡単なコースが利用されているようです。
特有の食べ物情報
河南名物といえば、なんといってもホイ麺です。きしめんのようなもちもちした食感のある幅広の麺に海鮮やラム肉の具材を乗せて食します。辛さが調節できるように、テーブルにはよく黒酢とラー油が置いてあります。ラム肉を使った場合、ラムの香りが周りに充満します。ラム肉は具材としても主張が強い食材で脂も非常にこってりしているので、その場合は黒酢を多めに入れるとさっぱりします。ラム肉好きの方には病みつきになってしまう食べ物で、中国国内ではいろいろなホイ麺のカップ麺が販売されています。旅行中に食べて気に入ったらお土産にカップ麺を買って帰るのもいいでしょう。
南陽の観光スポット
有名な観光地情報
・臥龍崗
三国志に登場する人物はたくさんいますが、中国人や日本人にとって馴染みがあり、人気のある人物の一人に「諸葛亮孔明」という軍師がいます。軍師という仕事は、国を統治している君主(王様)にアドバイスをする人です。
諸葛亮孔明は、若くして能力があると他人から評価されていながらも、自らは君主に仕えようとせず、ひたすら「自分の眼鏡にかなう人物」を待ち続けました。
そこに、三国志を題材にした小説「三国志演義」の主人公でもある「劉備玄徳」が孔明の噂を聞きつけ、彼を部下にしようとします。この時孔明はまだ20代。劉備は孔明よりも20も年上でした。しかし、劉備は年齢差を気にせず、能力があると見込んだ孔明の元を三度訪れ、ようやく家臣として迎えることができました。これが後に「三顧の礼」と呼ばれ、その舞台となった場所が臥龍崗だとされています。
諸葛亮孔明に関わる観光スポットは中国各所にありますが、臥龍崗は特に観光客に人気のあるスポットで、三国志ファンであれば必見の場所です。
・新野
こちらも三国志に関連した場所です。自らの領土をなくし、同族の劉表に助けを求めたところ、提供してもらった場所がここ新野です。新野には劉備にまつわる観光スポットが点在しています。
・黄忠故里
こちらは、劉備が建国した「蜀」の武将である「黄忠」を祭っています。建物の中に入ると、黄忠や劉備のほか、関羽、趙雲、馬超、張飛の像もあります。黄忠にまつわる数少ない史跡です。
・中国西峡恐龍遺址園
南陽市西部は、恐竜の卵の化石が多く出土した場所として有名です。そのエリアには、恐竜をテーマにした観光スポットがたくさんあります。中国西峡恐龍遺址園もその一つ。恐竜にまつわる施設が集まっていて、ちょっとしたテーマパークになっています。
・漢画館
中国の漢の時代に使われた石の彫刻板です。内容は、社会生活を描いたものと精神世界を描いたものの二種類あります。この漢代の石板を展示するため、南陽市は臥龍崗の隣に博物館を建設し、1,200点あまりある収蔵物の中の180点ほどを常時展示しています。
観光地を巡る際に必要な費用の相場
観光地は中心地から離れている場合も多く、場所によってはツアーをお願いしたほうがいい場合もあります。自分で観光地を巡る場合は、タクシーやバイクなどと交渉するシーンも出てくる可能性がありますので1~2万ほど用意しておくとよいでしょう。
南陽のホテル事情
南陽のホテル料金の相場
他の観光エリアと比較して高いのか?安いのか?
南陽市にあるホテルの数はあまり多くないようです。観光地から離れている場合もあり、計画的に行動することが必要です。ホテルも目的地に近い場所をチョイスすることをおすすめします。ホテル料金の相場は近隣エリアの諸都市と比べて同価格帯といったところです。
相場の料金
料金の相場は1,500~6,000円です。
おすすめのホテル
人気のホテル
・イーピン インターナショナル ホテル
2016年に開業した、新野でも最新のホテルの一つです。フロントデスクは24時間対応で、空港や駅への送迎サービスも行っています。館内には、レストランやティールームの他、フィットネス施設、温泉、マッサージルーム、室内プール、カラオケ、キッズランド、エグゼクティブフロアがあります。幹線道路に位置しているため、ホテルを探すのも容易です。
・Xiyuan Hotel(シーユアン ホテル)
南陽駅や市の中心部に近いホテルで、南陽空港へも14kmほどと便利です。Wi-Fiが完備しており、フロントデスクは24時間対応です。館内の設備はあまり多くありませんがその分リーズナブルなので、シンプルなホテルを望むという方には最適です。
・ジンユー ホリデイ ホテル
恐竜公園方面に向かうのであれば、当ホテルが便利です。最寄り駅は西峡駅で約7kmです。24時間対応のフロントデスクがあり、無料Wi-Fiが利用できます。館内には、レストランやティールームがありますが、ルームサービスも可能です。ホテルからハイキングコースに向かうこともでき、アクティブに動きたい人にはおすすめのホテルです。
・グワンホー インターナショナル ホテル
託児サービスがあるのが当ホテルです。シャトルバスによる空港までの送迎サービスがあり、移動にストレスがかかりません。フロントは24時間対応しており、モーニングコールも可能です。館内には、レストランやビジネスセンター、エグゼクティブフロアなどがあり、Wi-Fiも完備しています。近くには人民公園や広場、スーパーマーケット、ケータリングの施設があり、非常に便利です。
空港から近いホテル
・リードゥー ガーデン ホテル
南陽空港まで10kmほど、南陽駅や市の中心部までも4kmと、便利な場所にあります。ホテル内には、レストランや美容院、ビジネスセンターがあります。一時荷物預かりサービスやモーニングコールも依頼することが可能です。無料の地図提供サービスもあります。周りに大きなショッピングセンターがあり、買い物などに便利です。
・南陽 ロンワン ホット スプリング ホリデイ イン
南陽空港まで約9km、市の中心部へも6kmほどと便利な場所にあります。フロントデスクは24時間対応でWi-Fi完備、レストランのほか一時荷物預かりやモーニングコール、ビジネスサービスが利用できます。部屋から出たくない場合はルームサービスもあります。
※上記情報は予告なく変更されることがありますのでご注意ください。また、記載した金額は変動する可能性がありますので、目安としてご参考ください。
素晴らしい
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