
バンコク旅行の計画、ワクワクしますよね。でも、移動手段、特に「タクシー」に漠然とした不安はありませんか?
「料金はいくら?」「ぼったくられない?」「言葉が通じなかったらどうしよう…」そんな心配はもういりません。
結論から言うと、2025年現在のバンコクでは、配車アプリ「Grab」をスマホに入れておけば、9割の移動トラブルは回避できます。
なぜなら、事前に行き先指定と料金確定ができ、言葉の壁や面倒な交渉が一切なくなるからです。
この記事では、バンコク在住経験のある筆者が、タクシーの賢い乗り方から、必須アプリ「Grab」の具体的な使い方、そして空港からのアクセスまで解説します。
【結論】:バンコクのタクシー移動は配車アプリ「Grab」が最強

引用:Grab
時間もお金も無駄にしたくないスマートな旅行者にとって、現在のバンコクでは配車アプリ「Grab(グラブ)」一択と言っても過言ではありません。
もちろん、流しのタクシーにもメリットはありますが、両者の違いを理解することが重要です。
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到着ロビーを出てすぐ乗車!
料金は事前確定、ドライバー情報もアプリで確認。
深夜着や大荷物でも安心です。
流しのタクシーとGrabの比較表(料金、安全性、利便性)
流しのタクシーとGrabについて、まずは料金や安全性、利便性の観点から比較してみましょう。
項目 | 流しのタクシー | Grab(配車アプリ) |
料金 | メーター制(渋滞で割高に) | 事前確定(渋滞でも変動なし) |
安全性 | △(ドライバーによる) | ◎(ドライバー情報・GPS追跡) |
利便性 | ◯(大通りならすぐ捕まる) | ◎(現在地まで来てくれる) |
支払い | 基本的に現金のみ | クレジットカード / 現金 |
言語 | タイ語 or 片言の英語が必要 | 不要(アプリで完結) |
トラブル | 多い(メーター拒否、遠回り等) | 少ない(料金交渉不要) |
流しのタクシーとGrabはそれぞれこんな場合におすすめ
流しのタクシーとGrabは以下のようなときにおすすめです。
①流しのタクシーがおすすめ
- 目の前に空車のタクシーがいて、すぐ乗りたいとき
- Grabが捕まりにくい早朝・深夜や、スコールで需要が急増しているとき
- スマホの充電がない、またはインターネットに接続できないとき
②Grabがおすすめ
- 初めてのバンコク旅行で、とにかくトラブルを避けたいとき
- タイ語や英語に自信がなく、言葉の壁をなくしたいとき
- 現金のやり取りをせず、キャッシュレスでスマートに支払いたいとき
【サイアム・パラゴン】から【アイコンサイアム】まで、といった具体的な移動計画が決まっているとき
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バンコクのタクシー料金、完全解説【2025年最新相場】

バンコクのタクシーはメーター制が基本で、日本に比べて非常にリーズナブル。
料金体系を知っておけば、不当な請求をされる心配もありません。
初乗り料金は40バーツから!メーターの仕組みと料金体系
2023年1月に料金が改定され、現在のメーター料金は以下のようになっています。
初乗り料金(〜1km)
- 40バーツ
距離加算料金
- 1km〜10km:1km毎に6.5バーツ
- 10km〜20km:1km毎に7バーツ
渋滞料金
- 時速6km以下での走行時:1分ごとに3バーツが加算されます。
- バンコク名物の渋滞中は、止まっていても料金が加算されることを覚えておきましょう。
【エリア別】主要スポット間の料金目安
交通状況によりますが、日中のスムーズな時間帯であれば、おおよその料金は以下のとおりです。
出発地 | 目的地 | 料金目安(高速代含まず) |
スワンナプーム空港 | アソーク(市内中心部) | 約300〜450バーツ |
ドンムアン空港 | サイアム(市内中心部) | 約250〜400バーツ |
サイアム・パラゴン | アイコンサイアム | 約120〜180バーツ |
アソーク駅 | 王宮周辺 | 約150〜220バーツ |
ナナ駅 | ジョッドフェアズ・ラマ9 | 約80〜120バーツ |
※料金は2025年9月時点の調査。交通状況により変動あり。
高速道路料金(50バーツ前後)は乗客負担が基本
空港から市内へ向かう際など、ドライバーから「ハイウェイ(高速道路)を使うか?」と聞かれることがあります。渋滞を避けたいなら利用がおすすめ。
料金所の手前でドライバーから請求されるので、その都度現金で支払いましょう。
料金は区間によりますが、1区間25〜50バーツ程度です。
空港利用料や深夜割増はある?
- 空港利用料:スワンナプーム空港、ドンムアン空港から乗車する場合、メーター料金とは別に50バーツの空港利用料が降車時に加算されます。
- 深夜割増:バンコクのタクシーには、日本のような深夜・早朝の割増料金はありません。
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流しのタクシーの乗り方・止め方 5ステップ

Grabが便利とはいえ、路上でタクシーを捕まえるスキルも知っておくと便利です。
ポイントさえ押さえれば、何も難しいことはありません。
STEP1:「空車(ว่าง)」サインのタクシーを見つける
まず探すのは、フロントガラスの助手席側にある電光掲示板に赤い文字で「ว่าง」(ワーン)と表示されているタクシー。
これが「空車」のサインです。
消灯している場合は「実車」なので、手を挙げても停まってくれません。
STEP2:ドアは手動!乗り込む前に行き先を告げる
日本のタクシーと違い、ドアは自動で開きません。自分で開けて、まずは乗り込まずにドライバーに行き先を告げましょう。
発音が不安なら、ホテルの名前や住所がタイ語で書かれたカードや、Googleマップの画面を見せるのが確実です。
STEP3:最重要フレーズ「チャイ・メーター・マイ?」(メーター使いますか?)
行き先を伝えたら、必ずこの魔法の言葉を言いましょう。
「チャイ・メーター・マイ?(khâ)」(メーター使いますか?)
※女性は語尾に「カ」、男性は「カップ」をつけると丁寧です。
ここで「OK」や頷きがあれば問題ありません。
「300バーツ」などと金額を提示してきたら、それはメーターを使わない交渉の合図。
丁重にお断りして、別のタクシーを探すのが賢明です。
STEP4:Googleマップで現在地を確認し、遠回りを防ぐ
乗車したら、Googleマップなどの地図アプリで行き先を設定し、ルートを表示させておきましょう。
自分が今どこを走っているか把握していることを示すことで、悪質な遠回りを抑止する効果が期待できます。
STEP5:現金で支払い。100バーツ札以下の準備はマスト!
目的地に着いたら、メーターに表示された金額を現金で支払います。ここで最大の“摩擦”が「お釣りがない」問題。
ドライバーは高額紙幣(1,000バーツ札など)のお釣りを持っていないことが多々あります。
事前にコンビニなどで買い物をし、必ず20バーツ、100バーツ札を多めに用意しておきましょう。
お釣りの数バーツをチップとして渡すのがスマートです。
【もはや常識】配車アプリ「Grab」の使い方を徹底ガイド

もはやバンコク旅行の生命線ともいえる「Grab」。
日本にいる間にインストールと設定を済ませておけば、現地で慌てることはありません。
【渡航前に必須】Grabの登録からクレジットカード設定まで
- アプリをダウンロード:App StoreまたはGoogle Playで「Grab」と検索し、インストール。
- アカウント作成:電話番号(日本の番号でOK)またはGoogle/Facebookアカウントで登録。SMS認証が必要です。
- 支払い方法の登録:メニューの「Payment」からクレジットカード情報を登録します。これで降車時の現金払いが不要になり、非常にスムーズです。
Grabは通信が命。日本で“準備完了”に
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到着後すぐ呼べるから空港の混雑も回避。
【図解】乗車地と目的地を設定し、タクシーを呼ぶ手順
タクシーを呼ぶ手順は以下のとおりです。
- アプリを開き、「Car(車)」アイコンをタップ。
- 「Where to?」の欄に目的地を入力。英語でOK。(例:「Siam Paragon」)
- 乗車地がGPSで自動設定されますが、ずれている場合はピンを動かして調整。
- 目的地までの料金が事前に提示されます。
- 車種(後述)を選び、「Book」ボタンをタップ。
- 近くにいるドライバーとのマッチングが始まり、ドライバーの顔写真、名前、車両ナンバー、現在地が表示されます。
- あとは指定した場所で車が来るのを待つだけ。ナンバープレートを確認して乗車しましょう。
料金タイプの選び方(JustGrab / GrabCar / GrabTaxiの違い)
Grabアプリで車を呼ぶ際、いくつかの選択肢が出てきます。主に使うのは以下の3つです。
- JustGrab:一番近くにいるGrabCar(一般車)かGrabTaxi(提携タクシー)が一番早く来てくれるサービス。料金は事前確定。
- GrabCar:Grabに登録している一般ドライバーの車。JustGrabより少しだけ安い傾向があります。
- GrabTaxi:街中を走っているタクシーが来てくれます。料金はメーター料金にアプリ手配料が20バーツ程度上乗せされます。
結論としては、迷ったら「JustGrab」を選んでおけば間違いありません。 料金と待ち時間のバランスが最も優れています。
【代替案】Grabが捕まらない時は「Bolt」も有効な選択肢
雨の日の夕方など、Grabがなかなか捕まらないことがあります。
そんな時のために、もう一つの配車アプリ「Bolt(ボルト)」もインストールしておくと万全です。
Grabより料金が安い傾向にありますが、その分ドライバーの数は少なめ。
Grabをメインに、捕まらない時のサブとして使うのがおすすめです。
これで安心!バンコクタクシーの“あるある”トラブルと対処法

どんなに気をつけていても、予期せぬトラブルに遭遇することはあります。
しかし、事前に対処法を知っておけば、冷静に対応できます。
体験談1:「メーターを使わない」料金交渉をふっかけられたら?
状況:観光地(王宮周辺など)で客待ちしているタクシーに乗ろうとしたら、「メーターはダメだ、500バーツだ」と言われた。
対処法:きっぱりと断り、そのタクシーには乗らないこと。 交渉に応じるメリットは一つもありません。少し歩いて、大通りで流しの「空車」タクシーを探すか、Grabを使いましょう。客待ちタクシーは、高確率で交渉を持ちかけてきます。
体験談2:「お釣りがない」と言われた時のための自衛策
状況:メーター料金が85バーツだったので100バーツ札で支払ったら、ドライバーが「チェンジ、ノーハブ(お釣りがない)」と首を振った。
対処法:これは頻発するトラブルです。乗車前に必ず細かいお金(20、50、100バーツ札)を用意しておくのが唯一かつ最強の自衛策。 Grabでクレジットカード払いに設定しておけば、この問題は100%発生しません。
体験談3:忘れ物をした…!Grabなら履歴から連絡可能
状況:タクシーを降りてから、スマホを座席に置き忘れたことに気づいた!
対処法:
- Grabの場合:アプリの乗車履歴から、乗車したドライバーに直接メッセージを送ったり、電話をかけたりすることが可能です。これがGrabを使う最大のメリットの一つです。
- 流しのタクシーの場合:残念ながら、見つけるのは非常に困難です。乗車時にナンバープレートの写真を撮っておく、ドライバーの身分証を確認するなどの自衛策がありますが、確実ではありません。
“お釣りない問題”も“忘れ物”もゼロへ
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乗車履歴も残るから、万が一の問い合わせもスムーズ。
【シーン別】空港からのタクシー移動、ベストな選択は?

長旅の後、重い荷物を持って市内へ移動するのは一苦労。
タクシーを賢く使って、スムーズにホテルへ向かいましょう。
スワンナプーム国際空港(BKK)からの乗り方
- 場所:空港の1階、3番、4番、7番、8番出口の外にあるタクシー乗り場へ向かいます。
- 乗り方:「PUBLIC TAXI」と書かれたブースへ行き、発券機で整理券を発行します。
- 乗車:整理券に記載された番号のレーンに進むと、指定のタクシーが待っています。ドライバーに整理券を見せて行き先を伝えましょう。この整理券はドライバーの情報が記録されているので、万が一のトラブルの際に証拠となります。
- 料金目安:市内中心部(アソーク、サイアムなど)まで、高速代と空港利用料50バーツ込みで合計350〜500バーツ、時間は渋滞がなければ40〜60分程度です。
ドンムアン空港(DMK)からの乗り方
LCCが多く発着するドンムアン空港も、基本的な流れは同じです。
到着ロビーにあるタクシーカウンターで行き先を告げ、指示されたタクシーに乗車します。
こちらも空港利用料50バーツがかかります。
バンコクのタクシーに関するよくある質問
タクシーの色に違いはあるの?(ピンク、緑黄色が優良?)
バンコクのタクシーはピンク、青、オレンジなど非常にカラフルです。これは所属する会社や協同組合の違いによるものです。「緑と黄色のツートンカラーは個人タクシーなので避けたほうが良い」という説もありますが、実際には色によるサービスの差はほとんどありません。 車体の新しさや清潔さで選ぶのがおすすめです。チップは必要?いくら渡すべき?
チップは義務ではありませんが、気持ちの良いサービスを受けたと感じたら渡すのがスマートです。たとえば、料金が90バーツなら100バーツ札を渡して「お釣りは結構です(マイ・トン・トーン)」と言うのが一般的。20バーツ程度が目安です。女性一人でも安全に乗れる?
日中であれば、過度に心配する必要はありません。ただし、安全を最優先するなら、ドライバーの情報が記録され、GPSで追跡可能なGrabを利用することを強く推奨します。深夜に一人で流しのタクシーを利用するのは、避けた方が賢明です。トゥクトゥクとの使い分けは?
三輪タクシー「トゥクトゥク」は、バンコク名物でアトラクションとしては魅力的ですが、料金は完全に交渉制で、タクシーより割高になることがほとんど。近距離の移動や、渋滞をすり抜けてほしい時に体験として乗るのは楽しいですが、日常的な移動手段としてはメータータクシーやGrabの方がはるかに安くて快適です。
準備はOK?タクシーを使いこなしてバンコク旅行を120%楽しもう

バンコクのタクシーは、いくつかのポイントさえ押さえれば、あなたの旅を格段に快適にしてくれる力強い味方です。
- 基本は「Grab」アプリ:渡航前に必ずインストールとカード登録を。
- 流しに乗るなら:「メーター使いますか?」の一言と、小銭の準備を忘れずに。
- トラブルは事前知識で防ぐ:「メーターを使わない」「お釣りがない」には冷静に対処。
この記事で紹介した知識とテクニックを身につければ、もうバンコクのタクシーは怖くありません。
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