
100万ドルの夜景で有名な香港でクリスマスを過ごしたいけれど、
具体的にどこに行けば一番盛り上がれるのか、祝日でお店が閉まってしまわないか不安ではありませんか?
香港はアジアの中でも特にクリスマスを盛大に祝う都市であり、
街全体がフォトジェニックな装飾に包まれる一方で、
12月25日と26日が祝日となるため、ショッピングや食事の計画には現地の慣習を知っておくことが不可欠です。
事前の情報収集が、旅の満足度を大きく左右します。
そこでこの記事では、
香港在住者も楽しみにしている冬のクリスマスイベント情報を中心に、以下の流れで詳しく解説していきます。
- ビクトリア・ハーバーを彩る「香港ウィンター・フェスタ」の見どころ
- 世界初エリアも必見!香港ディズニーランドのクリスマス限定イベント
- 絶対に写真を撮りたくなるイルミネーションスポット
- 旅行前に知っておきたい12月の気温や祝日の交通事情
この記事で紹介するスポットとスケジュールを押さえれば、初めての香港旅行でも現地の熱気を余すところなく満喫できるようになりますよ。
最大クリスマスイベント「香港ウィンター・フェスタ」

引用:香港政府観光局
香港のクリスマスを語るうえで欠かせないのが、
香港政府観光局が主催する「香港ウィンター・フェスタ」です。
このイベントは、ビクトリア・ハーバーの美しい夜景を背景に、
街全体が祝祭ムードに包まれる冬の最大行事といえます。
ここでは、フェスタの中心となる3つの見どころについて詳しく解説します。
西九龍文化地区に20m超えの巨大ツリーが出現!

引用:香港政府観光局
フェスタの目玉は、西九龍文化地区に登場する巨大なクリスマスツリーです。
その高さは20mを超え、およそ6階建てのビルに匹敵します。
圧倒的なスケールでそびえ立つツリーは、香港のクリスマスのシンボルです。
ここでは輝く巨大ツリーを背景に、ビクトリア・ハーバーの夜景、
そして対岸には香港島のスカイラインを1枚の写真に収めることができます。
点灯は例年、17時ごろから開始されます。
夕暮れから夜へと変わる空の色とともに、光り輝くツリーを楽しんでみてはいかがでしょうか。
ハーバーフロント・パイロテクニクス

引用:香港政府観光局
ツリーと合わせて楽しみたいのが、「冬のハーバーフロント・パイロテクニクス」と呼ばれる水上花火ショーです。
期間中の週末やクリスマスの祝日など、特定の日付にのみ開催される特別なイベントです。
夜空を彩る花火は、クリスマスの装飾と相まって、忘れられない感動を与えてくれます。
ショーの時間は約10分間と短いですが、その分密度が濃く、見応えは十分。
クリスマスのモチーフが夜空に浮かび上がる演出は、多くの観光客を魅了します。
開催日時は年によって異なるため、公式サイトでの事前確認が必須です。
西九龍アートパーク

引用:香港政府観光局
人混みのなかで写真を撮るのに疲れたら、会場がある西九龍アートパークで一休みしましょう。
ここは海沿いに広がる緑豊かな公園で、
クリスマスの賑わいを感じつつも、ゆったりと過ごせる穴場スポットです。
広大な芝生エリアにはフードトラックが登場し、軽食やホットワインを楽しめます。
また、海風を感じながらベンチで夜景を眺めるのもロマンチックです。
周辺にはおしゃれなカフェやレストランも点在しており、ディナーの場所にも困りません。
香港ウィンター・フェスタの基本情報 | |
開催期間 | 例年11月下旬〜翌年1月1日頃 |
開催場所 | 西九龍文化地区 西九龍アートパーク海浜プロムナード |
アクセス | MTR九龍駅から徒歩約10〜15分 |
イルミネーション点灯時間 | 17:00〜23:00 |
香港ディズニーランドのクリスマス

引用:Disney
香港ディズニーランド・リゾートのクリスマスは、ディズニーファンならずとも必見のイベントです。
日本のパークとはひと味違う、香港ならではの国際色豊かな祝祭ムードを楽しめます。
ここでは、クリスマスの香港ディズニーランドを楽しむ3つのポイントを解説します。
世界初の『アナと雪の女王』エリアのクリスマス装飾

引用:Disney
2023年にオープンした「ワールド・オブ・フローズン」は、
映画『アナと雪の女王』の世界を再現した世界初の大型テーマエリアで、
映画の舞台である「アレンデール」のクリスマスをリアルに体験できる場所です。
北欧風の街並みには、伝統的な装飾や雪の結晶をモチーフにしたライトが飾られます。
映画のファンであれば、エルサが魔法をかけたような氷の装飾に感動すること間違いありません。
特に夕暮れ時は、温かみのある光が街を包み込み、最高のフォトスポットとなります。
アレンデールの住人になった気分で、特別な冬のひとときを過ごしてくださいね。
ディズニー・クリスマス・ライブ・イン・コンサート!

引用:Disney
夜のメインイベントとして見逃せないのが、「ディズニー・クリスマス・ライブ・イン・コンサート」です。
キャッスル・オブ・マジカル・ドリームスの前で開催されるこのショーは、
地元の歌手や聖歌隊による、本格的な音楽の祭典です。
ジャズからクラシックまで、心温まるクリスマスの名曲が、ディズニーの仲間たちの物語とともに奏でられます。
美しい歌声と、お城を彩るプロジェクションマッピングの融合は圧巻で、
ロマンチックな夜を締めくくるのにふさわしい、感動的な体験となるでしょう。
開催日が決まっているため、事前のスケジュール確認をおすすめします。
クリスマス限定のグッズ

引用:Disney
旅行の思い出を形に残したいなら、クリスマス限定グッズのチェックは欠かせません。
香港ディズニーランドは、特に「ダッフィー&フレンズ」のグッズが充実していることで有名です。
この時期は、サンタ帽や冬服を身にまとったダッフィーたちのぬいぐるみが店頭に並びます。
日本未発売のデザインも多く、自分用にはもちろん、友人へのお土産としても大変喜ばれます。
また、名前を刺繍できるイヤーハットもクリスマス仕様になります。
人気のアイテムは早々に売り切れることもあるため、入園したら早めにショップを覗いてみましょう。
香港ウィンター・フェスタの基本情報 | |
イベント期間 | 例年11月中旬〜翌年1月1日頃 |
アクセス | MTRディズニーランド・リゾート駅直結 |
チケット | 事前予約を推奨 |
開園時間 | 日によって異なる |

香港のクリスマスイルミネーション&フォトジェニックスポット
香港のクリスマスは、街全体が巨大なスタジオセットのように華やかに変貌します。
どこを切り取っても絵になりますが、闇雲に歩き回るだけでは体力を消耗してしまいます。
ここでは、数あるスポットの中から絶対に外さないスポットを厳選しました。
ハーバーシティのイルミネーションと1881ヘリテージ|尖沙咀

引用:timeout.hk
尖沙咀エリアに行くなら、ハーバーシティと1881ヘリテージをセットで訪れるべきです。
徒歩数分の距離にありながら、全く異なる魅力を持っているからです。
まず、香港最大のモールである「ハーバーシティ」では、海沿いの広場に巨大なディスプレイが登場します。
毎年異なるテーマで飾られ、過去にはディズニーキャラクターや宇宙旅行をモチーフにした独創的な世界観が展開。
ビクトリア・ハーバーを背景に、モダンでカラフルな写真を撮りたい方におすすめです。

引用:timeout.hk
一方、「1881ヘリテージ」は、大人のクリスマスを感じさせるスポットです。
元水上警察本部だった建物をリノベーションしており、ビクトリア朝様式の重厚な建築が特徴です。
レンガ造りの建物と、中庭に設置されるクラシックなツリーの組み合わせは、
まるでヨーロッパにいるかのような錯覚を覚えます。
どちらも夜間は非常に混雑しますが、22時以降の遅い時間なら比較的ゆっくり撮影できます。
現代的なアートと歴史的な雰囲気、2つの対照的なクリスマスを一度に楽しんでみてはいかがでしょうか?
基本情報 | |
住所 | 3-27 Canton Rd, Tsim Sha Tsui/2A Canton Rd, Tsim Sha Tsui |
アクセス | MTR尖沙咀駅から徒歩約約5分/ MTR尖沙咀駅から徒歩すぐ |
リー・トン・アベニューの天使の装飾|湾仔

引用:UHK 港生活
香港島側で最もロマンチックな夜を過ごしたいなら、湾仔にある「リー・トン・アベニュー」がおすすめです。
石畳の並木道の上空が、巨大な「天使のイルミネーション」で埋め尽くされます。
さらに特筆すべきは、特定の時間に人工雪が降る演出が行われることです。
暖かい香港にいながら、雪が舞い散るホワイトクリスマスの雰囲気を味わえるため、
カップルや写真好きの旅行者に絶大な人気を誇ります。
カフェのテラス席で、舞い落ちる雪と光を眺める時間は格別です。
基本情報 | |
住所 | 200 Queen's Rd E, Wan Chai |
アクセス | MTR湾仔駅直結 |
スターフェリーから見るシンフォニー・オブ・ライツ

香港のイルミネーションを最もダイナミック、かつリーズナブルに楽しむ方法をご存知でしょうか。
それは、100年以上の歴史を持つ「スターフェリー(天星小輪)」からの鑑賞です。
船上からビクトリア・ハーバーの両岸に広がる夜景を、
360度のパノラマで見渡すことができるフェリーは、クリスマス期間中は動く特等席へと変わります。
九龍側と香港島側、双方のビル群が競うように輝くクリスマス装飾を、一度に視界に収められます。
特におすすめなのは、
毎日20時から開催される光と音のショー「シンフォニー・オブ・ライツ」の時間帯に合わせて乗船することです。
高層ビルから放たれるレーザービームやサーチライトが夜空を交差する様子を、海の上から見上げる迫力は言葉になりません。
基本情報 | |
おすすめルート | 尖沙咀(九龍)〜中環(香港島) |
所要時間 | 約7〜9分 |
運賃 | 大人平日5香港ドル(約100円)、土日祝 6.5香港ドル(約130円) |

香港のクリスマスは2連休の祝日

日本と香港のクリスマスにおける最大の違いは、「祝日であるかどうか」です。
香港では、英国統治時代からの名残で、
12月25日のクリスマス当日と、翌26日の「ボクシング・デー」が公休日(祝日)に定められています。
ここでは、この2連休が旅行者にどのような影響を与えるかについて解説します。
公共機関の休業とショッピングモールの営業時間
「祝日だと、お店やレストランも休みになってしまうのでは?」
と心配される方が多いですが、観光に関してはほぼ心配ありません。
ショッピングモールや観光施設はかき入れ時として通常通り、あるいは時間を延長して営業しています。
ただし、生活インフラに関わる場所は休みになるため注意が必要です。
具体的には、以下の施設が休業します。
- 銀行の窓口
- 郵便局
- 一般企業のオフィス
- 一部の個人経営の小さな食堂
両替が必要な場合は、空港や市中の両替商を利用するか、クレジットカードを活用しましょう。
また、モールやレストランは営業していますが、
地元の人々も一斉に外出するため、どこも大変混雑します。
特に人気レストランでのディナーは、数週間前からの予約が必須と考えてください。
【関連記事】香港の祝日・休み一覧カレンダー
26日のボクシング・デーはショッピング三昧!
買い物好きの方にとって、12月26日は1年で最も重要な日といっても過言ではありません。
この日は「ボクシング・デー(Boxing Day)」と呼ばれ、
街中のショップで一斉に冬のバーゲンセールがスタートするからです。
もともとは教会が貧しい人々に寄付を募った箱(Box)を開ける日でしたが、現在ではショッピングの日として定着しています。
狙っているブランドがある場合は、開店時間をチェックして早めに向かうことをおすすめします。
香港のクリスマスの過ごし方
香港の人々は、この2連休をどのように過ごすのでしょうか。
一般的な過ごし方は、家族や親しい友人と集まり、豪華な食事を囲むことです。
特に人気なのが、ホテルやレストランで開催されるクリスマス・ビュッフェです。
七面鳥やローストビーフ、シーフードなどが並ぶ特別メニューを、時間をかけて楽しみます。
旅行者がこの文化を体験するには、
ホテルのランチビュッフェやアフタヌーンティーを予約するのがおすすめです。
夜はイルミネーションを見に街へ繰り出しますが、
日本のような恋人たちだけの日という雰囲気よりも、家族連れやグループで賑わうお祭りという色が濃いのが特徴です。
クリスマスーシーズンの香港旅行の注意点

12月の香港は、気候が良くイベントも多いため、ベストシーズンのひとつです。
しかし、日本とは異なる環境や交通事情があるため、事前の対策が欠かせません。
ここでは、快適な旅にするために絶対に知っておくべき2つの注意点を解説します。
平均気温17℃でも夜はダウンが必要
「香港は南にあるから暖かい」と思って薄着だけで行くと、後悔することになります。
12月の平均気温は約17℃ですが、朝晩や海沿いでは薄手のダウンジャケットやコートが必要です。
なぜなら、香港の冬は湿度が低く、ビル風や海風が強いため、体感温度が数字よりもずっと低く感じるからです。
特に、ビクトリア・ハーバー沿いでイルミネーションを見る際は、冷たい風が吹き付けます。
さらに注意すべきなのが、室内の温度設定です。
香港の施設は冬でもショッピングモールやバスの中で冷房が効いていることが珍しくありません。
そのため、外は涼しいのに、中は極寒というケースも多々あります。
- 薄手のダウン
- ストール
- 脱ぎ着しやすいカーディガン
これらを準備し、こまめに体温調節できるようにしておくことが、風邪を引かずに旅を楽しむ秘訣です。
【関連記事】香港の12月の気温は?日本との違いや最適な服装を解説
クリスマスイブの尖沙咀は交通規制あり
12月24日のクリスマスイブに尖沙咀エリアへ行く予定の方は、移動手段に注意してください。
この日の夕方から深夜にかけて、
メインストリートを含む広範囲で大規模な交通規制(歩行者天国化)が行われるからです。
警察によりバリケードが築かれ、
車両の進入が完全にシャットアウトされます。そのため、
周辺道路が大渋滞し、車が全く動かないなんてことも。
イブの夜に移動する場合は、地上交通を避け、MTR(地下鉄)を利用するのが鉄則です。
ディナーの予約をしている場合も、時間に十分な余裕を持って行動しましょう。
香港のクリスマスについてよくある質問
お店や観光地は祝日で休みになりますか?
観光に関しては、ほぼ通常通り営業しているので安心してください。
ショッピングモール、レストラン、ディズニーランドなどの主要観光地は、祝日でも休まず営業しています。クリスマスの移動で気をつけることは?
12月24日と31日の夕方以降は、タクシーやバスの利用を避けるのが賢明です。
繁華街である尖沙咀や銅鑼湾周辺で、大規模な交通規制が行われる可能性があるからです。
道路が封鎖されると、車はエリア内に入れなくなり、周辺道路も大渋滞します。12月の香港の気温と服装は?
2月の平均気温は15℃〜20℃程度ですが、曇りの日や夜間は10℃近くまで下がることがあります。
そのため、日本の10月下旬〜11月上旬くらいの服装をイメージしてください。広東語で「メリークリスマス」は何て言いますか?
広東語で「メリークリスマス」は「聖誕快樂(センダンファーロッ)」と言います。
香港のクリスマスは街中が幻想的な雰囲気に

香港のクリスマスは、東洋と西洋の文化が美しく融合し、世界でもトップクラスの華やかさを誇ります。
旅行を120%満喫するために、この記事で紹介したポイントを振り返りましょう。
- 必見イベント:西九龍の巨大ツリーと花火、ディズニーの「アナ雪」エリアは見逃せない
- 撮影のコツ:ハーバーシティやスターフェリーを選べば、効率よく最高の夜景が撮れる
- 過ごし方:夜はダウン必須の防寒対策で快適に過ごす
おすすめのスポットと注意点を押さえておけば、
初めての冬の香港でも、ロマンチックな夜景もショッピングも諦めない、完璧な旅が実現できるでしょう。
ぜひ、100万ドルの夜景がクリスマスカラーに染まる香港を堪能してくださいね。


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