
「万里の長城って、どこを見ればいいの?」そんな疑問はありませんか?
実は北京近郊だけでも八達嶺や慕田峪など個性豊かなスポットがあり、選び方次第で楽しさは何倍にも広がります。
この記事では基本情報から人気スポット、アクセスや観光のコツまで分かりやすく解説します。
万里の長城とは【基本情報まとめ】

万里の長城の長さはどれくらい?
万里の長城は、中国北部を東西に横断する世界最大級の防御施設です。最新の調査によると、その総延長は21,196.18kmにも及びます。これは地球の半周以上に相当する驚異的なスケール。現存する城壁の多くは明代(14〜17世紀)に築かれたもので、部分的に崩壊しているエリアもありますが、修復された区間では今もその壮大さを体感できます。
項目 | 数値の目安 |
総延長 | 約21,196km |
平均高さ | 約7〜8m |
幅 | 約5〜6m(馬や兵士が並んで行進できる広さ) |
築造期間 | 紀元前7世紀〜明代まで約2000年超 |
万里の長城はどこにあるの?
万里の長城は、中国北部の14の省・自治区にまたがり、東端は遼寧省の山海関(さんかいかん)、西端は甘粛省の嘉峪関(かよくかん)まで続きます。北京近郊では観光整備が進んだ八達嶺(バダリン)や、自然豊かな慕田峪(ムーティエンユー)が有名で、旅行者が訪れやすい人気エリアです。
- 八達嶺長城:最も有名でアクセス良好。観光客が多いが施設が充実
- 慕田峪長城:混雑が少なく景観が美しい。ロープウェイやスライダーあり
司馬台・金山嶺:登山要素が強く健脚向け。壮大な景観が広がる - 山海関:東端に位置し、「天下第一関」と称される歴史的要塞
万里の長城の読み方
日本語では「ばんりのちょうじょう」と読み、中国語では万里长城(ワンリー・チャンチョン)と発音されます。中国語の「万里」は「とても長い距離」を意味し、「長城」は「長い城壁」という意味。まさに名前がそのままスケールを表しています。
万里の長城のみどころ
万里の長城の魅力は、その壮大な景観だけではありません。各エリアで異なる特色を楽しめます。
- 歴史的価値:秦の始皇帝や明代の皇帝が築いた歴史を物語る巨大建造物
- 建築の巧みさ:急峻な山の尾根に築かれた城壁は、当時の高度な技術を象徴
- 絶景ポイント:季節ごとに異なる表情(春の新緑、秋の紅葉、冬の雪景色)を背景に撮影できる
- 体験型観光:慕田峪のスライダーや、司馬台のナイトウォークなどユニークなアクティビティも人気
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万里の長城の歴史と建設の目的

誰が作ったのか(秦の始皇帝〜明代まで)
万里の長城は「ひとつの王朝が一気に築いた壁」ではありません。春秋戦国時代(紀元前7世紀頃〜)に各国が北方からの侵入を防ぐために築いた防御線(城壁)がはじまりで、のちに秦の始皇帝(紀元前3世紀)が既存の城壁を接続・延伸して大規模な長城網を整えました。
さらに漢王朝での増築・維持、そして明代(14〜17世紀)に大改修が行われ、今日観光できる整備区間の多くは明代の姿を色濃く残しています。
年表でざっくり理解
時期 | 主な出来事・特徴 | キーワード |
春秋戦国(紀元前7〜3世紀) | 諸国がそれぞれ国境線上に防壁を構築 | 断片的な「長城」の成立 |
秦(始皇帝/紀元前221年〜) | 既存の城壁を接続・延伸し北方防衛線を統合 | 匈奴対策・国家統合の象徴 |
漢(前漢〜後漢) | 西域交通の要衝を押さえシルクロード防衛を強化 | 交通・交易保護 |
隋・唐〜元 | 区間ごとに維持と軍事運用が継続 | 軍事・通信のインフラ |
明(14〜17世紀) | 大規模改修で石・レンガの堅牢な城壁へ。望楼・関所が体系化 | 今日の観光区間の原形 |
建設の目的(防御・交通・シンボル性)
万里の長城の目的は防衛だけではありません。王朝ごとに軍事・経済・統治の要請が重なり、多機能なインフラとして運用されました。
1.防御(軍事的防衛線)
北方遊牧勢力(例:匈奴)への抑止と迎撃のための前線。
関所・城門・望楼(烽火台)を連結し、監視→伝令→出動までを素早く行う仕組み。
明代には石・レンガの堅牢な壁体、胸壁、射撃孔など要塞化が進展。
2. 交通・交易の管理(経済・通信)
関所での通行・税の管理により、シルクロードの交易路を統制。
軍の機動・補給路として機能し、烽火台リレーで長距離通信を高速化。
山稜線上のルート整備により、軍用道路としての価値が向上。
3.シンボル性(権威と統合の象徴)
王朝が広域を統治する能力の可視化。
外に対する威嚇だけでなく、内に対しては秩序と結束を示す「国家アイデンティティの装置」。
始皇帝期以降、統合国家のシンボルとして語り継がれる存在に。
「目的」がわかる現地の見どころチェック(実用ガイド)
観光時に目的→構造の視点で見ると理解が深まります。
- 望楼(烽火台):等間隔で配置。敵情監視と狼煙(のろし)通信の拠点
- 関所(関・関城):通行・課税・検問の要所。城門・関札・城壁厚に注目
- 胸壁・雉城(張り出し):攻撃・防御のための構造。射撃孔(マーダーホール)の配置を見る
- 路面(城道):幅5〜6m前後の区間もあり、兵士・馬・補給車の往来を想定
- 素材の違い:地域により版築土・石・レンガなどが混在。明代整備区間は石・レンガ造が多い
万里の長城観光で人気のスポットTop7
人気スポット比較表
スポット名 | 入場料金(一般チケット) | 所要時間 | 特徴 |
八達嶺長城 | 約40元(800円) | 半日 | 保存状態が良く「定番中の定番」。ケーブルカーあり、初心者向け |
慕田峪長城 | 約45元(900円) | 半日〜1日 | 緑豊かで混雑少なめ。写真映えスポットとして外国人に人気 |
金山嶺長城 | 約65元(1,300円) | 1日 | 手つかずの景観が残る。日の出・夕暮れの絶景、登山向け |
司馬台長城 | 約40元(800円) | 1泊推奨 | 山岳エリアに築かれたダイナミックな長城。夜間ライトアップも魅力 |
黄花城水長城 | 約60元(1,200円) | 半日〜1日 | 湖に沈む「水中長城」。四季の景観とアウトドア体験が楽しめる |
居庸関長城 | 約40元(800円) | 2〜3時間 | 軍事要衝の関門。歴史的遺構が豊富で歴史好きにおすすめ |
山海関 | 約50元(1,000円) | 1日〜1泊 | 長城の東端「天下第一関」。老龍頭から海に突き出す絶景 |
関連記事:万里の長城の所要時間完全ガイド|移動と観光を時短で楽しむ!
八達嶺長城(はったつれいちょうじょう)

北京市中心から最もアクセスしやすく、世界各国から観光客が集まる代表的な長城スポットです。明代に再建された保存状態の良い城壁と数多くの望楼が見られ、「これぞ万里の長城」という景観が堪能できます。
ケーブルカーやスライダーなどの設備も整い、子ども連れや高齢者にも安心。中国歴代の指導者や世界の要人も訪れる場所で、観光ツアーの定番コース。混雑はあるものの、初めての長城観光には最適です。
以下の記事をご参考いただければ幸いです。
八達嶺長城周辺のホテル
慕田峪長城(ぼでんよくちょうじょう)

北京市街地から北へ約70km、緑豊かな山々に囲まれた長城で、八達嶺に比べ観光客が少なく落ち着いた雰囲気が魅力です。全体の7割以上が森林に覆われ、四季折々の美しい景観が楽しめるため、写真映えスポットとして外国人旅行者にも人気。
城壁の修復状態が良く歩きやすいため、家族連れや初心者にも安心です。リフトやロングスライダーでの下山体験もユニークで、効率的に観光したい方にもおすすめです。
慕田峪長城周辺のホテル
金山嶺長城(きんざんれいちょうじょう)

北京市からやや離れた場所にあり、手つかずの自然と雄大な稜線が魅力のエリアです。観光開発が少なく、オリジナルの姿を色濃く残すため「本来の長城」を体験したい旅行者に人気。
特に日の出や夕暮れ時には壮大な光景が広がり、写真家やトレッキング愛好家にとって理想的な撮影スポットです。急峻な斜面も多いため体力は必要ですが、その分、観光客の数も少なく静かな時間を過ごすことができます。
金山嶺長城周辺のホテル
司馬台長城(しばだいちょうじょう)

山岳地帯に位置し、急な勾配と断崖に沿って築かれたダイナミックな景観が特徴です。他のエリアに比べ野趣が強く、冒険気分を味わえるスポットとして知られています。
近年は夜間ライトアップも導入され、幻想的な長城の姿を楽しめるのも魅力のひとつ。さらに隣接する「古北水鎮」とセットで訪れる観光客が多く、宿泊型の観光にも最適。都会の喧騒から離れ、歴史と自然を満喫できるエリアです。
司馬台長城周辺のホテル
黄花城水長城(こうかじょうすいちょうじょう)

湖畔に面した珍しいエリアで、長城が水に沈む姿から「水中長城」と呼ばれています。湖と城壁が織りなす景観は非常にユニークで、北京近郊の隠れた観光地として人気急上昇中。春には桜、秋には紅葉が湖面に映え、四季折々の自然美が楽しめます。
観光だけでなくボート遊びやピクニックなどアウトドア体験も可能で、家族や友人グループでの旅行にもぴったり。写真映えを狙う方におすすめです。
黄花城水長城周辺のホテル
居庸関長城(きょようかんちょうじょう)

古代から軍事的な要衝として重要視されてきた関所に築かれた長城で、八達嶺への途中にあるため観光ルートに組み込みやすいのが特徴です。山々に囲まれた関門には石碑や歴史的な遺構が多く残り、歴史好きには特に人気があります。
北京からのアクセスも良好で、鉄道やバスで手軽に訪問可能。壮大な自然と古代の防御システムを同時に体感できる貴重なスポットです。
居庸関長城周辺のホテル
山海関(さんかいかん)

河北省秦皇島市に位置し、万里の長城の東端として知られる歴史的スポットです。特に有名なのは「老龍頭」と呼ばれるエリアで、長城が渤海に突き出す姿は圧巻。「天下第一関」とも称され、古代から国防の最重要地点でした。
北京からは高速鉄道で約3時間とやや距離がありますが、長城ファンや歴史愛好家には欠かせない場所です。海と城壁が交わる光景は、他では見られない唯一無二の体験です。
山海関周辺のホテル
日本から万里の長城への行き方

日本から北京への行き方
日本から北京へ行く際は、やはり飛行機が最も一般的で便利な移動手段です。東京(成田・羽田)や大阪(関西)など日本各地の主要空港から直行便が数多く運航されており、所要時間はおおよそ3〜4時間と短いため、移動の負担も少なく快適にアクセスできます。
北京には「首都国際空港(PEK)」と、2019年に開業した新しい「大興国際空港(PKX)」の2つの国際空港があり、到着空港の選択肢が広いのも魅力です。
利用できる航空会社も豊富で、日本側では 全日空(ANA) や 日本航空(JAL)、中国側では 中国国際航空(Air China)、海南航空(Hainan Airlines) などが直行便を運航しています。渡航スタイルや予算に合わせて航空会社を選べるのは大きなメリットです。
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空港から万里の長城への行き方
空港到着後は、まず空港快線(例:首都空港線なら大使館エリアや東直門まで、大興空港線なら草橋まで)や、北京タクシー・配車アプリを利用して北京市内へ移動するのがおすすめです。
以下の記事がお役に立てるかもしれません。
その後、下記の表で紹介する交通手段を選んで長城へ向かうと効率的です。空港から直接タクシーで各長城観光地まで行くと、料金が非常に高額になるので注意しましょう。
北京市内から八達嶺長城へのアクセス方法
交通手段 | 料金(目安) | 所要時間 | おすすめ度・特徴 |
高速鉄道(北京北駅・清河駅 → 八達嶺長城駅) | 23元〜(約460円〜) | 19〜50分 | 最速・快適。駅からケーブルカー入口まで徒歩約800m |
観光バス(徳勝門発) | 30元(約600円) | 約2時間〜2時間15分 ※始発8:00/最終10:30(季節や混雑状況により変更あり) | 最安で直通。渋滞の影響を受けやすいので時間に余裕を |
タクシー/配車アプリ | 200〜300元(約4,000〜6,000円、高速料金込み) | 約1時間30分 | グループ旅行や時間優先に便利 |
北京市内から慕田峪長城へのアクセス方法
交通手段 | 料金(目安) | 所要時間 | 特徴・おすすめ度 |
慕巴士(観光専用直行バス) 発車時間:毎日 8:00 / 10:00 | 往復80元(約1,600円) 子ども料金:10歳以下半額、3歳未満は無料 | 約1時間40分 | 外国人に人気。直行で安心、子ども料金あり |
公共交通(916快線+H23乗換) | 約16元(約320円) | 約3時間 | 最安だが乗換が多くやや不便 |
タクシー/配車アプリ | 200〜300元(約4,000〜6,000円) | 約1時間20分 | グループや時間優先に便利 |
北京市内から金山嶺長城へのアクセス方法
交通手段 | 料金(目安) | 所要時間 | 特徴・おすすめ度 |
東直門バスターミナル発車の直通バス(節假日専線8路) 発車時間:毎日 8:00(復路16:00) | 50元(約1,000円) | 約2時間40分 | 週末・祝日限定。直通で便利だが運行日が限られる |
タクシー/配車アプリ | 400〜500元(約8,000〜10,000円) | 約2時間 | 高額だが快適&直行。グループ利用向け |
高速鉄道+タクシー | 約260元(約5,200円) | 約2時間 | コスパ良し。高速鉄道と車移動を組み合わせて効率的 |
北京市内から司馬台長城へのアクセス方法
交通手段 | 料金(目安) | 所要時間 | 特徴・おすすめ度 |
直通バス(古北水鎮経由) 発車時間:毎日 9:00/13:00 復路:08:40/15:50 | 48元(約960円) | 約2時間50分 | 東直門発着。古北水鎮の駐車場に到着後、無料のシャトルバスに乗り換えて司馬台長城入口へ向かう 古北水鎮とセットで楽しめる |
タクシー/配車アプリ | 400〜500元(約8,000〜10,000円) | 約2時間 | 高額だが直行で快適。グループ利用や時間重視におすすめ |
北京市内から黄花城水長城へのアクセス方法
交通手段 | 料金(目安) | 所要時間 | 特徴・おすすめ度 |
観光直通バス(例:赞バス) 発車時間:毎日 8:00 | 往復80元(約1,600円) | 約1.5〜2時間 | 地下鉄惠新西街南口駅から発着、乗換なしで便利 |
タクシー/配車アプリ | 200〜300元(約4,000〜6,000円) | 約1時間30分 | 高額だが快適。グループや家族旅行に最適 |
北京市内から居庸関長城へのアクセス方法
交通手段 | 料金(目安) | 所要時間 | 特徴・おすすめ度 |
公共交通(地下鉄+バス) ルート:地下鉄昌平線「昌平駅」→ バス870路「昌平旧県」→ バス919路「居庸関長城駅」 | 約12元(約240円) | 約2時間30分 | 格安で行けるが乗り換えが必要。時間に余裕がある方向け |
タクシー/配車アプリ | 160〜250元(約3,200〜5,000円) | 約1時間 | 高額だが直行で快適。短時間で訪れたい方に最適 |
北京市内から山海関へのアクセス方法
交通手段 | 料金(目安) | 所要時間 | 特徴・おすすめ度 |
高速鉄道(北京駅/北京南駅/北京朝陽駅→ 山海関駅) | 約92.5元〜(約1,850円〜) | 約2.5〜3時間 | 本数が多く快適。日帰り観光にも最適 |
普通列車(北京駅→ 山海関駅) | 約33〜39.5元(約660〜800円) | 約4.5〜7時間 | 最安。ゆっくり鉄道旅を楽しみたい人向け |
万里の長城観光をより楽しむポイント

ベストシーズン(春・秋がおすすめ)
万里の長城は一年中訪れることができますが、最も快適で景観も楽しめるのは春(3〜5月)と秋(9〜11月)です。
春:気温が穏やかで新緑が美しく、観光客も比較的少なめ。
秋:紅葉シーズンには山々が赤や黄色に染まり、城壁とのコントラストが絶景。
夏は気温が高く日差しも強いため、炎天下での観光は体力を消耗しがちです。冬は氷点下10℃を下回る日もありますが、雪化粧をした長城は幻想的な雰囲気を味わえます。
関連記事:中国・北京のベストシーズンと日本人が避けるべき時期とは?
万里の長城の混雑具合
長城はエリアごとに雰囲気や混雑度が大きく異なります。どの区間を選ぶかによって、観光体験は大きく変わります。
八達嶺長城:最もアクセスが良く整備されているため、団体ツアー客も多く常に混雑気味。午前中の早い時間帯がおすすめ。
慕田峪長城:森林に囲まれ、景観の美しさが特徴。八達嶺より人が少なく、ゆったり散策できます。
司馬台や金山嶺:登山要素が強く観光客が少ないため、混雑を避けたい方に最適。
混雑回避のコツ
万里の長城は世界的な観光スポットのため、訪れる時間や区間の選び方で快適さが大きく変わります。以下を参考にすると、人混みを避けつつ存分に景色を楽しめます。
時間帯別の混雑度目安
時間帯 | 混雑度 | 特徴 |
早朝(開門〜10時) | ★☆☆ | 写真撮影がしやすく、静かな雰囲気 |
昼前〜午後 | ★★★ | 団体客が集中し最も混雑 |
夕方(閉門前) | ★★☆ | 日没の絶景が狙えるが、帰路の混雑に注意 |
快適に観光するための工夫
- 朝一番に入場:開門直後なら人も少なく、長城を独り占めしたような感覚に。写真撮影にも最適
- 慕田峪長城を選ぶ:八達嶺より観光客が少なく、森林率96%の緑豊かな環境で夏でも涼しいのが魅力
- オフシーズンを狙う:春節や国慶節など中国の大型連休を避ければ、混雑を回避してゆったり歩けます
- 公共交通やツアーを活用:北京からは鉄道や専用シャトルバスが便利。道路渋滞を避けられるうえ、送迎付きツアーなら安心して移動できます
服装・持ち物のアドバイス
長城は坂道や石段が多く、舗装されていない部分もあります。そのため、観光を快適に楽しむには服装と持ち物の準備が大切です。
- 靴:滑りにくいスニーカーやトレッキングシューズがおすすめ
- 服装:春秋は動きやすい軽装+羽織れる上着、冬は防寒具必須
- 持ち物:水筒・軽食・帽子・日焼け止め。夏場は汗拭きタオルも便利
- 小物:カメラやスマホの予備バッテリー
また、八達嶺や慕田峪にはロープウェイやリフトが整備されているので、体力に自信がない方も安心して挑戦できます。
万里の長城のおすすめツアー(タイプ別ガイド)
観光バスツアー(コスパ重視・初めての方向け)
他の旅行者と一緒に参加する観光バスツアーは、リーズナブルな価格で気軽に参加できる定番スタイルです。半日コースや1日コースなど選択肢が豊富で、北京の天安門広場や故宮とのセットプランも人気。短期滞在の方に特におすすめです。
ただし、団体行動となるため自由時間は短め。ゆっくり写真を撮りたい方は注意が必要です。
貸切チャーターツアー(家族旅行やシニア層に最適)
専用車と専属ガイドが付く貸切チャーターは、ホテルからの送迎もあり安心感抜群。スケジュールを柔軟に調整できるので、混雑を避けたり撮影時間をしっかり確保したりと、自分たちのペースで観光できます。小さなお子様連れやご年配の方にもおすすめで、途中で市内観光や食事に立ち寄れる自由度の高さも魅力です。
慕田峪(ムーティエンユー)特化ツアー(混雑回避&景観重視)
慕田峪長城は森林に囲まれ、八達嶺よりも人が少なく落ち着いた雰囲気を楽しめる穴場的エリア。ロープウェイやスライダーを利用できるアクティビティ性の高いプランや、頤和園と組み合わせた1日ツアー、夕方に訪れるトワイライトツアーなど、多彩なラインナップが揃っています。混雑を避けつつ、自然と調和した長城の景観を堪能したい方にぴったりです。
関連記事:万里の長城ロープウェイ完全ガイド|料金・予約方法・乗り場まとめ
八達嶺(バダリン)日帰り王道ツアー(初めての方におすすめ)
北京中心部から車で約1時間ほどでアクセスできる八達嶺長城は、最も有名で整備が行き届いた観光スポット。日帰りツアーの数も豊富で、明の十三陵や故宮と組み合わせたプランが人気です。混雑しやすいため、午前出発の便や貸切チャーターで時間を調整するのが快適に楽しむコツです。
体験型ツアー(ユニークな旅をしたい方向け)
「観光だけでは物足りない」という方には、古北水鎮と司馬台長城のナイトツアー、金山嶺でのトレッキング体験、黄花城の水上長城クルーズなど、一味違ったプランもおすすめ。小規模グループでガイドと一緒に歩くハイキングツアーでは、歴史解説を聞きながら絶景を存分に楽しめます。
万里の長城でよくある質問

歴史的に有名なエピソードはありますか?
中国には「孟姜女(もうきょうじょ)」という伝説が残っています。夫が長城建設に徴用され命を落としたことを知った孟姜女が長城に駆けつけ、悲しみのあまり泣き崩れると、城壁の一部が崩れ落ちたと言われています。この物語は、長城建設の背後にあった民衆の苦難を象徴するものとして語り継がれています。
万里の長城はなぜ壊れかけているのですか?
自然風化(砂漠化・豪雨・風雪)に加え、地元住民が建材を生活に再利用したことも原因で、全体の3分の1は既に失われたとされています。現在は中国政府とユネスコによる修復・保護活動が行われており、観光開放エリア以外は立ち入り禁止になっている場所も多いです。
万里の長城マラソンって本当にあるのですか?
はい。毎年5月に「万里の長城マラソン(Great Wall Marathon)」が開催されます。八達嶺や黄崖関の急勾配を走る非常に過酷な大会で、階段は5,000段以上。体力自慢のランナーにとっては「一生に一度挑戦したい大会」とされています。
万里の長城は全部歩けるのですか?
実際に「端から端まで歩く」のは現実的ではありません。総延長が2万km以上あり、修復済みで観光できるのは全体のわずか10%程度です。観光エリアごとに散策ルートが整備されており、初心者なら1〜2時間、健脚の方なら半日〜1日歩くコースも選べます。体力に応じて区間を選ぶのがポイントです。
トイレや食事スポットはあるのですか?
主要観光区(八達嶺・慕田峪など)にはトイレ、売店、軽食レストランがあります。ただし山の上にあるため、数は限られ行列になることも。観光開始前に済ませておくのが安心です。水や軽食は持参推奨。司馬台や箭扣など人の少ない区間では施設がほぼないので要注意です。
関連記事:万里の長城トイレ完全攻略|基本情報からスポット別ガイド・持ち物まで
ドローンで撮影してもいいですか?
中国では観光地でのドローン使用は厳しく制限されています。万里の長城も文化財保護の観点から個人のドローン飛行は禁止されており、許可を得ない限り飛ばせません。写真・動画撮影はスマホやカメラで十分楽しめるので、ドローンは持ち込まないのが無難です。
次の旅は万里の長城へ!チケット予約はTrip.comでお得に
万里の長城は、歴史や自然の雄大さを一度に体感できる特別な世界遺産です。八達嶺の王道ルートから、慕田峪の静かな絶景、金山嶺や司馬台の冒険的なエリアまで、それぞれの目的に合わせて選べば旅の満足度はぐっと高まります。
観光をスムーズに楽しむには、事前にチケットやツアーを予約しておくことがポイント。日本語で安心して手配できる Trip.comなら、最新の料金やお得なパッケージもチェックでき、航空券やホテルとまとめて予約できるので初めての方にもおすすめです。
万里の長城のおすすめ観光スポット







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