
「プーケットのタクシーは高いし、交渉も面倒そうで不安…」
「空港に着いてから、どうやって移動するのが一番良いのだろう?」
そんなイメージで、現地での移動計画に頭を悩ませていませんか?
プーケットの交通事情は少し特殊で、状況を知らずにタクシーに乗ると、相場の倍以上の料金を請求されることも少なくありません。そのため、空港からは「メータータクシー」、そして滞在中は配車アプリ「Grab」など、使い分けるのが失敗しないコツ。
貴重なプーケット旅行の時間や予算を最大限に活用し、最高の思い出を作るための準備を、ここから始めましょう!
プーケットのタクシー基本情報

※画像はイメージです。
プーケットでタクシーをスムーズに利用するには、まず現地のタクシー事情を理解することが不可欠です。ここでは、タクシーの種類から料金の仕組み、乗り方まで、知っておくべき基本的な情報を解説します。
ここを押さえておくだけで、不要なトラブルを避け、スマートに移動できるようになります。プーケットのタクシーは日本の常識が通用しない部分もあるので、しっかり確認していきましょう。
タクシーの種類
プーケットのタクシーは、大きく分けて2種類存在します。それが、料金が明朗な「メータータクシー」と、乗車前に料金交渉が必要な、通称「黒タクシー」です。
安心して利用したいなら、迷わずメータータクシーを選びましょう。車体は赤と黄色のツートンカラーで、屋根の上に「TAXI-METER」という表示灯があるのが目印です。
一方で、黒塗りのセダンなどで営業しているのが交渉制のタクシーです。こちらは空港のリムジンサービスや、ホテルが手配する送迎サービスに多く見られます。快適な移動ができますが、料金はメータータクシーに比べて割高になる傾向があります。
料金の仕組み
プーケットのメータータクシーの料金は、非常にシンプルな仕組みです。初乗り運賃は最初の2kmまでが50バーツ。その後は距離に応じて料金が加算されていきます。
料金体系の目安は以下の通りです。
初乗り | 50バーツ |
2km~15km | 1kmあたり12バーツ |
15km以降 | 1kmあたり10バーツ |
ただし、プーケット国際空港から乗車する場合のみ、メーターの表示料金に加えて、空港利用料として一律100バーツが上乗せされます。
主な乗り場はどこ?流しのタクシーは捕まる?
プーケットでは、日本のように路上で手を挙げて流しのタクシーを停めるのは、かなり難しいです。タクシーに乗りたい時は、決まった乗り場へ向かうのが基本となります。
主なタクシー乗り場は以下の通りです。
- プーケット国際空港の公式タクシーカウンター
- 大型ショッピングセンター(ジャンクセイロン等)のタクシー乗り場
- 主要なホテルのエントランス(スタッフに依頼して呼んでもらう)
街中で急にタクシーが必要になった場合は、後述する配車アプリ「Grab」を利用するのが最も確実で便利な方法です。
乗車できる人数と荷物の目安
一般的なセダンタイプのタクシーの場合、乗車できるのは大人3名までが快適に乗れる上限です。スーツケースは、トランクに中型サイズが2つ入るくらいが限界でしょう。
もしあなたが4人以上のグループだったり、大きなスーツケースを3個以上持っていたりする場合は注意が必要。セダンには乗りきらないため、ミニバンタイプのタクシーを探すか、Grabで大きい車種を指定して手配する必要があります。
タクシーとトゥクトゥク、どっちがおすすめ?
プーケット名物のトゥクトゥクも気になりますよね。どちらを選ぶべきかは、何を優先するかで変わってきます。
純粋な「移動手段」として考えるなら、エアコンが効いていて料金も安いタクシー(またはGrab)がおすすめです。特に、日中の暑い時間帯や長距離の移動では、快適さが全く違います。
一方、トゥクトゥクは「アトラクション」として楽しむのが正解。ビーチ沿いの短い距離を移動する際などに利用すれば、風を感じながら走る開放感は最高の思い出になります。
ただし、料金はタクシーより割高なことが多いので、その点は理解しておきましょう。
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プーケットでタクシーを使うならGrabが便利

プーケットのタクシーが抱える「料金交渉」や「言葉の壁」といった不安。これらを一気に解決してくれるのが、配車アプリの「Grab(グラブ)」です。
東南アジアで広く使われているこのアプリは、プーケット旅行の必須アイテムと言っても過言ではありません。
ここでは、Grabのアプリ登録から実際の配車手順、そして知っておくと便利なコツまで、初心者の方でも安心して使えるように解説していきます。
アプリのダウンロードと登録方法
Grabの準備は、日本にいる間に済ませておくのが断然おすすめです。現地到着後に慌てないよう、出発前に以下の手順でサクッと登録を完了させておきましょう。
登録は非常に簡単で、5分もあれば完了します。
- お使いのスマートフォンで「Grab」と検索し、アプリをダウンロードし。
- アプリを開き、電話番号を入力。日本の電話番号で問題ありません。
- SMSで6桁の認証コードが届くので、それを入力。
- 名前とメールアドレスを登録すれば、基本設定は完了。
このとき、支払い用のクレジットカード情報も登録しておくと、現地での利用がさらにスムーズになりますよ。
配車の基本手順
Grabの使い方はとても簡単。目的地を入力すれば、料金が確定した車をすぐに呼ぶことができます。
- アプリを起動し、トップ画面にある「車」のアイコン(Transport)をタップ。
- 「目的地は?」という欄に、行きたい場所を入力。ホテル名やレストラン名などを英語で入力すればOK。
- 乗車場所がずれている場合は地図上のピンを動かして正確な位置に合わせる。
- 車種の一覧と確定料金が表示される。最も台数が多くて早く来る「JustGrab」を選び、「JustGrabを予約」ボタンをタップすれば配車が確定。
確定後は、ドライバーの名前、顔写真、車種、ナンバープレート、そして現在地と到着予定時刻が地図上に表示されるので、安心して待つことができます。
支払い方法
支払い方法は、アプリに登録した「クレジットカード」か、降車時に支払う「現金」かを選べます。
クレジットカードの場合
圧倒的におすすめなのは、クレジットカード払いです。降車時に自動で決済されるため、ドライバーと現金のやり取りをする必要が一切ありません。また、「お釣りがない」といった細かいトラブルを避けられるのは、大きなメリットです。
現金の場合
現金で支払いたい場合は、配車を確定する前に、支払い方法の欄を「Cash」に変更するのを忘れないようにしましょう。その際は、100バーツ札や20バーツ札など、細かいお金を用意しておくと支払いがスムーズです。
注意!Grab料金が高くなる時間帯と捕まりにくいエリア
非常に便利なGrabですが、時間や場所によっては少し注意が必要です。料金は常に一定ではなく、需要が高まると価格が上がる仕組みになっています。
特に料金が高騰しやすいのは、以下のタイミングです。
- 17時~19時頃(夕方の帰宅ラッシュ)
- 21時以降(パトンの繁華街の夜)
- 突然のスコール(雨)が降った直後
また、山の上にある寺院や、細い路地の奥にある隠れ家的なカフェなどでは、ドライバーが少なく車が捕まりにくいこともあります。
その場合、時間に余裕を持って配車を試みるか、大通りまで出てからアプリを使うなどの工夫をすると良いでしょう。
【場所別】 プーケットのタクシー料金相場

プーケットでタクシーやGrabを利用する際、最も気になるのが「いくらかかるのか?」という料金のこと。事前に料金の相場を知っておくことは、不要な出費を防ぎます。
この料金表をスマホに保存しておけば、現地での交渉やGrabの料金確認に役立ちます。
プーケット国際空港から主要ビーチ
到着地 | 料金 | 時間 |
パトンビーチ | 650~800バーツ | 50~60分 |
カロンビーチ | 750~900バーツ | 60~70分 |
カタビーチ | 800~950バーツ | 60~70分 |
パトンビーチから主要スポット
到着地 | 料金 | 時間 |
プーケットタウン | 400~500バーツ | 30~40分 |
カロンビーチ | 250~350バーツ | 10~15分 |
カタビーチ | 300~400バーツ | 15~20分 |
ビッグブッダ | 500~600バーツ | 40~50分 |
その他エリア間
区間 | 料金 | 時間 |
カタビーチ ⇔ カロンビーチ | 150~200バーツ | 5~10分 |
パトンビーチ ⇔ カマラビーチ | 300~400バーツ | 15~25分 |
プーケットタウン ⇔ シャロン寺院 | 250~350バーツ | 15~20分 |
プーケット空港からのタクシー移動方法

スムーズで安心なプーケット旅行のスタートを切るためには、空港の正規タクシー乗り場を迷わず利用することが重要です。ここでは、到着ロビーを出てから正規のメータータクシーに乗車するまでの一連の流れを、具体的なステップに沿って解説します。
乗り場の場所
空港に着いてまず、目指すべきは「メータータクシー(TAXI METER)」の公式乗り場です。
国際線の到着ゲートを出たら、手荷物を受け取ってロビーに進みます。そのままロビーを右手方向に進んで建物の外に出ると、「TAXI METER」と書かれた看板が見えます。そこが、正規のタクシー乗り場です。
公式乗り場までの道中で、「Limousine Service」と書かれたカウンターや、「タクシー?」と声をかけてくる客引きがいますが、これらは料金が割高な交渉制のタクシーなので要注意です。
チケット購入から乗車までの流れ
正規の乗り場に着いたら、乗車までの手続きは簡単です。以下の3ステップで、スムーズにタクシーに乗ることができます。
1. カウンターでチケットを受け取る
まずは乗り場にある小さなカウンターへ向かい、スタッフにホテルの名前や行き先のエリアを伝えます。すると、行き先などが書かれた整理券のようなチケットを手渡してくれます。
支払いは降車時にドライバーへ直接行うので、カウンターでは支払わないでください。
2. 指定されたレーンで待つ
チケットには番号が書かれているので、同じ番号が示されたレーンや停車スペースの前でタクシーが来るのを待ちます。空港はいつも混み合っていますが、タクシーは次々と来るので、5分も待てば乗れることがほとんどです。
3. ドライバーにチケットを渡し、乗車する
ドライバーが来たら、先ほどのチケットを渡して行き先を再確認してもらい、スーツケースなどの荷物をトランクに入れてもらいましょう。乗車したら、念のため運転席のメーターが作動しているかを確認すると、より安心です。
プーケットでの移動手段はタクシー以外にもある!使い分け術

プーケットの移動は、タクシーやGrabだけが選択肢ではありません。旅の快適さを左右するのは、実は「どの乗り物を選ぶか」よりも「どのタイミングで、どの乗り物を使い分けるか」ということです。
ここでは、旅行スタイルや状況に合わせたベストな移動手段を紹介します。
空港到着後、ホテルに行くなら事前予約送迎がベスト
深夜便での到着や、小さなお子様連れの家族旅行なら、迷わず「事前予約送迎」を選びましょう。Trip.comなどのサイトで日本にいる間に予約しておけば、料金は確定済み。
到着ロビーであなたの名前が書かれたボードを持ったドライバーが出迎えてくれるので、タクシー乗り場の列に並ぶ必要もありません。特に初めてプーケットを訪れる人にとっては心強い移動手段です。
滞在中の移動はGrabでの配車一択
ホテルにチェックインした後の、滞在中の移動は「Grabでの配車」が圧倒的に便利で快適です。レストランへの食事、ビーチホッピング、買い物など、あらゆる場面でGrabは活躍します。アプリで行き先を指定すれば料金が確定し、交渉も一切不要なのでトラブルに巻き込まれることもないでしょう。
Grabをダウンロードする
トゥクトゥクはアトラクション感覚で楽しむのがおすすめ
プーケット名物のトゥクトゥクは、効率的な「移動手段」として考えるのではなく、「アトラクション」として利用するのが良いでしょう。
例えばパトンビーチの端から端まで移動するような短い距離なら、料金交渉の目安は200バーツ。開放的な荷台から潮風を感じ、街の喧騒を肌で感じる体験は、最高の思い出になります。
しかし、長距離の移動には向いていません。例えばパトンビーチから空港まで利用すると、平気で1,000バーツ以上を請求されることもあるので要注意です。
プーケットのタクシー&トゥクトゥクはぼったくりに注意

ほとんどのドライバーは親切ですが、残念ながら一部には観光客を狙った不当な料金請求、いわゆる「ぼったくり」が存在するのも事実です。しかし、事前に正しい知識を身につけておけば、こうしたトラブルは限りなくゼロに近づけることができます。
ここでは、不快な思いをしないために乗車前に確認すべき具体的なチェックリストと、万が一高額請求をされた場合の最終手段について解説します。
【乗車前チェックリスト】ぼったくりを回避する5つのポイント
ぼったくり被害のほとんどは、乗車前に防ぐことができます。タクシーやトゥクトゥクに乗る前には、以下の5つのポイントを必ず思い出すようにしてください。
1. 乗る前に料金を確定させる
これが最も重要です。トゥクトゥクや交渉制のタクシーに乗る際は、必ず「Where you go?」と聞かれる前に「How much to 〇〇?」と料金を先に尋ねましょう。
ドライバーが提示した金額に納得してから乗車するのが鉄則です。スマートフォンの電卓アプリで数字を見せ合うと、聞き間違いも防げて確実です。
2. メータータクシーでは「メーター」の作動を確認する
正規のメータータクシーに乗る際は、乗車後にメーターが「50バーツ」からスタートしているかを確認する癖をつけましょう。もし動いていない場合は、遠慮なく「Meter, please.(メーター、プリーズ)」と伝えれば大丈夫です。
3. おおよその料金相場を頭に入れておく
相場からかけ離れた法外な金額を提示された場合は、きっぱりと「No, thank you.」と断り、別の車を探しましょう。
4. ホテルのスタッフに手配を依頼する
自分で交渉するのが不安な場合は、ホテルのフロントでタクシーを呼んでもらうのが安心です。信頼できるドライバーを手配してくれることが多く、行き先も正確に伝えてくれるので一石二鳥です。
5. 細かい現金を用意しておく
支払いの際に「お釣りがない」と言われ、仕方なく大きいお札で支払ってしまうケースもよくある手口です。100バーツ札や20バーツ札を常に多めに用意しておき、お釣りが不要な状況を作っておくのも自衛策のひとつ。
高額請求された時の最終手段と相談窓口
万が一、降車時に法外な料金を請求されてしまったら、どうすればいいのでしょうか。パニックにならず、冷静に対処することが大切です。
まずは感情的にならず、乗る前に合意した金額や、メーターの金額を指差して、支払うべきなのはこの金額だという意思を伝えます。それでも相手が引き下がらない場合は、最終手段として「ツーリストポリスに電話します」と伝えましょう。
ツーリストポリスの連絡先:1155
この「ツーリストポリス」という言葉を出すだけで、相手の態度が軟化することがほとんどです。実際に電話をかける事態になることは稀ですが、万が一のためにこの「1155」という番号はスマートフォンの連絡先に登録しておくことをおすすめします。
プーケットのタクシーについてよくある質問
プーケットではGrabとタクシー、どちらが便利ですか?
ほとんどの場面でGrabの方が圧倒的に便利で、料金も安くなることが多いです。ただし、空港到着時にメータータクシー乗り場が空いている場合や、ホテルの目の前にタクシーが停まっている時など、状況によってはタクシーの方が早く乗れることもあります。タクシーの支払いにクレジットカードは使えますか?
いいえ、メータータクシーやトゥクトゥクではクレジットカードは基本的に使えません。支払いはタイバーツの現金のみとなります。Grabであればアプリに登録したクレジットカードで自動決済ができるので、現金の心配が不要で非常に楽です。プーケットのタクシーやトゥクトゥクは女性1人でも安全ですか?
日中の明るい時間帯や、人通りの多い場所での利用であれば、過度に心配する必要はありません。しかし夜間の利用で安全を最優先するなら、Grabの利用を強くおすすめします。タクシーの料金にチップは必要ですか?
チップは必須ではありません。メータータクシーならメーター通りの金額、交渉制のトゥクトゥクなら事前に合意した金額を支払えば、全く問題ありません。
プーケットでの移動はタクシーが便利

この記事では、プーケットのタクシー事情について、基本情報から便利なGrabの使い方、そしてトラブル回避術まで、網羅的に解説しました。複雑に思えるプーケットの移動も、以下のポイントさえ押さえれば決して難しいものではありません。
- 空港からの移動:安心と楽さを選ぶなら「事前予約送迎」、安さなら「メータータクシー」が正解。
- 滞在中の移動:料金が確定していて交渉不要の配車アプリ「Grab」がおすすめ。
- タクシー・トゥクトゥクの鉄則:必ず乗車前に料金を確認・合意すること。これがトラブルを回避する最大のカギ。
- 万が一の備え:「ツーリストポリス(1155)」の連絡先を控えておくと、トラブルに遭った時に安心です。
これでプーケットでのタクシー移動に迷ったり、不安を感じたりすることはないはずです。プーケットでタクシーを利用して自由に移動して、あなたの旅を最高の思い出にしてくださいね。



