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冬の釧路の代名詞!美しいタンチョウを観察できる撮影スポット4選!

えんどうまめ
えんどうまめ
2023年2月5日

目次

  • はじめに
  • スポット詳細
    • ①鶴居・伊藤タンチョウサンクチュアリ
    • ②鶴見台
    • ③阿寒国際ツルセンターおよびタンチョウ観察センター
    • ④音羽橋
  • さいごに
  • 補足①: 注意すること
  • 補足②: 撮影にあたって
  • 更に表示


 北海道の釧路周辺、特に鶴居村を中心に生息しているタンチョウ。真っ白な体に頭の赤と黒の模様が特徴的で美しい大型の鳥です。特に、繁殖期の求愛行動は、その艶やかさからタンチョウのダンス、タンチョウの舞とも呼ばれています。その姿を撮影しようと、冬になると世界中から野鳥撮影愛好家たちが釧路に到来します。実際、私が訪れた際にも国籍問わず多様なカメラマンがいました。


 そんなタンチョウが見られる場所が、鶴居村を中心に釧路エリアに点在しています。特におすすめの3つと、ちょっと難易度は高いけれどもぜひ訪れてほしい1つ、合計4スポット紹介します。



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 タンチョウを見るならここに来るべし、というスポットが鶴居・伊藤タンチョウサンクチュアリです。故・伊藤良孝氏が長年酪農の傍らタンチョウの給餌場としていた土地が現在でも受け継がれて管理されており、11月から3月にかけて給餌が行われ、多いときには300羽のタンチョウが飛来するそうです。諸々の環境が整備されていることもあって、多くの人が訪れます。


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 飛来するタンチョウの多さは随一です。その影響か、1月末頃からはタンチョウの求愛行動がよく見られるスポットでもあります。その美しい動きはよくダンスや舞に例えられます。


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 場内には給餌場の他、ネイチャーセンターが設置されております。トイレや駐車場もあるので、車で訪れて観察することが可能です。


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 給餌は期間中、9:00頃と14:00頃に行われているそうなので、その時間を狙っていくと多くのタンチョウを見ることができるはずです。



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 続いてのタンチョウスポットは鶴見台です。道道53号線沿いという好立地にあるので、アクセスが容易です。こちらも広大な敷地に多くのタンチョウが飛来するスポットとなっております。


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 ここがすごいのは、観察エリアの上をタンチョウが往来するので、頭のすぐ上をタンチョウが飛来するという驚きの体験をすることができます。


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 見出しの写真にもなっているこの1枚は鶴見台で撮影しました。飛行する鶴の近さは随一です。


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 望遠レンズで撮影しているとはいえ、写真の雰囲気以上の近さを飛行するので、とてもダイナミックな体験をすることができます。


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 道道243号線沿いに施設があり、駐車場とトイレが設置されているので、車でのアクセスも安心です。道路はよく除雪されていましたが、駐車場は凍結路面だらけなので注意してください。また、バス停も目の前なので、公共交通機関を使ってのアクセスも容易です。



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 先程の2施設からやや離れた所にあるのが阿寒国際ツルセンター、およびタンチョウ観察センターです。この施設はセットになっており、阿寒国際ツルセンターは通年営業、タンチョウ観察センターは冬季限定の営業となっております。入場券は共通で、片方の施設で支払えば両方の施設に入場できます。
 

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 ここの特徴はタンチョウとの距離です。他のスポットとは比べ物にならないくらいタンチョウを間近で見ることができます。望遠レンズですが、他のスポットでは撮れない写真です。


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 写真で見える柵の奥の方までいけます。そのすぐ目の前にタンチョウがいるので、とんでもない近さで観察ができます。人馴れしているのか近くまで寄っても逃げませんでした。


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 この施設は保護施設として重要な役割を担っており、その活動を伝える資料館にもなっております。ぜひ、そちらも御覧ください。


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 また、すぐ近くには道の駅阿寒丹頂の里があります。レストランや温泉施設があるので、こちらに立ち寄るのも良さそうです。



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 最後に紹介するスポットが音羽橋です。こちらは雪裡川にかかる橋なのですが、この川は冬でも凍らないので、タンチョウのねぐらとなっています。橋からねぐらの距離はかなり遠いので、写真撮影なら強力な望遠レンズが必須になります。ここは他のスポットと違い、活動するタンチョウを近くで見ることはできません。しかし、夜明け前の薄明かりと川霧とタンチョウ、あるいは日に照らされ美しく輝く川とタンチョウ、そしてそれを覆うように林立する樹氷という大自然が作り出す絶景は、ここでしか見られません。また、ねぐらから飛び立つタンチョウのダイナミックな姿もここだけのものです。


 そのため、毎年冬になると世界中から写真愛好家が押し寄せるそうです。ちょっと難易度が高い観察スポットですが、他では見られない景色が見れます。

 

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 先程の写真は手持ちの望遠で目一杯ズームしたものですが、実際の人の目で見えるのはこんな感じです。写真は大体朝9:00頃のものです。


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橋の様子はこんな感じです。夜明け前にはここに沢山の写真愛好家が押し寄せるそうです。橋の両端には駐車場が設置されておりました。この撮影ポイントから奥の方にある駐車場には簡易トイレが設置されておりました。



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 いかがだったでしょうか。タンチョウは鶴居村を中心に見られる美しい野鳥です。ぜひ、冬の釧路を訪れた際には一度観察に訪れてみてください。





 タンチョウ観察にあたってはいくつか注意が必要な事項があります。


【車に関すること】

車でのアクセスの場合、ほぼ確実に路面凍結しているため運転に注意が必要です
釧路周辺では野生動物との衝突事故が多発しているので、特に郊外では運転に注意が必要です
夜明け前に観察ポイントへアクセスをする場合、タンチョウに影響しないよう到着後のエンジンやライトの使用は気をつけましょう

※上記の点が心配の場合は公共交通機関でのアクセスをおすすめします



【観察に関すること】

タンチョウ観察は指定されたエリアでのみ観察を行いましょう
タンチョウ撮影時のフラッシュ撮影は保護の観点から厳禁です
餌をやる、ゴミを捨てる行為は保護の観点から厳禁です

スマホでの撮影


 どんな姿を撮りたいかにもよりますが、目一杯ズームを効かせましょう。動画での撮影もおすすめです。接近具合を考えると、阿寒国際ツルセンターで撮影すると良さそうです。


一眼での撮影


 筆者はAPS-C機+300mm+1.4倍デジコン(フルサイズ換算630mm)でチャレンジしました。風景としてのタンチョウ撮影はこれでも十分いけると感じました。一方でダイナミックなタンチョウの姿を撮影したいなら確実に不足です。換算700mm以上のレンズの組み合わせを用意することが必要です。実際、周辺の撮影者は皆600mm以上と推察されました。また、極寒の地なので、仕様として耐寒・防滴性能のあるカメラをおすすめします。

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