
1.車は右側通行

韓国の車道では、車は右側通行です。日本にいた習慣で、つい道を渡るときは「右→左→右」と確認する方が多いですが、適切な確認方法は「左→右→左」です。また、運転中は常に右側通行を心掛けて、日本と違う感覚に慣れることが重要です。車線変更や合流する際は周囲の車両に注意し、安全を最優先に運転してください。
2.信号が赤でも車は右折できる

韓国では、信号が赤でも他の交通に影響を与えないなら車は右折することが許可されています。しかし、2023年の6月から横切る歩行者信号が青の場合は右折禁止になりましたが、まだ曲がってくる車も多くいます。
赤信号で右折する際は、必ず横断歩道上や交差点内の歩行者がいないことを確認し、周囲の車両の動きに注意を払う必要があります。横断歩道を渡る時は、常に左を確認しましょう。
3.横断歩道を渡る時間は短い

韓国では横断歩道の渡る時間が短い箇所が多いです。そのため、歩行者は信号が変わったら速やかに渡り始めた方がいいでしょう。
とくに顕著なのが大通りで、交通量が多い通りでは最大片側4車線あるので、横断すると8車線を横断します。 しかし横断歩道の青信号は短く、青になった瞬間渡り始めてギリギリ渡り切れるくらいです。信号の変わり目には特に警戒し、安全第一で行動しましょう。
4.バス車内に両替機は無い

韓国のバス車内には両替機が設置されていません。ほとんどの方が交通系カードで支払うためです。そのため、現金で乗車予定の方は乗車前に適切な金額の現金を用意するか、交通カード(T-moneyやCashbeeなど)を利用することをおすすめします。交通カードは乗車時の手間を省くとともに、乗り換え割引などのメリットがあります。よほどの理由がない限り、現金で支払うメリットはありません。
5.KTX・SRTに改札は無い

韓国の高速鉄道であるKTXやSRTには、日本の新幹線のような改札口がありません。これは「信用乗車方式」という、改札を省略する方式を採用しています。そのため、切符を買ったらそのまま駅のホームに進んで構いません。
車内では乗車口や車両番号を確認し、間違えないように注意してください。初めて韓国に行かれる方は戸惑う部分ですが、しっかりと乗車予定の運賃を支払いましょう。
KTX・SRTについてはこちらの記事が参考になります。
6.運転ルールは荒め

韓国の運転ルールは日本と比較してやや荒い傾向にあります。とくに、ソウルなどの都市部は交通網が密集しており、ドライバー間の割り込みや急な車線変更が頻繁に見られます。
実際、信号無視やスピード違反も珍しくなく、これらの行為が交通事故の原因となっています。旅行者として訪問した際は、日本以上に交通ルールに注意した方が良いでしょう。
7.公共のバスで飲食しない

韓国の公共バスでは飲食が法律で禁止されています。これは清潔さを保ち、他の乗客に迷惑をかけないようにするためです。飲食物のこぼれや匂いが車内を汚すことを防ぐ目的もあります。2018年1月から実施されており、当然日本人も対象になります。バスはとくに厳しく、乗車する際にコーヒーやお菓子など持って乗ろうとすると注意されますのでご注意ください。
8.優先席に座らない

韓国では、日本以上に年功序列を重んじる傾向があります。そのため、韓国の若者は公共交通機関の高齢者や障害者、妊婦などの優先席に座ることを避けます。優先席を利用する資格がない場合には、たとえ席が空いていても遠慮するのが一般的。
優先席を利用することは社会的なマナーやエチケット違反と見なされ、他の乗客からの非難を受けることもあります。
9.時刻表はほとんど存在しない

韓国の地下鉄・バスに具体的な時刻表は掲示されていません。地下鉄なら3分~10分間隔、バスなら10分~30分間隔で運行されていますので、少し待てば乗車できるからです。どうしても知りたい場合、アプリなどで確認することをおすすめします。必要であれば早めに駅に向かいましょう。
10.早く降りる準備をしておく

韓国の地下鉄で降車駅が近づいたら、早めに出入口扉に移動しておくと良いでしょう。なぜなら「降りる人が先」という暗黙のルールがまだ浸透していないからです。混雑時にはバッグや荷物をしっかりと抱え、スムーズな降車を心がけてください。駅によっては乗降口が異なることがあるので、事前に乗降口の位置を確認しておくと便利です。
韓国の公共交通機関で便利なアイテム3選
1.「Naver Map」アプリ

引用:apps.apple.com
Naver Mapは、韓国でもっとも利用されている地図アプリです。韓国国内の地図が非常に詳細に描かれており、交通情報や施設情報が充実。しかも国内であれば、オフラインでも地図が利用可能です。
Naver Mapは地下鉄以外にも車や公共交通機関、徒歩などさまざまな交通手段に対応しており、目的地までのナビゲーションをスムーズに教えてくれます。リアルタイムの交通情報も提供されているため、釜山市内の渋滞状況も把握できる便利なアプリです。
2.韓国用eSIM

韓国の地下鉄に乗るなら、目的地や地下鉄をインターネットで調べるはず。その際、韓国用eSIMがあれば便利です。
eSIMとは物理的なSIMカードを必要とせず、スマートフォンに直接ダウンロードして使える優れモノ。事前に設定しておけば、釜山に到着した瞬間からインターネットに接続できます。ただし、お手元のスマートフォンがeSIMに対応しているかを事前に確認する必要がありますので注意してください。
3.T-Moneyカード

T-Moneyカードとは、ソウルを含む韓国全域で使える交通カードです。日本でいう「Suica」の代わりとなりますので、韓国のバスや地下鉄、タクシーなど様々ば乗り物で使えます。チャージはコンビニエンスストアや地下鉄のチケット機でラクラク。しかも、T-Moneyカードを使うとバス料金が割引されますので、必ず持っておくべき1枚といえるでしょう。
韓国の交通マナーに関するよくある質問

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韓国のバスの乗り後ろはどちらからですか?
一般的に、韓国のバスでは前のドアから乗車し、後ろのドアから降車します。これにより乗降の流れがスムーズになり、混乱を避けることができます。
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韓国でタクシーを利用する際、チップは必要ですか?
いいえ。韓国ではタクシーのチップは一般的ではありません。運賃メーターに表示された金額を支払えば十分です。特別なサービスを受けた場合には、感謝の印として小額のチップを渡してもいいでしょう。
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韓国のバスは子ども何歳まで無料ですか?
5歳以下の子どもは大人1人につき2人まで無料です。
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韓国のバスで乗車する際、注意することはありますか?
韓国のバスは日本のバス以上に急発進や急停止をすることが多いので、乗車時と降車時にはしっかりと手すりを持つなどして安全に注意してください。
そのほか、こちらの記事も人気です。
→韓国の交通系カード3選を比較!T-money・Cashbee・NAMANEカードの違い
韓国では交通マナーを守った適切な行動を!

韓国では日本と違う交通マナーが求められます。とくに、車を運転する方は右側通行の原則を守り、歩行者の優先権を尊重してください。
地下鉄内では優先座席は必要な人に譲るなど、他者への配慮を忘れずに。韓国の交通マナーを守ることで、地元の人も観光客もお互いに心地良い空間が作れるもの。お互いに配慮ある行動を心がけましょう。

