
中国旅行で「アリペイ」と「ウィーチャットペイ」どちらを使うべきか迷っていませんか?
結論から言うと、旅行者にはアリペイが便利、在住者にはウィーチャットペイがおすすめです。
その理由は対応店舗や機能の違いにあります。
アリペイ・ウィーチャットペイの比較
アリペイ | ウィーチャット | |
運営会社 | アント・グループ(アリババ系) | テンセント |
利用者数 | 約12億人以上 | 約9億人以上 |
強み | 交通・旅行決済に強い | SNS連動・友人間送金に強い |
おすすめの人 | 短期旅行者・観光客 | 中国在住者・長期滞在者 |
この記事でアリペイとウィーチャットを詳しく比較しながら、中国旅行であなたに最適な決済方法を見つけましょう。
アリペイorウィーチャットペイ、どっちがおすすめ?
どちらもスマホひとつで支払いができる便利なアプリですが、旅行者と在住者ではおすすめが変わります。
中国旅行にはアリペイがおすすめ

まず旅行者の場合、アリペイの方が圧倒的に使いやすいといえます。理由は以下の3つです。
1.観光客向けの「Tour card」がある
アリペイには、外国人旅行者専用のプリペイド機能「Tour card」があり、海外発行のクレジットカードからチャージ可能です。最大2,000元(約40,000円)まで入金できるので、短期旅行なら十分カバーできます。
2.交通機関や観光地での利用範囲が広い
地下鉄・タクシー・長距離バス・空港送迎など、移動手段の多くでアリペイ決済が導入されています。さらに、故宮博物院や上海ディズニーランドなど観光スポットでも使えるため、現金を持たなくても安心です。
3.日本語翻訳が充実している
アリペイはインバウンド利用を意識しており、日本語を含む多言語サポートが整っています。アプリの操作も比較的わかりやすく、初めてでも迷いにくいです。
長期滞在や留学ならウィーチャットペイが使いやすい

一方で、中国在住者や長期滞在者にはウィーチャットペイが便利です。
1.友人や家族への送金が簡単
ウィーチャットペイはSNS「We Chat」と一体化しているため、チャット画面からそのまま送金できます。割り勘や立替精算に使う場面が多い日常生活では欠かせません。
2.ローカル色が強い
個人商店や地元の屋台など、小規模な店舗はウィーチャットペイしか対応していない場合もあります。中国人の生活に深く浸透しているため、在住者にとっては必須アプリです。
3.現地の銀行口座との連携に強い
中国国内の銀行カードとひも付ければ、光熱費や家賃の支払いなど日常的な決済がすべて1つにまとめられます。
アリペイ/ウィーチャットペイとは?

中国で生活する人や旅行者にとって、もはや欠かせない存在となっているのが「アリペイ(Alipay)」と「ウィーチャットペイ(WeChat Pay)」です。
これらは単なる電子マネーではなく、中国では生活の基盤を支えるものとして機能しています。
中国では現金を使う機会が激減しており、都市部では「QRコード決済ができなければ生活できない」といっても過言ではありません。
また、日本人をはじめとする海外からの旅行者にとっても支払いがスムーズになるので便利です。その中心にあるのが、この2大キャッシュレス決済です。
アリペイ(Alipay、支付宝)
アリペイは中国を筆頭するアリババグループのアント・グループが運営する中国最大級のキャッシュレス決済サービスです。
もともと通販サイト「淘宝(タオバオ)」の支払い手段として誕生し、今では公共料金や交通機関、病院の支払いまで幅広く利用されています。
旅行者向けに「Tour card」が用意されており、外国人でもクレジットカードを使ってチャージ可能なのが大きな特徴です。
アリペイについてもっと詳しく知る!
記事:アリペイ(Alipay)は日本人でも簡単に使える!
ウィーチャットペイ(WeChat Pay、微信決済)
ウィーチャットペイは、中国版LINEともいわれるSNSアプリ「WeChat」に統合された決済機能で、運営はテンセント社です。
ユーザー同士のチャットからそのまま送金できる点が強みで、割り勘や少額決済に非常に便利です。
都市部から地方の小さな商店まで広く浸透しており、特に中国在住者や長期滞在者にとって日常生活に欠かせないサービスとなっています。
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アリペイ/ウィーチャットペイの登録方法

日本人旅行者が使う場合、登録そのものにハードルを感じることもありますよね。以下に、利用準備と登録方法を整理しました。
アプリに登録するための準備
アリペイ | ウィーチャットペイ | |
パスポート | 必須 | |
アプリ | App Store / Google Play | |
クレジットカード | Visa/Master/JCBなど | 一部のみ対応 |
中国銀行口座 | 不要 | 原則必要(旅行者にはハードル高い) |
表からわかる通り、パスポート、アプリ、クレジットカードなど登録に必要なものは基本的に変わりません。
しかし、対応しているクレジットカードの充実度や現地口座が必要かどうかなどで利用のしやすさが異なります。
日本人旅行者には、クレジットカードが柔軟なアリペイがおすすめと言えるでしょう。
アリペイ/ウィーチャットペイの使い方は簡単

どちらも基本の使い方は同じで、QRコード決済が中心です。
店舗の場合
- 店舗のQRコードをスキャンするか自身のQRコードを掲示する
- アプリに金額を入力 or 店側が金額を提示
- 支払いボタンをタップ
- 数秒で決済完了
公共交通機関の場合
中国旅行で特に便利なのが、地下鉄やバスなどの公共交通機関でのキャッシュレス利用です。
切符を購入する必要がなく、アプリを開くだけでスムーズに乗車できます。
地下鉄、バスはQRコードをかざすだけ。タクシー利用は配車アプリ「DiDi」と連携しているため、車両を呼ぶ→乗車→アプリで決済、という流れで現金を用意する必要はありません。
アリペイ/ウィーチャットペイのメリット・デメリット

アリペイ
メリット | デメリット |
対応店舗数が圧倒的に多い | 稀にクレジットカードが登録できない |
交通など旅行者必須シーンに強い | 日本国内で利用できない |
ウィーチャットペイ
メリット | デメリット |
WeChatと一体化しており、送金や割り勘に便利 | 中国銀行口座がないと利用できないケースが多い |
在住者向けの生活インフラ支払いに強い | 旅行者にとっては登録のハードルが高い |
アリペイは公共交通や観光で使いやすく旅行者向け、Tour cardで外国人も利用可能。
一方、ウィーチャットペイはSNS連携で送金やローカル店舗に強く在住者向け。
ただし、アリペイは登録がやや複雑、ウィーチャットペイは銀行口座が必要になる点がデメリットです。
アリペイ/ウィーチャットペイに関するよくある質問
アリペイとウィーチャットペイの違いは?
運営会社・利用シーンが異なります。アリペイ/ウィーチャットペイは日本で使える?
一部店舗(訪日中国人向け)や中国のオンラインショップで利用可能です。アリペイ/ウィーチャットペイの手数料は?
基本的に無料です。ただし、一定の限度額を超えると手数料が発生する場合があります。アリペイ/ウィーチャットペイ、日本人にはどちらがおすすめ?
中国旅行に行く日本人にとってはアリペイが便利です。国際クレジットカードのオプションの豊富さや日本語翻訳でアプリが見やすいからです。
アリペイ/ウィーチャットペイで中国旅行をスムーズに楽しもう

中国旅行をするなら、現金よりもキャッシュレス決済が圧倒的に便利です。
アリペイとウィーチャットペイはそれぞれ強みが違うため、旅行者はアリペイ、在住者はウィーチャットペイを中心に利用するとスムーズに過ごせます。
特に観光客はアリペイの「Tour card」を活用すれば、現金チャージでき両替の手間なく安全に支払いできます。
一方で、現地で友人や同僚とやり取りをする場合はウィーチャットペイが便利です。


